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第三章 戦い
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俺が今川達に斬りかかり、五分は経過したと思う。
それでもまだ1人も殺せてない。
いくら剣道をやって段をもっていたとはいえ、相手は実践豊富な家臣達だ。だが俺はそれが嬉しくてたまらない。
なぜなら17年間生きていて、これほどまでに真剣で、そして本気をださせてくれる相手なんて出会ったことはないからだ。
今川義元が俺に向かってこう言った
「おぬし、みたことがない顔じゃのぉ」
今川のその一言と同時に家臣達は下がった。
一息ついたところで
「合戦があるたびに腹痛になるんですよ。だから今日が初めての合戦です」
と、今川に嘘をついた。
しばらくはウォーミングアップでダメージを受けないよう動いていたが大分体も温まってきてたな。そろそろ本気でいくか。
そう思った瞬間今川の家臣2人が斬りかかってきた。
俺は体を低くし「能力」を使った
その一瞬で2人を斬り殺すことができた
それをみた今川は驚く表情をみせ、俺はそのスキを狙い斬り殺した。
そして織田信長にこう言われた
「神宮寺。なかなかやるではないか。ところでこいつらを殺した時に一瞬だが動きが変わったな。貴様のいた時代の技か?」
そう問われ俺はこう言った
「違いますよ。戦いになれ緊張がほぐれただけです」
さすが信長だ。あの動きが見えたのか?だが織田信長にも嘘をついたのだ。バレたら生きては帰れないだろう。だが今はバレない。その確証があった
「そうか。せっかくだな。お前の時代の話を聞かせて貰おう」
そう言われ約1時間、会話をした
「つまりお前の時代では合戦がなく平和な世の中ってことか?」
「そうですね。色々と問題はありますがこの時代よりは安全に暮らせます」
「なるほど、なるほどな。色々と興味深いものはあったがとりあえず、お前は約束を守り自分の力だけでこいつらを殺した。今は信用してやろう。ただ怪しい動きをしたら殺す」
「分かりました。よろしくお願いします信長様」
俺は言葉とは裏腹に、信長。お前じゃ俺は殺せない。俺は信長と戦う時がくるのではないか?と楽しみにしてしまってる自分がいる。
~3日目~
昨夜は、宴などがあり皆遅くまで起きていたが戦いの疲れのせいか、俺はすぐに寝てしまった。
腕時計をみると朝の5時
外から声がする。俺はそこに向かった。
気配を察したのか急に振り向いた
「もしかして、お前は昨日信長様が仰った新しい仲間か?」
「そうです!神宮寺 隼人といいます。これから信長様にお世話になります」
「よろしくな。俺は秀吉だ」
俺は疑問に思った。秀吉は今川を討つときにはいないと習ったはずだが?教科書はあてにならないなと思った。
軽く挨拶し信長の場所を教えてもらいそこに向かった。
「神宮寺か。今は暇か?俺と手合わせしないか?」
俺は思ってもないチャンスが来たと思った
「本当ですか?よろしくお願いします!」
中庭にある訓練場で決闘することになった。周りにはギャラリーもいる
「使用武器は木刀のみ、ルールは相手が参ったというか10分以内に決着がつかない場合は引き分けになるってことでよろしいですか?」
「いいだろう。では始めるぞ」
家臣の人が、始めの掛け声をいった瞬間。俺は斬りかかった。
信長はそれを軽くいなして、斬りにきた。その攻撃をかわし、カウンターを狙った。信長も予測をしていたのかあっさりと交わした。
「神宮寺なかなかやるな。今川達を討ったときの技をみせてくれ」
「そんなのないですよ。なれてなかっただけですよ」
言い終わると同時に斬りかかり、しばらく打ち合っていた。
そして「残り1分です」と家臣が言った。
俺は勝つ気も負ける気もない。そう、引き分け狙いだ。信長もそう動いてるように見える。なぜなら最初の1回以外は自分から仕掛けてこなかったからだ。たんに俺の実力をみたいって可能性もあるが。
「ふむ。これは引き分けになりそうだな」と信長が言った瞬間。
信長が消えた!!!
首を狙いに木刀を振ってきた。俺はギリギリ防ぎ、その瞬間タイムアップで引き分けに終わった。
「最後の攻撃。よく防いだな。あの攻撃を防げる家臣はいない。一番の戦力になりそうだな」と言われた
「俺は動くより頭を使う方がメインなんで戦略とか考える方が得意です」
と更に嘘をついた。昔、心理学の本を読み、嘘は重ねるのがいいと書いてあったのを思い出しそれを活用した。
最後の攻撃見えなかったが「能力」を使い防いだ。
信長のレベルになると能力を使わずにはいられないか。そう思い知らされ、気を引き締め直した。
俺は現代に帰るために、1日休みを貰い俺が最初にいた場所へと足を運び
あることに気づいた。
「足跡がふたつあるだと?」
この足跡は現代のもの。もしかして横山もこの時代に?また「タイムスリップをさせた奴」のものか?疑問は深まるばかりであった。
それでもまだ1人も殺せてない。
いくら剣道をやって段をもっていたとはいえ、相手は実践豊富な家臣達だ。だが俺はそれが嬉しくてたまらない。
なぜなら17年間生きていて、これほどまでに真剣で、そして本気をださせてくれる相手なんて出会ったことはないからだ。
今川義元が俺に向かってこう言った
「おぬし、みたことがない顔じゃのぉ」
今川のその一言と同時に家臣達は下がった。
一息ついたところで
「合戦があるたびに腹痛になるんですよ。だから今日が初めての合戦です」
と、今川に嘘をついた。
しばらくはウォーミングアップでダメージを受けないよう動いていたが大分体も温まってきてたな。そろそろ本気でいくか。
そう思った瞬間今川の家臣2人が斬りかかってきた。
俺は体を低くし「能力」を使った
その一瞬で2人を斬り殺すことができた
それをみた今川は驚く表情をみせ、俺はそのスキを狙い斬り殺した。
そして織田信長にこう言われた
「神宮寺。なかなかやるではないか。ところでこいつらを殺した時に一瞬だが動きが変わったな。貴様のいた時代の技か?」
そう問われ俺はこう言った
「違いますよ。戦いになれ緊張がほぐれただけです」
さすが信長だ。あの動きが見えたのか?だが織田信長にも嘘をついたのだ。バレたら生きては帰れないだろう。だが今はバレない。その確証があった
「そうか。せっかくだな。お前の時代の話を聞かせて貰おう」
そう言われ約1時間、会話をした
「つまりお前の時代では合戦がなく平和な世の中ってことか?」
「そうですね。色々と問題はありますがこの時代よりは安全に暮らせます」
「なるほど、なるほどな。色々と興味深いものはあったがとりあえず、お前は約束を守り自分の力だけでこいつらを殺した。今は信用してやろう。ただ怪しい動きをしたら殺す」
「分かりました。よろしくお願いします信長様」
俺は言葉とは裏腹に、信長。お前じゃ俺は殺せない。俺は信長と戦う時がくるのではないか?と楽しみにしてしまってる自分がいる。
~3日目~
昨夜は、宴などがあり皆遅くまで起きていたが戦いの疲れのせいか、俺はすぐに寝てしまった。
腕時計をみると朝の5時
外から声がする。俺はそこに向かった。
気配を察したのか急に振り向いた
「もしかして、お前は昨日信長様が仰った新しい仲間か?」
「そうです!神宮寺 隼人といいます。これから信長様にお世話になります」
「よろしくな。俺は秀吉だ」
俺は疑問に思った。秀吉は今川を討つときにはいないと習ったはずだが?教科書はあてにならないなと思った。
軽く挨拶し信長の場所を教えてもらいそこに向かった。
「神宮寺か。今は暇か?俺と手合わせしないか?」
俺は思ってもないチャンスが来たと思った
「本当ですか?よろしくお願いします!」
中庭にある訓練場で決闘することになった。周りにはギャラリーもいる
「使用武器は木刀のみ、ルールは相手が参ったというか10分以内に決着がつかない場合は引き分けになるってことでよろしいですか?」
「いいだろう。では始めるぞ」
家臣の人が、始めの掛け声をいった瞬間。俺は斬りかかった。
信長はそれを軽くいなして、斬りにきた。その攻撃をかわし、カウンターを狙った。信長も予測をしていたのかあっさりと交わした。
「神宮寺なかなかやるな。今川達を討ったときの技をみせてくれ」
「そんなのないですよ。なれてなかっただけですよ」
言い終わると同時に斬りかかり、しばらく打ち合っていた。
そして「残り1分です」と家臣が言った。
俺は勝つ気も負ける気もない。そう、引き分け狙いだ。信長もそう動いてるように見える。なぜなら最初の1回以外は自分から仕掛けてこなかったからだ。たんに俺の実力をみたいって可能性もあるが。
「ふむ。これは引き分けになりそうだな」と信長が言った瞬間。
信長が消えた!!!
首を狙いに木刀を振ってきた。俺はギリギリ防ぎ、その瞬間タイムアップで引き分けに終わった。
「最後の攻撃。よく防いだな。あの攻撃を防げる家臣はいない。一番の戦力になりそうだな」と言われた
「俺は動くより頭を使う方がメインなんで戦略とか考える方が得意です」
と更に嘘をついた。昔、心理学の本を読み、嘘は重ねるのがいいと書いてあったのを思い出しそれを活用した。
最後の攻撃見えなかったが「能力」を使い防いだ。
信長のレベルになると能力を使わずにはいられないか。そう思い知らされ、気を引き締め直した。
俺は現代に帰るために、1日休みを貰い俺が最初にいた場所へと足を運び
あることに気づいた。
「足跡がふたつあるだと?」
この足跡は現代のもの。もしかして横山もこの時代に?また「タイムスリップをさせた奴」のものか?疑問は深まるばかりであった。
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