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第三章
30.ミーミルとの駆け引き
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海神エーギルは海の天候に力を発揮したが、ニョルズは船・港・貿易・漁業に関係が深い。
海で暴風雨を起こすエーギルを止めるために『妻のラーンの網を裂く』と一喝し荒れ狂っていた海面を静めた逸話もあるニョルズは豊穣神の力も持っていたと言う。
(キラキラに美脚勝負で勝って女巨人のスカジに選ばれたんだっけ。あと、美丈夫で有名なのは当然だよね~⋯⋯さすがフレイとフレイヤのパパって感じだもん。今も美脚だったらウケる~。
やっぱり研究対象は貿易? この世界なら造船とか港湾整備?)
お茶をテーブルに並べるエルド助教授を眺めながらニョルズ情報を思い出していると、エルがまだ柔らかい爪をグロリアの腿にたてジェニに脇をつねられた。
「いった~い!」
「はは、エルド助教授に初めて会った方は皆グロリア嬢と同じ反応になります」
苦笑いしながらオリー教授がソファの正面に座り紅茶のカップを口元に寄せた。
「へ? 同じと言うと⋯⋯『イケメンはぜろ』とかですか? 脚が綺麗なのかなぁとか?」
「ブハッ、ゲホッゲホッ⋯⋯し、失礼」
「ブフッ!」【ミャ~】
幼い子供に揶揄われたと思ったのかエルドが顔を顰めている横で、カップを置いてハンカチで口元を押さえたオリーがまだ笑っているジェニの顔を不思議そうに見た。
「そちらの方、どこかでお会いしたことがあるような気が致しますが⋯⋯お名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」
「ご挨拶が遅れました。グロリアの幼馴染でゲニウス・ドールスファケレと言います。今日は付き添いだと思っていただければ」
「カルマール王国の公爵家の方ですな。初めまして、ブロック・オリーと申します。その様子だとすでにご存知のようですが、ミーミルと言う名だった事もあります。
で、彼はニョルズ。グロリア嬢の仰った通りで美脚の美丈夫として有名でした。
エルド、君も座りなさい。グロリア嬢のお話は参加して損はないからね」
オリー教授から少し離れた場所に上品な所作で腰を下ろしたエルドは小さく頭を下げた。
「あの頃からのお知り合いですか?」
「ええ、ニョルズがアースガルズに来てしばらくした頃知り合いました。アース神族はご存知のように苛烈な性格の者が多く、気の合う仲間を見つけるのに骨が折れました」
「でも、ミーミルは甥から眼球を取り上げたと聞いていますが?」
「ああ、確かにそのように伝わっています。しかしながら、そのような事をしても私には何の利もありません」
「やっぱり⋯⋯なんとなく不思議に思っていたんです。ミーミルの為人は存じませんが、オリー教授ならそのような事はなさらない気がしました。念の為言っておきますが私は生粋の人族ですから。
因みにその眼球はまだお持ちですよね」
「と言いますと?」
オリー教授が背筋を伸ばして警戒心を表すように少し目を細めた。
「取引をしたいと思って参りました。その眼球と情報の交換です。対価としてお支払いできる金貨や宝石は持っておりませんが、オリー教授が望んでおられる情報をお待ちしました」
グロリアが伏せて置いた羊皮紙に書かれているのは『氷作成の仕組み』
(先ずはひとつ目、これで食いついてくれればラッキーなんだけどな~。速攻で帰れるしね)
「以前オリー教授がご覧になられた氷を作る実験方法です。素人ですのでご納得いただけるほどの深みがあるとは思えませんが、実験を成功させる十分な内容になっています」
「グロリア嬢は取引のコツをよくご存知だ。とても13歳とは思えない」
「えっ? 13」
グロリアにジロリと睨まれてエルドが目を逸らした。
(7歳って言ったらエルドさんを凍らせてやるからね!)
「私にとって金銭はなんの意味もなく、研究を続けられるだけあればあとはどうでもいいのです。しかしながらグロリア嬢の情報は非常に価値がある」
(やっぱり、ひとつじゃダメかぁ。こんな風に煽ててくるのは『そんなんじゃ足りない』って事だよね。でも、エルドさんがいるならもう1個出せばいけるかも⋯⋯)
ニョルズは海神で同じ海神のエーギルが天候を荒らすのに辟易していた。天候の変化の仕組みは交渉条件に使える可能性が高い。
「情報は魅力的ですが、あれはなんと言ってもオーディンの身体の一部。人の手に渡ればどのような事が起きるかわかりません。危険を犯すのはやめておきたいと言うのが本音です」
「オリー教授、時間が無駄になる駆け引きはなしでいきませんか? オリー教授はこれひとつでは対価としてバランスが悪いと考えておられるのですよね」
テーブルの上の羊皮紙をトントンと叩いてオリーの目を見つめた。
(どこまで粘れるか⋯⋯あといくつ情報を引き出せるか計算してるいやらしい目。これだから大人って嫌よね~。『知識オタク』って怖~い)
「私からはあとひとつだけ情報を提供致します。それ以上になると私の方のバランスが悪くなりますから」
「しかしアレは最高神オーディンの身体の一部⋯⋯今世には他にはない特別なものなんだ。世にも貴重な品ですからね」
「最高神などと思ってもおられないくせに⋯⋯。私に言わせれば彼は最高神のふりをした単なる愚か者です。必要に迫られなければオーディンに関するものなんて触りたくもない、目の前にあったら即生ゴミ行きですね」
「⋯⋯ぷっ! 最高神のふりをした単なる愚か者で生ゴミ。これはこれはなんと言うか、一応アレでも私の甥だったのですがね」
「今更のようにオーディンを賛美されるなんて悪手としか言えない気が致しますけれど? 思ってもいない事で価値を上げようとしても嘘くさくてオリー教授の品性まで疑ってしまいます。
交換条件をもっと有利に進めたいと思われるのは当然ですが、相手にバレては逆効果ですから」
「ふむ、耳が痛いですね。では、何故生ゴミとまで言い切ったアレを必要としているのか教えていただくと言うのはいかがですか?」
「お断りいたします。私は基本的にあの時生きておられた方々を信用しておりません。ですから、公表できる情報とできない情報は厳密に区別しております」
「では、以前オーディン達の作った世界についてお聞きした事がありますね。その返事をいただくと言うのはいかがですか?」
「それは構いませんが⋯⋯かなりお時間をいただくことになりますし、辛辣な内容ばかりです」
「ええ、是非忌憚ないご意見をいただきたいと思っておりました」
オリー教授が初めて少し前のめりになった。
「あの世界が破綻したのは⋯⋯ハッキリ言わせて頂ければクソ野郎どもの身勝手な我儘と選民意識が原因だと思っています」
「これは本当に辛辣ですね⋯⋯詳しく聞いてもいいですか?」
穏やかな表情を崩さずにいたエルドが少し険しい顔で前のめりになって聞いてきた。
海で暴風雨を起こすエーギルを止めるために『妻のラーンの網を裂く』と一喝し荒れ狂っていた海面を静めた逸話もあるニョルズは豊穣神の力も持っていたと言う。
(キラキラに美脚勝負で勝って女巨人のスカジに選ばれたんだっけ。あと、美丈夫で有名なのは当然だよね~⋯⋯さすがフレイとフレイヤのパパって感じだもん。今も美脚だったらウケる~。
やっぱり研究対象は貿易? この世界なら造船とか港湾整備?)
お茶をテーブルに並べるエルド助教授を眺めながらニョルズ情報を思い出していると、エルがまだ柔らかい爪をグロリアの腿にたてジェニに脇をつねられた。
「いった~い!」
「はは、エルド助教授に初めて会った方は皆グロリア嬢と同じ反応になります」
苦笑いしながらオリー教授がソファの正面に座り紅茶のカップを口元に寄せた。
「へ? 同じと言うと⋯⋯『イケメンはぜろ』とかですか? 脚が綺麗なのかなぁとか?」
「ブハッ、ゲホッゲホッ⋯⋯し、失礼」
「ブフッ!」【ミャ~】
幼い子供に揶揄われたと思ったのかエルドが顔を顰めている横で、カップを置いてハンカチで口元を押さえたオリーがまだ笑っているジェニの顔を不思議そうに見た。
「そちらの方、どこかでお会いしたことがあるような気が致しますが⋯⋯お名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」
「ご挨拶が遅れました。グロリアの幼馴染でゲニウス・ドールスファケレと言います。今日は付き添いだと思っていただければ」
「カルマール王国の公爵家の方ですな。初めまして、ブロック・オリーと申します。その様子だとすでにご存知のようですが、ミーミルと言う名だった事もあります。
で、彼はニョルズ。グロリア嬢の仰った通りで美脚の美丈夫として有名でした。
エルド、君も座りなさい。グロリア嬢のお話は参加して損はないからね」
オリー教授から少し離れた場所に上品な所作で腰を下ろしたエルドは小さく頭を下げた。
「あの頃からのお知り合いですか?」
「ええ、ニョルズがアースガルズに来てしばらくした頃知り合いました。アース神族はご存知のように苛烈な性格の者が多く、気の合う仲間を見つけるのに骨が折れました」
「でも、ミーミルは甥から眼球を取り上げたと聞いていますが?」
「ああ、確かにそのように伝わっています。しかしながら、そのような事をしても私には何の利もありません」
「やっぱり⋯⋯なんとなく不思議に思っていたんです。ミーミルの為人は存じませんが、オリー教授ならそのような事はなさらない気がしました。念の為言っておきますが私は生粋の人族ですから。
因みにその眼球はまだお持ちですよね」
「と言いますと?」
オリー教授が背筋を伸ばして警戒心を表すように少し目を細めた。
「取引をしたいと思って参りました。その眼球と情報の交換です。対価としてお支払いできる金貨や宝石は持っておりませんが、オリー教授が望んでおられる情報をお待ちしました」
グロリアが伏せて置いた羊皮紙に書かれているのは『氷作成の仕組み』
(先ずはひとつ目、これで食いついてくれればラッキーなんだけどな~。速攻で帰れるしね)
「以前オリー教授がご覧になられた氷を作る実験方法です。素人ですのでご納得いただけるほどの深みがあるとは思えませんが、実験を成功させる十分な内容になっています」
「グロリア嬢は取引のコツをよくご存知だ。とても13歳とは思えない」
「えっ? 13」
グロリアにジロリと睨まれてエルドが目を逸らした。
(7歳って言ったらエルドさんを凍らせてやるからね!)
「私にとって金銭はなんの意味もなく、研究を続けられるだけあればあとはどうでもいいのです。しかしながらグロリア嬢の情報は非常に価値がある」
(やっぱり、ひとつじゃダメかぁ。こんな風に煽ててくるのは『そんなんじゃ足りない』って事だよね。でも、エルドさんがいるならもう1個出せばいけるかも⋯⋯)
ニョルズは海神で同じ海神のエーギルが天候を荒らすのに辟易していた。天候の変化の仕組みは交渉条件に使える可能性が高い。
「情報は魅力的ですが、あれはなんと言ってもオーディンの身体の一部。人の手に渡ればどのような事が起きるかわかりません。危険を犯すのはやめておきたいと言うのが本音です」
「オリー教授、時間が無駄になる駆け引きはなしでいきませんか? オリー教授はこれひとつでは対価としてバランスが悪いと考えておられるのですよね」
テーブルの上の羊皮紙をトントンと叩いてオリーの目を見つめた。
(どこまで粘れるか⋯⋯あといくつ情報を引き出せるか計算してるいやらしい目。これだから大人って嫌よね~。『知識オタク』って怖~い)
「私からはあとひとつだけ情報を提供致します。それ以上になると私の方のバランスが悪くなりますから」
「しかしアレは最高神オーディンの身体の一部⋯⋯今世には他にはない特別なものなんだ。世にも貴重な品ですからね」
「最高神などと思ってもおられないくせに⋯⋯。私に言わせれば彼は最高神のふりをした単なる愚か者です。必要に迫られなければオーディンに関するものなんて触りたくもない、目の前にあったら即生ゴミ行きですね」
「⋯⋯ぷっ! 最高神のふりをした単なる愚か者で生ゴミ。これはこれはなんと言うか、一応アレでも私の甥だったのですがね」
「今更のようにオーディンを賛美されるなんて悪手としか言えない気が致しますけれど? 思ってもいない事で価値を上げようとしても嘘くさくてオリー教授の品性まで疑ってしまいます。
交換条件をもっと有利に進めたいと思われるのは当然ですが、相手にバレては逆効果ですから」
「ふむ、耳が痛いですね。では、何故生ゴミとまで言い切ったアレを必要としているのか教えていただくと言うのはいかがですか?」
「お断りいたします。私は基本的にあの時生きておられた方々を信用しておりません。ですから、公表できる情報とできない情報は厳密に区別しております」
「では、以前オーディン達の作った世界についてお聞きした事がありますね。その返事をいただくと言うのはいかがですか?」
「それは構いませんが⋯⋯かなりお時間をいただくことになりますし、辛辣な内容ばかりです」
「ええ、是非忌憚ないご意見をいただきたいと思っておりました」
オリー教授が初めて少し前のめりになった。
「あの世界が破綻したのは⋯⋯ハッキリ言わせて頂ければクソ野郎どもの身勝手な我儘と選民意識が原因だと思っています」
「これは本当に辛辣ですね⋯⋯詳しく聞いてもいいですか?」
穏やかな表情を崩さずにいたエルドが少し険しい顔で前のめりになって聞いてきた。
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