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第5章 ギルド壊滅
第42話「皇帝と勇者と恋について」
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オレの初恋は打算から始まった。
オレが愛莉ちゃんと出会ったのは――その存在を知ったのは幼稚園の頃だ。
彼女は幼子でありながら、あどけなく可愛いというよりかは、美しかった。この先、華のような美女に成長していくことが運命づけられているように。
みんなが、彼女を好きになった。
美しく、可憐で、聡明で優しい。
そんな人間を嫌うのは、自身がその対極に位置すると理解しながらも、自らの醜さを認めることのできない愚物だけだ。
そして、そんな完璧な人間に好意を抱く理由は大きく分けて二つ。
単にその隙のない美しさを愛している故。あるいは、その恩恵にあやかろうとせんがため。
オレは後者だった。
幼心に、自身が世界に望まれて生まれてきたのではないと理解していたオレは、彼女を利用したかったのだ。
彼女を手に入れて、同化して、彼女のような価値のある人間になりたかった。
そんな愚かで、しかも醜悪な存在を完璧な彼女が愛するはずもない。
愛莉にとってオレは、いつまでたっても『愛莉』という物語の脇役に過ぎなかった。
愛することはおろか、嫌う価値すらない。路傍の石。砂場の片隅に打ち捨てられた用途のわからぬ玩具。
だからオレは“アイリ“を作った。
空想の中でも彼女を利用した。いや、それは最早彼女の皮を借りただけの虚像だった。
こんなにも薄汚れた感情が恋などであるはずがない。
それをオレは、とっくに理解していたのに。
いつまで経ってもその感情を“恋“と呼んだ。
――そんなオレが、本当にグレンのことを心から愛していると、胸を張って言えるのか?
――彼のどこが好きだったんだ?
頭の中で自分自身が問いかけてくるのに答える。
姿形。オレを呼ぶ声。優しい性格。触れる手の温もり。
傍にいると安心して、彼のことを考えると勇気をもらえて、彼のことを侮辱されると我慢できなくて……。
――でも、本当に?
ぜんぶ、後付けじゃないのか?
オレはただ、愛莉のときと同じように打算で彼を好きになったんじゃないのか?
理想の存在が、自分なんかを好きだと言ってくれて、庇護してくれて……そんな環境に甘んじるために、それを恋なんていう都合の良い言葉で呼んだだけじゃないのか?
そもそもオレは、自分を守るために他人を利用することを、傷つけることをためらわない人間だろう?
エステルを、ロニーを、クラウスを利用したように……グレンを利用して、自分の安寧を手に入れようとしている。
それを、否定できるのか?
「オレ……は……オレは……っ」
膝の上で握りしめた手が白くなって、息が苦しい。頭まで酸素がうまく回らない。
どうしよう、なにも考えられない。なにも言えない。
否定したいのに、否定していいのかも……わからない。
黙りこくったオレに、ラルフがため息を吐いた。
「ほら……答えられないんだろう。なら――」
その冷たい声を遮るように、ドアが蹴破られる。
「ベル……!!」
立っていたのは、オレのヒーロー。
身体中から黄金の魔力を放出させ、瞳を憤怒に燃やしている。
ああ、やっぱりお前はオレを――ベルンハルトを、いつだって助けに来てくれるね。
「グレン……!? お前、その魔力は……」
「黙って聞いていれば……俺のベルに、散々言ってくれますね……!! いいですか、俺は――」
二人の声が、遠い。
オレはそのまま、意識を飛ばしかけ――。
「落ち着くんじゃ」
それを、どこかで聞いた声に引き止められた。
「……スピ、カ」
オレの手に小さな銀色の肉球が乗っている。
「ひさしぶりじゃのう。ベルンハルトよ」
音もなく現れたスピカは、前に会ったときとはどこか雰囲気が違った。
「……なんか、ちょっと見ない間に綺麗になった?」
「存外余裕じゃな。だが、わしを口説こうとは百年早いぞ。そうじゃな……少しばかり、魔力を蓄えてきた。そのせいであろうよ」
彼女の姿は、神々しい。
その身を守るように静かに取り巻いている魔力は、瞳と同じ黄金。
「そこの二人もいい加減にせぬか」
荘厳に言い放つスピカに、舌戦を交えていたグレンとラルフが押し黙る。
「特にほれ、皇帝……その禍々しい魔力を収めよ。建物が壊れかけじゃ。おぬしとて、ベルンハルトを巻き込むのは望むところではなかろうて」
言われて見回せば、グレンから放出された魔力で、壁はひび割れ、床も一部が崩れ落ちていた。……これ、一階にいた人たち大丈夫かな。
「っ、ベル……。ごめんなさい、怪我は……?」
一呼吸おいて、グレンはオレに歩み寄ってくる。その声はすでに平静を取り戻している様子だった。
「あ……だい、じょうぶ……」
ぎこちなくしか動かない唇で言葉を紡ぐと、グレンは微笑み……オレに腕を伸ばしかけてから、ためらって引いた。
……なんで?
どうしてオレに、触れないんだ。どうして、いつもみたいに抱きしめてくれない……?
グレンは顔を蒼くするラルフに向き直る。
「ラルフ。誓え――王宮からクラウス・ベネトナシュという男が来たら、言われた通りに対応しろ。誓わなければ貴様を殺す」
「……わかった。お前の言う通りにする」
ラルフはグレンに気圧されつつも、膝を折ることはせずに立っていた。
ああ……強いな。
本当ならグレンの隣にいれるのは、彼に守ってもらえる価値のある――愛莉のような少女か、あるいは彼と同じぐらい強い、ラルフのような男なんだろう。
「勇者様……いや、ベルンハルト。悪かった。なにも知らない俺が一方的にあんたを責めるのは、フェアじゃないよな……」
「……いや、いいよ。お前の言ってることも……」
――全部が、間違いってわけじゃない。
頭が重い。
「ベル……!!」
「ベルンハルト!!」
グレンと、スピカの叫び声を聞きながら、オレは今度こそ意識を失った。
オレが愛莉ちゃんと出会ったのは――その存在を知ったのは幼稚園の頃だ。
彼女は幼子でありながら、あどけなく可愛いというよりかは、美しかった。この先、華のような美女に成長していくことが運命づけられているように。
みんなが、彼女を好きになった。
美しく、可憐で、聡明で優しい。
そんな人間を嫌うのは、自身がその対極に位置すると理解しながらも、自らの醜さを認めることのできない愚物だけだ。
そして、そんな完璧な人間に好意を抱く理由は大きく分けて二つ。
単にその隙のない美しさを愛している故。あるいは、その恩恵にあやかろうとせんがため。
オレは後者だった。
幼心に、自身が世界に望まれて生まれてきたのではないと理解していたオレは、彼女を利用したかったのだ。
彼女を手に入れて、同化して、彼女のような価値のある人間になりたかった。
そんな愚かで、しかも醜悪な存在を完璧な彼女が愛するはずもない。
愛莉にとってオレは、いつまでたっても『愛莉』という物語の脇役に過ぎなかった。
愛することはおろか、嫌う価値すらない。路傍の石。砂場の片隅に打ち捨てられた用途のわからぬ玩具。
だからオレは“アイリ“を作った。
空想の中でも彼女を利用した。いや、それは最早彼女の皮を借りただけの虚像だった。
こんなにも薄汚れた感情が恋などであるはずがない。
それをオレは、とっくに理解していたのに。
いつまで経ってもその感情を“恋“と呼んだ。
――そんなオレが、本当にグレンのことを心から愛していると、胸を張って言えるのか?
――彼のどこが好きだったんだ?
頭の中で自分自身が問いかけてくるのに答える。
姿形。オレを呼ぶ声。優しい性格。触れる手の温もり。
傍にいると安心して、彼のことを考えると勇気をもらえて、彼のことを侮辱されると我慢できなくて……。
――でも、本当に?
ぜんぶ、後付けじゃないのか?
オレはただ、愛莉のときと同じように打算で彼を好きになったんじゃないのか?
理想の存在が、自分なんかを好きだと言ってくれて、庇護してくれて……そんな環境に甘んじるために、それを恋なんていう都合の良い言葉で呼んだだけじゃないのか?
そもそもオレは、自分を守るために他人を利用することを、傷つけることをためらわない人間だろう?
エステルを、ロニーを、クラウスを利用したように……グレンを利用して、自分の安寧を手に入れようとしている。
それを、否定できるのか?
「オレ……は……オレは……っ」
膝の上で握りしめた手が白くなって、息が苦しい。頭まで酸素がうまく回らない。
どうしよう、なにも考えられない。なにも言えない。
否定したいのに、否定していいのかも……わからない。
黙りこくったオレに、ラルフがため息を吐いた。
「ほら……答えられないんだろう。なら――」
その冷たい声を遮るように、ドアが蹴破られる。
「ベル……!!」
立っていたのは、オレのヒーロー。
身体中から黄金の魔力を放出させ、瞳を憤怒に燃やしている。
ああ、やっぱりお前はオレを――ベルンハルトを、いつだって助けに来てくれるね。
「グレン……!? お前、その魔力は……」
「黙って聞いていれば……俺のベルに、散々言ってくれますね……!! いいですか、俺は――」
二人の声が、遠い。
オレはそのまま、意識を飛ばしかけ――。
「落ち着くんじゃ」
それを、どこかで聞いた声に引き止められた。
「……スピ、カ」
オレの手に小さな銀色の肉球が乗っている。
「ひさしぶりじゃのう。ベルンハルトよ」
音もなく現れたスピカは、前に会ったときとはどこか雰囲気が違った。
「……なんか、ちょっと見ない間に綺麗になった?」
「存外余裕じゃな。だが、わしを口説こうとは百年早いぞ。そうじゃな……少しばかり、魔力を蓄えてきた。そのせいであろうよ」
彼女の姿は、神々しい。
その身を守るように静かに取り巻いている魔力は、瞳と同じ黄金。
「そこの二人もいい加減にせぬか」
荘厳に言い放つスピカに、舌戦を交えていたグレンとラルフが押し黙る。
「特にほれ、皇帝……その禍々しい魔力を収めよ。建物が壊れかけじゃ。おぬしとて、ベルンハルトを巻き込むのは望むところではなかろうて」
言われて見回せば、グレンから放出された魔力で、壁はひび割れ、床も一部が崩れ落ちていた。……これ、一階にいた人たち大丈夫かな。
「っ、ベル……。ごめんなさい、怪我は……?」
一呼吸おいて、グレンはオレに歩み寄ってくる。その声はすでに平静を取り戻している様子だった。
「あ……だい、じょうぶ……」
ぎこちなくしか動かない唇で言葉を紡ぐと、グレンは微笑み……オレに腕を伸ばしかけてから、ためらって引いた。
……なんで?
どうしてオレに、触れないんだ。どうして、いつもみたいに抱きしめてくれない……?
グレンは顔を蒼くするラルフに向き直る。
「ラルフ。誓え――王宮からクラウス・ベネトナシュという男が来たら、言われた通りに対応しろ。誓わなければ貴様を殺す」
「……わかった。お前の言う通りにする」
ラルフはグレンに気圧されつつも、膝を折ることはせずに立っていた。
ああ……強いな。
本当ならグレンの隣にいれるのは、彼に守ってもらえる価値のある――愛莉のような少女か、あるいは彼と同じぐらい強い、ラルフのような男なんだろう。
「勇者様……いや、ベルンハルト。悪かった。なにも知らない俺が一方的にあんたを責めるのは、フェアじゃないよな……」
「……いや、いいよ。お前の言ってることも……」
――全部が、間違いってわけじゃない。
頭が重い。
「ベル……!!」
「ベルンハルト!!」
グレンと、スピカの叫び声を聞きながら、オレは今度こそ意識を失った。
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