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第三章
29.アカデミーにやって来ました
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大学を間にして左右にある大きな建物は高い尖塔のある教会とアカデミー所有のもの。
「アカデミーってお金持ちなのかな?」
個人所有の馬車が建物の正面で順番待ちして長い行列を作り、その中から待ちきれなくなった人が降りてきては建物に走り込んでいく。
それ以外にも多くの人達が出入りしているが年齢や服装なども様々で、見ているだけでも楽しくなる。
「もっと知識があったらあの人達の衣装を見て国当てゲームとかできたのになぁ」
【⋯⋯(能天気グロリアめ! エルにゃ可哀想とか言ってくれにゃ)】
初めての街に夢中になって忘れていたがエルは絶賛ストライキ中。
「ずっと抱いてたら流石に重くないか? 歩かせりゃいいじゃん」
「大丈夫だよ、こんなにちっこい猫ちゃんだもん。ね~、エルにゃ」
この街に来るにあたりジェニに変身させられたエルは爪を出して金切り声を上げた。
【ミャウ⋯⋯ミャ?⋯⋯ミャ~】
雪豹のままでは目立つからと変えられたそれはもふもふの代表格ノルウェージャンフォレストキャット。
「温厚な性格で忍耐強い⋯⋯しかも子猫なら連れて行っても文句言われないだろ? ついでに喋れなくしといたから」
【ミャ~、ミャウミャウ(てめえふざけんにゃ!)】
「今から会うのはオリー教授って言って元巨人族のミーミルだから用心した方がいいもんね。これならただのペットにしか見えないから、完璧だよ~」
【⋯⋯ミャ~(プイ)】
アカデミーの入り口を入るとカウンターがあり数人の男性が机に向かい忙しそうにペンを走らせていた。
「あの、すみません」
グロリアが声をかけると一番手前の若い男性が立ち上がってカウンターまでやってきた。
「どうしたの?⋯⋯あ、迷子だね」
実年齢13歳見た目9歳のグロリアは精神年齢アラサーで、胸元の白と薄茶の子猫は年齢不詳の異世界の悪魔。その横に立っているジェニは実年齢見た目共13歳で精神年齢4桁の元悪神。
これほど見た目と中身が違う訪問者はいないだろうが⋯⋯ペットを連れた仲の良い兄妹が親と逸れたんだろうと思われたふたりはアカデミーの職員から優しい目を向けられた。
受付に立っている青年は20前後だろう、インクで染まった指をまっすぐ伸ばして説明をはじめた。
「えーっと、そこを出て右にまっすぐ進むと白⋯⋯」
「約束はしてないんですがブロック・オリー教授に会いにいました。グロリアと言います」
「⋯⋯オリー教授に会いに? なあ、オリー教授って子供いたっけ?」
途中から後ろを振り向いて別の職員に問いかけたが首を振られ、困惑の表情をジェニに向けた。
「えーっと、どうしよう。君はこの子のお兄ちゃんかな? お兄ちゃんなら理解できると思うんだけどね⋯⋯オリー教授はとっても忙しくしておられて、人とお会いする時間はないと思うんだ。
もしかして、お父さんかお母さんが教授と約束しておられたとかかい?」
「いいえ、俺達2人で会いにきました。リンドバルムのグロリアが来たと言ってもらえれば伝わると思います。それか、ちっこいグロリアとか」
ギロリとグロリアに睨まれたジェニは足を踏まれて『グゥッ!』と呻き声をあげた。
「しかしねえ、教授の仕事を邪魔するのは⋯⋯申し訳ないけど親御さんを通して予約してもらえないかな?」
「聞くだけ聞いてもらうことはできませんか? それで断られたら諦めます」
「ごめんねえ、ほんとにオリー教授は無理なんだ~」
面倒臭くなったのだろう、段々口調や態度がなおざりになってきた。
「分かりました。では、リンドバルム王国の元グロリア・シュビレーが面会を申し込んでいるとお伝えください」
「いや~、何度言われても~。困ったなぁ」
「ちょちょ、ちょっと待って! グロリア・シュビレー? 君があのグロリア・シュビレー⋯⋯なわけないよね。同姓同名とかだよね」
「筆算と九九の概念が無断で学術誌に掲載されたグロリア・シュビレーは私です」
(これ言うの超恥ずかしいんですけど!?)
「⋯⋯おお! マジかあ」
「うそだろ? 子供じゃん」
「少し待って⋯⋯いや、こちらへどうぞ。すぐに声をかけて参ります」
30半ばくらいの職員がグロリアとジェニを奥のソファに案内し、お茶の準備を申しつけながら駆け出した。
「手のひら返された。なんかムカつく~」
【ミャウ(仕方にゃいにゃ)】
モコモコをわしゃわしゃしていると紅茶とクッキーが運ばれてきたが、上目遣いでジロジロと見定められていて感じが悪い。
「どうぞ、あの⋯⋯少しお聞きしても構いませんか? 本物のグロリア・シュビレー様ならたぶ⋯⋯」
ガラガラガシャーン!
「グロリア嬢!」
派手な音と共にオリー教授が登場した。
(オリー教授ってこんなキャラだったっけ?)
思わずジェニを見上げると口を押さえてプルプルと震えていた。
(ジェニ、笑いすぎ!)
「よくお越し下さいました。首を長く長ーくして待っておりました。ここでは落ち着きませんので私の研究室へご案内致します。
連絡をありがとう、名前を伝えておいて良かった」
「へ?」
「グロリア嬢がお越しくださった時にはすぐに知らせが来るように伝えておりました。席を外していようと大学に行っていようと駆けつけると⋯⋯ん?」
生暖かい目で職員を見ているグロリアの前でオロオロする職員をオリーが睨みつけた。
「まさかとは思うが、アカデミーの職員が来客者に対し失礼な態度を取ったなとということはないだろうね」
「そそ、それは⋯⋯」
「オリー教授、お茶もお出しいただいて親切にしていただきましたから。そうだよね、お兄ちゃん」
「ブハッ! そ、そうだな妹よ」
「⋯⋯はぁ、これは過分に私のミスもありました。グロリア嬢の年齢も受付に伝えておくべきでした。13歳だと伝えてあれば⋯⋯」
「ええ! 7歳くらいかと!」
「ブフ~! グフッ⋯⋯グハッ!⋯⋯ご、ごめん7歳! わぁ、マジごめん」
この場では我慢しようとしたグロリアだったがやはり⋯⋯身体強化をかけて見事な腹パンを決めた。
驚く職員を放置したままオリー教授の後について階段を登って行った。教授の部屋は3階の一番奥で、ドアが開くと本が床に積み上げられ紙の束が机やコーヒーテーブルなど至る所に山のように積まれていた。
「いや、お恥ずかしい。えーっと座るところを作らなくては⋯⋯少しお待ちくださいますか?」
オリー教授が慌ててソファの上から本をどけコーヒーテーブルの上の紙の束を机の上に移動していると、ドアがノックされて見たことのない男性がお茶を運んできた。
「教授、書類の移動は私がやります」
あとでどこにあるかわからなくなったら困ると言いながらオリー教授を押し除けたのは、オリー教授と共に幾つかの研究も発表しているノーア・エルド助教授。
(んーん? ニョルズ、ヴァン神族の海神・豊穣神って⋯⋯なんてこった! また元神族だよ~、もうこの世界嫌だ!)
ニョルズは双子の妹女神のネルトゥスとの間に息子フレイと娘フレイヤをもうけた他に女巨人のスカジを妻としている。
ヴァン神族の中で近親婚はごく一般的だったがアース神族では禁忌とされていた為、人質としてアース神族へ行く際に妹をあっさりと離縁したご都合主義な神。
「アカデミーってお金持ちなのかな?」
個人所有の馬車が建物の正面で順番待ちして長い行列を作り、その中から待ちきれなくなった人が降りてきては建物に走り込んでいく。
それ以外にも多くの人達が出入りしているが年齢や服装なども様々で、見ているだけでも楽しくなる。
「もっと知識があったらあの人達の衣装を見て国当てゲームとかできたのになぁ」
【⋯⋯(能天気グロリアめ! エルにゃ可哀想とか言ってくれにゃ)】
初めての街に夢中になって忘れていたがエルは絶賛ストライキ中。
「ずっと抱いてたら流石に重くないか? 歩かせりゃいいじゃん」
「大丈夫だよ、こんなにちっこい猫ちゃんだもん。ね~、エルにゃ」
この街に来るにあたりジェニに変身させられたエルは爪を出して金切り声を上げた。
【ミャウ⋯⋯ミャ?⋯⋯ミャ~】
雪豹のままでは目立つからと変えられたそれはもふもふの代表格ノルウェージャンフォレストキャット。
「温厚な性格で忍耐強い⋯⋯しかも子猫なら連れて行っても文句言われないだろ? ついでに喋れなくしといたから」
【ミャ~、ミャウミャウ(てめえふざけんにゃ!)】
「今から会うのはオリー教授って言って元巨人族のミーミルだから用心した方がいいもんね。これならただのペットにしか見えないから、完璧だよ~」
【⋯⋯ミャ~(プイ)】
アカデミーの入り口を入るとカウンターがあり数人の男性が机に向かい忙しそうにペンを走らせていた。
「あの、すみません」
グロリアが声をかけると一番手前の若い男性が立ち上がってカウンターまでやってきた。
「どうしたの?⋯⋯あ、迷子だね」
実年齢13歳見た目9歳のグロリアは精神年齢アラサーで、胸元の白と薄茶の子猫は年齢不詳の異世界の悪魔。その横に立っているジェニは実年齢見た目共13歳で精神年齢4桁の元悪神。
これほど見た目と中身が違う訪問者はいないだろうが⋯⋯ペットを連れた仲の良い兄妹が親と逸れたんだろうと思われたふたりはアカデミーの職員から優しい目を向けられた。
受付に立っている青年は20前後だろう、インクで染まった指をまっすぐ伸ばして説明をはじめた。
「えーっと、そこを出て右にまっすぐ進むと白⋯⋯」
「約束はしてないんですがブロック・オリー教授に会いにいました。グロリアと言います」
「⋯⋯オリー教授に会いに? なあ、オリー教授って子供いたっけ?」
途中から後ろを振り向いて別の職員に問いかけたが首を振られ、困惑の表情をジェニに向けた。
「えーっと、どうしよう。君はこの子のお兄ちゃんかな? お兄ちゃんなら理解できると思うんだけどね⋯⋯オリー教授はとっても忙しくしておられて、人とお会いする時間はないと思うんだ。
もしかして、お父さんかお母さんが教授と約束しておられたとかかい?」
「いいえ、俺達2人で会いにきました。リンドバルムのグロリアが来たと言ってもらえれば伝わると思います。それか、ちっこいグロリアとか」
ギロリとグロリアに睨まれたジェニは足を踏まれて『グゥッ!』と呻き声をあげた。
「しかしねえ、教授の仕事を邪魔するのは⋯⋯申し訳ないけど親御さんを通して予約してもらえないかな?」
「聞くだけ聞いてもらうことはできませんか? それで断られたら諦めます」
「ごめんねえ、ほんとにオリー教授は無理なんだ~」
面倒臭くなったのだろう、段々口調や態度がなおざりになってきた。
「分かりました。では、リンドバルム王国の元グロリア・シュビレーが面会を申し込んでいるとお伝えください」
「いや~、何度言われても~。困ったなぁ」
「ちょちょ、ちょっと待って! グロリア・シュビレー? 君があのグロリア・シュビレー⋯⋯なわけないよね。同姓同名とかだよね」
「筆算と九九の概念が無断で学術誌に掲載されたグロリア・シュビレーは私です」
(これ言うの超恥ずかしいんですけど!?)
「⋯⋯おお! マジかあ」
「うそだろ? 子供じゃん」
「少し待って⋯⋯いや、こちらへどうぞ。すぐに声をかけて参ります」
30半ばくらいの職員がグロリアとジェニを奥のソファに案内し、お茶の準備を申しつけながら駆け出した。
「手のひら返された。なんかムカつく~」
【ミャウ(仕方にゃいにゃ)】
モコモコをわしゃわしゃしていると紅茶とクッキーが運ばれてきたが、上目遣いでジロジロと見定められていて感じが悪い。
「どうぞ、あの⋯⋯少しお聞きしても構いませんか? 本物のグロリア・シュビレー様ならたぶ⋯⋯」
ガラガラガシャーン!
「グロリア嬢!」
派手な音と共にオリー教授が登場した。
(オリー教授ってこんなキャラだったっけ?)
思わずジェニを見上げると口を押さえてプルプルと震えていた。
(ジェニ、笑いすぎ!)
「よくお越し下さいました。首を長く長ーくして待っておりました。ここでは落ち着きませんので私の研究室へご案内致します。
連絡をありがとう、名前を伝えておいて良かった」
「へ?」
「グロリア嬢がお越しくださった時にはすぐに知らせが来るように伝えておりました。席を外していようと大学に行っていようと駆けつけると⋯⋯ん?」
生暖かい目で職員を見ているグロリアの前でオロオロする職員をオリーが睨みつけた。
「まさかとは思うが、アカデミーの職員が来客者に対し失礼な態度を取ったなとということはないだろうね」
「そそ、それは⋯⋯」
「オリー教授、お茶もお出しいただいて親切にしていただきましたから。そうだよね、お兄ちゃん」
「ブハッ! そ、そうだな妹よ」
「⋯⋯はぁ、これは過分に私のミスもありました。グロリア嬢の年齢も受付に伝えておくべきでした。13歳だと伝えてあれば⋯⋯」
「ええ! 7歳くらいかと!」
「ブフ~! グフッ⋯⋯グハッ!⋯⋯ご、ごめん7歳! わぁ、マジごめん」
この場では我慢しようとしたグロリアだったがやはり⋯⋯身体強化をかけて見事な腹パンを決めた。
驚く職員を放置したままオリー教授の後について階段を登って行った。教授の部屋は3階の一番奥で、ドアが開くと本が床に積み上げられ紙の束が机やコーヒーテーブルなど至る所に山のように積まれていた。
「いや、お恥ずかしい。えーっと座るところを作らなくては⋯⋯少しお待ちくださいますか?」
オリー教授が慌ててソファの上から本をどけコーヒーテーブルの上の紙の束を机の上に移動していると、ドアがノックされて見たことのない男性がお茶を運んできた。
「教授、書類の移動は私がやります」
あとでどこにあるかわからなくなったら困ると言いながらオリー教授を押し除けたのは、オリー教授と共に幾つかの研究も発表しているノーア・エルド助教授。
(んーん? ニョルズ、ヴァン神族の海神・豊穣神って⋯⋯なんてこった! また元神族だよ~、もうこの世界嫌だ!)
ニョルズは双子の妹女神のネルトゥスとの間に息子フレイと娘フレイヤをもうけた他に女巨人のスカジを妻としている。
ヴァン神族の中で近親婚はごく一般的だったがアース神族では禁忌とされていた為、人質としてアース神族へ行く際に妹をあっさりと離縁したご都合主義な神。
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