「隠れ有能主人公が勇者パーティから追放される話」(作者:オレ)の無能勇者に転生しました

湖町はの

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【前日譚】夜明け前が一番暗い

誓約 ―グレンの想い―

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第9話「勇者は罪を思い出します」の補完

【※嘔吐描写を含む体調不良の表現があります】

 ベルンハルトが勇者になった後の話



 -----------------------------



 大型モンスターの討伐を無事に終え、パーティーの雰囲気はいつもより明るかった。

 
「勇者さま! 私、残ってるのがいないか探すね」

「お疲れ様です、勇者様。素晴らしい剣捌きでした」

 パーティーメンバーの女性陣二人がグレンには一切視線を寄越さないのはいつも通りだが。

(まあ、別にいいさ)

 グレンも彼女達に興味はない。
 ただの盾――そう侮られていることも知っているが、それで構わないのだ。

「ベルンハルトさん、ギルドへの報告用に牙は持ち帰りますが残りの部位は――ベル?」

 しゃがみ込み、モンスターの死骸を解体しながら話しかけたが、返事がない。
 
 見上げれば、ベルンハルトが荒く息を吐いていた。

 慌てて立ち上がると、彼の耳元へ顔を寄せる。

「……っ、ベルンハルトさん……どこか怪我を?」

 セシリアとドロシーに聞こえぬよう、極力小声で訊ねた。

「……してない。少し、疲れただけだ」

 彼はそう言って顔を背けたが、その頬は人形のように色をなくしている。

「ベル……」

「しつこいな……いいから、周りを警戒してろ。まだモンスターがいるかもしれない」
 
 今にも崩れ落ちそうな顔色をしているというのに、どこまでも勇者たらんと凛々しく、真っ直ぐに前を見据える姿は懸命で――痛々しい。
 

「勇者さま! 近くにはもう中級以上のモンスターはいないよ」

 スキルを使い索敵を終えたドロシーが振り返って告げてくる。

「わかった。引き上げるぞ」



 ◆◆◆



 ギルドへの報告や、諸々の些事を終えたグレンが宿に戻ったのはもう月が見える時間だった。

 
「お、グレンじゃないか」

「……お久しぶりです」

 宿屋の一階のバーカウンターで酒を煽っていた男が、グレンの姿を見て破顔する。
 誰だったか、と考えるより先にその答えは得られた。

「ラルフ、知り合いか?」

 男――ラルフと言うらしい――の隣に座っている赤ら顔の大男が、値踏みするように睥睨してくる。

「ああ。こいつは今の勇者様のパーティーメンバーさ」

「へぇ……そいつは結構なこって」

 大男は、“勇者“という単語にあからさまに鼻を鳴らした。

 
 勇者は代々、貴族からしか選ばれない。
 それはパーティーメンバーも同じだ。
 
 平民の多い冒険者たちからすれば、勇者パーティーは“貴族様のお遊び“に見えているらしく、こういった反応はめずらしくない。

 
「おい、こいつはそんな奴じゃねえぞ。俺らみたいな平民も差別しない。いいか、グレンはなぁ……あの討伐のとき――」

 ラルフは酔っ払っているのか、「グレンがいかに人格者であるのか」ということを滔々と大男に語り始めた。
 

(俺はどこかであの男ラルフを助けたことがあるのか)

 グレンの記憶にはなかった。なのでいくら褒め讃えられたところで何も感じる所もない。
 

「じゃあ、ラルフさん。俺はこれで……」

「あ、待てよグレン!」

 立ち去ろうとするのを大声で制止された。

「なんですか?」

「お前……これからも、ずっとあのパーティーにいるつもりか?」

 何を当たり前のことを――と口にしかけて思い留まる。

「ええ。勇者様が、俺にそれを望まれる限りは」

 そうだ、グレンの行動は全て彼次第。
 彼がもし仮にグレンにパーティーを抜けるように命じれば、グレンにはそれを退ける道理はない。

「グレン……その“勇者サマ“だよ! あいつはまだ日が沈んでない時間に女侍らせて帰ってきて……どうせ報告もお前に全部押し付たんだろ? ほんと、ろくにギルドに顔も出さねぇくせに冒険者とは聞いて呆れるぜ!」

 反論の言葉が次々と溢れて脳内を満たす。

(あの人は具合が悪いんだ。侍らせてるわけじゃなくて、身体を預けてたんだろう……大体、あの人がなにをしてたってお前らには関係ない。それに、ギルドに行かないのはお前らみたいな野蛮人があの人に――)

 だめだ、落ち着け。言い聞かせて唇を噛み、グレンは笑みを作った。

「良いんですよ。ぜんぶ、俺が好きでやってることなんですから」



 ◆



(邪魔が入ったな……ベルは、大丈夫だろうか……)
 

「ベルンハルトさん。戻りました」

 勇者パーティーには豊富な資金があるが、安全上の理由からグレンとベルンハルトは基本的に相部屋だ。

 ノックをしたところで彼は応答しないが、しなければ彼の気分次第で怒鳴られるので、グレンは戸を叩きながら声をかけたが――。

「ベル……?」

 返事どころか、物音もしない。
 寝ているのならばそれでいいが――あの、紙のように白い横顔を思い出す。

 胸騒ぎがした。

「っ、入りますよ」

 勢いよく扉を押す。素早く部屋中を見回すが……姿がない。

「ベルンハルトさん……っ! ベル……!!」

 名前を呼びながら慌ててベッドの後ろや、死角になりそうな場所を探す。

「いない……」

 絶望しかけたグレンの耳に、微かな物音が届いた。浴室の方からだ。

「なんだ、良かった……」

 シャワーを浴びているのか、と納得して。先ほどまでの自身の慌てようがおかしくなって思わず笑う。

 
 けれど――。
 水音が、いつまで経っても聞こえてこなかった。

 グレンが部屋に入ってから、もうかなり時間が過ぎているのにだ。

(考えすぎかな……)

 前にも一度、同じようなことがあった。
 
 その時は焦って浴室に踏み込んだが、単に眠りかかっていただけだった彼に「勝手に入るな。過保護もいい加減にしろ」と怒られたのだったか。

(いや、裸で寝ていたら風邪をひくし……)
 
 逡巡の末、浴室に向かうことにした。
 戸の前から声をかけて、罵声を浴びせられたらそれで安心できるだろう。

 そう決心して立ち上がる。

 
 扉の前に立ち、声をかけよう、と思っていたのだが。

「っ、え……」

 中から聞こえた消え入るような呻き声に、そんな考えはすぐに吹き飛んだ。

「ベル!」

 扉を開いて、中に入る。
 服を着たままのベルンハルトが、そこに蹲っていた。

「貴方、体調が悪いならなんでベッドで――」

 寝ないんですか、と尋ねかけたが。

「っ、う……ぇ……」

 彼の唇から溢れていく吐物と、乾いた吐瀉で汚れた服を見ればすぐにその答えは知れた。

「ベルンハルト……」

「……出てけ」

 ベルンハルトは身を震わせながらもグレンを睨みつける。

(ああ――痛々しい)

 勇者の衣を脱いだ華奢な身体を抱き起こしながら、グレンはベルンハルトの顔を見つめた。

「随分と冷えてますね……戻ってから、ずっとここにいたんですか?」

「うるさい……出てけって、言ってるだろ……ほっとけよ……っ」

「――嫌です」

 冷えた身体を横抱きにして立ち上がる。
 小柄で、筋肉も脂肪もない彼を抱き上げることなど、彼の盾として鍛え上げているグレンには造作もない。

「おろ、せ……」

「ベッドに連れていく間だけです……暴れないで」

 ベルンハルトの意識が無いときなどにはよく用いる移動方法だが、辛うじて気を保っている彼にとっては屈辱的らしい。

 そんな力は残っていないだろうに、弱々しく抵抗してくる。

「いい、から――っ、だ……め、吐く」
 
 ごぽ、げぽりと嫌な音がして、細い喉が動いた。胃液が二人分の服と、床を汚す。

 宣言通りに吐き戻した彼は、汚れた手でグレンの服を握りしめた。

「だから……おろせって、言っただろ……っ!」

 グレンは眉を顰める。

(こんなときに……人のことなんて考えなくてもいい。床でも俺の服でも、なんでも汚したって構わないのに)

「……大丈夫ですよ。とにかく服を着替えて、ベッドで休みましょう」

 ――ねぇ、ベル。貴方がそうやって強がるのは……俺が弱いから? 俺が強くなれば……貴方は……。

 その想いを今の彼にぶつけるのは酷だろう。グレンはどうにか表情を取り繕った。



 ◆◆◆



「は……あ、ぅ……」

 夜半になっても彼の体調は芳しくない。
 ゲホゲホと咳を繰り返して、時折胃液を吐く。

「グレ、ン……」
 
 縋ってくる手の弱々しさにグレンは歯噛みした。

「大丈夫……大丈夫。ゆっくり息をして」

 丸まっているせいでより浮いた背骨がくっきりとわかる小さな背をさすり、囁く。

「ベル……大丈夫……大丈夫だから……」

 言い聞かせるような声音。
 彼に――あるいは、自らに。



 ◆


 
 そんな静かな部屋の扉が突然、無遠慮に開け放たれた。

「よっ、グレン! 下に、前にお前に世話になったって奴らが来てるんだがちょっと付き合ってくんねぇか?」

「……ラルフさん」

 気配に気付かなかった自分に嫌気がさす。グレンは立ち上がり、視線を遮るようにラルフの前に立った。

「ん? グレン……どうした、それ」

「ああ……なんでもありませんよ。どこかで汚したみたいです」

 グレンの苛立ちに気がついていないのか、ラルフは立ち去ろうとしない。めざとくグレンの服の汚れを指摘してきた。

 ベルンハルトの服は着替えさせていたし、自分も一度着替えたが、介抱していたときにまた汚してしまったのだろう。

(無神経なくせに……妙なところで鋭いな。鬱陶しい)

「……吐いたんだな? なのに勇者サマは看病もせず寝てんのか」

 濁したが、室内に充満する独特のすえた臭いを感じたのだろう。ラルフは舌を打って、ベルンハルトの方を睨んだ。

「違いますよ。彼は……」

「グレン」

 ベルンハルトが身を起こし、こちらを見ている。
 
「……さっさとその男を追い出せ。オレは休みたいんだ」

 顔色は相変わらず悪いというのに、眉根を寄せて不遜に言い放つ様は、事情を知らないラルフには“いつも通りの鼻持ちならないガキ“に見えたのだろう。
 
「はっ! お子様はもうお休みの時間か……薄情な奴。お前みたいな仲間を大事にできない奴はリーダーには向いてねぇよ」

 酒臭い口で罵り、挑発する。
 
「ラルフさん! 彼は――」
 
(何を言う気だ? “具合を悪くして吐いたのは彼なんです。だから、彼のことをそんな風に言うのはやめてください“とでも?)

 ――言って、どうなる。
 ――ベルンハルトは、それを望まない。

(一時の感情に流されるのはやめろ、グレン・アルナイル。お前はあの人の盾だ。あの人の望みを叶えるのが、お前のすべきことだ)

 グレンはまた、唇を噛む。
 
 ダンジョンやギルドから近かったからと言ってこんな安宿を選んだのを後悔した。こんな、彼を貶める言葉しか吐かない下賤が泊まれるような場所を。
 
「……今日は、スキルをたくさん使ってたので……疲れたんでしょう」

「それにしたってなぁ……」

「すみません、俺も今日は疲れてるので……酒は遠慮させてください」

「ああ……無理するなよ、グレン。またな――お前も、少しはこいつを大切にしろ」

 ラルフは最後までベルンハルトに嫌悪の視線を注いでいた。

 

 ◆



「――すみません、ベル……」

 ラルフが立ち去ってすぐ、ベルンハルトはふらりと身を倒した。やはり無理をしていたらしい。

「……あの男と、一緒に行かなくてよかったのか。誘われてたんだろ?」

「行きませんよ。俺は……」

 いつだって、貴方の傍にいたいんですから。――その言葉を紡ぐ権利は、今のグレンにはまだ、なかった。

「別に、オレは一人で平気だったのに……お前なんかいなくても、オレは……っ」

「ベル、落ち着いて……」

「っ、痛い……」

 ベルンハルトは身体を折り曲げて、胃を抑えている。うめく声も酷く嗄れていた。

 あれだけ、身体の中身を全てひっくり返すほどに嘔吐したのだから当然だ。胃にも喉にも負担が大きかったのだろう。

「ベル……」

「いやだ……もう、痛いのも、怖いのも……」

「大丈夫、大丈夫ですから……ベルンハルト……」

 崩れ落ちる痩躯を支えながら、グレンは自身の弱さを恨んだ。

(俺が、貴方を世界中全てから守れるほど強ければ)

 ――俺が傍にいるから安心してと。そう言えた。

(今の俺がそんなことを言ったって、なんの足しにもなりはしない)
 
 彼の周りの雑音を消し去ることだってままならないのに。

(力が欲しい)

 グレンは、勇者になどなりたくはない。強い冒険者になって強力なモンスターを倒すことにも興味はない。

 それでも、力を欲した。――彼を、守れる強さが欲しいと祈った。



 ◆


 
 ベルンハルトが明け方近くになってからようやく寝付いたのを見届けたグレンは、ほっと息をつく。

「よかった……」

 まだ穏やかとは言えない寝顔を眺めながら、細くサラサラした髪を撫でる。

「……天使」

 
 魔王の瞳を持つ忌み子として生まれ落ちたグレンと、彼とは対極だ。
 
 月のごとく煌めく金髪と、空よりも青い瞳。純白の衣に溶け込む雪のように白い肌。
 大人になりきらない――どこか少女めいてすら見える、狭間のあどけなさの残る清らかで麗しい面貌。

 幼い頃は絵画の中の天使を見て、「神はきっと彼を天使に似せてつくったんだろう」と思ったこともある。

 
「ベル……」

 グレンは、ベルンハルトの黄金へ唇を寄せた。

「ベル……俺の天使」
 

 貴方が死ねと命じれば、迷わず地獄へ堕ちる。
 貴方が神を殺せと命じれば、躊躇わずその胸を穿つ。

 貴方の望みは全て叶える。
 
 ――貴方が世界を壊せと言うのなら、それさえも厭わない。
 

「貴方のためなら、俺はなんだってします」

 自分にそんな力がないことを知りつつも――自身に言い聞かせるために、グレンは自分だけの天使へ、届かぬ誓いを立てた。
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