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ループ
182.腰を抜かした枢機卿とナスタリア助祭の記憶
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転移したのは精霊王の森の石碑の前。
「なんと、ローザリア様は転移魔法までお使いになられるとは!」
オーガスト枢機卿が驚きすぎて腰を抜かし床に座り込んだ。
【皆、ご苦労であったな】
「はわわ、せっ精霊王様であられますか?」
【オーガスト枢機卿、此度ローザリア達の為に尽力してくれた事感謝する】
(精霊王頑張ってるけど、精霊達のせいで台無しかも)
精霊王の威厳のある態度に平伏しているオーガスト枢機卿は気付いていないが、精霊達はいつもの如く精霊王の髪を引っ張ったり頭の上に座ったりして遊んでいる。
「精霊王様の愛し子様の御為に僅かでもお力になれればと思いはしましたが、よもや精霊王様自らお声をお聞かせくださるなど。この年寄り、もういつ死んでも悔いはございません!」
【いや、死んでもらっては困る】
【だよねー】
【爺ちゃんがんば】
「は?」
精霊達の呑気な声に思わず顔を上げたオーガスト枢機卿は驚愕に目を見開いた。
「オーガストの爺さん、精霊王と精霊は俺達が想像してるより非常に仲が良くてあらせられる。例えて言うなら、うーん」
「親子ですね。寛容な父に甘える悪戯好きな幼子です」
「ああ、確かに! 精霊王様の慈悲の御心と精霊様の無邪気なお優しさがひしひしと伝わってまいります。このような素晴らしいお姿を世の者達が知れば、今以上に精霊王様の御心の広さに感動する事でございましょう」
【悪意ある者達に葬られた哀れな子達を見つけ弔わねばならん。その者達の悲しみと恨みはこの国に怨を集め、此度のような妖魔などに取り入る隙を与えることになりかねん】
「は、早急に部隊を整えましてご覧に入れます」
【この国だけでなく他国でも加護のない者達が不遇な扱いを受けていると聞く。加護を持つ意味を理解せぬ者が多くなり、いずれは加護を持つ者のいない国になっていくであろう】
「加護のあるなしには関係なく精霊への感謝を忘れぬよう、一人でも多くの民に伝えて参ります」
【精霊のおらぬ地からは最初に音が消える。地は営みを止め、草は息を止める。風も吹かず火も水も消え去り、光と闇はただそこに動かず存在するのみ、加護など与えられずとも精霊に感謝を捧げ心正しく生きよ。さすれば地は恵みを育み、水と風と火が人に命を与えてくれる。光に和らぎ闇に安らぎを与えられる】
「はい、一語一句忘れず後世まで皆に申し伝えます事をお約束致します」
精霊王の言葉でナスタリア助祭の頭の中にある光景が浮かんできた。何度も夢で見た恐ろしい景色と忘れていた記憶。
(あれは⋯⋯本当にあった事。ローザリア様が亡くなられた時⋯⋯)
王宮の入り口でシスター・タニアから受け取った信書は教会本部からのものだった。
『それほど急ぎではないな。それよりも今はローザリア様を追いかけなくては』
教会本部への連絡を優先して欲しがるシスター・タニアを引き離し、ローザリア達が行くと聞いていた謁見室に向かうと誰もいない。
大広間に変更になったと聞いた時背筋に悪寒が走った。
その後のことは虚にしか覚えていない。
闇の魔法陣から解き放たれた後、大暴れし王宮を半壊させたナザエル枢機卿とニール。
地下牢に捉えられた嫌疑を問合せ面会を申し込む傍ら無実の証明をする為に走り回った。
王家と公爵家は話を聞かず、全ての努力が空回りしたまま季節が変わっていった。
『地下牢を爆破します』
『しかし、王宮近くだと加護が全く使えんぞ』
ローザリアが投獄されてから王宮近くでは一切魔法が行使できなくなっていた。
『ダフネル侯爵から魔道具を手に入れました』
魔道具で街を繁栄させているダフネル侯爵から違法だが強力な攻撃力のある魔道具を譲ってもらい、ナザエル枢機卿と2人で王宮へ忍び込んだ時ドーンと言う大きな音が響いた。
『なんだあれは!!』
音のした先には王宮の西棟から白金色の光の柱が空に向けて打ち上がっていた。
(ああ、ローザリア様が!)
その時、風が止まり全ての音が消えた。声は言葉にならず剣は光を失った。
王宮の外での変化は緩やかだった。変化に恐怖した者達が王宮から遠くへ逃げ出して行く。
『母ちゃん、声が聞こ⋯⋯』
全てが止まった世界が少しずつ広がっていき、いくつかの町や村からは話が広まっていった。
『ローザリア様が地下牢に捉えられたって』
『亡くなられたんだよ』
『水の聖女様が王家に殺された』
『だからか⋯⋯この国はもう終わりだ』
ローザリアが支援した町や村の人々が水の聖女様の死を悼み手を合わせた。
(水の聖女様に感謝します)
(水の聖女様、ありがとうございました)
『水の聖女様にもう一度会いたいよお』
『ローザリア様に会いたいの!』
(俺のせいだ⋯⋯あの時、手紙なんかに気を取られなければ!!)
(精霊王、どうかもう一度ローザリア様に会わせて下さい!! 目を見てちゃんと伝えてないんだ⋯⋯だからどうか⋯⋯)
多くの人の祈りが小さな小さな風を呼んだ。
【フィード、お前の大好きな人の為に⋯⋯少しばかり力を貸してくれるかな?】
「なんと、ローザリア様は転移魔法までお使いになられるとは!」
オーガスト枢機卿が驚きすぎて腰を抜かし床に座り込んだ。
【皆、ご苦労であったな】
「はわわ、せっ精霊王様であられますか?」
【オーガスト枢機卿、此度ローザリア達の為に尽力してくれた事感謝する】
(精霊王頑張ってるけど、精霊達のせいで台無しかも)
精霊王の威厳のある態度に平伏しているオーガスト枢機卿は気付いていないが、精霊達はいつもの如く精霊王の髪を引っ張ったり頭の上に座ったりして遊んでいる。
「精霊王様の愛し子様の御為に僅かでもお力になれればと思いはしましたが、よもや精霊王様自らお声をお聞かせくださるなど。この年寄り、もういつ死んでも悔いはございません!」
【いや、死んでもらっては困る】
【だよねー】
【爺ちゃんがんば】
「は?」
精霊達の呑気な声に思わず顔を上げたオーガスト枢機卿は驚愕に目を見開いた。
「オーガストの爺さん、精霊王と精霊は俺達が想像してるより非常に仲が良くてあらせられる。例えて言うなら、うーん」
「親子ですね。寛容な父に甘える悪戯好きな幼子です」
「ああ、確かに! 精霊王様の慈悲の御心と精霊様の無邪気なお優しさがひしひしと伝わってまいります。このような素晴らしいお姿を世の者達が知れば、今以上に精霊王様の御心の広さに感動する事でございましょう」
【悪意ある者達に葬られた哀れな子達を見つけ弔わねばならん。その者達の悲しみと恨みはこの国に怨を集め、此度のような妖魔などに取り入る隙を与えることになりかねん】
「は、早急に部隊を整えましてご覧に入れます」
【この国だけでなく他国でも加護のない者達が不遇な扱いを受けていると聞く。加護を持つ意味を理解せぬ者が多くなり、いずれは加護を持つ者のいない国になっていくであろう】
「加護のあるなしには関係なく精霊への感謝を忘れぬよう、一人でも多くの民に伝えて参ります」
【精霊のおらぬ地からは最初に音が消える。地は営みを止め、草は息を止める。風も吹かず火も水も消え去り、光と闇はただそこに動かず存在するのみ、加護など与えられずとも精霊に感謝を捧げ心正しく生きよ。さすれば地は恵みを育み、水と風と火が人に命を与えてくれる。光に和らぎ闇に安らぎを与えられる】
「はい、一語一句忘れず後世まで皆に申し伝えます事をお約束致します」
精霊王の言葉でナスタリア助祭の頭の中にある光景が浮かんできた。何度も夢で見た恐ろしい景色と忘れていた記憶。
(あれは⋯⋯本当にあった事。ローザリア様が亡くなられた時⋯⋯)
王宮の入り口でシスター・タニアから受け取った信書は教会本部からのものだった。
『それほど急ぎではないな。それよりも今はローザリア様を追いかけなくては』
教会本部への連絡を優先して欲しがるシスター・タニアを引き離し、ローザリア達が行くと聞いていた謁見室に向かうと誰もいない。
大広間に変更になったと聞いた時背筋に悪寒が走った。
その後のことは虚にしか覚えていない。
闇の魔法陣から解き放たれた後、大暴れし王宮を半壊させたナザエル枢機卿とニール。
地下牢に捉えられた嫌疑を問合せ面会を申し込む傍ら無実の証明をする為に走り回った。
王家と公爵家は話を聞かず、全ての努力が空回りしたまま季節が変わっていった。
『地下牢を爆破します』
『しかし、王宮近くだと加護が全く使えんぞ』
ローザリアが投獄されてから王宮近くでは一切魔法が行使できなくなっていた。
『ダフネル侯爵から魔道具を手に入れました』
魔道具で街を繁栄させているダフネル侯爵から違法だが強力な攻撃力のある魔道具を譲ってもらい、ナザエル枢機卿と2人で王宮へ忍び込んだ時ドーンと言う大きな音が響いた。
『なんだあれは!!』
音のした先には王宮の西棟から白金色の光の柱が空に向けて打ち上がっていた。
(ああ、ローザリア様が!)
その時、風が止まり全ての音が消えた。声は言葉にならず剣は光を失った。
王宮の外での変化は緩やかだった。変化に恐怖した者達が王宮から遠くへ逃げ出して行く。
『母ちゃん、声が聞こ⋯⋯』
全てが止まった世界が少しずつ広がっていき、いくつかの町や村からは話が広まっていった。
『ローザリア様が地下牢に捉えられたって』
『亡くなられたんだよ』
『水の聖女様が王家に殺された』
『だからか⋯⋯この国はもう終わりだ』
ローザリアが支援した町や村の人々が水の聖女様の死を悼み手を合わせた。
(水の聖女様に感謝します)
(水の聖女様、ありがとうございました)
『水の聖女様にもう一度会いたいよお』
『ローザリア様に会いたいの!』
(俺のせいだ⋯⋯あの時、手紙なんかに気を取られなければ!!)
(精霊王、どうかもう一度ローザリア様に会わせて下さい!! 目を見てちゃんと伝えてないんだ⋯⋯だからどうか⋯⋯)
多くの人の祈りが小さな小さな風を呼んだ。
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