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ゴブリンキング討伐 パート4
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⭐️第24話の続きに戻ります。
拷問官及び牢屋の刑務官を務めるヒディアスは6年間ロード王の期待に応えるべく職務を全うし、その忠実ぶりを認められ流暢に話すことができるまでの治療を施してもらった。しかし、膝から切断されて付けられた小さな義足、全身の酷い火傷による皮膚の損傷、右目には石をはめられ、削ぎ落とされた鼻はそのままだった。
ヒディアスが話せるように全ての歯を元に戻し、舌を修復したのはアルカナである。アルカナは3歳の頃からシュダルが専属メイドに付き、アルカナの教育係として魔法などあらゆる分野にかけて教育を受けていた。そして、5歳になった時にロード国王が用意したたくさんの拷問を受けた生きた人間を使っての魔法の練習が行われるようになる。
ロード王は罪人などをヒディアスに命令して、全身の皮を剥ぎ取ったり、両目抉り出したり、指の切断、四肢の切断などを施し後、その悍ましい姿に変えられた人間をアルカナに治療させ、アルカナの治癒魔法の練習台にしたのである。
アルカナにとって拷問によって悍ましい姿にされた人間を始めた見たときは、あまりに衝撃的であり精神を保つことができずに、その場で倒れ込み数日間は悪夢にうなされる日々を送った。しかし、ロード国王はそのような状態になったアルカナを無理やりに拷問室に連れて行き治癒魔法を専念するよう言う。
「お前が助けないとこいつら一生苦しみながら生きていくのだ!」
ロード国王のこの言葉により優しい心を持つアルカナは、幼いながらも拷問を受けた人間を救うために治癒魔法を施すようになる。そうして1年間アルカナは拷問を受けた人間の治療を行いながら人間の構造などを学び治癒技術を向上したのである。そして、アルカナの治癒術の向上を共に支えてきたのがシェダルである。
ヒディアスはゾルダートの牢屋から離れ奥にある『ダルマ部屋』に入る。
「お~~い!ミルクの時間がきたぞぉ~」
『ダルマ部屋』には5人の人間がいた。それも四肢を切断された状態のまるでダルマのような姿をした男性である。5人のダルマは展示物のように等間隔に綺麗に配置されていて、動くことができないように床に嵌め込まれている。5人のダルマはヒディアスが入ってくるなりうめくように騒ぎ出した。
ダルマ達の口元を見ると歯は全て抜き取られていて、うまく喋ることができないみたいである。ダルマ達は怯えた表情でヒディアスを見て、涙を浮かべて何か訴えている。
ヒディアスはそんなダルマ達の訴えを気にすることなくおもむろにズボンを脱いで下半身を丸出しにした。ヒディアスの下半身はギンギン元気になっていて、その下半身をダルマの口の中へ入れて激しく腰を振る。
「ちゃんと気持ちよくしないと食事は与えないぞぉ~。いや、これが大事な食事でもあるのだぞぉ~タンパク質たっぷりのミルクを全部飲み干すのだぞぉ~」
ヒディアスは地下2階から出ることは許されない。そして、ここには女性の囚人は連れてこられることはない。ヒディアスはここで生活をするようになり歪んだ性癖が芽生え、このようなことをするようになったのである。
このダルマ達はヒディアスの欲望を満たすために作られた物ではない。このダルマ達はロード国王に意見をしたり、たてついたりした者であり、彼らは四肢を切断され喋れないように歯を全部抜かれた後に展示物として使用されることになる。重要な会議や式典などおこなわれる時に、ロード国王の背後に設置された台座にこの5人のダルマは飾られて、ロード王に刃向かった者はどのようなことになるのか見せつける為の展示物として使用されるのである。
「はぁーはぁーー・はぁーはぁーーもっともっと舌を上手に使って気持ちよくするのだぁ」
ヒディアスは恍惚の笑みを浮かべながら気持ちよさうにダルマの口に白い液体を流し込むのであった。
『ガチャ』
「ヒディアス、楽しそうだなぁ」
「これは国王陛下様。みっともない姿を晒してしまい申し訳ありません」
ヒディアスはすぐにズボンを履いて身だしなみを整える。
「気にするな。ここはお前の自由に使って良いと許可を与えたはずだ。好きに使うと良い」
「寛大なお言葉ありがとうございます」
ヒディアスは二足の義足をうまく使ってロード国王に跪く。
「ゾルダートの調子はどうだ?」
「全く変わりはありません。殺すこともできず食事の時以外は、ただ人形のように座っているだけです。どうやったらあのような状態になるのか不思議でなりません」
「廃人のように全くうごかない体・・・しかし、殺しても細胞が活性化して元に戻る体・・・あいつの体に一体何が起こったのだ・・・」
ゾルダートの存在が疎ましく感じたロード国王はゾルダートを殺すことにした。しかし、ゾルダートの首を刎ねようが、心臓を貫こうが死ぬことはなかった。すぐに体の細胞が活性化して体が元に戻るのであった。
「誠に不思議な体でございます。しかし、薄気味悪く早急に処分していただけると助かります」
「処分できるならとっくにしておるわ!こいつを外に出すわけにもいかないからここに閉じ込めておるのだ」
「ゾルダートをこのような姿にした人物はまだ見つかっていないのでしょうか?」
「目星はついているのだが・・・いや、この話はここまでにしておこう。ヒディアス、今度3カ国会談が予定されている。その時はダルマの展示をおこなうから死なないようにきちんと面倒を見るのだぞ」
「わかりました。丁重に扱います」
拷問官及び牢屋の刑務官を務めるヒディアスは6年間ロード王の期待に応えるべく職務を全うし、その忠実ぶりを認められ流暢に話すことができるまでの治療を施してもらった。しかし、膝から切断されて付けられた小さな義足、全身の酷い火傷による皮膚の損傷、右目には石をはめられ、削ぎ落とされた鼻はそのままだった。
ヒディアスが話せるように全ての歯を元に戻し、舌を修復したのはアルカナである。アルカナは3歳の頃からシュダルが専属メイドに付き、アルカナの教育係として魔法などあらゆる分野にかけて教育を受けていた。そして、5歳になった時にロード国王が用意したたくさんの拷問を受けた生きた人間を使っての魔法の練習が行われるようになる。
ロード王は罪人などをヒディアスに命令して、全身の皮を剥ぎ取ったり、両目抉り出したり、指の切断、四肢の切断などを施し後、その悍ましい姿に変えられた人間をアルカナに治療させ、アルカナの治癒魔法の練習台にしたのである。
アルカナにとって拷問によって悍ましい姿にされた人間を始めた見たときは、あまりに衝撃的であり精神を保つことができずに、その場で倒れ込み数日間は悪夢にうなされる日々を送った。しかし、ロード国王はそのような状態になったアルカナを無理やりに拷問室に連れて行き治癒魔法を専念するよう言う。
「お前が助けないとこいつら一生苦しみながら生きていくのだ!」
ロード国王のこの言葉により優しい心を持つアルカナは、幼いながらも拷問を受けた人間を救うために治癒魔法を施すようになる。そうして1年間アルカナは拷問を受けた人間の治療を行いながら人間の構造などを学び治癒技術を向上したのである。そして、アルカナの治癒術の向上を共に支えてきたのがシェダルである。
ヒディアスはゾルダートの牢屋から離れ奥にある『ダルマ部屋』に入る。
「お~~い!ミルクの時間がきたぞぉ~」
『ダルマ部屋』には5人の人間がいた。それも四肢を切断された状態のまるでダルマのような姿をした男性である。5人のダルマは展示物のように等間隔に綺麗に配置されていて、動くことができないように床に嵌め込まれている。5人のダルマはヒディアスが入ってくるなりうめくように騒ぎ出した。
ダルマ達の口元を見ると歯は全て抜き取られていて、うまく喋ることができないみたいである。ダルマ達は怯えた表情でヒディアスを見て、涙を浮かべて何か訴えている。
ヒディアスはそんなダルマ達の訴えを気にすることなくおもむろにズボンを脱いで下半身を丸出しにした。ヒディアスの下半身はギンギン元気になっていて、その下半身をダルマの口の中へ入れて激しく腰を振る。
「ちゃんと気持ちよくしないと食事は与えないぞぉ~。いや、これが大事な食事でもあるのだぞぉ~タンパク質たっぷりのミルクを全部飲み干すのだぞぉ~」
ヒディアスは地下2階から出ることは許されない。そして、ここには女性の囚人は連れてこられることはない。ヒディアスはここで生活をするようになり歪んだ性癖が芽生え、このようなことをするようになったのである。
このダルマ達はヒディアスの欲望を満たすために作られた物ではない。このダルマ達はロード国王に意見をしたり、たてついたりした者であり、彼らは四肢を切断され喋れないように歯を全部抜かれた後に展示物として使用されることになる。重要な会議や式典などおこなわれる時に、ロード国王の背後に設置された台座にこの5人のダルマは飾られて、ロード王に刃向かった者はどのようなことになるのか見せつける為の展示物として使用されるのである。
「はぁーはぁーー・はぁーはぁーーもっともっと舌を上手に使って気持ちよくするのだぁ」
ヒディアスは恍惚の笑みを浮かべながら気持ちよさうにダルマの口に白い液体を流し込むのであった。
『ガチャ』
「ヒディアス、楽しそうだなぁ」
「これは国王陛下様。みっともない姿を晒してしまい申し訳ありません」
ヒディアスはすぐにズボンを履いて身だしなみを整える。
「気にするな。ここはお前の自由に使って良いと許可を与えたはずだ。好きに使うと良い」
「寛大なお言葉ありがとうございます」
ヒディアスは二足の義足をうまく使ってロード国王に跪く。
「ゾルダートの調子はどうだ?」
「全く変わりはありません。殺すこともできず食事の時以外は、ただ人形のように座っているだけです。どうやったらあのような状態になるのか不思議でなりません」
「廃人のように全くうごかない体・・・しかし、殺しても細胞が活性化して元に戻る体・・・あいつの体に一体何が起こったのだ・・・」
ゾルダートの存在が疎ましく感じたロード国王はゾルダートを殺すことにした。しかし、ゾルダートの首を刎ねようが、心臓を貫こうが死ぬことはなかった。すぐに体の細胞が活性化して体が元に戻るのであった。
「誠に不思議な体でございます。しかし、薄気味悪く早急に処分していただけると助かります」
「処分できるならとっくにしておるわ!こいつを外に出すわけにもいかないからここに閉じ込めておるのだ」
「ゾルダートをこのような姿にした人物はまだ見つかっていないのでしょうか?」
「目星はついているのだが・・・いや、この話はここまでにしておこう。ヒディアス、今度3カ国会談が予定されている。その時はダルマの展示をおこなうから死なないようにきちんと面倒を見るのだぞ」
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