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出立
3人目のヒロインだよ、全員集合!!
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「まさかとは思ってたけど、私達がいない間にこんな事になっていたとはね……予想はしてたけど……」
「…………。」
エッチを済ませた矢先、突然現れた急な来訪者に俺とエレノアは驚く。
その来訪者とは言うまでもなく、アリシアとカレン。
俺とエレノアが裸で戯れている所を見てしまった彼女達は、驚いて困惑気味な様子であった。
だが、カレンは段々と理解した雰囲気を放ち表情を変えていく。
風呂場で長居したせいか、多分気になって様子を見に来てくれたのだろう。
ただ、来てみれば俺とエレノアがいる……勿論2人は裸、その状況できっとエッチをしていたんだな、と彼女は確信したんだろう。
「で、でも……ザリットの方がハルトさんとエッチしてるなんて……は、初めて会った方ですよ!?」
「あら? でも私達だって初対面にも関わらず沢山したじゃない……」
「そ、そうでした……」
「それに、私は彼女がハルトのことを気になってたのは知ってたし……」
「……そうなんですか?」
「えぇ、だって彼女……会った時からずっとハルトの事を見てたし……ねぇ、エレノアさん?」
そう言ってカレンは探るような視線をエレノアに向けた。
少し困惑しているがアリシアもまた、エレノアに真っ直ぐ視線を向ける。
「…………そ、そうです。
皆さんが考えている通り、私はハルトさんが好きです!!」
バツの悪そうな顔をしていたが、エレノアは豹変したようにおっとりとした雰囲気から、攻撃的な態度へと変わった。
「え、エレノア……!?」
その豹変ぶりに俺は動揺した。
だが、もっと驚いたのはエッチの時以外、冷静だったカレンが強ばった顔をしてエレノアに食い下がっているのだ。
「彼女の目を盗んで他人の男を取る……貴女はザリットじゃなくて、ただの泥棒猫よね?」
「好きな人として……何が悪いんですか?
私は彼を愛しています、彼も私の事を好きだと言ってくれました。
愛し合うお互いがエッチをするのは普通だと思います!」
その発言を聞いて、カレンは俺を鋭い目で一瞥した。
うん、いや本当なんだけどね……そう言われると嬉しいよ……でもいうタイミングが悪いよね……
「だから……他人のモノに勝手に手を出すことが問題だと言ってるのよ。」
「聞きましたか、ハルトさん!?
この人、ハルトさんの事をモノ呼ばわりしてますよっ!!
本当に貴方を愛しているのか疑いますよね……」
「不純な目的でハルトに近づいたエセ信者に言われたくないわね。
これだから聖教の女信者は平等の愛だとか語って、好きになったら誰彼構わず無理矢理くっつけようする……頭のおかしい女しかいないわ、ほんと……ただの痴女集団よ。
ハルトへの愛とかいうのも怪しいわよね、どうせいやらしい動機しかないんでしょ?」
「いっ! い、い、いやらしいって……それはあんまりじゃないですかっ!」
「ごめんなさいね……つい本音が出てしまったわ。」
するとその時、エレノアは一瞬血相を変えると俯きながら不敵な笑みを零す。
その背後からはとてつもなく禍々しいオーラを放っていた。
「ふ、ふふふ……え、え、エセ信者…………ち、痴女、痴女集団……ですか……そうですか、そうなんですか……貴女は私の事をそう思っているんですか……ふふふふ」
そんな彼女のオーラを感じ取り、カレンも臨戦態勢に入る。
「何……やる気?」
いや、ちょっとこれ不味くないか……
不安になり、カレン達の傍で狼狽えたまま孤立した様子だったアリシアに俺は視線を移動した。
「アリシア……」
「は、はい、2人で止めましょう!」
そう確認をとって俺とアリシアは頷き、同時に動いた。
「いやっ……な、なんですか!?
……シ、シスター様!? なんで貴女が!!」
アリシアはヒステリックになりつつあったエレノアの体を何とか押さえ込もうとして、羽交い締めにする。
「ごめんなさい……エレノアさん。
でも、こうするしか無いんです。
本当はエレノアさんがハルトさんのことを本気で愛しているのか確認したかっただけなんですけど……」
「えっ!? か、確認って……それじゃあさっきのは……」
「はい……騙していたようですみません、さっきのは演技のつもりです。」
「で、でしたら……離してくれませんか?
演技だと知ったなら、私は何もしません……
寧ろ私変に取り乱してしまって…………あぁ、カレン様には酷いことを沢山言ってしまいました。
アリシアさん、今からカレン様に謝罪させてください。」
だが、アリシアは離さない……そして、そうしない意味を示唆するかのようにバツの悪い表情をする。
「はい、確かに演技のはずだったんですけど……カレンさん、さっきの本気で受け取っちゃったみたいで……ちょっとマジみたいです。」
「だったら尚のこと、私がカレン様に謝り誤解を解かないといけないのではないでしょうか!?」
「……いいえ、その必要はないですよ。
こういう時の為に、ハルトさんがちゃんと考えていますから……」
「……わ、分かりました……」
一体何を考えているのか、半信半疑ながらもアリシアにそう言われてしまい食い下がれず、エレノアは大人しくカレンと晴人の様子を眺めた。
「ひゃっ! んっ……んっ…ちゅっ、な、何!? ま、待って……ハルト、今はダメ……んっ!?
ちゅっ、んっ……は、離してぇ……」
エレノアは驚く……止めにかかっていたと思われた晴人が、何故かカレンとキスをしていたのだから。
「…か、考えているってこの事なんですか?
私には御二方がキスをしているようにしか見えないのですが……」
「まぁまぁ……心配なさらずとも大丈夫ですよ。
きっとうまくいきますから。
だからエレノアさん……私達は私達で楽しみましょうよ……ふふふっ……」
「んっ!? んっ……んっ、んぅぅぅぅ……んっ、ちゅっ、ちゅう……んっ、ぷはぁ……
シ、シスター様!? いっ、一体貴女は……」
「今は細かいことは考えず、私と気持ちよくなる事だけを考えましょうエレノアさん……それと、私の事はシスター様ではく、アリシアと呼んでください。
これから、一緒になるんですからもっと親しくしましょう? んっ……」
「あっ……」
突然のキス、油断していたせいか体は抵抗する暇もなく、エレノアはアリシアに迫られるまま唇を奪われていく。
「ちょ、ちょっと……はぁん! これどういう事よ!!
…………んっ、あぁん! や、止めてぇ……ダメだってばぁ、今そんなところ触らないで……ふうぁん!!」
後ろから抱きつかられているカレンは、ネグリジェの上から両手で胸を揉みしだかれたり、時折キスも迫られて抵抗するどころか為す術もなくなっている。
"や、やばい……下着つけてないから……んっ、あぁん、これ生地が薄いから……はぁん、服の上からでも感じちゃう……"
「はぁはぁ……あぁ、あぁん、や……やってくれたわねハルト……
あ、貴方…最初からこれを狙って……しかもアリシアまで巻き込ませて私を嵌めたのね。」
「それは違いますよ……カレンさん。
私は進んでハルトさんの要求に協力したんです。」
「ハルトさんの要求って……アリシアさん、私にはハルトさんと貴女が何を意図しているのか全く理解できないのですが……」
「ふふっ……ハルトさんが私達を一緒に好きになってくれて、ハーレムにしたいって私に宣言した時にですね……
同時にハルトさんは、これからは、カレンさんと他の女性の方がうまくできるように力を貸してくれ、と私に頼まれたんです。」
「じゃあ……アリシアさんはそのハルトさんの要求に従って……?」
「そ、そんなわけないわよ……はぁはぁ……んっ、はぁぁ、貴女も私と一緒でハルトを独り占めしたいとか考えてたじゃない……」
悶えながら必死にそう言って反駁するカレン。
だが、アリシアは首を大きく横に振ってカレンの意見も含めるかのように、エレノアの考えを否定した。
「でも、それだけじゃないんです……確かに私だってハルトさんを独り占め出来たらいいなとか思ってます。
でも、それでカレンさんや私以外にハルトさんのことを好きになってしまった女性達が、嫉妬されて揉めるような事になるのは嫌なんです。
だって、同じ人を好きになった者同士で争うなんて、あんまりだと思いませんか?
せっかく、ハーレムで一緒になれたのに……それでは本当に救いようがないです。」
「アリシア……貴女…………」
嘘を言っている訳では無い……アリシアはきっと本心からそう思っている。
肩を震わせて本当に辛そうな表情を浮かべるアリシアを見て、カレンはそう思った。
「ちょっと待って……それがなんでこういう状況になるわけ?」
「それは……アレです。
同じ好きな人を持つ者同士で一緒にハルトさんとエッチをしようということで……皆でハルトさんをシェアする為です……これなら揉め事も起きませんし、みんな満足して幸せハッピーです!
てへ☆」
そう言って可愛らしくアリシアは、右手で拳を作って自分の頭にコツンと当てる。
「てへ☆ じゃないわよっ!
はぁはぁ……お陰で私は……んっ、あぁん! はうぅ……んっ、け、結構大変なことになってるんだけど……」
カレンが悶えながら残した言葉に、晴人はピンとくる。
「いやっ! 待って……まだそこは……あんっ!」
ポタポタと音を立てて滴り落ちた雫が、床にちょっとした水溜まりを作る。
それは全てカレンのアソコから漏れた愛液だった。
それに気がついた晴人は、カレンのネグリジェのレースになっている裾の部分を掴み、それを捲り上げた。
「カレンちゃん……キスしておっぱい揉んだだけなのに……何でこんなにおまんこ濡らしてるのかなぁ~?」
"ハルトさん……いつのまにまたスイッチ入ってます………何だかもうこのあとのパターンが読めてしまいましたね……"
突然口調を変え、鼻息を荒くしてカレンに意地悪をするハルトを見て、アリシアはそんなことを考えていた。
「ち、違うの……これは……」
「俺とエレノアがイチャイチャしてるの見てたからでしょ?」
「なっ!? そ、そんなわけないでしょ!」
明らかに晴人の言葉に動揺を見せるカレン。
「いや……でも、そうか……それは違うかもね。
うん、わかった……カレンちゃんさぁ……本当はついでに俺に抱いてもらおうって思ってここに来たでしょ?」
「っぅ………………!!?」
その時、カレンの顔中が一面真っ赤に染った。
「図星だ。」
「ふ、巫山戯たこと言わないでよ!!!
私がそ、そんな欲求不満みたいな女に見える!?」
「うん……見える。
だって、いくら寝間着だからって普通下着ぐらいつけるでしょ?
それなのに、カレンはエッチなネグリジェを着てその下は無防備という……これってもう誘ってる事以外考えられないよ。」
そこで意固地になっていたカレンも漸く認めて、ボソッと呟く。
「や、やっぱり……触られた時にバレてたのね……」
「いや、おっぱいを揉んでた時というか……カレンちゃん湯上がりした時から下着つけてないよね?」
「ば、馬鹿ね……そんなの出鱈目よ!
どうして、そんなことが分かるわけ?」
"薄い生地だけど……これ結構高かったし、なるべく派手な色を選んだからそんな簡単に透けるわけないわよね……やっぱり、ハルトが出鱈目言ってるだけよ"
そう考えて完全に安心しきった表情をするカレンだが、晴人はそんな表情をみきってしたり顔をする。
「アリシア……カレンのネグリジェって結構透けてたよね?」
「はい、それはもう……乳首とか色が見えちゃうぐらいバッチリと!」
「だってさ……」
「だってさ、じゃないわよ!!
二人してなんであの時、私の裸を見てるのよ!」
「見えるも何も……見えちゃうんだからねぇ」
そう言って再びアリシアに話を回す晴人。
「はい……アソコの割れ目もくっきり見えていましたよ!」
「なっ、な、な、な、な、な、なんてこと言っちゃってくれちゃうわけ貴女は!?」
とうとう、自分の本性がさらけ出された事に脇目も降らずカレンは暴走する。
「ふふふ……カレンちゃん、聖教の女性信者さんを痴女集団呼ばわりしながら、自分の事は棚に上げちゃうなんて……食えないねぇ」
"いやぁぁぁぁぁ……
うぅぅ…もうやだぁ……隠してたこともバレて、欲求不満だって……それに、い、一番痛いところ突かれて…………ダメね…もう、いっそう死のう"
半分は自分の過ちのせいだが、完全にナーバスになってしまったカレンを見て、アリシアは自分でもやりすぎたと感じたのか、何とか彼女にフォローを入れようとした。
「だ、大丈夫ですよ……カレンさん。
私だってこのネグリジェの下は裸なんですから。
私も……ハルトさんにだ、抱かれたいって思ってましたから同じですよ……欲求不満さんなんですよ私達。」
「ア、アリシアさん……何もしていない私が言えた口ではありませんが、恐らくそれはフォローになってないです。
寧ろ、傷口に塩を塗っているようなものかと……
それに、多分カレンさんが落ち込んでいるのはそこではなく、やっぱり私に言ったことだと思いますから、ここは私がカレンさんを……」
エレノアがそこで1歩カレンの傍によろうとした所で、晴人が手を上げて彼女を止める。
真剣な眼差しで妙にドヤ顔する晴人……何か良い考えを思いついたのだろうか。
「エレノア……悪いんだけど、ここは俺に任せて欲しい。」
そんなボジティブな晴人とは裏腹に項垂れて最悪のオーラを放つカレン、両者見事に対蹠的で返ってエレノアは心配になる。
「本当に大丈夫ですか?
それは、お付き合いが短い私よりハルトさんの方が良いとは思いますが……」
「うん、安心して……俺に考えがある、それで全ては丸く収まるから。
だから、エレノアは……さ…アリシアとし、親睦を深めるというか何というか……兎に角二人で仲良くやっていてよ。」
「は、はぁ……そういうことなら……すみませんがカレンさんはハルトさんに任せてしまいますが…………で、でも、アリシアさんと仲良くと言われましても……」
少し不安は残るが、大切な人が心配ないと言っているんだから、エレノアは晴人に任せることにした。
ただ、そんな彼女の裏で暗躍する金髪の女の影が……
「はぁん!!
ア、アリシアさん……また急に……!?
あぁん、だ、ダメです……そんな所触らないでください……」
背後からエレノアのおっぱいを揉みしだくアリシア。
「あ、あぁん……だ、ダメですてばぁ……」
無理矢理やられて少し半泣きになるエレノア、だが、ダメと言いながらもアリシアの手を振りほどこうとはしない。
「エレノアさんのおっぱい大きくて柔らかいですね……まるでプリクトみたいです……」
*プリクト・・・オルリンデ王国の都市部で有名な菓子の事で、クリームをふわふわもちもちの生地で包んだシュークリームのようなお菓子。
自分以外のおっぱいを初めて触る感触に興奮し、アリシアは触れる手に少し勢いをつけていく。
「あぁん……はぁはぁ、そ、そんなことないです。
アリシアさんの方が私よりずっと大きいです……ちょっと羨ましいです……んぅぅっ……やんっ。」
「ふふっ……そう言ってくれると嬉しいです。
でも、エレノアさんのおっぱい……私より形が綺麗で美乳だし、乳首もすごく綺麗な色合いをしてるから……私こそ羨ましく感じちゃいます。」
「そ、そうですか?」
恥じらいつつもどこか期待を込めた表情で聞き返すエレノア、そんな彼女にアリシアは持ち前の明るさと優しい笑顔で正直に答えた。
「はい、きっとハルトさんもそう思ってますよ。
ハルトさん……おっぱいフェチですからねぇー
多分あの人の好みにエレノアのさんのおっぱいはガッチリハマってます。」
「ほ、本当ですか!!!?」
「あっ……いま、すごく嬉しそうな顔してましてよねエレノアさん。」
驚きに近いほどの大喜びを浮かべるエレノアを見て、ほっこりとした感情を抱き、アリシアは微笑ましくなる。
「私……嬉しいです、カレンさんの他にもこんなにハルトさんを好きでいてくれる人がいて……」
「その………いや……ではないんですか?
他に好きな人が出来てしまって……」
「どうしてですか?」
「す、すみません……失礼なことを聞いてしまいました。」
「い、いえ……そうではなくてですね……どうしてハルトさんの事を他の女性が好きになったら、私が嫌になるのかを疑問に思っただけなんです……」
「えっ? ど、どうしてと言われましても……」
話が噛み合わない二人の会話、そこにはエレノアとアリシアの間に大きな見解の差があった。
エレノアは単に、他の女の子が晴人を好きになってしまったら、どこかで晴人が以前から付き合っていた女の子よりも新しく好きになった女の子の方を溺愛してしまう可能性があるんじゃないか、と考えているのだ。
しかし、それをなかなか察せないアリシア……しばらく思考して漸く答えにありつく。
「あっ、はい!そ、そういうことですね!!
ごめんなさい……私、昔から鈍感で空気が読めないってよく言われるんですけど……はははは
まぁ、そうですね……その事でしたら心配はないですよ、多分彼は新しい女性も勿論溺愛しますけど、同時に私達の事も溺愛しますよ。」
「それって……新しく付き合うようになった女性も本気で愛しながら、以前から付き合っていた女性との関係も忘れず同様に愛してくれるということですか?」
「はい、その通りですね……だからハーレムであって浮気ではないですよ。
丁度それと同じことをカレンさんがハルトさんに言った時にですね、ハルトさんなんて言ったと思いますか?」
笑いながら、本当に楽しそうにそんな質問をしてくるアリシアを見て、カレンは簡単に答えに気がついてしまう。
「ま、まさか……カレンさんも永遠に愛してあげるとか言ったんでしょうか?」
「はい、それに近い言葉を言いましたよ。
何十年先だって愛してる、未来永劫を愛してあげると、そしてハルトさんがカレンさんの好きな所を数え切れないぐらい言ってました。
たぶん、あれが全てじゃないと思いますけど……」
「御本人の目の前で言ったんですかそれ……うわぁぁ…は、恥ずかしいですね……
でも、私も実際に言われたすごく嬉しいと思います。
アリシアさんはカレンさんのように、好きな所を沢山言われたんですか?」
「い、いえ……私はまだ………開店前というか準備中というか……兎に角心の準備が出来ていないので……」
アリシアは周りには鈍感だが、自分のことはよく知っている。
多分、カレンと同じように好きな所を言い続けられたら、嬉しさできっと卒倒しかねないとその後のことをちゃんと予知している。
「そうなんですか……
でも、兎に角アリシアさんとこうしてお話が出来て良かったです。
正直、私も聖教の信者ですけど……どちらかと言うと一夫一妻を理想としていたので……重婚とかハーレムはほんの少し考えにくい側の人間でした。
ただ…話を聞けばハルトさんは、一生私の事を大事にしてくれそうですし、カレンさんもアリシアさんもお互いに愛されて本当に幸せそうで……何だか私も皆さんと一緒に生活できたらなぁ、なんて今考えちゃいました。」
「ふふっ……だったら、なんてそんな遠慮なさらず、よろしければエレノアさんも私達と一緒に生活を共にしませんか?
勿論、私やカレンさんと同様ハルトさんの"彼女"としてです。」
「よ、よろしいんですか!?」
「はい……けど、私達まだそれには関係が足りないと思うので、もう少し親睦を深めませんか?」
そう言って、アリシアはどこか不気味にも思える微笑を浮かべた。
「…………。」
エッチを済ませた矢先、突然現れた急な来訪者に俺とエレノアは驚く。
その来訪者とは言うまでもなく、アリシアとカレン。
俺とエレノアが裸で戯れている所を見てしまった彼女達は、驚いて困惑気味な様子であった。
だが、カレンは段々と理解した雰囲気を放ち表情を変えていく。
風呂場で長居したせいか、多分気になって様子を見に来てくれたのだろう。
ただ、来てみれば俺とエレノアがいる……勿論2人は裸、その状況できっとエッチをしていたんだな、と彼女は確信したんだろう。
「で、でも……ザリットの方がハルトさんとエッチしてるなんて……は、初めて会った方ですよ!?」
「あら? でも私達だって初対面にも関わらず沢山したじゃない……」
「そ、そうでした……」
「それに、私は彼女がハルトのことを気になってたのは知ってたし……」
「……そうなんですか?」
「えぇ、だって彼女……会った時からずっとハルトの事を見てたし……ねぇ、エレノアさん?」
そう言ってカレンは探るような視線をエレノアに向けた。
少し困惑しているがアリシアもまた、エレノアに真っ直ぐ視線を向ける。
「…………そ、そうです。
皆さんが考えている通り、私はハルトさんが好きです!!」
バツの悪そうな顔をしていたが、エレノアは豹変したようにおっとりとした雰囲気から、攻撃的な態度へと変わった。
「え、エレノア……!?」
その豹変ぶりに俺は動揺した。
だが、もっと驚いたのはエッチの時以外、冷静だったカレンが強ばった顔をしてエレノアに食い下がっているのだ。
「彼女の目を盗んで他人の男を取る……貴女はザリットじゃなくて、ただの泥棒猫よね?」
「好きな人として……何が悪いんですか?
私は彼を愛しています、彼も私の事を好きだと言ってくれました。
愛し合うお互いがエッチをするのは普通だと思います!」
その発言を聞いて、カレンは俺を鋭い目で一瞥した。
うん、いや本当なんだけどね……そう言われると嬉しいよ……でもいうタイミングが悪いよね……
「だから……他人のモノに勝手に手を出すことが問題だと言ってるのよ。」
「聞きましたか、ハルトさん!?
この人、ハルトさんの事をモノ呼ばわりしてますよっ!!
本当に貴方を愛しているのか疑いますよね……」
「不純な目的でハルトに近づいたエセ信者に言われたくないわね。
これだから聖教の女信者は平等の愛だとか語って、好きになったら誰彼構わず無理矢理くっつけようする……頭のおかしい女しかいないわ、ほんと……ただの痴女集団よ。
ハルトへの愛とかいうのも怪しいわよね、どうせいやらしい動機しかないんでしょ?」
「いっ! い、い、いやらしいって……それはあんまりじゃないですかっ!」
「ごめんなさいね……つい本音が出てしまったわ。」
するとその時、エレノアは一瞬血相を変えると俯きながら不敵な笑みを零す。
その背後からはとてつもなく禍々しいオーラを放っていた。
「ふ、ふふふ……え、え、エセ信者…………ち、痴女、痴女集団……ですか……そうですか、そうなんですか……貴女は私の事をそう思っているんですか……ふふふふ」
そんな彼女のオーラを感じ取り、カレンも臨戦態勢に入る。
「何……やる気?」
いや、ちょっとこれ不味くないか……
不安になり、カレン達の傍で狼狽えたまま孤立した様子だったアリシアに俺は視線を移動した。
「アリシア……」
「は、はい、2人で止めましょう!」
そう確認をとって俺とアリシアは頷き、同時に動いた。
「いやっ……な、なんですか!?
……シ、シスター様!? なんで貴女が!!」
アリシアはヒステリックになりつつあったエレノアの体を何とか押さえ込もうとして、羽交い締めにする。
「ごめんなさい……エレノアさん。
でも、こうするしか無いんです。
本当はエレノアさんがハルトさんのことを本気で愛しているのか確認したかっただけなんですけど……」
「えっ!? か、確認って……それじゃあさっきのは……」
「はい……騙していたようですみません、さっきのは演技のつもりです。」
「で、でしたら……離してくれませんか?
演技だと知ったなら、私は何もしません……
寧ろ私変に取り乱してしまって…………あぁ、カレン様には酷いことを沢山言ってしまいました。
アリシアさん、今からカレン様に謝罪させてください。」
だが、アリシアは離さない……そして、そうしない意味を示唆するかのようにバツの悪い表情をする。
「はい、確かに演技のはずだったんですけど……カレンさん、さっきの本気で受け取っちゃったみたいで……ちょっとマジみたいです。」
「だったら尚のこと、私がカレン様に謝り誤解を解かないといけないのではないでしょうか!?」
「……いいえ、その必要はないですよ。
こういう時の為に、ハルトさんがちゃんと考えていますから……」
「……わ、分かりました……」
一体何を考えているのか、半信半疑ながらもアリシアにそう言われてしまい食い下がれず、エレノアは大人しくカレンと晴人の様子を眺めた。
「ひゃっ! んっ……んっ…ちゅっ、な、何!? ま、待って……ハルト、今はダメ……んっ!?
ちゅっ、んっ……は、離してぇ……」
エレノアは驚く……止めにかかっていたと思われた晴人が、何故かカレンとキスをしていたのだから。
「…か、考えているってこの事なんですか?
私には御二方がキスをしているようにしか見えないのですが……」
「まぁまぁ……心配なさらずとも大丈夫ですよ。
きっとうまくいきますから。
だからエレノアさん……私達は私達で楽しみましょうよ……ふふふっ……」
「んっ!? んっ……んっ、んぅぅぅぅ……んっ、ちゅっ、ちゅう……んっ、ぷはぁ……
シ、シスター様!? いっ、一体貴女は……」
「今は細かいことは考えず、私と気持ちよくなる事だけを考えましょうエレノアさん……それと、私の事はシスター様ではく、アリシアと呼んでください。
これから、一緒になるんですからもっと親しくしましょう? んっ……」
「あっ……」
突然のキス、油断していたせいか体は抵抗する暇もなく、エレノアはアリシアに迫られるまま唇を奪われていく。
「ちょ、ちょっと……はぁん! これどういう事よ!!
…………んっ、あぁん! や、止めてぇ……ダメだってばぁ、今そんなところ触らないで……ふうぁん!!」
後ろから抱きつかられているカレンは、ネグリジェの上から両手で胸を揉みしだかれたり、時折キスも迫られて抵抗するどころか為す術もなくなっている。
"や、やばい……下着つけてないから……んっ、あぁん、これ生地が薄いから……はぁん、服の上からでも感じちゃう……"
「はぁはぁ……あぁ、あぁん、や……やってくれたわねハルト……
あ、貴方…最初からこれを狙って……しかもアリシアまで巻き込ませて私を嵌めたのね。」
「それは違いますよ……カレンさん。
私は進んでハルトさんの要求に協力したんです。」
「ハルトさんの要求って……アリシアさん、私にはハルトさんと貴女が何を意図しているのか全く理解できないのですが……」
「ふふっ……ハルトさんが私達を一緒に好きになってくれて、ハーレムにしたいって私に宣言した時にですね……
同時にハルトさんは、これからは、カレンさんと他の女性の方がうまくできるように力を貸してくれ、と私に頼まれたんです。」
「じゃあ……アリシアさんはそのハルトさんの要求に従って……?」
「そ、そんなわけないわよ……はぁはぁ……んっ、はぁぁ、貴女も私と一緒でハルトを独り占めしたいとか考えてたじゃない……」
悶えながら必死にそう言って反駁するカレン。
だが、アリシアは首を大きく横に振ってカレンの意見も含めるかのように、エレノアの考えを否定した。
「でも、それだけじゃないんです……確かに私だってハルトさんを独り占め出来たらいいなとか思ってます。
でも、それでカレンさんや私以外にハルトさんのことを好きになってしまった女性達が、嫉妬されて揉めるような事になるのは嫌なんです。
だって、同じ人を好きになった者同士で争うなんて、あんまりだと思いませんか?
せっかく、ハーレムで一緒になれたのに……それでは本当に救いようがないです。」
「アリシア……貴女…………」
嘘を言っている訳では無い……アリシアはきっと本心からそう思っている。
肩を震わせて本当に辛そうな表情を浮かべるアリシアを見て、カレンはそう思った。
「ちょっと待って……それがなんでこういう状況になるわけ?」
「それは……アレです。
同じ好きな人を持つ者同士で一緒にハルトさんとエッチをしようということで……皆でハルトさんをシェアする為です……これなら揉め事も起きませんし、みんな満足して幸せハッピーです!
てへ☆」
そう言って可愛らしくアリシアは、右手で拳を作って自分の頭にコツンと当てる。
「てへ☆ じゃないわよっ!
はぁはぁ……お陰で私は……んっ、あぁん! はうぅ……んっ、け、結構大変なことになってるんだけど……」
カレンが悶えながら残した言葉に、晴人はピンとくる。
「いやっ! 待って……まだそこは……あんっ!」
ポタポタと音を立てて滴り落ちた雫が、床にちょっとした水溜まりを作る。
それは全てカレンのアソコから漏れた愛液だった。
それに気がついた晴人は、カレンのネグリジェのレースになっている裾の部分を掴み、それを捲り上げた。
「カレンちゃん……キスしておっぱい揉んだだけなのに……何でこんなにおまんこ濡らしてるのかなぁ~?」
"ハルトさん……いつのまにまたスイッチ入ってます………何だかもうこのあとのパターンが読めてしまいましたね……"
突然口調を変え、鼻息を荒くしてカレンに意地悪をするハルトを見て、アリシアはそんなことを考えていた。
「ち、違うの……これは……」
「俺とエレノアがイチャイチャしてるの見てたからでしょ?」
「なっ!? そ、そんなわけないでしょ!」
明らかに晴人の言葉に動揺を見せるカレン。
「いや……でも、そうか……それは違うかもね。
うん、わかった……カレンちゃんさぁ……本当はついでに俺に抱いてもらおうって思ってここに来たでしょ?」
「っぅ………………!!?」
その時、カレンの顔中が一面真っ赤に染った。
「図星だ。」
「ふ、巫山戯たこと言わないでよ!!!
私がそ、そんな欲求不満みたいな女に見える!?」
「うん……見える。
だって、いくら寝間着だからって普通下着ぐらいつけるでしょ?
それなのに、カレンはエッチなネグリジェを着てその下は無防備という……これってもう誘ってる事以外考えられないよ。」
そこで意固地になっていたカレンも漸く認めて、ボソッと呟く。
「や、やっぱり……触られた時にバレてたのね……」
「いや、おっぱいを揉んでた時というか……カレンちゃん湯上がりした時から下着つけてないよね?」
「ば、馬鹿ね……そんなの出鱈目よ!
どうして、そんなことが分かるわけ?」
"薄い生地だけど……これ結構高かったし、なるべく派手な色を選んだからそんな簡単に透けるわけないわよね……やっぱり、ハルトが出鱈目言ってるだけよ"
そう考えて完全に安心しきった表情をするカレンだが、晴人はそんな表情をみきってしたり顔をする。
「アリシア……カレンのネグリジェって結構透けてたよね?」
「はい、それはもう……乳首とか色が見えちゃうぐらいバッチリと!」
「だってさ……」
「だってさ、じゃないわよ!!
二人してなんであの時、私の裸を見てるのよ!」
「見えるも何も……見えちゃうんだからねぇ」
そう言って再びアリシアに話を回す晴人。
「はい……アソコの割れ目もくっきり見えていましたよ!」
「なっ、な、な、な、な、な、なんてこと言っちゃってくれちゃうわけ貴女は!?」
とうとう、自分の本性がさらけ出された事に脇目も降らずカレンは暴走する。
「ふふふ……カレンちゃん、聖教の女性信者さんを痴女集団呼ばわりしながら、自分の事は棚に上げちゃうなんて……食えないねぇ」
"いやぁぁぁぁぁ……
うぅぅ…もうやだぁ……隠してたこともバレて、欲求不満だって……それに、い、一番痛いところ突かれて…………ダメね…もう、いっそう死のう"
半分は自分の過ちのせいだが、完全にナーバスになってしまったカレンを見て、アリシアは自分でもやりすぎたと感じたのか、何とか彼女にフォローを入れようとした。
「だ、大丈夫ですよ……カレンさん。
私だってこのネグリジェの下は裸なんですから。
私も……ハルトさんにだ、抱かれたいって思ってましたから同じですよ……欲求不満さんなんですよ私達。」
「ア、アリシアさん……何もしていない私が言えた口ではありませんが、恐らくそれはフォローになってないです。
寧ろ、傷口に塩を塗っているようなものかと……
それに、多分カレンさんが落ち込んでいるのはそこではなく、やっぱり私に言ったことだと思いますから、ここは私がカレンさんを……」
エレノアがそこで1歩カレンの傍によろうとした所で、晴人が手を上げて彼女を止める。
真剣な眼差しで妙にドヤ顔する晴人……何か良い考えを思いついたのだろうか。
「エレノア……悪いんだけど、ここは俺に任せて欲しい。」
そんなボジティブな晴人とは裏腹に項垂れて最悪のオーラを放つカレン、両者見事に対蹠的で返ってエレノアは心配になる。
「本当に大丈夫ですか?
それは、お付き合いが短い私よりハルトさんの方が良いとは思いますが……」
「うん、安心して……俺に考えがある、それで全ては丸く収まるから。
だから、エレノアは……さ…アリシアとし、親睦を深めるというか何というか……兎に角二人で仲良くやっていてよ。」
「は、はぁ……そういうことなら……すみませんがカレンさんはハルトさんに任せてしまいますが…………で、でも、アリシアさんと仲良くと言われましても……」
少し不安は残るが、大切な人が心配ないと言っているんだから、エレノアは晴人に任せることにした。
ただ、そんな彼女の裏で暗躍する金髪の女の影が……
「はぁん!!
ア、アリシアさん……また急に……!?
あぁん、だ、ダメです……そんな所触らないでください……」
背後からエレノアのおっぱいを揉みしだくアリシア。
「あ、あぁん……だ、ダメですてばぁ……」
無理矢理やられて少し半泣きになるエレノア、だが、ダメと言いながらもアリシアの手を振りほどこうとはしない。
「エレノアさんのおっぱい大きくて柔らかいですね……まるでプリクトみたいです……」
*プリクト・・・オルリンデ王国の都市部で有名な菓子の事で、クリームをふわふわもちもちの生地で包んだシュークリームのようなお菓子。
自分以外のおっぱいを初めて触る感触に興奮し、アリシアは触れる手に少し勢いをつけていく。
「あぁん……はぁはぁ、そ、そんなことないです。
アリシアさんの方が私よりずっと大きいです……ちょっと羨ましいです……んぅぅっ……やんっ。」
「ふふっ……そう言ってくれると嬉しいです。
でも、エレノアさんのおっぱい……私より形が綺麗で美乳だし、乳首もすごく綺麗な色合いをしてるから……私こそ羨ましく感じちゃいます。」
「そ、そうですか?」
恥じらいつつもどこか期待を込めた表情で聞き返すエレノア、そんな彼女にアリシアは持ち前の明るさと優しい笑顔で正直に答えた。
「はい、きっとハルトさんもそう思ってますよ。
ハルトさん……おっぱいフェチですからねぇー
多分あの人の好みにエレノアのさんのおっぱいはガッチリハマってます。」
「ほ、本当ですか!!!?」
「あっ……いま、すごく嬉しそうな顔してましてよねエレノアさん。」
驚きに近いほどの大喜びを浮かべるエレノアを見て、ほっこりとした感情を抱き、アリシアは微笑ましくなる。
「私……嬉しいです、カレンさんの他にもこんなにハルトさんを好きでいてくれる人がいて……」
「その………いや……ではないんですか?
他に好きな人が出来てしまって……」
「どうしてですか?」
「す、すみません……失礼なことを聞いてしまいました。」
「い、いえ……そうではなくてですね……どうしてハルトさんの事を他の女性が好きになったら、私が嫌になるのかを疑問に思っただけなんです……」
「えっ? ど、どうしてと言われましても……」
話が噛み合わない二人の会話、そこにはエレノアとアリシアの間に大きな見解の差があった。
エレノアは単に、他の女の子が晴人を好きになってしまったら、どこかで晴人が以前から付き合っていた女の子よりも新しく好きになった女の子の方を溺愛してしまう可能性があるんじゃないか、と考えているのだ。
しかし、それをなかなか察せないアリシア……しばらく思考して漸く答えにありつく。
「あっ、はい!そ、そういうことですね!!
ごめんなさい……私、昔から鈍感で空気が読めないってよく言われるんですけど……はははは
まぁ、そうですね……その事でしたら心配はないですよ、多分彼は新しい女性も勿論溺愛しますけど、同時に私達の事も溺愛しますよ。」
「それって……新しく付き合うようになった女性も本気で愛しながら、以前から付き合っていた女性との関係も忘れず同様に愛してくれるということですか?」
「はい、その通りですね……だからハーレムであって浮気ではないですよ。
丁度それと同じことをカレンさんがハルトさんに言った時にですね、ハルトさんなんて言ったと思いますか?」
笑いながら、本当に楽しそうにそんな質問をしてくるアリシアを見て、カレンは簡単に答えに気がついてしまう。
「ま、まさか……カレンさんも永遠に愛してあげるとか言ったんでしょうか?」
「はい、それに近い言葉を言いましたよ。
何十年先だって愛してる、未来永劫を愛してあげると、そしてハルトさんがカレンさんの好きな所を数え切れないぐらい言ってました。
たぶん、あれが全てじゃないと思いますけど……」
「御本人の目の前で言ったんですかそれ……うわぁぁ…は、恥ずかしいですね……
でも、私も実際に言われたすごく嬉しいと思います。
アリシアさんはカレンさんのように、好きな所を沢山言われたんですか?」
「い、いえ……私はまだ………開店前というか準備中というか……兎に角心の準備が出来ていないので……」
アリシアは周りには鈍感だが、自分のことはよく知っている。
多分、カレンと同じように好きな所を言い続けられたら、嬉しさできっと卒倒しかねないとその後のことをちゃんと予知している。
「そうなんですか……
でも、兎に角アリシアさんとこうしてお話が出来て良かったです。
正直、私も聖教の信者ですけど……どちらかと言うと一夫一妻を理想としていたので……重婚とかハーレムはほんの少し考えにくい側の人間でした。
ただ…話を聞けばハルトさんは、一生私の事を大事にしてくれそうですし、カレンさんもアリシアさんもお互いに愛されて本当に幸せそうで……何だか私も皆さんと一緒に生活できたらなぁ、なんて今考えちゃいました。」
「ふふっ……だったら、なんてそんな遠慮なさらず、よろしければエレノアさんも私達と一緒に生活を共にしませんか?
勿論、私やカレンさんと同様ハルトさんの"彼女"としてです。」
「よ、よろしいんですか!?」
「はい……けど、私達まだそれには関係が足りないと思うので、もう少し親睦を深めませんか?」
そう言って、アリシアはどこか不気味にも思える微笑を浮かべた。
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応援コメントありがとうございます、これからも読者様の期待に答えられるよう精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします。
最初の召喚で呼び出させるのが生物限定だったら主人公は最初から素っ裸だったってことですか?
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「ゲートといっても、召喚魔法は転移に近い仕組みですから、こちらに呼び出せるのは対象者と対象者がその時携帯していたものだけです。それに召喚魔法自体の効果対象は発動した魔法1回につき1人のみですので、安心してください。」