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人助けパート1

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 今日は、異世界転生をしたら、作ると1番喜ばれるランキング1位の、プリンを作ることにした。(ランキングは、あくまで、私の主観ですので、ご勘弁下さい。)

 
 プリンとは、少し因縁があるが、悪いのは、閻魔大王であり、プリンには何の罪のないので、私は、心の中で、プリンとは、和解しているのであった。


 プリンを作る素材は、全てこの町の市場で手に入る。だがしかし、私はアカシックレコードが、すすめる最高級の卵を使用したい。その卵は、天鶏という金色の羽を持ち、体調は3mもある鳥の魔獣である。

 天鶏は、ガッリーナ山の、頂上に生息している。ガッリーナ山は、ユイール大草原のさらに、北の位置にある。

 ガッリーナ山は、標高は3000mあり、山頂には、高さ100mの樹木が立ち並んでいて、天鶏は、その上に巣を作り卵を産む。そのため、卵を狙う天敵もいないので、卵は簡単に取ることが、出来るが、その山頂まで行くのが、困難である。しかし私にかかれば、余裕である。

 私は、今日は遅くなることは、出来ないので、飛行スピードを上げて、ガッリーナ山の山頂を目指す。

 ガッリーナ山の山頂に着くと、私は、卵がないか天鶏の巣を探す。今の時間は、天鶏は、エサを求めて、巣から離れているので、チャンスである。無用な争いは、避けたいのである。

 私は、巣から卵を20個ほど、手に入れることができた。1個1mくらいの大きさなので、何個のプリンが作れるか、想像もできない。天鶏に見つかるわけには、いかないので、すぐにその場をあとにしたのであった。

 ガッリーナ山のふもとには、ディービルの大森林がある。この大森林には、高ランクの魔獣が、生息しているみたいなので、王都からの依頼で、レア素材を求めて、冒険者が来ることもあるらしい。

 思ったより早く素材を、手に入れることができたので、私は、空から見る風景を、堪能していた。上空から、見下ろす風景なんて、転生前なら、飛行機に乗らない限り無理なことである。

 私は、のんびり風景を見ながら、飛んでいると、遠くに魔獣の群れが見えた。大森林も抜けて、魔獣も少ない地帯なのに、どうしてだろう。私は気になったので、魔獣の群れの方へ、行くことにした。

 魔獣の群れは、オークの大群であった。300体くらいは、いるみたいだ。このままオークの大群が、まっすぐ進むと、領主様の町があるはずである。


 「このまま進むと、町が危険だ」


 私は面倒事は、避けたいので、町に近づく前に、討伐することにした。

 昨日コカトリスを倒した、光魔法を使うことにした。しかし今回は、昨日よりさらに強力な魔法にした。私は空を覆い尽くすような、巨大な光の雲を作った。その雲から、カミナリのようなレーザービームが、無数に現れて、オークの群れに、ゲリラ豪雨のように降り注ぐ。レーザービームを受けたオークは、一瞬で消滅する。その威力は、魔石すら残らない。数分後には、そこには、何もない長閑な風景しか残っていなかった。

 今回は、素材もいらないし、しかも、多数のオークの死骸を、放置するわけにも、いかないので、強めの魔法で、消滅させたのであった。


 「これで、一安心・・・・」


 ではなかった。さらに離れたところで、馬車が襲われている。襲っているのは、ハイオークである。難易度はEランク。馬車を守ってる護衛兵、または冒険者の数人は、倒れ込んでいる。今はハイオーク3体の攻撃をなんとか、しのいでるみたいだ。しかし、ハイオーク7体の死体が見えるので、中級冒険者あたりの実力だろう。

 しかし、ハイオークの後ろに、戦闘を眺めている魔獣がいる。オークスターだ。スターと言うだけあって、戦闘は、1対1のタイマンバトルを好む魔獣である。難易度はCランク。あの人達では、敵わないのである。

 仕方がない、たすけてあげよう。

 私は、上空から炎の球を投げ飛ばす。一瞬で、ハイオーク3体は、黒こげになる。オークスターが、炎の玉が飛んできた、方向をにらみつける。私の存在に気づいたみたいだ。

 オークスターは、金色の槍を、私に向けて、勝負しろと、言わんばかりに挑発してくる。私は、今回は武器を持ってきている・・・調理用の小型ナイフを・・・

 オークスターは3mもある巨漢だ。しかも、黄金の甲冑をまとい、戦国武将のような、派手な出で立ちである。さすがスターと名乗るだけのことはある。


 「頑丈そうだけど、問題ないかな」


 私は、ナイフに魔力をこめて、オークスターの前に、舞い降りた。オークスターは、黄金の槍を私に目掛けて、突き刺す。

 が、さらりとかわし、甲冑にキズをつけないように、オークスターの首を、簡単に切り落とした。


 「この甲冑高く売れそうだ」


 私の顔は、かなりニヤついていた。



 「もしかして、天使様ですか?」


  助けた護衛の1人の女性が、声をかけてきた。


 

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