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第二章
58.久しぶりに楽しくてしょうがないです
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「ヘニルはグロリアにしつこく絡んでたろ? 絶対に許さねえ! ベタベタ触りやがって」
「え?」
「⋯⋯ってヴァンが怒ってたぜ。アイツからの伝言」
「ああ、なんだびっくりした~。みんなも帰ってきたの? もう早退して帰ろうかなぁ。あ、今頃屋敷は大騒ぎだね」
ドヴェルグ兄弟は想像以上に臆病でジェニの屋敷の隅に土魔術で作った洞穴に住んでいるが、遊びに行くたびに何かしら増え今では立派な家になっている。
「全員が揃う瞬間きっと大騒ぎになったんだろうな~。それにしてもさ、みんなの中でやっぱりヴァンが頂点だよねぇ」
「へ?」
「ドヴェルグ兄弟はディルス達が怖くて、ディルス達はヴァンが怖い。ラプスやグラネちゃんはわかんないけど、その頂点にいるのがヴァンって感じ」
ブラシをまだ手に入れられていないグロリアはシャンプーが売れたら一番に毛繕い用のブラシを買うつもりでいた。
「なら頂点はグロリアだな、ヴァンはグロリアに腹を見せる」
「ジェニは?」
「俺? 俺はしょっちゅうヴァンに吹っ飛ばされてるぞ?」
ヴァンのアレは『親愛の情』だとグロリアが笑うとジェニが『痛え愛はいらんわ』と返す。『ツンデレ』だと言えば『ツンしかねえ』と返ってくる。
ジェニはヴァンだけを対等に扱ってると言えばニヤリと笑って『怒らすとマジ怖えんだもん』と返ってきた。
2人の間は人ひとり分空き、前を向いて地面に座り込んでいる。体育座りのグロリアが目を細めてほわっと笑い、胡座をかくジェニが後ろに手をついてニヤリと笑う。
「シュビレーってあんな顔もするんだ⋯⋯初めて見た」
授業中の生徒の中の誰が言ったのか分からない囁き声が耳に届き、ジェニの顳顬がピキリと音を立てた。
(グロリアが減るから見んじゃねえ! これ以上ちっこくなったらポケットサイズになっちまうだろうがよ!!)
ジェニと喋っていたお陰であっという間に剣術の授業が終わり、帰り支度を済ませたグロリアはジェニを待たずに先に帰ることにした。
(ふっふっふ、理由もなく置いてけぼりにした罰じゃあ~)
荷物を全部持って移動しているグロリアは、教室には戻らず女子更衣室からそのまま伯爵家の馬車に向かった。『今頃はクラスメイトに囲まれて辟易しているジェニ』の顔を想像してほくそ笑んでいたグロリアは満面の笑みを浮かべていた。
「ただいま、ルーベン」
「お帰りなさいませ」
ニパッといつもの笑顔を見せてくれたルーベンのウインクが怪しい。
(ムムム、その顔は⋯⋯ルーベンのウインクなんて初めて見たし?)
後退りしかけたグロリアは目を細めてルーベンと馬車を交互に見ながら首を傾げた。
(馬車にジェニが⋯⋯いや、それはないか。女の子の乗る馬車に男の子を乗せるのはルール違反だから、ルーベンがそんな事するとは思えないもん)
「グロリア様?」
(そうだ、急がなくちゃ! ヴァン達が帰ってきてるんだもんね)
「うん、帰ろう!」
ルーベンの手をとって馬車に乗り込むとふわっと懐かしい香りが漂っていた。
「え?」
挙動不審なグロリアがソロソロと辺りを伺いながら腰を下ろすとパタンとドアの閉まる音がして、目の前に小柄な女の子を連れたジェニが現れた。
「へ?」
「間抜けヅラが加速してんぞ~。俺を置いて帰るつもりだったろ、抜け駆けはんたーい! 意地悪禁止~!」
「お、置いてけぼりした罰だからいいの」
(誰だろう、こんな可愛い子見たことない⋯⋯は! ジェニの恋人!? ごめんなさいだけど一緒は嫌かも⋯⋯ジェニがヘルのとこにいたのってもしかして!)
グロリアが窓の外に目をやって深呼吸していると可愛らしい声が聞こえてきた。
「おひちゃちぶいでちゅ、ちんまいちゃん」
肩までの鮮やかな金髪と翠眼で少し日焼けした少女はグロリアと同い年くらいに見えたが、舌足らずの話し方はまるで⋯⋯。
「は! その話し方は⋯⋯」
「グラネでちゅよ~。どれちゅにやうでちゅか?」
少し恥ずかしそうに目を逸らしたグラネは超絶可愛い。
「やっぱりグラネちゃんだ~。久しぶりだね、会えてすっごく嬉しい⋯⋯しかも女の子だったなんて! ビックリだよ」
勘違いに気付いて慌てふためくグロリアを見ながら笑いを堪えているジェニの顔が赤くなっていた。
「ぷぷぷっ、お前今⋯⋯ぶはっ」
「煩い!!」
グロリアはジェニの脛にガシッと蹴りを入れた。
「うぐっ!」
「ちんまいちゃん、グラネは男の子でちゅ~。こえはひいじいちゃんがチョコくれうって」
グロリアがジト目で睨むとニヘラっと笑ったジェニが腕を組んで顎を上げた。
「侍女がいねえとおんなじ馬車はまずいからよお、この世界のルールを守ってやったんだぜ? 俺の周りって男しかいねえじゃん、んでヘルに侍女役を頼もうとしたんだけどよ、ナーンかわけのわかんねえ事言って断ってきやがった」
「おかででチョコでちゅ、えへへ」
嬉しそうに両手で押さえた頬を赤く染めて目尻を下げたグラネを見たグロリアは溜息をついた。
「グラネちゃん、おやつあげるって言われても知らない人についてっちゃダメだからね」
「だいぢょぶでちゅ。わるいやちゅは『がちん』ちまちゅ」
筋肉のかけらもない細い腕(前足?)で拳を振り上げたグラネは風が吹いたら飛んでいきそうに見えるが、あのスレイプニルを1週間寝込ませディルスとカニスを一時幼児化させた蹴りを持つ。
(グリちゃんが一番怖がってるのはグラネちゃんな気がするし、心配ないかな)
「なあ、このまま俺んちにこねえ?」
「着替えたら行くつもりだったよ?」
「いや~、グロリアの事だからカオスな状況は最初っから見物したがるかなあってよ」
「へ?」
ジェニの屋敷の前で馬車を降りたグロリア達が門を入った時の中庭は秋の午後に相応しい長閑な風景だった。妖精やエルフが飛び回り、うたた寝をするディルスの横でブロックが工作をしている。飛び跳ねるカニスの背中には相変わらずエイトリがしがみついて『ヒャッハー』と叫び⋯⋯。
「さて、ショータイムのはじまりだぜ!」
悪辣な顔でニヤリと笑ったジェニが『ピィー!』と大きな指笛を吹いた。
ピタリと動きを止めたドヴェルグ達と唸り声を上げたディルス達の周りにヴァン達3匹とラプスが現れると⋯⋯。
【いやぁー! おで、おでを食べないでぇ!! ご、こべんだだいぃ勝手にうち作っただにぃー!】
ディルスの後ろに逃げ込んだブロックがガタガタと震えて泣き叫んでいる。
【あんちゃん、ライドオンだにぃ⋯⋯逃げるだにぃ⋯⋯ひぃっー! いやあー!! 助けてだにぃー!】
カニスの背中の毛に埋もれようと張り付いたエイトリが叫んだ後イオルと目があった。
【ああ、あんちゃん⋯⋯今までありがとだにぃ】
尻尾を丸めてガタガタと震えるカニスは既に戦闘放棄し、ディルスに今生の別れを告げる始末。
【まだだ、まだ殺られるとは⋯⋯ゆっくり下がって⋯⋯目、目を見るなよ⋯⋯もしものときはおでが盾に⋯⋯ひぃっ! 怖いだにぃ!!】
弟やドヴェルグを守ろうと立ち上がったディルスも足を震わせていた。
「え?」
「⋯⋯ってヴァンが怒ってたぜ。アイツからの伝言」
「ああ、なんだびっくりした~。みんなも帰ってきたの? もう早退して帰ろうかなぁ。あ、今頃屋敷は大騒ぎだね」
ドヴェルグ兄弟は想像以上に臆病でジェニの屋敷の隅に土魔術で作った洞穴に住んでいるが、遊びに行くたびに何かしら増え今では立派な家になっている。
「全員が揃う瞬間きっと大騒ぎになったんだろうな~。それにしてもさ、みんなの中でやっぱりヴァンが頂点だよねぇ」
「へ?」
「ドヴェルグ兄弟はディルス達が怖くて、ディルス達はヴァンが怖い。ラプスやグラネちゃんはわかんないけど、その頂点にいるのがヴァンって感じ」
ブラシをまだ手に入れられていないグロリアはシャンプーが売れたら一番に毛繕い用のブラシを買うつもりでいた。
「なら頂点はグロリアだな、ヴァンはグロリアに腹を見せる」
「ジェニは?」
「俺? 俺はしょっちゅうヴァンに吹っ飛ばされてるぞ?」
ヴァンのアレは『親愛の情』だとグロリアが笑うとジェニが『痛え愛はいらんわ』と返す。『ツンデレ』だと言えば『ツンしかねえ』と返ってくる。
ジェニはヴァンだけを対等に扱ってると言えばニヤリと笑って『怒らすとマジ怖えんだもん』と返ってきた。
2人の間は人ひとり分空き、前を向いて地面に座り込んでいる。体育座りのグロリアが目を細めてほわっと笑い、胡座をかくジェニが後ろに手をついてニヤリと笑う。
「シュビレーってあんな顔もするんだ⋯⋯初めて見た」
授業中の生徒の中の誰が言ったのか分からない囁き声が耳に届き、ジェニの顳顬がピキリと音を立てた。
(グロリアが減るから見んじゃねえ! これ以上ちっこくなったらポケットサイズになっちまうだろうがよ!!)
ジェニと喋っていたお陰であっという間に剣術の授業が終わり、帰り支度を済ませたグロリアはジェニを待たずに先に帰ることにした。
(ふっふっふ、理由もなく置いてけぼりにした罰じゃあ~)
荷物を全部持って移動しているグロリアは、教室には戻らず女子更衣室からそのまま伯爵家の馬車に向かった。『今頃はクラスメイトに囲まれて辟易しているジェニ』の顔を想像してほくそ笑んでいたグロリアは満面の笑みを浮かべていた。
「ただいま、ルーベン」
「お帰りなさいませ」
ニパッといつもの笑顔を見せてくれたルーベンのウインクが怪しい。
(ムムム、その顔は⋯⋯ルーベンのウインクなんて初めて見たし?)
後退りしかけたグロリアは目を細めてルーベンと馬車を交互に見ながら首を傾げた。
(馬車にジェニが⋯⋯いや、それはないか。女の子の乗る馬車に男の子を乗せるのはルール違反だから、ルーベンがそんな事するとは思えないもん)
「グロリア様?」
(そうだ、急がなくちゃ! ヴァン達が帰ってきてるんだもんね)
「うん、帰ろう!」
ルーベンの手をとって馬車に乗り込むとふわっと懐かしい香りが漂っていた。
「え?」
挙動不審なグロリアがソロソロと辺りを伺いながら腰を下ろすとパタンとドアの閉まる音がして、目の前に小柄な女の子を連れたジェニが現れた。
「へ?」
「間抜けヅラが加速してんぞ~。俺を置いて帰るつもりだったろ、抜け駆けはんたーい! 意地悪禁止~!」
「お、置いてけぼりした罰だからいいの」
(誰だろう、こんな可愛い子見たことない⋯⋯は! ジェニの恋人!? ごめんなさいだけど一緒は嫌かも⋯⋯ジェニがヘルのとこにいたのってもしかして!)
グロリアが窓の外に目をやって深呼吸していると可愛らしい声が聞こえてきた。
「おひちゃちぶいでちゅ、ちんまいちゃん」
肩までの鮮やかな金髪と翠眼で少し日焼けした少女はグロリアと同い年くらいに見えたが、舌足らずの話し方はまるで⋯⋯。
「は! その話し方は⋯⋯」
「グラネでちゅよ~。どれちゅにやうでちゅか?」
少し恥ずかしそうに目を逸らしたグラネは超絶可愛い。
「やっぱりグラネちゃんだ~。久しぶりだね、会えてすっごく嬉しい⋯⋯しかも女の子だったなんて! ビックリだよ」
勘違いに気付いて慌てふためくグロリアを見ながら笑いを堪えているジェニの顔が赤くなっていた。
「ぷぷぷっ、お前今⋯⋯ぶはっ」
「煩い!!」
グロリアはジェニの脛にガシッと蹴りを入れた。
「うぐっ!」
「ちんまいちゃん、グラネは男の子でちゅ~。こえはひいじいちゃんがチョコくれうって」
グロリアがジト目で睨むとニヘラっと笑ったジェニが腕を組んで顎を上げた。
「侍女がいねえとおんなじ馬車はまずいからよお、この世界のルールを守ってやったんだぜ? 俺の周りって男しかいねえじゃん、んでヘルに侍女役を頼もうとしたんだけどよ、ナーンかわけのわかんねえ事言って断ってきやがった」
「おかででチョコでちゅ、えへへ」
嬉しそうに両手で押さえた頬を赤く染めて目尻を下げたグラネを見たグロリアは溜息をついた。
「グラネちゃん、おやつあげるって言われても知らない人についてっちゃダメだからね」
「だいぢょぶでちゅ。わるいやちゅは『がちん』ちまちゅ」
筋肉のかけらもない細い腕(前足?)で拳を振り上げたグラネは風が吹いたら飛んでいきそうに見えるが、あのスレイプニルを1週間寝込ませディルスとカニスを一時幼児化させた蹴りを持つ。
(グリちゃんが一番怖がってるのはグラネちゃんな気がするし、心配ないかな)
「なあ、このまま俺んちにこねえ?」
「着替えたら行くつもりだったよ?」
「いや~、グロリアの事だからカオスな状況は最初っから見物したがるかなあってよ」
「へ?」
ジェニの屋敷の前で馬車を降りたグロリア達が門を入った時の中庭は秋の午後に相応しい長閑な風景だった。妖精やエルフが飛び回り、うたた寝をするディルスの横でブロックが工作をしている。飛び跳ねるカニスの背中には相変わらずエイトリがしがみついて『ヒャッハー』と叫び⋯⋯。
「さて、ショータイムのはじまりだぜ!」
悪辣な顔でニヤリと笑ったジェニが『ピィー!』と大きな指笛を吹いた。
ピタリと動きを止めたドヴェルグ達と唸り声を上げたディルス達の周りにヴァン達3匹とラプスが現れると⋯⋯。
【いやぁー! おで、おでを食べないでぇ!! ご、こべんだだいぃ勝手にうち作っただにぃー!】
ディルスの後ろに逃げ込んだブロックがガタガタと震えて泣き叫んでいる。
【あんちゃん、ライドオンだにぃ⋯⋯逃げるだにぃ⋯⋯ひぃっー! いやあー!! 助けてだにぃー!】
カニスの背中の毛に埋もれようと張り付いたエイトリが叫んだ後イオルと目があった。
【ああ、あんちゃん⋯⋯今までありがとだにぃ】
尻尾を丸めてガタガタと震えるカニスは既に戦闘放棄し、ディルスに今生の別れを告げる始末。
【まだだ、まだ殺られるとは⋯⋯ゆっくり下がって⋯⋯目、目を見るなよ⋯⋯もしものときはおでが盾に⋯⋯ひぃっ! 怖いだにぃ!!】
弟やドヴェルグを守ろうと立ち上がったディルスも足を震わせていた。
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