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第20話 公爵家の舞踏会-4-
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満天の星空の下、眼下に広がる本館の庭園をぼんやりと眺めた。美しく整えられた緑の芝に、バランスよく配置された色とりどりの花々。すみずみまで手入れが行き届いて、非の打ちどころがない。かつて、このお屋敷で働いていたのに、初めてみる景色だ。
「マリアナ」
背後から名前を呼ばれ、思わず嘆息を漏らした。そっくりな声なのに、なぜこんなに耳障りで不快に感じるのだろう。
「見違えたな」
マリアナは振り返り、アダムに冷めた視線を投げかける。
意図的に返事を返さなかったが、アダムは少しも意に返さないようだ。もっともこれで察してくれるような男なら、かつて捨てた女に声をかけるような図々しい真似はできないだろう。
仕方なく、作った笑みを顔に張り付かせる。
「何か御用でしょうか。公子様」
「他人行儀だな。一度は結婚を誓い合った仲なのに」
アダムは大股で近寄ってくると、マリアナのあごをつかみ、くいと持ち上げ、自分の方を向かせた。不躾な視線で舐め回すように見つめてくる。
「今のお前ならそばに置いてやってもいい。愛人にならないか? あの感じだとまだイーサンの手はついていないんだろう?」
マリアナは腹の底から憤りを感じた。ここまで下品な男だとは思わなかった。本当に似ているのは見た目だけで、中身はイーサンには遠く及ばない。
「謹んで辞退させていただきますわ」
アダムの手をそっと払う。
誰に見られているかわからないこの場において、淑女らしからぬ振舞いでイーサンに恥をかかせることだけはしたくない。理性を総動員させて怒りを抑え込み、平手打ちは妄想の中で留めることにした。
「存分に可愛がってやる。素直になった方がいいぞ」
アダムはマリアナの耳元に顔を寄せようとするが、マリアナはさっと下がって距離をとる。
すると、後ろから優しく抱き留められた。
「兄さん、遠慮して欲しい。彼女は僕のパートナーだ」
戻ってきたイーサンはマリアナをアダムから遠ざけるように自分の方に引き寄せると、冷たく厳しい声で言い放った。
「兄さんの方が先に出会っていたにもかかわらず、目の前の幸運に気付かずに要らないと手放したんだろう? 少しは人を見る目を養った方がいいんじゃないか」
「なんだと!!」
「マリアナの尊厳を傷つけておいて、謝罪一つできない兄さんに彼女に触れる資格はない。彼女が許そうが僕は絶対に許さない」
「イーサン、貴様!」
アダムはこぶしを握り締めた。
イーサンはより冷ややかにアダムを睨みつける。
一触即発の状況に、マリアナはこれをどう治めたらいいのか考えを巡らせていた。
「そこでいったい何をなさっているのかしら」
苛立ちを含んだ声の主はアダムの妻、シンディだ。
社交界の華と呼ばれるほどの美貌の持ち主だが、今は形の良い眉を吊り上げ、眉間にはしわを寄せていていた。
マリアナはにっこりと笑って答える。
「アダム様がわたしを愛人にしてくださるそうなんですの」
「なんですって!!」
「お、おい!!」
アダムは慌てて取り繕うが、シンディは怒りで声を張り上げた。
「あなたったら、見境ないんだから!ちょっといい女を見るとすぐにこれよ!いい加減にして頂戴!」
「おい、落ち着け。冗談で言っただけだ、決まっているだろ」
「どうだか! これで何人目よ! もう信じられないわ!」
痴話喧嘩が始まり、アダムの注意が完全に逸れた。
マリアナはイーサンに目配せすると、静かにその場を離れた。そして、招待客で溢れる大広間を突っ切り、イーサンにまとわりつこうとする令嬢たちを振り切って、そのまま本館を抜け出す。
行きは装いが崩れぬようにわずかな距離でも馬車に乗ったが、このまま二人で歩いて帰ることにした。本館の裏口から出て、庭園を横切り近道をすれば、隣り合った北館まで十五分もかからない。
巨大迷路のように入り組んだ生け垣と花壇を抜けて、大きな薔薇のアーチを過ぎると、ようやく北館の敷地に入った。敵地からホームへ戻ってきたような安心感がある。
「この際ですからはっきり申し上げます。わたし、アダム様にこれっぽっちも未練ありませんから、今後のお気遣いは不要です。でも、わたしの代わりに怒ってくださったことは、すごく嬉しかったです」
「そうやって吹っ切れるまでに時間がかかったんじゃないか?」
「まさか! あの時は、その……お恥ずかしい話ですが、男の方からプロポーズされるなんて初めてで、浮かれて舞い上がってしまっただけなんです。婚約破棄された日にウォルターさんが真相を教えてくれて、その瞬間に正気に戻りました。その後にアダム様が恋しいなどと思ったことは一度たりともありません」
事実はかなり違う。
マリアナが運命の相手だと感じたのは嵐の海で助けた青年だ。深海に戻ってからも、あの美しい若草色の瞳が忘れられなくて、幾日も眠れぬ夜を過ごした。どうしてももう一度会いたいと人魚の身体を捨てる決心をし、陸にあがってからはひたすら名も知らぬ青年の姿を探していた。
そこに現れたのがアダムだった。恋焦がれた青年に再び巡り合えたと思い込んで、人違いにも気づかずアダムからの求婚を喜んで受け入れてしまったのだ。イーサンから事実を伝えられ、己の勘違いに気付いた。ただ、それを本人を目の前にして言えるわけもなく。
「わかったよ。これからも僕といてくれるのかな?」
「ええ、イーサン様こそ、わたしを馘にしないでくださいね」
「僕はアダムとは違う。君を手放すなんて馬鹿なことは絶対にしない」
イーサンが両腕をマリアナの腰に回し、抱き寄せると、肩に自分のあごを乗せる。
「あ、あの、どうしたんですか?」
「オーレスンの社交界では舞踏会の後、こうやってパートナーとの別れを惜しむんだよ。君は僕の背中に手をまわして」
今日、一番甘い低音を耳元で囁かれ、マリアナの心は蕩けてしまいそうになった。素直にイーサンの広い背中を両腕で抱きしめ返す。
「メルもケイトさんもこんな作法は教えてくれませんでした」
「淑女の嗜みには入っていなかった?」
「ええ」
「そうだろうね。僕がいま、考えたから」
イーサンの肩が小刻みに震えている。
「あ、もう! また騙したんですか!」
「酷い!」と拳でたくましい腕をぽかぽか叩いたが、イーサンは力を緩めようとしない。
もっともマリアナも離れたいなんて思ってはいなかった。イーサンの心音と息遣いを感じながら、ずっとこのぬくもりに包まれていたい。
「……上司の悪ふざけに対応するのも、秘書の仕事ですよね」
「マリアナ?」
「それなら、もう少しお付き合いいたします」
もう一度、背中に手をまわすと、先ほどよりも強く力を込めた。そして、肩に乗ったイーサンの頭部に、顔を傾け、頬ずりをする。柔らかな金糸がマリアナの耳元をくすぐった。
「僕の秘書は実に優秀だね」
「有能な上司の指導の賜物です」
イーサンは小さく息を吐く。
「……本当は会わせるのが怖かったんだ。君がアダムのところに帰りたくなってしまうんじゃないかって」
「そんな! ありえません」
「そうだったね。無駄な心配だった」
「本心を言えば一発くらい殴ってやりたかったですけど、淑女としてどうかかと思いとどまりました。イーサン様に恥をかかせるわけにいきませんから」
「なんだ。言ってくれれば、好きなだけ殴っていいと許可したのに」
「一応、実のお兄様ですよね?」
「アダムが僕のことを可愛い弟だと思っていると思う?」
「……それは確かに」
イーサンは頭を起こした。正面から見つめ合うと、マリアナが気恥ずかしそうに呟く。
「イーサン様、わたし」
「ん?」
「お腹空きました」
「そういえば舞踏会では食いぱぐれたな」
パーティの間に口にしたものといえばシャンパンだけ。ダンスの後に食事をするつもりだったが、アダムのせいで慌てて退席することになってしまった。コルセットでぎゅうぎゅうに締め付けられている胃袋から、きゅるるるという音が今にも漏れてきそうだ。
「クラークに何か夜食を作ってもらおうか」
「はい!」
「じゃあ急ごう」
二人は手を取り合うと、北館に向かって速足で歩き始めた。
「マリアナ」
背後から名前を呼ばれ、思わず嘆息を漏らした。そっくりな声なのに、なぜこんなに耳障りで不快に感じるのだろう。
「見違えたな」
マリアナは振り返り、アダムに冷めた視線を投げかける。
意図的に返事を返さなかったが、アダムは少しも意に返さないようだ。もっともこれで察してくれるような男なら、かつて捨てた女に声をかけるような図々しい真似はできないだろう。
仕方なく、作った笑みを顔に張り付かせる。
「何か御用でしょうか。公子様」
「他人行儀だな。一度は結婚を誓い合った仲なのに」
アダムは大股で近寄ってくると、マリアナのあごをつかみ、くいと持ち上げ、自分の方を向かせた。不躾な視線で舐め回すように見つめてくる。
「今のお前ならそばに置いてやってもいい。愛人にならないか? あの感じだとまだイーサンの手はついていないんだろう?」
マリアナは腹の底から憤りを感じた。ここまで下品な男だとは思わなかった。本当に似ているのは見た目だけで、中身はイーサンには遠く及ばない。
「謹んで辞退させていただきますわ」
アダムの手をそっと払う。
誰に見られているかわからないこの場において、淑女らしからぬ振舞いでイーサンに恥をかかせることだけはしたくない。理性を総動員させて怒りを抑え込み、平手打ちは妄想の中で留めることにした。
「存分に可愛がってやる。素直になった方がいいぞ」
アダムはマリアナの耳元に顔を寄せようとするが、マリアナはさっと下がって距離をとる。
すると、後ろから優しく抱き留められた。
「兄さん、遠慮して欲しい。彼女は僕のパートナーだ」
戻ってきたイーサンはマリアナをアダムから遠ざけるように自分の方に引き寄せると、冷たく厳しい声で言い放った。
「兄さんの方が先に出会っていたにもかかわらず、目の前の幸運に気付かずに要らないと手放したんだろう? 少しは人を見る目を養った方がいいんじゃないか」
「なんだと!!」
「マリアナの尊厳を傷つけておいて、謝罪一つできない兄さんに彼女に触れる資格はない。彼女が許そうが僕は絶対に許さない」
「イーサン、貴様!」
アダムはこぶしを握り締めた。
イーサンはより冷ややかにアダムを睨みつける。
一触即発の状況に、マリアナはこれをどう治めたらいいのか考えを巡らせていた。
「そこでいったい何をなさっているのかしら」
苛立ちを含んだ声の主はアダムの妻、シンディだ。
社交界の華と呼ばれるほどの美貌の持ち主だが、今は形の良い眉を吊り上げ、眉間にはしわを寄せていていた。
マリアナはにっこりと笑って答える。
「アダム様がわたしを愛人にしてくださるそうなんですの」
「なんですって!!」
「お、おい!!」
アダムは慌てて取り繕うが、シンディは怒りで声を張り上げた。
「あなたったら、見境ないんだから!ちょっといい女を見るとすぐにこれよ!いい加減にして頂戴!」
「おい、落ち着け。冗談で言っただけだ、決まっているだろ」
「どうだか! これで何人目よ! もう信じられないわ!」
痴話喧嘩が始まり、アダムの注意が完全に逸れた。
マリアナはイーサンに目配せすると、静かにその場を離れた。そして、招待客で溢れる大広間を突っ切り、イーサンにまとわりつこうとする令嬢たちを振り切って、そのまま本館を抜け出す。
行きは装いが崩れぬようにわずかな距離でも馬車に乗ったが、このまま二人で歩いて帰ることにした。本館の裏口から出て、庭園を横切り近道をすれば、隣り合った北館まで十五分もかからない。
巨大迷路のように入り組んだ生け垣と花壇を抜けて、大きな薔薇のアーチを過ぎると、ようやく北館の敷地に入った。敵地からホームへ戻ってきたような安心感がある。
「この際ですからはっきり申し上げます。わたし、アダム様にこれっぽっちも未練ありませんから、今後のお気遣いは不要です。でも、わたしの代わりに怒ってくださったことは、すごく嬉しかったです」
「そうやって吹っ切れるまでに時間がかかったんじゃないか?」
「まさか! あの時は、その……お恥ずかしい話ですが、男の方からプロポーズされるなんて初めてで、浮かれて舞い上がってしまっただけなんです。婚約破棄された日にウォルターさんが真相を教えてくれて、その瞬間に正気に戻りました。その後にアダム様が恋しいなどと思ったことは一度たりともありません」
事実はかなり違う。
マリアナが運命の相手だと感じたのは嵐の海で助けた青年だ。深海に戻ってからも、あの美しい若草色の瞳が忘れられなくて、幾日も眠れぬ夜を過ごした。どうしてももう一度会いたいと人魚の身体を捨てる決心をし、陸にあがってからはひたすら名も知らぬ青年の姿を探していた。
そこに現れたのがアダムだった。恋焦がれた青年に再び巡り合えたと思い込んで、人違いにも気づかずアダムからの求婚を喜んで受け入れてしまったのだ。イーサンから事実を伝えられ、己の勘違いに気付いた。ただ、それを本人を目の前にして言えるわけもなく。
「わかったよ。これからも僕といてくれるのかな?」
「ええ、イーサン様こそ、わたしを馘にしないでくださいね」
「僕はアダムとは違う。君を手放すなんて馬鹿なことは絶対にしない」
イーサンが両腕をマリアナの腰に回し、抱き寄せると、肩に自分のあごを乗せる。
「あ、あの、どうしたんですか?」
「オーレスンの社交界では舞踏会の後、こうやってパートナーとの別れを惜しむんだよ。君は僕の背中に手をまわして」
今日、一番甘い低音を耳元で囁かれ、マリアナの心は蕩けてしまいそうになった。素直にイーサンの広い背中を両腕で抱きしめ返す。
「メルもケイトさんもこんな作法は教えてくれませんでした」
「淑女の嗜みには入っていなかった?」
「ええ」
「そうだろうね。僕がいま、考えたから」
イーサンの肩が小刻みに震えている。
「あ、もう! また騙したんですか!」
「酷い!」と拳でたくましい腕をぽかぽか叩いたが、イーサンは力を緩めようとしない。
もっともマリアナも離れたいなんて思ってはいなかった。イーサンの心音と息遣いを感じながら、ずっとこのぬくもりに包まれていたい。
「……上司の悪ふざけに対応するのも、秘書の仕事ですよね」
「マリアナ?」
「それなら、もう少しお付き合いいたします」
もう一度、背中に手をまわすと、先ほどよりも強く力を込めた。そして、肩に乗ったイーサンの頭部に、顔を傾け、頬ずりをする。柔らかな金糸がマリアナの耳元をくすぐった。
「僕の秘書は実に優秀だね」
「有能な上司の指導の賜物です」
イーサンは小さく息を吐く。
「……本当は会わせるのが怖かったんだ。君がアダムのところに帰りたくなってしまうんじゃないかって」
「そんな! ありえません」
「そうだったね。無駄な心配だった」
「本心を言えば一発くらい殴ってやりたかったですけど、淑女としてどうかかと思いとどまりました。イーサン様に恥をかかせるわけにいきませんから」
「なんだ。言ってくれれば、好きなだけ殴っていいと許可したのに」
「一応、実のお兄様ですよね?」
「アダムが僕のことを可愛い弟だと思っていると思う?」
「……それは確かに」
イーサンは頭を起こした。正面から見つめ合うと、マリアナが気恥ずかしそうに呟く。
「イーサン様、わたし」
「ん?」
「お腹空きました」
「そういえば舞踏会では食いぱぐれたな」
パーティの間に口にしたものといえばシャンパンだけ。ダンスの後に食事をするつもりだったが、アダムのせいで慌てて退席することになってしまった。コルセットでぎゅうぎゅうに締め付けられている胃袋から、きゅるるるという音が今にも漏れてきそうだ。
「クラークに何か夜食を作ってもらおうか」
「はい!」
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