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第一章
92.陰で暗躍する者達
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『やっぱり動き出したか⋯⋯しかし、どうやってアレを誤作動させたのかが全くわからないんだよね』
『ロキは誰よりも悪知恵が回る奴だからな。真面な者には思いもつかない方法を考えつく』
『ああ、それは間違いないね。彼は利用される愚か者を演じながら誰よりも知恵を蓄えていた。最後に勝ったのが誰かと聞かれたら僕は彼の名を出すと思う』
『一番哀れな奴の名もアイツだろうな』
『今回の問題とは別だけど、実際に不具合が消えないのはやっぱり貧弱な人間の身体では無理があるという事なのかな。ルードニルの設計にミスがあったとは思えないんだ』
『何度も言うがルードニルを信用しすぎではないか? 奴の頭と情報は偏りすぎている。過去の恨みに凝り固まって現状が把握できてない』
『しかし、ルードニル以上に利用できそうな奴が見つからないんだよね』
『⋯⋯ミーミルしかないだろうな』
『確かに、今回のような事が起きてしまっては賢者ミーミルを見つけるまであの計画は保留にするしかなさそうだね。しかし、元巨人族で奴の叔父だよ? 本当に信用できると思うかい?』
『ルードニルも知恵の巨人だが? 何度か王都でミーミルの気配を察知したんだが逃げられた。奴は相変わらず勘がいい』
『私の知る情報に不足があったとして⋯⋯つまり、彼等の中に想定外の実力者がいたとして、どうやれば魔導具を誤動作させられると思う? ソイツはどんな力を持っているのかな?』
『分からん。別の知恵者かもしれんしトリックスターの実力かもしれん。
お前が予測できない事をやり遂げられる奴など元神族にも元巨人族にもいない気がするがな』
『ふふっ、それじゃあ人間? 百歩譲ってもそれはあり得ないね』
『あの女が執着してる小娘はどうだ? ロキがそばに置いているくらいだし、何かあるんじゃないか?』
『ああ、算術を教えて欲しいってやつ? 外出先で様子を見てみたが間抜けな顔でヘラヘラしていたよ。何もないところで躓いて⋯⋯アレはただの運の悪い転生者だね。
精々、ロキのペットか暇つぶし要員にしかならないんじゃないかな。ほら、ロキって昔から頼まれると嫌だと言えないと言うか、役に立たない者を助ける可笑しな性癖があるからね。
あの娘は魔法の素養がカケラもなくて膨大な魔力を持て余す、愚鈍で間抜けな最底辺の人間だったよ』
『転生者には加護がつく事があるだろ?』
『勿論調べてみたけど魔力が多いだけで他には何もなかった。元女神の男を寝取って殺されたんだから、加護をもらえるような価値はないって判断されたんだろうね』
『ルードニルは信用できないから最新の仕様書を全てコピーしておかないとね。それと⋯⋯次の計画は不確定要素を潰してからの方が良さそうだから、ロキがどうやったのか分かるまでしばらく様子を見る事にするよ』
『でも、善良な医者としては先に進めたいんだろ?』
『まあね、その部分だけなら先に進められるし。
あの女は何か言ってくるまで放置でいいだろう。ゲームなどとバカな事を考えつくなんて、昔のようにチャラチャラと着飾って男を咥え込んでいればいいのに。あの女にできるのなんて股を開いて涎を垂らすことくらいなんだから』
『頭の中は別だが身体的には9歳だからな。まだ、数はそれ程こなしてないみたいだ』
『ああ、まだ年齢が⋯⋯あの女でも年を気にするんだ。それはここ最近の中でも一番の驚きだよ』
それ以降マルデルの先見は現れず、幾つか提案されたものはあったが現実的ではないと言われて商品化にはいたらなかった。
侯爵家は『Cessiōne』への先行投資分の回収ができなくなった上に買収した土地の支払いもあり、『Movere』の利益や領地の税収から補填せざるを得なくなった。
かろうじて上下水道の利権は残せたらしいがまだ問題が山積みで、侯爵家に利益がもたらされる日は遠い。マルデルの先見とルードニルの魔導具開発の再開に期待をかけるしか生き残る道は残されていなかったが⋯⋯。
『は! 今なんと言った!!』
ルードニルが失踪したのは魔導具の誤作動が起きてから半年後。魔導塔からは独自に開発していた魔導具の仕様書と私物が持ち出されており、事件性はないものと判断され新しい魔導具『Cessiōne』の開発は事実上お蔵入りとなった。
ルードニルの失踪と時を同じくして魔導塔の探知魔法が解除された。魔導塔を監視していたスルトがウートガルザ・ロキの気配を見つけ追いかけたが隣国ミュルクウッド王国との国境付近で消息を絶った。
『あそこは山だらけっすから幻術かけられたら見つからねえっす』
フレイズマル侯爵家の印が押された封書が届いた家では⋯⋯。
封を開けるとびっしりと書き込まれた紙が何枚も入っており、面倒だと思いながら斜め読みした当主は日時の指定をした返事を返し溜息をついた。
(頭の悪い高位貴族ほど手のかかる者はないな)
返事を出した1ヶ月後、青褪め窶れ果てたフレイズマル侯爵の必死の懇願を聞いた当主は飄々とした態度で溜息をついた。
(助ける? 愚か者と心中するなど有り得んよ。身の程も弁えず欲をかいたツケが回っただけの事だろう? 折角囲い込んでいたあの娘を使いこなすには力足らずで破滅か⋯⋯笑えるな)
『ふむ、先の見えない出資は身を滅ぼす元になると気付いておられなかったのですな。手を広げるべき時と手を引く時の見極めは肝心ですし。
ルードニル公爵の遁走は意外でしたが、彼にはきっと荷が重すぎたのでしょうなあ。資料が残っていれば別の開発者を見つける事も可能ですが、資料の全てを持ち出したとなると厳しい。
金の全てを出していた事が証明できればルードニル公爵を犯罪者として訴えることができます。もう少し早くお会いできれば資料等の保全をお薦めしていたのですが、なにぶん忙しいもので申し訳ない』
あっさりと切り捨てられたフレイズマル侯爵はガックリと肩を落とした。
闘技大会に『フリー』部門は新設されたが盛り上がりにかけ翌年の開催は見合わされる事になった。
(だーかーら! だだっ広い闘技場なんかでやるからよ! 『逃◯中』を再現するから面白いんじゃない!! 私のせいにしないで)
マルデルの提案したゲームは幻となり多くの貴族や裕福な商人たちを落胆させた。
フレイズマル侯爵家の凋落が広く知られるようになるとマルデルの周りから少しずつ人が離れていった。
『侯爵家の二の舞になるかも』
『特別な力は消えた?』
『益のない提案ばかりで危険』
マルデルに対して手のひらを返したように冷たい態度を取りはじめた者達はバナディス伯爵家や魔法師団から報復を受けた。
領地の通行料の値上げから魔法士の派遣拒否まで、あらゆる陰湿な嫌がらせを行ったバナディス伯爵家は次第に孤立していくことになる。
リンド医師は私財をなげうって病院を設立した。重症患者の為の入院施設やリハビリセンターもあり、今世では想像のつかない画期的な設備で一躍時の人となった。
貴族と平民の区別のない治療とリハビリ、収入に見合った病室とトレーニングルーム⋯⋯24時間対応の医療体制と他国から輸入された最新機器は多くの人命を救った。
各地から優秀な鍛冶屋を引き抜きこの世界では誰も見たことがない医療器具を作り出し、麻酔を使った外科手術や義手・義足なども開発されていった。
大規模な薬草園と研究施設などが多くの雇用を生み出し、陞爵の噂が飛び交った。
そして数年後、グロリアとジェニの新たなる戦いの幕が上がる。
『ロキは誰よりも悪知恵が回る奴だからな。真面な者には思いもつかない方法を考えつく』
『ああ、それは間違いないね。彼は利用される愚か者を演じながら誰よりも知恵を蓄えていた。最後に勝ったのが誰かと聞かれたら僕は彼の名を出すと思う』
『一番哀れな奴の名もアイツだろうな』
『今回の問題とは別だけど、実際に不具合が消えないのはやっぱり貧弱な人間の身体では無理があるという事なのかな。ルードニルの設計にミスがあったとは思えないんだ』
『何度も言うがルードニルを信用しすぎではないか? 奴の頭と情報は偏りすぎている。過去の恨みに凝り固まって現状が把握できてない』
『しかし、ルードニル以上に利用できそうな奴が見つからないんだよね』
『⋯⋯ミーミルしかないだろうな』
『確かに、今回のような事が起きてしまっては賢者ミーミルを見つけるまであの計画は保留にするしかなさそうだね。しかし、元巨人族で奴の叔父だよ? 本当に信用できると思うかい?』
『ルードニルも知恵の巨人だが? 何度か王都でミーミルの気配を察知したんだが逃げられた。奴は相変わらず勘がいい』
『私の知る情報に不足があったとして⋯⋯つまり、彼等の中に想定外の実力者がいたとして、どうやれば魔導具を誤動作させられると思う? ソイツはどんな力を持っているのかな?』
『分からん。別の知恵者かもしれんしトリックスターの実力かもしれん。
お前が予測できない事をやり遂げられる奴など元神族にも元巨人族にもいない気がするがな』
『ふふっ、それじゃあ人間? 百歩譲ってもそれはあり得ないね』
『あの女が執着してる小娘はどうだ? ロキがそばに置いているくらいだし、何かあるんじゃないか?』
『ああ、算術を教えて欲しいってやつ? 外出先で様子を見てみたが間抜けな顔でヘラヘラしていたよ。何もないところで躓いて⋯⋯アレはただの運の悪い転生者だね。
精々、ロキのペットか暇つぶし要員にしかならないんじゃないかな。ほら、ロキって昔から頼まれると嫌だと言えないと言うか、役に立たない者を助ける可笑しな性癖があるからね。
あの娘は魔法の素養がカケラもなくて膨大な魔力を持て余す、愚鈍で間抜けな最底辺の人間だったよ』
『転生者には加護がつく事があるだろ?』
『勿論調べてみたけど魔力が多いだけで他には何もなかった。元女神の男を寝取って殺されたんだから、加護をもらえるような価値はないって判断されたんだろうね』
『ルードニルは信用できないから最新の仕様書を全てコピーしておかないとね。それと⋯⋯次の計画は不確定要素を潰してからの方が良さそうだから、ロキがどうやったのか分かるまでしばらく様子を見る事にするよ』
『でも、善良な医者としては先に進めたいんだろ?』
『まあね、その部分だけなら先に進められるし。
あの女は何か言ってくるまで放置でいいだろう。ゲームなどとバカな事を考えつくなんて、昔のようにチャラチャラと着飾って男を咥え込んでいればいいのに。あの女にできるのなんて股を開いて涎を垂らすことくらいなんだから』
『頭の中は別だが身体的には9歳だからな。まだ、数はそれ程こなしてないみたいだ』
『ああ、まだ年齢が⋯⋯あの女でも年を気にするんだ。それはここ最近の中でも一番の驚きだよ』
それ以降マルデルの先見は現れず、幾つか提案されたものはあったが現実的ではないと言われて商品化にはいたらなかった。
侯爵家は『Cessiōne』への先行投資分の回収ができなくなった上に買収した土地の支払いもあり、『Movere』の利益や領地の税収から補填せざるを得なくなった。
かろうじて上下水道の利権は残せたらしいがまだ問題が山積みで、侯爵家に利益がもたらされる日は遠い。マルデルの先見とルードニルの魔導具開発の再開に期待をかけるしか生き残る道は残されていなかったが⋯⋯。
『は! 今なんと言った!!』
ルードニルが失踪したのは魔導具の誤作動が起きてから半年後。魔導塔からは独自に開発していた魔導具の仕様書と私物が持ち出されており、事件性はないものと判断され新しい魔導具『Cessiōne』の開発は事実上お蔵入りとなった。
ルードニルの失踪と時を同じくして魔導塔の探知魔法が解除された。魔導塔を監視していたスルトがウートガルザ・ロキの気配を見つけ追いかけたが隣国ミュルクウッド王国との国境付近で消息を絶った。
『あそこは山だらけっすから幻術かけられたら見つからねえっす』
フレイズマル侯爵家の印が押された封書が届いた家では⋯⋯。
封を開けるとびっしりと書き込まれた紙が何枚も入っており、面倒だと思いながら斜め読みした当主は日時の指定をした返事を返し溜息をついた。
(頭の悪い高位貴族ほど手のかかる者はないな)
返事を出した1ヶ月後、青褪め窶れ果てたフレイズマル侯爵の必死の懇願を聞いた当主は飄々とした態度で溜息をついた。
(助ける? 愚か者と心中するなど有り得んよ。身の程も弁えず欲をかいたツケが回っただけの事だろう? 折角囲い込んでいたあの娘を使いこなすには力足らずで破滅か⋯⋯笑えるな)
『ふむ、先の見えない出資は身を滅ぼす元になると気付いておられなかったのですな。手を広げるべき時と手を引く時の見極めは肝心ですし。
ルードニル公爵の遁走は意外でしたが、彼にはきっと荷が重すぎたのでしょうなあ。資料が残っていれば別の開発者を見つける事も可能ですが、資料の全てを持ち出したとなると厳しい。
金の全てを出していた事が証明できればルードニル公爵を犯罪者として訴えることができます。もう少し早くお会いできれば資料等の保全をお薦めしていたのですが、なにぶん忙しいもので申し訳ない』
あっさりと切り捨てられたフレイズマル侯爵はガックリと肩を落とした。
闘技大会に『フリー』部門は新設されたが盛り上がりにかけ翌年の開催は見合わされる事になった。
(だーかーら! だだっ広い闘技場なんかでやるからよ! 『逃◯中』を再現するから面白いんじゃない!! 私のせいにしないで)
マルデルの提案したゲームは幻となり多くの貴族や裕福な商人たちを落胆させた。
フレイズマル侯爵家の凋落が広く知られるようになるとマルデルの周りから少しずつ人が離れていった。
『侯爵家の二の舞になるかも』
『特別な力は消えた?』
『益のない提案ばかりで危険』
マルデルに対して手のひらを返したように冷たい態度を取りはじめた者達はバナディス伯爵家や魔法師団から報復を受けた。
領地の通行料の値上げから魔法士の派遣拒否まで、あらゆる陰湿な嫌がらせを行ったバナディス伯爵家は次第に孤立していくことになる。
リンド医師は私財をなげうって病院を設立した。重症患者の為の入院施設やリハビリセンターもあり、今世では想像のつかない画期的な設備で一躍時の人となった。
貴族と平民の区別のない治療とリハビリ、収入に見合った病室とトレーニングルーム⋯⋯24時間対応の医療体制と他国から輸入された最新機器は多くの人命を救った。
各地から優秀な鍛冶屋を引き抜きこの世界では誰も見たことがない医療器具を作り出し、麻酔を使った外科手術や義手・義足なども開発されていった。
大規模な薬草園と研究施設などが多くの雇用を生み出し、陞爵の噂が飛び交った。
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