40 / 69
相良仁、異世界へ転職!
甘いおじさん
しおりを挟む
町長は次の予定があるというので、お礼を述べてから俺は町長室を出て外へ向かう。皆が町案内をしている間に教会へと向かい今日の鍛錬を開始した。基礎体力の強化と体の使い方を暫くメインに鍛えていくという。早速町の周辺をシスターと共にランニングする。
「何やら昨夜はご活躍だったようだな!」
「背後から襲い掛かっただけでご活躍では無い気がするけど」
実際正面から戦っていたら多勢に無勢だし、相手に俺が来ると分かっていればこんな優位に進められなかっただろう。コウガ首領も通常の戦いなら俺に遅れを取ったりはしない。盾だけ装備して得物らしいものが何も無い相手と戦ったのは初めてなんじゃないだろうか。
「戦いに卑怯も何も無い。ジン殿は甘いな」
「そりゃそうだけどね」
「分かっていないな。命の取り合いなのだぞ? 飢えた経験があれば尚更手段を選んではいられない。勝ち方に拘れるのは優雅で満ち足りている者だけだ。泥水を啜り残飯を漁り生きて来たような者、護らなくてはならない者がある相手にジン殿は勝てない」
はっきり言われてしまったが全くその通りだ。元の世界でも家族は居ないし友人と呼べる人間も居ない。俺が死んで悲しむ人間と言えば先生くらいかって感じだ。幸い飢えに苦しまず成人出来たのは、社会的セーフティネットがしっかりしてたからだし。
そんなものはこの世界に無いのは見れば分かる。その上面倒な事情も絡んで居れば真っ先に放置される案件だろう。あちらに居た時は思いもしなかったが、そう言う人たちからすれば俺は恵まれた方の人間だ。
だが今は少し違う。
「あのいけ好かない御嬢様と更に盗賊を抜けた兄妹を何とかしなければならんのじゃないのか?」
「その通りだ。あの子たちの件をある程度片付けなきゃ俺は最低な大人になってしまう」
「甘いなら甘いなりに気を引き締めねばな」
シスターは最初に会った時のイメージが強すぎて囚われていたが、認識を改め直そう。この人も世の中を色々見て来た人だ。きっと俺よりも嫌な場面に出くわした回数は多い筈。助言を受け止めて甘さも認識し正していかないと。
「そこで提案なのだが……」
「な、何でしょうかシスター」
キリッとして童顔を引き締め俺の方を向いた。これは何か重要な提案に違いない。俺の甘さを断ち切る為に、シスターがこれまで学んだ経験からアドバイスをくれるのだろう。期待に胸が躍る。
「アタシと所帯を持たないか? 所帯を持つと責任感が生まれるらしいぞ! なぁ所帯を持たないか!?」
目を輝かせ若干涎を垂らしているシスター。認識を改め直そうとした俺の気持ちをどうしてくれんだよ、ええ? と言いたいところに何かが飛んで来てシスターの頭を直撃。そのまま茂みに突っ込んだ。
「おー何かに当たった」
「ヒットヒット!」
何処かで聞き覚えのある声がしたのでそっちの方を見ると、ベアトリスたちが居た。彼女たちも俺を見つけて寄って来てくれる。何でも町の見学に飽きたのでサガと妹のカノンが山に居た時に身に着けた投擲を見せて貰っていたという。
「イーシャさん大丈夫ですか? 疲れませんか?」
「え? 私は全然」
細身で日差しに弱そうに見えたイーシャさんは、俺の問いに驚き首を傾げてから首を横に振った。印象とは違いひょっとしてかなり体力があって強い人なのかもしれない。この世界はそういうの平気でありそうだ。シスターもベアトリスも細いのに強いし……ってシスター忘れてた。見に行こうとするとベアトリスが俺を手で押し退け茂みに近付き見下ろす。
「何時まで寝てんの? アンタ」
「お前にアンタ呼ばわりされる覚えはねぇ!」
また始まるファイト。飽きないなぁこの二人は。俺は気が済むまで放置しようとサガたちに投擲を教えて貰う。これが中々難しい。布に石を入れて手を振り狙いを定めてその石を飛ばすというものだが、サガもカノンも近くを飛んでいた鳥を器用に当てて落とした。
「二人とも凄いなぁ上手いもんだ」
「まぁね。これが出来ると出来ないとじゃ御飯が違うから」
そりゃ必死になって落とそうとするよな。俺はただ何の気無しにやってるんだから違いがあるのは当然だ。鳥だって生きる為に必死で飛んでるんだから当たり前だ。
「おじちゃん今は気が抜けてるみたい」
「そうだな。あの時はカッコ良かったのに」
「良いんだよ常時気を張るタイプじゃないし。必要な時にキリッとするんだ」
言い訳にしか聞こえないが強がってみる。その後皆で町まで戻ると案内を再開すると言うので別れ、俺は教会に行く。ティーオ司祭に木人と呼ばれる木で出来た人の形を模した物を攻撃するよう言われしてみる。
「そこまで。うーん思った以上に殴り方が様になってますね」
「よ、喜んで良いやら」
「良いと思いますよ? そうでなければ拳か肩が可笑しくなりますからね。攻撃して自分も負傷しては世話が無い。そうと分かればより力を伝えられるよう修正していき、終わったら本格的な修行に入りましょう」
「はい!」
こうして暫く拳を打つ姿勢や蹴りを放つ時の体勢などをチェックしてもらい、戦う時意識するようにと言われてこの日の鍛錬は終わった。
「何やら昨夜はご活躍だったようだな!」
「背後から襲い掛かっただけでご活躍では無い気がするけど」
実際正面から戦っていたら多勢に無勢だし、相手に俺が来ると分かっていればこんな優位に進められなかっただろう。コウガ首領も通常の戦いなら俺に遅れを取ったりはしない。盾だけ装備して得物らしいものが何も無い相手と戦ったのは初めてなんじゃないだろうか。
「戦いに卑怯も何も無い。ジン殿は甘いな」
「そりゃそうだけどね」
「分かっていないな。命の取り合いなのだぞ? 飢えた経験があれば尚更手段を選んではいられない。勝ち方に拘れるのは優雅で満ち足りている者だけだ。泥水を啜り残飯を漁り生きて来たような者、護らなくてはならない者がある相手にジン殿は勝てない」
はっきり言われてしまったが全くその通りだ。元の世界でも家族は居ないし友人と呼べる人間も居ない。俺が死んで悲しむ人間と言えば先生くらいかって感じだ。幸い飢えに苦しまず成人出来たのは、社会的セーフティネットがしっかりしてたからだし。
そんなものはこの世界に無いのは見れば分かる。その上面倒な事情も絡んで居れば真っ先に放置される案件だろう。あちらに居た時は思いもしなかったが、そう言う人たちからすれば俺は恵まれた方の人間だ。
だが今は少し違う。
「あのいけ好かない御嬢様と更に盗賊を抜けた兄妹を何とかしなければならんのじゃないのか?」
「その通りだ。あの子たちの件をある程度片付けなきゃ俺は最低な大人になってしまう」
「甘いなら甘いなりに気を引き締めねばな」
シスターは最初に会った時のイメージが強すぎて囚われていたが、認識を改め直そう。この人も世の中を色々見て来た人だ。きっと俺よりも嫌な場面に出くわした回数は多い筈。助言を受け止めて甘さも認識し正していかないと。
「そこで提案なのだが……」
「な、何でしょうかシスター」
キリッとして童顔を引き締め俺の方を向いた。これは何か重要な提案に違いない。俺の甘さを断ち切る為に、シスターがこれまで学んだ経験からアドバイスをくれるのだろう。期待に胸が躍る。
「アタシと所帯を持たないか? 所帯を持つと責任感が生まれるらしいぞ! なぁ所帯を持たないか!?」
目を輝かせ若干涎を垂らしているシスター。認識を改め直そうとした俺の気持ちをどうしてくれんだよ、ええ? と言いたいところに何かが飛んで来てシスターの頭を直撃。そのまま茂みに突っ込んだ。
「おー何かに当たった」
「ヒットヒット!」
何処かで聞き覚えのある声がしたのでそっちの方を見ると、ベアトリスたちが居た。彼女たちも俺を見つけて寄って来てくれる。何でも町の見学に飽きたのでサガと妹のカノンが山に居た時に身に着けた投擲を見せて貰っていたという。
「イーシャさん大丈夫ですか? 疲れませんか?」
「え? 私は全然」
細身で日差しに弱そうに見えたイーシャさんは、俺の問いに驚き首を傾げてから首を横に振った。印象とは違いひょっとしてかなり体力があって強い人なのかもしれない。この世界はそういうの平気でありそうだ。シスターもベアトリスも細いのに強いし……ってシスター忘れてた。見に行こうとするとベアトリスが俺を手で押し退け茂みに近付き見下ろす。
「何時まで寝てんの? アンタ」
「お前にアンタ呼ばわりされる覚えはねぇ!」
また始まるファイト。飽きないなぁこの二人は。俺は気が済むまで放置しようとサガたちに投擲を教えて貰う。これが中々難しい。布に石を入れて手を振り狙いを定めてその石を飛ばすというものだが、サガもカノンも近くを飛んでいた鳥を器用に当てて落とした。
「二人とも凄いなぁ上手いもんだ」
「まぁね。これが出来ると出来ないとじゃ御飯が違うから」
そりゃ必死になって落とそうとするよな。俺はただ何の気無しにやってるんだから違いがあるのは当然だ。鳥だって生きる為に必死で飛んでるんだから当たり前だ。
「おじちゃん今は気が抜けてるみたい」
「そうだな。あの時はカッコ良かったのに」
「良いんだよ常時気を張るタイプじゃないし。必要な時にキリッとするんだ」
言い訳にしか聞こえないが強がってみる。その後皆で町まで戻ると案内を再開すると言うので別れ、俺は教会に行く。ティーオ司祭に木人と呼ばれる木で出来た人の形を模した物を攻撃するよう言われしてみる。
「そこまで。うーん思った以上に殴り方が様になってますね」
「よ、喜んで良いやら」
「良いと思いますよ? そうでなければ拳か肩が可笑しくなりますからね。攻撃して自分も負傷しては世話が無い。そうと分かればより力を伝えられるよう修正していき、終わったら本格的な修行に入りましょう」
「はい!」
こうして暫く拳を打つ姿勢や蹴りを放つ時の体勢などをチェックしてもらい、戦う時意識するようにと言われてこの日の鍛錬は終わった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
シチュエーションセリフ集 男女兼用
奏
ファンタジー
色々なシチュエーションのセリフを集めたものです。ご自由にお使いください。セリフは改変やアドリブもOKです。
ACT-LINESというまとめサイトもありますので
興味のある方はご覧下さい
https://seigeki-odai.crayonsite.com/
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる