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第二章
77.腹の皮が捩れきれる前に
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「まあ、あの頃親との確執みたいな話をよく聞いてたから。私はほら、フリッグのとこで働いてたから愚痴の言い合いみたいな?」
オーディンの正妻フリッグは表向きは物静かな賢母だが、その実は子離れできなさすぎの毒親。
息子のバルドルが悪夢を見ただけで大騒ぎして夫のオーディンをニブルヘイムの巫女のところまでパシらせ、世界中の生物・無生物に『息子を傷つけたら許さんからな!』と命令を下す猛烈な母親。
「ヴァーリは母親からネグレクトされてたからさぁ、母親に愛されてるバルドルが羨ましかったんだよね。でも近くで見てる私からしたら『あんなに執着されるとかキモッ!』って感じで、それを伝えたらなんか喜んでたんだよね。
ただそれだけの関係なのに追いかけてるとか言われても、男なんて大っ嫌いだし」
「エイルさんってやっぱり精神科医でもあったんだ。失敗してるけど」
「ブハッ! グロリア、ちょくちょく毒を紛れ込ませるのはやめてくれ。わら、笑いすぎて腹が痛え」
ジェニのツッコミにクビを傾げたグロリアは久しぶりの腹パンをプレゼントする事にした。
「グハッ!」
「笑い止まった?」
「お、おう」
「ゴホン! リンド医師の変わった性癖やら野望やらは俺達には関係ねえから帰ろうぜ」
「そうだね、学園長達を助けるのもメリットなんてカケラもなさそうだしね」
「グフッ⋯⋯そだな、これ以上グロリアの無自覚なツッコミを聞いてたら腹の皮がヤバい気がしてきた。んじゃな~」
ヒラヒラと手を振るジェニと手を繋いだままペコリと微かに頭を下げたグロリアは学園長室を出た。
「なーんか疲れたな。午後はふけるか」
「えー、良いのかなぁ」
「残っててヘニルに付き纏われたいか?」
「絶対ヤダね!」
教室に荷物を置かないグロリアと荷物を転移させたジェニは医務室に逃げ込んだ4人の様子を確認してから屋敷に転移で戻った。
普段より早く帰ってきたグロリアとジェニが手を繋いだままなのに気付いたマーナが叫んだ。
【ジェニ! 頑張ったんだ、俺っちも頑張るから応援よろ~】
「は?」
【気付いておらんのか、無自覚とは面倒な】
【頑張ってるパパにちょーっとだけサービスしてやるさね~】
【僕、グロリアなら大賛成だからね~】
「へ?」
顔を見合わせて首を傾げたグロリアとジェニは繋いだままの手に漸く気がついた。
「わぁ!! こ、これは違うから!」
「お、お前ら! 見んじゃねえ、勘違いすんな~!!」
「か、帰る! ルーベンに早退したからお迎え入らないって伝えなきゃだもん!」
真っ赤な顔でポテポテと走り出したグロリアは裏口のドアの前でコケていた。
【アレで全力疾走なんだよね~、グロリアってあちこち成長不足】
グロリアの姿が消えるまでなんとなく見続けていたジェニがハッと何かを思い出したように振り返った。
「それよりドヴェルグ達は?」
【ディルスとお昼寝】
【ローズちゃんとお散歩~】
いつもと同じ長閑なジェニの屋敷だった。
こっそり部屋に忍び込み着替えを済ませたグロリアは、ルーベンに連絡をしてジェニの屋敷にやってきた。
妖精とエルフが何やらお芝居をしているらしい。
(なんのお芝居だろ?)
キャラキャラと笑う大勢の妖精とエルフが花道を作っている。その間をふわふわと飛んでいくのは金色の冠をかぶったエルフと花冠を頭に乗せてブーケを持った妖精。
花びらが舞い散る先には白いローブ姿で小さな本を持ったエルフ。
(うーん、見なかった。コレってアレだよね。どこで仕入れた知識⋯⋯ヘルしかないか。
私は見てないからね~。パパパパーンとか音楽が鳴らしてるのは誰ぞ? いや、楽しそうだからほっとこう。気にしなーい気にしない、一◯み◇休み!)
「優秀なドヴェルグはブロック・エイトリ兄弟とイーヴァルディの息子達だよなぁ。他には思い当たんねえんだが、クソビッチをお前らんとこに寄越したのはどいつだ?」
シフの髪・スキーズブラズニル・グングニル等を作ったのはイーヴァルディの息子達。イーヴァルディ自身は生粋の鍛冶屋で刃物・工具・農具などを作っていたが息子達は様々な宝物・神具まで作り出すようになった。
【イズンの気配がしただにぃ】
ロキに褒められたブロックが胸を張って仁王立ちになった。
「イーヴァルディのガキのイズンか? ガキの中で一番下で特に負けず嫌いの? にいちゃん達ともしょっちゅう揉めてたアイツか?」
【おで達に負けたのはあんちゃん達が無能だったからだって騒いでただにぃ。おでのあんちゃんはハエが来なきゃ優秀だにぃ】
えっへんと胸を張って仁王立ちをした⋯⋯ブロックの真似をしたエイトリの横で、しゃがみ込んだブロックは芝をプチプチと抜きはじめた。
【イズンもへっぽこだにぃ。おでだって、おでだってあん時以外は優秀だにぃ】
むかーし昔、ロキがブロック・エイトリの兄弟に持ちかけた賭けで、エイトリはブロックに『何があってもふいごを動かす手を休めるな』と言いつけて出て行った。
グリンブルスティとドラウプニルが完成し、ミョルニルを作っている時ハエに耐えきれなくなったブロックがつい手を休めてしまい、ミョルニルの柄は短くなってしまった。
【あのハエはロキに違いねえだにぃ】
「あー、そうだっけ? 忘れちったなぁ」
【やっぱ、もっかい口を縫い付けるだにぃ】
「んで、本題でーす! お前らの情報をクソビッチにチクったイズンはどこに誰といる?」
【イズンはいつでもひとりだにぃ】
【おでたちとは違うだにぃ】
「だがよう、イズンに会いに行く方法をクソビッチに教えた奴がいるってことはだ、イズンと関わってる奴がいるよな。それは誰だ?」
【⋯⋯情報はタダじゃないたにぃ。ビ、ビスケットよりアイスが欲し⋯⋯ひぎゃあ! ごめんだにぃ! た、たしゅけ⋯⋯プシュ~】
【エイトリィィィ!! しっかりするだにぃ⋯⋯バタン】
ロキに情報料を強請ろうとしたエイトリがどこからともなく現れたヴァンに顔を覗き込まれて気絶し、少し離れたところで芝を抜いていたブロックも後に続いた。
【驚きすぎじゃな、気の弱いことよ】
「いや、フェンリルに超近距離で顔を覗き込まれて普通にしてられるドヴェルグはいねえって」
【ふん! つまらぬ】
ヴァンはパサリパサリと不満そうに尻尾を揺らしながら定位置に帰って行った。
「暇だったのかなあ」
「多分な。アレでも自分達に慣れさせてやろうとか思ってたりするんだぜ? 逆効果にしかなってねぇけどな」
目が覚めたブロックから聞いた名前はグロリア達の予想通りだった。
ボーウス・V・リンド
ヴィッシュ・V・グリーズ
「だよな~。病院やらの建設に携わってたのもイズン達だってことなら納得だもんなぁ。イーヴァルディってよお、めちゃめちゃ子沢山だし弟子とかバンバンとってっから、あの数のドヴェルグが一斉にかかりゃ町くらいすぐにできるわなぁ。
ん? だが、イズンはひとりでいるって言ってたよな」
【そうだにぃ。イズンは病院の仕事させてもらえんかっただにぃ】
【きょーちょていがないだにぃ】
「協調性な。んで?」
【クソ神があの女にイズンを紹介しただにぃ】
リンド達は唯一仕事に役に立っていないイズンをマルデルに押し付けたのだろう。
【でもな~ぐふっ! イズンは作れねえって⋯⋯ぐふふっ。で、おでたちにな~。ぐふふだにぃ】
【おでは作れただにぃ、完璧だにぃ。ぐふふっ】
「犯罪だけどな」
【ぐはっ! ロキの口撃力がぁ、HPが削れただにぃ】
「⋯⋯また新しいネタを仕入れたか。ヘルは今度はなんにハマってんのやら」
オーディンの正妻フリッグは表向きは物静かな賢母だが、その実は子離れできなさすぎの毒親。
息子のバルドルが悪夢を見ただけで大騒ぎして夫のオーディンをニブルヘイムの巫女のところまでパシらせ、世界中の生物・無生物に『息子を傷つけたら許さんからな!』と命令を下す猛烈な母親。
「ヴァーリは母親からネグレクトされてたからさぁ、母親に愛されてるバルドルが羨ましかったんだよね。でも近くで見てる私からしたら『あんなに執着されるとかキモッ!』って感じで、それを伝えたらなんか喜んでたんだよね。
ただそれだけの関係なのに追いかけてるとか言われても、男なんて大っ嫌いだし」
「エイルさんってやっぱり精神科医でもあったんだ。失敗してるけど」
「ブハッ! グロリア、ちょくちょく毒を紛れ込ませるのはやめてくれ。わら、笑いすぎて腹が痛え」
ジェニのツッコミにクビを傾げたグロリアは久しぶりの腹パンをプレゼントする事にした。
「グハッ!」
「笑い止まった?」
「お、おう」
「ゴホン! リンド医師の変わった性癖やら野望やらは俺達には関係ねえから帰ろうぜ」
「そうだね、学園長達を助けるのもメリットなんてカケラもなさそうだしね」
「グフッ⋯⋯そだな、これ以上グロリアの無自覚なツッコミを聞いてたら腹の皮がヤバい気がしてきた。んじゃな~」
ヒラヒラと手を振るジェニと手を繋いだままペコリと微かに頭を下げたグロリアは学園長室を出た。
「なーんか疲れたな。午後はふけるか」
「えー、良いのかなぁ」
「残っててヘニルに付き纏われたいか?」
「絶対ヤダね!」
教室に荷物を置かないグロリアと荷物を転移させたジェニは医務室に逃げ込んだ4人の様子を確認してから屋敷に転移で戻った。
普段より早く帰ってきたグロリアとジェニが手を繋いだままなのに気付いたマーナが叫んだ。
【ジェニ! 頑張ったんだ、俺っちも頑張るから応援よろ~】
「は?」
【気付いておらんのか、無自覚とは面倒な】
【頑張ってるパパにちょーっとだけサービスしてやるさね~】
【僕、グロリアなら大賛成だからね~】
「へ?」
顔を見合わせて首を傾げたグロリアとジェニは繋いだままの手に漸く気がついた。
「わぁ!! こ、これは違うから!」
「お、お前ら! 見んじゃねえ、勘違いすんな~!!」
「か、帰る! ルーベンに早退したからお迎え入らないって伝えなきゃだもん!」
真っ赤な顔でポテポテと走り出したグロリアは裏口のドアの前でコケていた。
【アレで全力疾走なんだよね~、グロリアってあちこち成長不足】
グロリアの姿が消えるまでなんとなく見続けていたジェニがハッと何かを思い出したように振り返った。
「それよりドヴェルグ達は?」
【ディルスとお昼寝】
【ローズちゃんとお散歩~】
いつもと同じ長閑なジェニの屋敷だった。
こっそり部屋に忍び込み着替えを済ませたグロリアは、ルーベンに連絡をしてジェニの屋敷にやってきた。
妖精とエルフが何やらお芝居をしているらしい。
(なんのお芝居だろ?)
キャラキャラと笑う大勢の妖精とエルフが花道を作っている。その間をふわふわと飛んでいくのは金色の冠をかぶったエルフと花冠を頭に乗せてブーケを持った妖精。
花びらが舞い散る先には白いローブ姿で小さな本を持ったエルフ。
(うーん、見なかった。コレってアレだよね。どこで仕入れた知識⋯⋯ヘルしかないか。
私は見てないからね~。パパパパーンとか音楽が鳴らしてるのは誰ぞ? いや、楽しそうだからほっとこう。気にしなーい気にしない、一◯み◇休み!)
「優秀なドヴェルグはブロック・エイトリ兄弟とイーヴァルディの息子達だよなぁ。他には思い当たんねえんだが、クソビッチをお前らんとこに寄越したのはどいつだ?」
シフの髪・スキーズブラズニル・グングニル等を作ったのはイーヴァルディの息子達。イーヴァルディ自身は生粋の鍛冶屋で刃物・工具・農具などを作っていたが息子達は様々な宝物・神具まで作り出すようになった。
【イズンの気配がしただにぃ】
ロキに褒められたブロックが胸を張って仁王立ちになった。
「イーヴァルディのガキのイズンか? ガキの中で一番下で特に負けず嫌いの? にいちゃん達ともしょっちゅう揉めてたアイツか?」
【おで達に負けたのはあんちゃん達が無能だったからだって騒いでただにぃ。おでのあんちゃんはハエが来なきゃ優秀だにぃ】
えっへんと胸を張って仁王立ちをした⋯⋯ブロックの真似をしたエイトリの横で、しゃがみ込んだブロックは芝をプチプチと抜きはじめた。
【イズンもへっぽこだにぃ。おでだって、おでだってあん時以外は優秀だにぃ】
むかーし昔、ロキがブロック・エイトリの兄弟に持ちかけた賭けで、エイトリはブロックに『何があってもふいごを動かす手を休めるな』と言いつけて出て行った。
グリンブルスティとドラウプニルが完成し、ミョルニルを作っている時ハエに耐えきれなくなったブロックがつい手を休めてしまい、ミョルニルの柄は短くなってしまった。
【あのハエはロキに違いねえだにぃ】
「あー、そうだっけ? 忘れちったなぁ」
【やっぱ、もっかい口を縫い付けるだにぃ】
「んで、本題でーす! お前らの情報をクソビッチにチクったイズンはどこに誰といる?」
【イズンはいつでもひとりだにぃ】
【おでたちとは違うだにぃ】
「だがよう、イズンに会いに行く方法をクソビッチに教えた奴がいるってことはだ、イズンと関わってる奴がいるよな。それは誰だ?」
【⋯⋯情報はタダじゃないたにぃ。ビ、ビスケットよりアイスが欲し⋯⋯ひぎゃあ! ごめんだにぃ! た、たしゅけ⋯⋯プシュ~】
【エイトリィィィ!! しっかりするだにぃ⋯⋯バタン】
ロキに情報料を強請ろうとしたエイトリがどこからともなく現れたヴァンに顔を覗き込まれて気絶し、少し離れたところで芝を抜いていたブロックも後に続いた。
【驚きすぎじゃな、気の弱いことよ】
「いや、フェンリルに超近距離で顔を覗き込まれて普通にしてられるドヴェルグはいねえって」
【ふん! つまらぬ】
ヴァンはパサリパサリと不満そうに尻尾を揺らしながら定位置に帰って行った。
「暇だったのかなあ」
「多分な。アレでも自分達に慣れさせてやろうとか思ってたりするんだぜ? 逆効果にしかなってねぇけどな」
目が覚めたブロックから聞いた名前はグロリア達の予想通りだった。
ボーウス・V・リンド
ヴィッシュ・V・グリーズ
「だよな~。病院やらの建設に携わってたのもイズン達だってことなら納得だもんなぁ。イーヴァルディってよお、めちゃめちゃ子沢山だし弟子とかバンバンとってっから、あの数のドヴェルグが一斉にかかりゃ町くらいすぐにできるわなぁ。
ん? だが、イズンはひとりでいるって言ってたよな」
【そうだにぃ。イズンは病院の仕事させてもらえんかっただにぃ】
【きょーちょていがないだにぃ】
「協調性な。んで?」
【クソ神があの女にイズンを紹介しただにぃ】
リンド達は唯一仕事に役に立っていないイズンをマルデルに押し付けたのだろう。
【でもな~ぐふっ! イズンは作れねえって⋯⋯ぐふふっ。で、おでたちにな~。ぐふふだにぃ】
【おでは作れただにぃ、完璧だにぃ。ぐふふっ】
「犯罪だけどな」
【ぐはっ! ロキの口撃力がぁ、HPが削れただにぃ】
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