終焉の姫と聖女の姫

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ゴブリンキング討伐 パート22

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 イネスとアザレアは騎士団達に次々と犯されていく。力尽きて倒れた2人には抵抗することはできない。ただ屍人のように動く事も悲鳴をあげることもできずにただ蹂躙されている。

 シュヴァリエは必死で騎士達を止めようとするが数人の騎士が立ち塞がり行く手を遮る。

 
 「やめなさい」

 「やかましい」

 「そんな無抵抗なゴブリンを蹂躙して何が楽しのよ」

 「女のお前が一番理解しているだろ。良く見ろよ、ゴブリン達は俺たちの肉棒を味わえて喜んでるだろ」

 「何を言っているのよ」

 「お前こそ何を言っているのだ」


 シュヴァリエの背後にモナークが立っていた。


 「モナーク・・・あなたもゴブリンと約束したのは知っているでしょう。あなたが止めないと彼達は止まらないわ」

 「なぜ、止める必要があるのだ。ゴブリンなどどうなっても構わないだろう」

 「何を言っているのよ。ゴブリンは仲間を助けるために自害したのよ」

 「ガハハハ・ガハハハ。ほんとゴブリンがバカでよかったぜ。自分で頭をはねるなんてバカとしか言いようがない。ランチャの作戦にまんまと騙されおったわ」

 『バシッ』


 シュヴァリエがモナークをビンタした。


 「最低ね。あなたは人間のクズよ」

 「・・・今お前が何をしたのかわかっているのか?」

 「わかっているわ。あなたのような人間のクズをひっぱ叩いて何が悪いのよ」

 「そうだな。さっきの続きをするか」


 モナークはシュヴァリエのマントを剥ぎ取り下着姿にした。


 「何をするのよ」

 「お前は嫉妬をしているのだな。ゴブリン達が俺や騎士達に気持ちよくしてもらって、自分にはしてもらえないと。安心しろ、今すぐにお前にもいい思いをさせてやるぞ」

 「ふざけないでよ」

 
 『バコ』


 シュヴァリエはモナークに腹部を殴られて膝をついて倒れ込む。そして、モナークは倒れたシュヴァリエの下着を強引に引きちぎる。


 「お前達、ゴブリンに飽きたら次はこの女を犯してやれ!こいつは俺に手を出した罪人だ。俺が楽しんだ後はお前達の自由にしてもいいぞ」

 「おぉぉぉ~」


 騎士達が嬉しそうに声をあげる。


 「さて、お前に俺の素晴らしさを教えてやる。6年前に消えた婚約者よりも俺の方がテクニックが上だということを死んだら報告をするがいい」


 モナークは倒れ込んだシュヴァリエに馬乗りになり、うピンク色の乳首を激しく吸い出した。そして、右手はシュヴァリエの股ぐらに伸ばして激しく強引に弄ぶ。


 「どうだ、気持ちいいだろ」

 「やめて。やめて」


 シュヴァリエは必死に抵抗するがモナークは抵抗するシュヴァリエの顔面を殴りつける。


 「違うだろ。もっとお願いしますだろ?」

 「お願いやめて」

 「黙れ!」


 さらにシュヴァリエの顔面を殴りつける。シュヴァリエの美しい顔はみるみる腫れ上がる。


 『ぐわぁぁぁ』
 『わぁぁぁ』
 『やめろ』


 モナークの背後で騎士達の悲鳴が轟く。

 しかし、モナークはそんなことは気にせずにぐったりとしたシュヴァリエに肉棒を突き刺して激しく腰を振っている。


 「どうだ。いいだろ。気持ち良すぎて声も出ないだろ」


 モナークは恍惚の笑みを浮かべながらシュヴァリエを蹂躙する。


 「やめてくれ」
 「逃げろ」
 

 モナークの後ろでは騎士達は逃げ惑いそして倒れていく。




⭐️少し時は遡り場面が変わります


 「急いでくれ」

 「了解です。契約分の仕事はさせていただきます」


 デンメルンク王国がゴブリンキング討伐を宣言した頃からゴブリンキングのモルカナは人狼族と契約を結んでいた。人狼族とはゴブリンと同じ亜人種であり普段は人間と同じ姿をしているが、戦闘など時は狼の姿に変化することができる種族である。

 人狼族は群れをなすことはなく少数単位で生活をしている。モルカナとの契約を交わした人狼族は、村ごとに2名の人狼族を伝令役として配置されていた。カレンドュラはモナーク達の姿を確認するとすぐに人狼族をエルデの村に向かわし人間の襲撃の報告を伝えたのである。

 モルカナと息子の3名は人狼族に乗り急いでタプポの村に向かっていた。


 「間に合うのでしょうか?」

 「ギリギリかもしれない。人間達は俺たちのことを軽視しているからその油断をつけば間に合うだろう。俺の特殊スキル『王者の支援』の影響でゴブリンオーガ・ゴブリンアデージョの力は強化されているはずだ。特にガロファーには『王者の支援』の特殊支援を授けてある。簡単に倒されるとは思えないが、人間達は数も多い上に『称号』を持っている。『レア称号』持ちが数名いれば俺たちの勝算は低いだろう」

 「『レア称号』・・・厄介な力です。野蛮な人間が大きな力を手にするとろくなことはありません」

 「そうだな。しかし、人間にも良い人間もいるのだ。俺の知っている人間はとても良い人間だった」

 「ダグネスちゃんのことですか?」

 「・・・」

 「お父様、私たちは知っているのです。彼女は人間であるということを」

 「気づいていたのか・・・」

 「もちろんです。いくら変装をして人間臭を消してもわかります。ホビットにしては賢すぎるのです」

 「すまない。俺はどうしてもあの子を見捨てることができなかった」

 「わかります。アザレアさんは自分の子供を殺され、私たちもルティアを連れ去られて、心が空っぽになっていました。そんな時にあの天使のような笑顔で微笑みかけられたら、いくら憎っき人間の赤子であっても手を差し伸べたくなるものです」

 「そうだ。あの子が現れてからタプポの村もエルデの村も笑顔を取り戻して活気が戻ってきた。人間に絶望を与えられが、その絶望から救ってくれたのも人間だったのだ。不思議な感覚だが、あの子には罪はないし俺はあの子をルティアのように愛している」

 「気持ちはわかります。なので、私たちは人間であるダグネスちゃんをそっと見守ることにしたのです」

 「ありがとう」

 「礼には及びません。しかし、ダグネスちゃんと今回の話は別問題です。デンメルンク王国の王子がお父様の討伐に名乗りをあげて、今タプポの村を襲っています。『覇王』の称号の力はお父様から聞いた限りでは、私たちでは太刀打ちすることはできない絶大なる力であります。しかし、無様に逃げるようなことはしません。必ず、一矢を報いて撃退したいと思います」

 「そうだな。俺が昔出会った少女は『覇王』の称号を持つ心優しい少女だった。少女はあの獣人の国で過酷な修行を乗り越えて大きな力を手に入れた。俺はその少女の力の前になす術もなく敗れてしまったことがある。俺もゴブリンキングに進化して更なる力を得たが、もし少女のような強さを持つ人間だったら俺たちはあっけなく敗北をするだろう」

 「何を弱気なことを言っているのですか!必ずみんなを救いましょう」

 「そうだな。せめて皆が逃げる時間は稼ぐぞ!」

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