終焉の姫と聖女の姫

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ゴブリンキング討伐 パート10

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怪物王女がケルトの頭を丁重に袋に詰めて収納ボックスに保管した。


 「怪物王女!ケルトの頭は私たちに渡してもらうぞ」


 怪物王女の火炎球から難を逃れたケルトと共に行動をしていた第4第5騎士団の騎士の1人が怪物王女の声をかける。

 騎士団達は、ケルトが怪物王女の殺されたらロード国王の元へケルトの頭を持ってくるように命令を受けていた。


 「あなた達も依頼の対象に入っているのよ」


 怪物王女は再び火炎球を放ち、騎士団達も骨一つ残らないほどの爆発により跡形もなく消えてしまった。ロード国王の依頼はケルトを含めた全員の殺害である。ケルトの頭だけは証拠として持ち帰ってくる契約になっていた。そして、その現場を知る全ての人物の殺害を依頼されていたのである。

 
 「さぁ、次はゴブリンキングのところへ行くわよ」


 2人の全裸に近い男は四つんばのまま馬のように駆け出した。怪物王女は豚のような姿をした男の背に跨りモナーク王子と合流を目指すのであった。




怪物王女ことシメーレ・ウンゲテュームはユスティーツ王国の第1王女である。彼女は黄金に輝く美しい長い髪に透き通るような青い瞳の美しい女の子であった。子供の頃からその美しさは隣国であるデンメルンク王国にも轟くほどのものであり、大陸一の美女になるだろうと噂されていた。

 そんな可愛くて美しい王女をユスティーツ国のタナトス国王は溺愛し、とても可愛がっていた。そして、優しくて勇敢な父であるタナトス国王をシメーレは大好きであった。しかし、シメーレが6才になった時タナトスは、自分の性壁を抑えることができなくなってしまった。


 『ガチャ』

 「お父様、なぜ鍵を閉めるのですか?」

 「気にするでない。今日は特別なことをしてあげようと思っているのだ」


 タナトス国王は、可愛いシメーレを寝かせつけるために、時間に余裕がある時は、シメーレの部屋で添い寝をしてあげているのである。添い寝をする時間は30分程度ありその間にいろんな話をしたり子守唄などを歌って寝かしつけるのである。いつもなら護衛の騎士が部屋の前に立ち、もしもの時に備えているが、今日はその騎士もいなく扉には鍵もかけれている。


 「今日はどんなお話をしてくれるのですかぁ。とても楽しみです」


 無邪気な笑顔でシメーレはタナトス国王に微笑みかける。


 「今日はお話ではないのだよ。お前の成長を確かめたいと思っているので服を脱いでくれないか?」

 「えっ服をですか?」

 「そうだよ。シメーレちゃんは『覇王』の称号を授かって生まれてきたのだから、6才になってどれだけ成長をしたのか確認をする必要があるのだよ」

 「そうなんだぁ。じゃぁ脱ぐね」


 シメーレはタナトスの言葉を信じて躊躇いもなく服を脱ぎ出した。

 
 「シメーレちゃん。下着も脱がないと正確な魔力の数値がわかないよ」

 「下着も脱ぐのぉ~」


 少し恥ずかしそうにシメーレは言った。


 「これは大事なことなのだよ」

 「はぁーい」


 シメーレはタナトス国王の言われるがままに全裸になった。シメーレの体は絹のように細やか真っ白の肌は白雪のようにとても綺麗である。


 「横になってごらん」

 「はぁーい」

 「よし、それじゃ、全身をチェックしないとね」

 「はぁーい」


 タナトスは全裸になったシメーレの全身をマッサージするように優しくもみほどこす。しかし、その行為は次第にエスカレートしていく。


 「お父様、痛いです。痛いです」

 「黙れ!これは大事なことなのだ!」


 タナトスは、急に激昂してシメーレを怒鳴り出す。その豹変ぶりに驚いてシメーレは、大きな声で泣き出した。


 「黙れ」


 タナトスはシメーレのお腹を激しく殴りつけた。


 「いやぁ~やめてぇ~」

 「うるさい静かにしろ!」


 タナトスはシメーレの体に暴行を加えておとなしくさせた。シメーレの体には青いアザが複数できていた。タナトスはおとなしくなったシメーレを見て、服を脱ぎ出した。そして、大きくなった肉棒をシメーレの顔の近くまで持っていく。


 「これを咥えろ」

 「・・・」

 「これは『覇王』の称号を持つもの義務なのだ。それとももっと痛い目に遭いたいのか!」


 シメーレはこれ以上痛い思いをするのは嫌だった。なので、タナトスの言われるがままに従ったのである。

 その日を境にシメーレは部屋からほどんど出ることは無くなった。活発的で明るく誰からも愛されていた女の子は部屋の中に閉じこもってしまった。しかし、部屋の中にいてもあの恐ろしい男は毎晩のようにシメーレの部屋に訪れて、おぞましい行為を強要するのである。

 そして、3ヶ月が経過した時。


 『コン・コン・コン・コン』


 「入れ!」

 「タナトス国王陛下様、シメーレ王女様が会いに来られています」


 あの日を境に、シメーレからタナトス国王の部屋に来ることはなかったので、タナトスは少し動揺をしていた。


 「わかった。中へ入る許可を与えるがお前はもう下がっても良いぞ」

 「わかりました」


 タナトス国王はシメーレが何か企んでいないか少し警戒をしているが、6才の女の子にできることは大したこはないとたかを括っていた。


 「お父様、今日は私からお部屋にお邪魔させていただきます」


 あの日を境にシメーレは死んだ魚のような目をして、可愛らしかった笑顔も完全に失っていたが、今日は以前のような透き通るような青い瞳を輝かせて、満面の笑みでタナトスに微笑みかけるであった。






 
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