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第三章
27.帰ってきた!
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「グ、グリちゃん!? 戻ってきてくれたんだ! 頭なんて下げないで~、お願い!」
【あ、うん。戻る言うかずーっとポーチの中におったけどね】
「⋯⋯あのぉ、考え事って終わったりした?」
【うーん、終わっとらんけどひとりで悩んどっても答えが出んけんグロリアと話した方がええかなぁって思ったんよ】
いつになく気弱そうな声のグリモワールが『よいしょ』と言いながらグロリアの膝に登ってきた。
【グロリアはわしのこと怒っとらんの?】
「へ? 怒る理由なんて思いあたんない。それどころか感謝ばっかりだよ」
【⋯⋯失われたはずのルーン魔術の知識をわしがもっとったけん、グロリアはこの世界のアレコレに巻き込まれたとは思わんの?】
「うーん⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯思わない。ぜんっぜん思わない。ここに来る事になったのはヒュンドラが決めた事だし、グリちゃんがいてくれなかったら何にもできないままで『役立たず』って言われても諦めるしかなかったと思う。
少しずつでも前に進めたのはグリちゃんがいてくれたからだと思ってるもん」
【そのせいでこの世界を壊す役割を押し付けられても?】
グリモワールが悩んでいたのはその一点。
【わしの存在が残っとったけん⋯⋯ルーン魔術をより効果的に活用して世界を壊せるグロリアが巻き込まれたのかもしれんとは思わん?】
「それを言うなら逆もあるよ? 世界を壊す為にグリちゃんの知識が必要で、私がフレイヤを連れてくるまで長い間待たされてたとか」
【難しい問題じゃねえ、どっちが先かは考えても答えが出んのよ】
「そこはどっちでもいいかも。この世界に来ることになった理由には腹が立ったけど、グリちゃんからルーン魔術を教わったのは楽しかったし嬉しかったもん。
他のメンバーも全員大切だけどグリちゃんは別格なんだ」
【ほ~、ジェニより?】
「あ、えーっとそれは種類が違う⋯⋯と言うか。グリちゃんは父さんとかの立ち位置で、ジェニは⋯⋯ゴニョゴニョ⋯⋯だから」
【男の趣味が悪いのはアレじゃけどええ感じになったねえ】
「グリちゃんが相談に乗ってくれたって言ってたよ。ありがとう」
ペコリと頭を下げたグロリアの膝でグリモワールがちょっぴりのけぞって顔を見上げた。
【あれ以上にストーカーされたらキモいけんねえ、今までもキモかったけど⋯⋯。あの頃のロキは手に入れたもんを奴らにどんどん奪われ続けとったんよ。ほんでラグナロクの時には全部無くした思うて真っ青になっとったけん、手に入れるのを怖がっとったんじゃろうね。
ヘタレのビビりで変態のストーカーとか、天邪鬼な嘘つきでカッコつけで陰湿な意地悪を思いつく奴とか⋯⋯どこをとっても嫌われる要素しかないんじゃけど『蓼食う虫も好き好き』じゃもんね】
(ま、まあ⋯⋯鏡でずっと見てた発言は私もちょっとヤバいって思ってひいたかも)
【なら、これからも宜しくって言うてもええんかねえ】
「勿論! こっちから言いたいくらいだよ、これからも見捨てず宜しくです!」
【んじゃ、作戦立てんとね。ミーミルは賢者だの言われよるけど単なる『知識オタク』なんよ。
オーディンらが人間を作った時の話を覚えとる?】
「うん、オーディンは命と魂でヴィリは動く力と知性を与えてヴェーが言語・聴覚・視覚を与えた」
【うん、お利口さん⋯⋯大正解じゃね。つまり人間に器を与えたオーディンと頭の中身を作ったヴィリと運動機能やらを器にくっつけたヴェーじゃね。
オーディンは3兄弟の中で一番アホの子じゃったけん中身のない器しか作れんかったんじゃけど、ヴィリが3人の中では一番利口じゃったけえ考える力やらなんやらを作れた。
因みに魔法オタクのヴェーもかなりアホの子じゃったねえ。『脳筋』ならぬ『脳魔』じゃね。
ヴィリは外向きのお利口さんじゃから⋯⋯持ってる知識でチェスのプレーヤーになりたがるタイプ。
ミーミルは観戦者になって知識を溜め込みたいタイプじゃね。溜め込んで溜め込んで溜め込みまくるのが生き甲斐じゃけど、頼まれたら教えるのは構わんの。聞かれりゃ教えるけど聞かんなら気にもせんで知らん顔する】
アース側からの人質としてヘーニルに扮したヴィリと共にヴァナヘイムへ送られたミーミル。ヴァン神族が見目美しく口の達者なヘーニルを首領にしようとしている間にミーミルはヴァン神族の情報収集に勤しんでいた。
ヘーニルは期待ハズレでミーミルがせっせと諜報活動に熱中していると知ったヴァン神族はミーミルの首を切断してアース神族の元へ送り返した。
【つまり、ミーミルは新情報の為ならなんでもする⋯⋯雷の発生原理なんて知らんけんすぐに食いついてくると思うんよ。ただ、今よりもっとしつこくなるかもしれんけんもっと楽なネタを準備しといた方が話が早いかもね】
「氷の作り方と雷の原理で合計2個⋯⋯こっちはお宝ゲットとプロフェッサーの防壁が希望。あと1個かぁ、なんかあるかなぁ。
前世でまだ学生だったから大した知恵なんて持ってないんだよな~」
【リンドの鼻を明かしてやりゃあええんじゃないかね。例の『Cessiōne』にはこんな危険があるゆうて教えたげたら食いつくと思うよ? ミーミル⋯⋯オリーの中でホットな話題じゃし情報はあんまり持っとらんはずじゃけんね】
「そうか、情報源は提案書に名前が載ってるフレイズマル侯爵だもん。これはいいかも! いちいち説明するのは面倒くさいから紙にまとめとく。それを渡せば楽ちんだよね、よ~し頑張るぞ~!」
「で、目の下にクマさんを育成したわけか」
「昔っからレポート作成苦手だったって忘れてて~」
テヘッと笑うグロリアに拳骨を落とすジェニの周りでヘル達が生暖かい目をしていた。
「朝食を済ませたらイオルとエイトリの報告を聞いて出発するんだが、コレ起きてられんのか?」
「平気だよ~、一晩徹夜したくらいじゃ全然問題な~し! 例の赤い飴ちゃん持ってるし」
以前護符の作成で数日徹夜した時にお世話になった強烈に目が覚める赤い飴ちゃんをポーチから出して口に入れようとしてジェニに取り上げられた。
「今から食うな! メシだメシを食え!」
全員でテーブルを囲み食事をはじめた。
【あのジェニが!】
【パパもやればできるじゃないか】
「さっきから念写が忙しすぎて食べる暇が!」
【俺、人型ににゃれるにゃ⋯⋯スプーン持てにゃいけどにゃ】
【ちみっこめ!⋯⋯いいな~、僕も】
【おじいちゃんには、ぼくがいるでちゅよ。ちんまいちゃんのことはみないみない】
「⋯⋯⋯⋯だぁぁぁ! てめえら、黙って食えぇぇぇ!」
ほんの一瞬でも目を離すとスープに顔をつっこみフォークでナプキンを刺そうとするグロリアの横で、せっせと親鳥宜しく世話をするジェニを揶揄うメンバー。
鳥籠の中ではせっせとムニンの顔を拭くフギンの姿があった。
【ガァ~! ほら、溢してる⋯⋯あ、それはデカすぎて喉に詰まるから⋯⋯ほら、水飲め⋯⋯だからぁ、それはデカすぎて無⋯⋯】
「お間抜けファミリーが増えそうじゃない?」
【あ、うん。戻る言うかずーっとポーチの中におったけどね】
「⋯⋯あのぉ、考え事って終わったりした?」
【うーん、終わっとらんけどひとりで悩んどっても答えが出んけんグロリアと話した方がええかなぁって思ったんよ】
いつになく気弱そうな声のグリモワールが『よいしょ』と言いながらグロリアの膝に登ってきた。
【グロリアはわしのこと怒っとらんの?】
「へ? 怒る理由なんて思いあたんない。それどころか感謝ばっかりだよ」
【⋯⋯失われたはずのルーン魔術の知識をわしがもっとったけん、グロリアはこの世界のアレコレに巻き込まれたとは思わんの?】
「うーん⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯思わない。ぜんっぜん思わない。ここに来る事になったのはヒュンドラが決めた事だし、グリちゃんがいてくれなかったら何にもできないままで『役立たず』って言われても諦めるしかなかったと思う。
少しずつでも前に進めたのはグリちゃんがいてくれたからだと思ってるもん」
【そのせいでこの世界を壊す役割を押し付けられても?】
グリモワールが悩んでいたのはその一点。
【わしの存在が残っとったけん⋯⋯ルーン魔術をより効果的に活用して世界を壊せるグロリアが巻き込まれたのかもしれんとは思わん?】
「それを言うなら逆もあるよ? 世界を壊す為にグリちゃんの知識が必要で、私がフレイヤを連れてくるまで長い間待たされてたとか」
【難しい問題じゃねえ、どっちが先かは考えても答えが出んのよ】
「そこはどっちでもいいかも。この世界に来ることになった理由には腹が立ったけど、グリちゃんからルーン魔術を教わったのは楽しかったし嬉しかったもん。
他のメンバーも全員大切だけどグリちゃんは別格なんだ」
【ほ~、ジェニより?】
「あ、えーっとそれは種類が違う⋯⋯と言うか。グリちゃんは父さんとかの立ち位置で、ジェニは⋯⋯ゴニョゴニョ⋯⋯だから」
【男の趣味が悪いのはアレじゃけどええ感じになったねえ】
「グリちゃんが相談に乗ってくれたって言ってたよ。ありがとう」
ペコリと頭を下げたグロリアの膝でグリモワールがちょっぴりのけぞって顔を見上げた。
【あれ以上にストーカーされたらキモいけんねえ、今までもキモかったけど⋯⋯。あの頃のロキは手に入れたもんを奴らにどんどん奪われ続けとったんよ。ほんでラグナロクの時には全部無くした思うて真っ青になっとったけん、手に入れるのを怖がっとったんじゃろうね。
ヘタレのビビりで変態のストーカーとか、天邪鬼な嘘つきでカッコつけで陰湿な意地悪を思いつく奴とか⋯⋯どこをとっても嫌われる要素しかないんじゃけど『蓼食う虫も好き好き』じゃもんね】
(ま、まあ⋯⋯鏡でずっと見てた発言は私もちょっとヤバいって思ってひいたかも)
【なら、これからも宜しくって言うてもええんかねえ】
「勿論! こっちから言いたいくらいだよ、これからも見捨てず宜しくです!」
【んじゃ、作戦立てんとね。ミーミルは賢者だの言われよるけど単なる『知識オタク』なんよ。
オーディンらが人間を作った時の話を覚えとる?】
「うん、オーディンは命と魂でヴィリは動く力と知性を与えてヴェーが言語・聴覚・視覚を与えた」
【うん、お利口さん⋯⋯大正解じゃね。つまり人間に器を与えたオーディンと頭の中身を作ったヴィリと運動機能やらを器にくっつけたヴェーじゃね。
オーディンは3兄弟の中で一番アホの子じゃったけん中身のない器しか作れんかったんじゃけど、ヴィリが3人の中では一番利口じゃったけえ考える力やらなんやらを作れた。
因みに魔法オタクのヴェーもかなりアホの子じゃったねえ。『脳筋』ならぬ『脳魔』じゃね。
ヴィリは外向きのお利口さんじゃから⋯⋯持ってる知識でチェスのプレーヤーになりたがるタイプ。
ミーミルは観戦者になって知識を溜め込みたいタイプじゃね。溜め込んで溜め込んで溜め込みまくるのが生き甲斐じゃけど、頼まれたら教えるのは構わんの。聞かれりゃ教えるけど聞かんなら気にもせんで知らん顔する】
アース側からの人質としてヘーニルに扮したヴィリと共にヴァナヘイムへ送られたミーミル。ヴァン神族が見目美しく口の達者なヘーニルを首領にしようとしている間にミーミルはヴァン神族の情報収集に勤しんでいた。
ヘーニルは期待ハズレでミーミルがせっせと諜報活動に熱中していると知ったヴァン神族はミーミルの首を切断してアース神族の元へ送り返した。
【つまり、ミーミルは新情報の為ならなんでもする⋯⋯雷の発生原理なんて知らんけんすぐに食いついてくると思うんよ。ただ、今よりもっとしつこくなるかもしれんけんもっと楽なネタを準備しといた方が話が早いかもね】
「氷の作り方と雷の原理で合計2個⋯⋯こっちはお宝ゲットとプロフェッサーの防壁が希望。あと1個かぁ、なんかあるかなぁ。
前世でまだ学生だったから大した知恵なんて持ってないんだよな~」
【リンドの鼻を明かしてやりゃあええんじゃないかね。例の『Cessiōne』にはこんな危険があるゆうて教えたげたら食いつくと思うよ? ミーミル⋯⋯オリーの中でホットな話題じゃし情報はあんまり持っとらんはずじゃけんね】
「そうか、情報源は提案書に名前が載ってるフレイズマル侯爵だもん。これはいいかも! いちいち説明するのは面倒くさいから紙にまとめとく。それを渡せば楽ちんだよね、よ~し頑張るぞ~!」
「で、目の下にクマさんを育成したわけか」
「昔っからレポート作成苦手だったって忘れてて~」
テヘッと笑うグロリアに拳骨を落とすジェニの周りでヘル達が生暖かい目をしていた。
「朝食を済ませたらイオルとエイトリの報告を聞いて出発するんだが、コレ起きてられんのか?」
「平気だよ~、一晩徹夜したくらいじゃ全然問題な~し! 例の赤い飴ちゃん持ってるし」
以前護符の作成で数日徹夜した時にお世話になった強烈に目が覚める赤い飴ちゃんをポーチから出して口に入れようとしてジェニに取り上げられた。
「今から食うな! メシだメシを食え!」
全員でテーブルを囲み食事をはじめた。
【あのジェニが!】
【パパもやればできるじゃないか】
「さっきから念写が忙しすぎて食べる暇が!」
【俺、人型ににゃれるにゃ⋯⋯スプーン持てにゃいけどにゃ】
【ちみっこめ!⋯⋯いいな~、僕も】
【おじいちゃんには、ぼくがいるでちゅよ。ちんまいちゃんのことはみないみない】
「⋯⋯⋯⋯だぁぁぁ! てめえら、黙って食えぇぇぇ!」
ほんの一瞬でも目を離すとスープに顔をつっこみフォークでナプキンを刺そうとするグロリアの横で、せっせと親鳥宜しく世話をするジェニを揶揄うメンバー。
鳥籠の中ではせっせとムニンの顔を拭くフギンの姿があった。
【ガァ~! ほら、溢してる⋯⋯あ、それはデカすぎて喉に詰まるから⋯⋯ほら、水飲め⋯⋯だからぁ、それはデカすぎて無⋯⋯】
「お間抜けファミリーが増えそうじゃない?」
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