95 / 248
第一章
94.無限ループする総攻撃
しおりを挟む
「あっ、それ俺も知りてえ。あー、漸く建設的な話になって父ちゃんほっとしたぜ」
頭の中で『ビキニは分かる。ベビードールも多分。花魁とベリーダンスがなにかは聞いたらヤバい気がする』とモヤモヤしていたジェニが満面の笑みを浮かべた。
【チッ! セティはほんと空気読めないねぇ。もうちょっとでジェニがアワアワしそうだったのにさ】
ジェニの笑顔とヘルの眉間の皺の理由が分からず首を傾げていたグロリアの横からハニちゃんが立ち上がり、身体強化してヴァンに突撃して行った。
(ハニちゃんの診断ではあの中でヴァンが一番強いんだね。うん、わたしもそう思うよ~)
「グロリア、どうしたの?」
「ああ、ごめん。えーっと、あれはねグリちゃんが教えてくれたんだ。魔力には属性がないって侯爵が言ってたけど本当は微弱の属性があるんだって。魔石とかって属性があるでしょ? で、それに魔力を入れる時って同じ属性持ちが入れるのが効率的なんだって」
「魔力に属性かぁ。初めて聞いたな」
「完全に解明出来てる訳じゃないって言ってたけど、侯爵が言ってたのと違って胸の器官は魔力の属性を増幅するのが役目じゃないかって」
以前、役に立てなかったと落ち込んでいたグロリアにグリモワールが教えてくれた魔法のあれこれ。
「それで考えてみたんだけど、全く使えないか弱い魔法しか使えない理由は『属性』がないか弱いのが原因だけど、その『属性』の決定はどんな仕組みで成り立っているのか⋯⋯それが分かれば今より強い魔法や別の属性魔法も使えるようになるかもしれない」
「確かに『属性』についてって知らないかも。使える使えないとかも考えたこともなかったけどね」
セティは生粋の元神、使えないものは使えないと言う神界での常識で考えているが、それはそれで間違いではないのだとグロリアは思っている。
「今回は『Cessiōne』に複数の人の魔力が蓄積してる可能性があるから、その属性を『増幅』するだけで色んな種類の魔術が出るはずだって思ったの」
「それでか。メジャーな属性は全部出たらしいからな。4大属性が一番多いのは当然だが、一回だけ闇魔法が出たらしい。
それでビビって実験が終了になったみたいだな」
「魔力に属性があるなら⋯⋯使う魔法の種類を決めて呪文を唱えるとそれに対応した適正値を第3の目が計算。魔力溜まりから必要量の魔力抜いて胸の器官が属性を増幅して魔法になる。
魔術なら護符が魔力の属性を強化すればその魔力が持っている属性の魔術がでる。
これが合ってるなら、恐らく魔力溜まりにある魔力は無差別に使われるんじゃない気がする。より効率的に魔力を使う為には必要な属性を持った魔力を使えるようにならなきゃだもの」
「となると、魔導具の使用で魔力の合う合わないが絶対にないとは言い切れない」
「うん、低い確率だけどあると思う」
少し前までは『実りや成熟』は攻撃力や防御力を強化させるのだと勘違いしていたが、攻撃魔術を強化するのではなく魔力の属性を強化して魔力の正常利用またはスムーズな魔術の発動に繋げる。攻撃力に関しては使用する魔力の属性が正しく強化されているのと使用する魔力の量の違いではないかと推測している。
「因みにだけど新フサルクには《ヤラ》はあるけど《ユル》はないの。
《ヤラ》はコツコツと積み重ねる収穫・実り、努力とか継続とかのニュアンスがある。
《ユル》は死と再生の象徴の意味合いが強くて、再生する時期が来たとか復活・変化する時を知らせてくれる。そう言う意味での成熟って言うのがいいかも」
「あ、前に言ってた文字が増減して意味合いが変わったってやつだね」
「うん、微妙な違いなら力技で誤魔化せる場合もあるけど、全部が全部そうじゃないってやつ」
「俺やヴァン、ヘルがいないとこで実験したやつだよな~」
「(ギク)え? そうだっけ、忘れちゃったかな~」
夕陽が庭を赤く染めはじめた。遊び疲れた者達はあちこちで呑気に寝そべり、スルトは『腹減ったっす』と言いながら厚切りの肉に齧り付いていた。
「スルト⋯⋯女子会⋯⋯巨人族って。夢が、販売ルートも」
グロリアが小声でブツブツ呟いていた。
「スルト⋯⋯お前、スカート履いてみたくね?」
「ブハッ! ゲホッゴホッ。何すかそれ。タチの悪いイジメとか? あ、ウートガルザ・ロキに逃げられたせいっすか!? あれはしゃあないっすよ。ミュルクウッド王国は山だらけ、岩だらけっすからウートガルザ・ロキには最高のロケートンってやつっすから」
「ロケーションだろ? 脳筋が無理すんじゃねえよ」
「だってえ、ヘルとフェンリルがいるっす。俺のゆうえ⋯⋯え?」
「有益性かな?」
「そう、それっす。セティちゃんありがとうっす。有益性を示せば近くに置いてくれるはずだって、辺境伯が教えてくれたっす」
「なら、2択だな。今ならミュルクウッド王国かエスペラント王国の好きな方を選べるぞ?」
「⋯⋯ここで草むしりとかしたいっす。なんならヘルヘイムでギョッル川の掃除とかでもいいっす。ニヴルヘイムからゴミとか流れてきてそうっすからねぇ。
エリューズニルで雇ってもらえたら最高っすけどね。へへっ」
「ギョッル川はニヴルヘイムとヘルヘイムを隔ててるからなぁ。ゴミは⋯⋯ありそうな。
だがな、エリューズニルにはヘルが住んでるからお前は出入り禁止!」
【ニヴルヘイムに行ってクソ野郎退治でもしてくるなら考えなくもないさね。アレはマジでクソ邪魔でクソ目障りで⋯⋯さっさと消滅してくんないかねぇ】
ヘルが『はぁ~』と色っぽく溜息をつくとスルトの日に焼けた顔が真っ赤になり顔がデレデレになった。
「うひょっ! 可愛い~、嫁に来て欲しいっす!!」
【フンっ! シンモラは元気にしてるかい?】
「あー、多分? あいつスヴィプダグルにフラれてからず~っと機嫌悪いっす」
【そう言やぁ英雄スヴィプダグルはフレイヤの愛人だっけねえ。グロリアの敵の愛人に懸想してるのがスルトの女房⋯⋯で、女房が守ってるのはロキがルーン文字を彫ったレーヴァテイン。
随分とややこしくて面白いねえ。ふふっ!
しかもスヴィプダグルはアタシの友達のエイルを男嫌いにしたクズだし?】
ややこしい人間関係に首を傾げたグロリアに分かったのはスヴィプダグルとやらは敵で⋯⋯。
「ジェニはルーン文字が使える!」
「バーカ、あの時代の奴なら一文字彫るとか誰でも出来んだよ」
「そうなんだ。相談とかできるかもって期待したのに、残念」
「取り敢えず、当面は今まで通りの監視だな。クソビッチがダーインスレイヴを持ち出せば速攻で動くが、それまでは用心しながら泳がすしかねえ」
【ダーインスレイヴは厄介だよねえ、キラキラはヘルヘイムにいた頃からゆるゆるだったから、いつかやらかすんじゃないかと思ってたけど、よりによって魔剣を⋯⋯。
隣にいるヘズは残念な子⋯⋯頭の中が『カニス』だったし】
(うん、なんかすっごく分かる気がする。お間抜け仲間じゃないからね!!)
「スルトさん、浮気と二股は絶対ぜーったい禁止ですからね。ヘルには近づいちゃダメだから、接近禁止命令発動です。違反したらハニちゃんの無限ループする総攻撃仕掛けます!!」
少しずつ仲間が増え一歩ずつ⋯⋯例えそれが亀の歩みでも着実に進んでいる実感にグロリアは小さく笑みを漏らした。
第一章 完
頭の中で『ビキニは分かる。ベビードールも多分。花魁とベリーダンスがなにかは聞いたらヤバい気がする』とモヤモヤしていたジェニが満面の笑みを浮かべた。
【チッ! セティはほんと空気読めないねぇ。もうちょっとでジェニがアワアワしそうだったのにさ】
ジェニの笑顔とヘルの眉間の皺の理由が分からず首を傾げていたグロリアの横からハニちゃんが立ち上がり、身体強化してヴァンに突撃して行った。
(ハニちゃんの診断ではあの中でヴァンが一番強いんだね。うん、わたしもそう思うよ~)
「グロリア、どうしたの?」
「ああ、ごめん。えーっと、あれはねグリちゃんが教えてくれたんだ。魔力には属性がないって侯爵が言ってたけど本当は微弱の属性があるんだって。魔石とかって属性があるでしょ? で、それに魔力を入れる時って同じ属性持ちが入れるのが効率的なんだって」
「魔力に属性かぁ。初めて聞いたな」
「完全に解明出来てる訳じゃないって言ってたけど、侯爵が言ってたのと違って胸の器官は魔力の属性を増幅するのが役目じゃないかって」
以前、役に立てなかったと落ち込んでいたグロリアにグリモワールが教えてくれた魔法のあれこれ。
「それで考えてみたんだけど、全く使えないか弱い魔法しか使えない理由は『属性』がないか弱いのが原因だけど、その『属性』の決定はどんな仕組みで成り立っているのか⋯⋯それが分かれば今より強い魔法や別の属性魔法も使えるようになるかもしれない」
「確かに『属性』についてって知らないかも。使える使えないとかも考えたこともなかったけどね」
セティは生粋の元神、使えないものは使えないと言う神界での常識で考えているが、それはそれで間違いではないのだとグロリアは思っている。
「今回は『Cessiōne』に複数の人の魔力が蓄積してる可能性があるから、その属性を『増幅』するだけで色んな種類の魔術が出るはずだって思ったの」
「それでか。メジャーな属性は全部出たらしいからな。4大属性が一番多いのは当然だが、一回だけ闇魔法が出たらしい。
それでビビって実験が終了になったみたいだな」
「魔力に属性があるなら⋯⋯使う魔法の種類を決めて呪文を唱えるとそれに対応した適正値を第3の目が計算。魔力溜まりから必要量の魔力抜いて胸の器官が属性を増幅して魔法になる。
魔術なら護符が魔力の属性を強化すればその魔力が持っている属性の魔術がでる。
これが合ってるなら、恐らく魔力溜まりにある魔力は無差別に使われるんじゃない気がする。より効率的に魔力を使う為には必要な属性を持った魔力を使えるようにならなきゃだもの」
「となると、魔導具の使用で魔力の合う合わないが絶対にないとは言い切れない」
「うん、低い確率だけどあると思う」
少し前までは『実りや成熟』は攻撃力や防御力を強化させるのだと勘違いしていたが、攻撃魔術を強化するのではなく魔力の属性を強化して魔力の正常利用またはスムーズな魔術の発動に繋げる。攻撃力に関しては使用する魔力の属性が正しく強化されているのと使用する魔力の量の違いではないかと推測している。
「因みにだけど新フサルクには《ヤラ》はあるけど《ユル》はないの。
《ヤラ》はコツコツと積み重ねる収穫・実り、努力とか継続とかのニュアンスがある。
《ユル》は死と再生の象徴の意味合いが強くて、再生する時期が来たとか復活・変化する時を知らせてくれる。そう言う意味での成熟って言うのがいいかも」
「あ、前に言ってた文字が増減して意味合いが変わったってやつだね」
「うん、微妙な違いなら力技で誤魔化せる場合もあるけど、全部が全部そうじゃないってやつ」
「俺やヴァン、ヘルがいないとこで実験したやつだよな~」
「(ギク)え? そうだっけ、忘れちゃったかな~」
夕陽が庭を赤く染めはじめた。遊び疲れた者達はあちこちで呑気に寝そべり、スルトは『腹減ったっす』と言いながら厚切りの肉に齧り付いていた。
「スルト⋯⋯女子会⋯⋯巨人族って。夢が、販売ルートも」
グロリアが小声でブツブツ呟いていた。
「スルト⋯⋯お前、スカート履いてみたくね?」
「ブハッ! ゲホッゴホッ。何すかそれ。タチの悪いイジメとか? あ、ウートガルザ・ロキに逃げられたせいっすか!? あれはしゃあないっすよ。ミュルクウッド王国は山だらけ、岩だらけっすからウートガルザ・ロキには最高のロケートンってやつっすから」
「ロケーションだろ? 脳筋が無理すんじゃねえよ」
「だってえ、ヘルとフェンリルがいるっす。俺のゆうえ⋯⋯え?」
「有益性かな?」
「そう、それっす。セティちゃんありがとうっす。有益性を示せば近くに置いてくれるはずだって、辺境伯が教えてくれたっす」
「なら、2択だな。今ならミュルクウッド王国かエスペラント王国の好きな方を選べるぞ?」
「⋯⋯ここで草むしりとかしたいっす。なんならヘルヘイムでギョッル川の掃除とかでもいいっす。ニヴルヘイムからゴミとか流れてきてそうっすからねぇ。
エリューズニルで雇ってもらえたら最高っすけどね。へへっ」
「ギョッル川はニヴルヘイムとヘルヘイムを隔ててるからなぁ。ゴミは⋯⋯ありそうな。
だがな、エリューズニルにはヘルが住んでるからお前は出入り禁止!」
【ニヴルヘイムに行ってクソ野郎退治でもしてくるなら考えなくもないさね。アレはマジでクソ邪魔でクソ目障りで⋯⋯さっさと消滅してくんないかねぇ】
ヘルが『はぁ~』と色っぽく溜息をつくとスルトの日に焼けた顔が真っ赤になり顔がデレデレになった。
「うひょっ! 可愛い~、嫁に来て欲しいっす!!」
【フンっ! シンモラは元気にしてるかい?】
「あー、多分? あいつスヴィプダグルにフラれてからず~っと機嫌悪いっす」
【そう言やぁ英雄スヴィプダグルはフレイヤの愛人だっけねえ。グロリアの敵の愛人に懸想してるのがスルトの女房⋯⋯で、女房が守ってるのはロキがルーン文字を彫ったレーヴァテイン。
随分とややこしくて面白いねえ。ふふっ!
しかもスヴィプダグルはアタシの友達のエイルを男嫌いにしたクズだし?】
ややこしい人間関係に首を傾げたグロリアに分かったのはスヴィプダグルとやらは敵で⋯⋯。
「ジェニはルーン文字が使える!」
「バーカ、あの時代の奴なら一文字彫るとか誰でも出来んだよ」
「そうなんだ。相談とかできるかもって期待したのに、残念」
「取り敢えず、当面は今まで通りの監視だな。クソビッチがダーインスレイヴを持ち出せば速攻で動くが、それまでは用心しながら泳がすしかねえ」
【ダーインスレイヴは厄介だよねえ、キラキラはヘルヘイムにいた頃からゆるゆるだったから、いつかやらかすんじゃないかと思ってたけど、よりによって魔剣を⋯⋯。
隣にいるヘズは残念な子⋯⋯頭の中が『カニス』だったし】
(うん、なんかすっごく分かる気がする。お間抜け仲間じゃないからね!!)
「スルトさん、浮気と二股は絶対ぜーったい禁止ですからね。ヘルには近づいちゃダメだから、接近禁止命令発動です。違反したらハニちゃんの無限ループする総攻撃仕掛けます!!」
少しずつ仲間が増え一歩ずつ⋯⋯例えそれが亀の歩みでも着実に進んでいる実感にグロリアは小さく笑みを漏らした。
第一章 完
0
お気に入りに追加
209
あなたにおすすめの小説
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
黙示録戦争後に残された世界でたった一人冷凍睡眠から蘇ったオレが超科学のチート人工知能の超美女とともに文芸復興を目指す物語。
あっちゅまん
ファンタジー
黙示録の最終戦争は実際に起きてしまった……そして、人類は一度滅亡した。
だが、もう一度世界は創生され、新しい魔法文明が栄えた世界となっていた。
ところが、そんな中、冷凍睡眠されていたオレはなんと蘇生されてしまったのだ。
オレを目覚めさせた超絶ボディの超科学の人工頭脳の超美女と、オレの飼っていた粘菌が超進化したメイドと、同じく飼っていたペットの超進化したフクロウの紳士と、コレクションのフィギュアが生命を宿した双子の女子高生アンドロイドとともに、魔力がないのに元の世界の科学力を使って、マンガ・アニメを蘇らせ、この世界でも流行させるために頑張る話。
そして、そのついでに、街をどんどん発展させて建国して、いつのまにか世界にめちゃくちゃ影響力のある存在になっていく物語です。
【黙示録戦争後に残された世界観及び設定集】も別にアップしています。
よければ参考にしてください。
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
アホ王子が王宮の中心で婚約破棄を叫ぶ! ~もう取り消しできませんよ?断罪させて頂きます!!
アキヨシ
ファンタジー
貴族学院の卒業パーティが開かれた王宮の大広間に、今、第二王子の大声が響いた。
「マリアージェ・レネ=リズボーン! 性悪なおまえとの婚約をこの場で破棄する!」
王子の傍らには小動物系の可愛らしい男爵令嬢が纏わりついていた。……なんてテンプレ。
背後に控える愚か者どもと合わせて『四馬鹿次男ズwithビッチ』が、意気揚々と筆頭公爵家令嬢たるわたしを断罪するという。
受け立ってやろうじゃない。すべては予定調和の茶番劇。断罪返しだ!
そしてこの舞台裏では、王位簒奪を企てた派閥の粛清の嵐が吹き荒れていた!
すべての真相を知ったと思ったら……えっ、お兄様、なんでそんなに近いかな!?
※設定はゆるいです。暖かい目でお読みください。
※主人公の心の声は罵詈雑言、口が悪いです。気分を害した方は申し訳ありませんがブラウザバックで。
※小説家になろう・カクヨム様にも投稿しています。
実力を隠して勇者パーティーの荷物持ちをしていた【聖剣コレクター】の俺は貧弱勇者に【追放】されるがせっかくなので、のんびり暮らそうと思います
jester
ファンタジー
ノエル・ハーヴィン……16才、勇者パーティー所属の荷物持ちにして隠れ【聖剣コレクター】である彼は周りには隠しているものの、魔法や奇跡を使えない代わりにこの世のありとあらゆる剣の潜在能力を最大まで引き出し、また自由に扱えるといった唯一無二のスキル【ツルギノオウ】を持っていた。ある日、実力を隠しているために役立たずと勇者パーティーを追放されてしまうノエルだったが、追放という形なら国王に目を付けられずに夢だった冒険者ができると喜んで承諾する。実は聖剣の力を使い勇者達を助けていたがノエルが抜けた穴は大きく、勇者達は徐々に没落していく事となる。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる