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第二章
48.フノーラの特技かマウントか
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「グロリア様、外出のご連絡はいただいておりませんが旦那様はご存知でしょうか? その間にお召替えをされてはいかがかと」
「お父様には昨日の夕食の時にお話ししてありますし、服はこれしかない⋯⋯わけじゃないけどこのままで問題ないと思うわ」
昨夜の夕食の席で友人宅に行くと伝えると伯爵は鼻で笑った。
『わざわざ言うほどのことか? お前の友人など大した奴でもあるまいに』
『その方のお名前は⋯⋯』
『ねえ、お父様。今度お祖母様にお会いした時にお願いしたいことがあるの』
(そのまま有耶無耶になってしまったけど、伝えたのは間違いないからいいと思うんだよね。因みに外に着ていける服はこれと例の濃茶の以外持ってませーん。まさか、知らないとか?)
「⋯⋯左様ですか。次回は私にもご連絡頂けると助かります」
「覚えておくわね」
とにかく早く出発したいグロリアはジリジリと後退りしながらフットを玄関から押し出した。
(誰も来ないうちに出発したいのよー! せめてそれだけでも⋯⋯)
「あら、お客様なの?」
(はぁ、やられた~)
階段を静々と降りてくるのはフノーラ。何故かとても綺麗な淡いオレンジ色のドレスを着ている。
(早着替えかな~? 準備してたのかな~? コンテストがあったら優勝できるかも。舞台女優もいけそうだよ~)
「お姉様、そちらの素敵な方にフノーラの事を紹介してくださいな」
(フット家の馬車がついてから今まで10分もかかってない気がするよ? それなのに髪も整ってお化粧も完璧とか⋯⋯ウィッグと仮面でも準備してあるみたいじゃん。あ、そういう魔法とかがあるのかも。
まあ、友達が迎えにくるって言ったから身支度してスタンバってたってのが正解だろうけど⋯⋯マウント取ろうとしたとか? 妹のアタクシはこんなに可愛いのよぉ~って?)
「えーっと、学園の先輩でオレルス・U・フット様です。フット様、妹のフノ⋯⋯」
「きゃあ! フット家の王子様ですのね~、お会いできて嬉しいですぅ。フノーラって呼んでくださいね、うふふ」
残りの階段をありえない速さで駆け降りたフノーラがフットに手を伸ばした。
すかさず2人の間に割り込んだフット家執事のノートンが穏やかな表情のまま頭を下げた。
「退きなさい! あたしはフット様にご挨拶しなきゃなんだから!」
「あ、その。初めまして⋯⋯グ、グロリア嬢⋯⋯い、行こうか」
やや青褪めて顔を引き攣らせたオレルスがフノーラの迫力に一歩下がった。
「あら、お出かけですかぁ? だったらフノーラもご一緒するから待っててくださいねぇ。すぐ準備できますからね。うふっ」
返事も待たずに身を翻したフノーラの足が階段にかかった時にノートンの声が響いた。
「オレルス様、参りましょう。そろそろ馬が痺れを切らしておるやもしれません」
「あ、そだね。うん」
グロリアの背をグイグイと押しながら馬車に向かうオレルスの顔はかなり引き攣っていた。
「え、ちょっと待って! 王子様、直ぐに準備をしてくるってば!!」
フノーラの言葉を聞いたジェイソンがオレルスを引き留めようと慌てて玄関から飛び出してきたが、オレルスはグロリアの手を引いたまませかせかと馬車に飛び込んだ。
開いたままの玄関の向こうからジェイソンを怒鳴りつけるフノーラの金切り声が聞こえてきた。
「なんで引き留めとかないのよ! この、役立たずが!!」
(あれあれ、ジェイソンったら私と同じで『役立たず』って言われてる~。超ウケる~)
フット侯爵家の紋章がついた豪華な馬車にはグロリアよりかなり上質なドレスを着た侍女が乗っていた。
(あー、ジェイソンが着替えろって言った意味が分かったかも⋯⋯ま、ない袖は触れませんけどね~)
貴族の屋敷ではメイド以下の使用人には制服があるが侍女などの上級使用人になると少し型の古い私服で仕事を行う。
(それよりボロって、私ってば結構頑張ってたんだなあ。うん、えらいえらい)
馬車に乗ってグロリアがおかしな自画自賛をしているとオレルスが天井を見上げて大きく息を吐いた。
「はぁ、君んとこの妹も⋯⋯結構強烈だね。うちもタイプは違うけどかなり強烈だから、ああ言うシチュエーションは苦手なんだ」
「⋯⋯本当は『妹が勝手な事を言い出してごめんなさい』って言うべきだと思いますが、言いませんから。
はっきりとお断りしたはずですよねぇ」
「うっ、ごめん。僕も強引だったもんね。昨日も半分はズル休みだし」
グロリアと約束を取り付けたと知ったシフに捕まり明け方まで事情聴取されたオレルスは、翌日寝不足でダウンしたと言う。
「昨日、クラスまで会いに来てくれたんでしょう? ごめんね」
(えー、素直に謝られると文句が言いにくいじゃん)
「あの、本当に私では全然役に立たないと思うんです」
「そんな事ないよ! 一昨日も昨日もシフは部屋に入れてくれたし、色々話もできたんだ。全部グロリアのお陰だよ」
「なら、そのままの勢いで頑張ったらお話聞けるんじゃないですか?」
「無理無理無理! 肝心なところになると男には分からないとか、男なんて信用できないとか言い出すんだもん」
(悪いけど『そんなん知らんわ』って思ってるから。ほとんど話したこともないのにフット家の事情なんて私には関係なくない?)
「母上は僕が2歳の時に亡くなられたから、うちは元々父子家庭だったんだ。シフ⋯⋯シフィーリアは父上の弟の娘でね、両親が亡くなった時うちに引き取られたんだ」
2歳年下のシフィーリアとは幼い頃から仲が良かったので、半年前にユピテール公爵家から婚約の打診があるまではなんの問題もなく暮らしていたと言う。
「それが、ユピテールの絵姿を見た途端気を失ってさ、目が覚めて安心したんだけど部屋に籠城して出てこなくなったんだ」
(あー、その時思い出しちゃったとかなわけね)
「部屋に入れるのは侍女だけでさ、公爵家からは顔合わせしたいとか一緒に食事をとか言ってくるんだけどそれどころじゃないだろ? で、父上は僕にユピテールと話をしてこいとかシフに聞いてこいとか」
「はぁ、赤の他人にそんな話してもいいんですか? どこでどう繋がってるのかも分かんないのに、よその人に話しちゃダメじゃん」
取り繕う気のなくなったグロリアから敬語が解けてなくなると、何故か執事のノートンがにっこりと笑ってサムズアップしているのが目に入った。
(解せぬ⋯⋯なんでサムズアップ?)
「ユピテールがあんな事になってるからしばらく時間稼ぎできてるけど、僕自身が限界でさ。グロリアには申し訳ないんだけど助けて欲しくて強引な手を使っちゃったんだ」
「ちゃったって⋯⋯正直言って巻き込まれるのは嫌なんですけど? フット様とは友達以下知り合い以下って感じなんですけど?」
「ま、まあ。せめて知り合いくらいにはしてくれてもいいと思うんだけど」
「⋯⋯最大限に努力しても顔見知りですねぇ。まあ、ここまで来たら仕方ないけど⋯⋯」
「ほんと! ああ、ありがとう。ほんとのほんとに嬉しいよ、オレルスって呼んでね」
目を輝かせたオレルスが向かい合わせに座ったグロリアの両手を握り締めた。
「お父様には昨日の夕食の時にお話ししてありますし、服はこれしかない⋯⋯わけじゃないけどこのままで問題ないと思うわ」
昨夜の夕食の席で友人宅に行くと伝えると伯爵は鼻で笑った。
『わざわざ言うほどのことか? お前の友人など大した奴でもあるまいに』
『その方のお名前は⋯⋯』
『ねえ、お父様。今度お祖母様にお会いした時にお願いしたいことがあるの』
(そのまま有耶無耶になってしまったけど、伝えたのは間違いないからいいと思うんだよね。因みに外に着ていける服はこれと例の濃茶の以外持ってませーん。まさか、知らないとか?)
「⋯⋯左様ですか。次回は私にもご連絡頂けると助かります」
「覚えておくわね」
とにかく早く出発したいグロリアはジリジリと後退りしながらフットを玄関から押し出した。
(誰も来ないうちに出発したいのよー! せめてそれだけでも⋯⋯)
「あら、お客様なの?」
(はぁ、やられた~)
階段を静々と降りてくるのはフノーラ。何故かとても綺麗な淡いオレンジ色のドレスを着ている。
(早着替えかな~? 準備してたのかな~? コンテストがあったら優勝できるかも。舞台女優もいけそうだよ~)
「お姉様、そちらの素敵な方にフノーラの事を紹介してくださいな」
(フット家の馬車がついてから今まで10分もかかってない気がするよ? それなのに髪も整ってお化粧も完璧とか⋯⋯ウィッグと仮面でも準備してあるみたいじゃん。あ、そういう魔法とかがあるのかも。
まあ、友達が迎えにくるって言ったから身支度してスタンバってたってのが正解だろうけど⋯⋯マウント取ろうとしたとか? 妹のアタクシはこんなに可愛いのよぉ~って?)
「えーっと、学園の先輩でオレルス・U・フット様です。フット様、妹のフノ⋯⋯」
「きゃあ! フット家の王子様ですのね~、お会いできて嬉しいですぅ。フノーラって呼んでくださいね、うふふ」
残りの階段をありえない速さで駆け降りたフノーラがフットに手を伸ばした。
すかさず2人の間に割り込んだフット家執事のノートンが穏やかな表情のまま頭を下げた。
「退きなさい! あたしはフット様にご挨拶しなきゃなんだから!」
「あ、その。初めまして⋯⋯グ、グロリア嬢⋯⋯い、行こうか」
やや青褪めて顔を引き攣らせたオレルスがフノーラの迫力に一歩下がった。
「あら、お出かけですかぁ? だったらフノーラもご一緒するから待っててくださいねぇ。すぐ準備できますからね。うふっ」
返事も待たずに身を翻したフノーラの足が階段にかかった時にノートンの声が響いた。
「オレルス様、参りましょう。そろそろ馬が痺れを切らしておるやもしれません」
「あ、そだね。うん」
グロリアの背をグイグイと押しながら馬車に向かうオレルスの顔はかなり引き攣っていた。
「え、ちょっと待って! 王子様、直ぐに準備をしてくるってば!!」
フノーラの言葉を聞いたジェイソンがオレルスを引き留めようと慌てて玄関から飛び出してきたが、オレルスはグロリアの手を引いたまませかせかと馬車に飛び込んだ。
開いたままの玄関の向こうからジェイソンを怒鳴りつけるフノーラの金切り声が聞こえてきた。
「なんで引き留めとかないのよ! この、役立たずが!!」
(あれあれ、ジェイソンったら私と同じで『役立たず』って言われてる~。超ウケる~)
フット侯爵家の紋章がついた豪華な馬車にはグロリアよりかなり上質なドレスを着た侍女が乗っていた。
(あー、ジェイソンが着替えろって言った意味が分かったかも⋯⋯ま、ない袖は触れませんけどね~)
貴族の屋敷ではメイド以下の使用人には制服があるが侍女などの上級使用人になると少し型の古い私服で仕事を行う。
(それよりボロって、私ってば結構頑張ってたんだなあ。うん、えらいえらい)
馬車に乗ってグロリアがおかしな自画自賛をしているとオレルスが天井を見上げて大きく息を吐いた。
「はぁ、君んとこの妹も⋯⋯結構強烈だね。うちもタイプは違うけどかなり強烈だから、ああ言うシチュエーションは苦手なんだ」
「⋯⋯本当は『妹が勝手な事を言い出してごめんなさい』って言うべきだと思いますが、言いませんから。
はっきりとお断りしたはずですよねぇ」
「うっ、ごめん。僕も強引だったもんね。昨日も半分はズル休みだし」
グロリアと約束を取り付けたと知ったシフに捕まり明け方まで事情聴取されたオレルスは、翌日寝不足でダウンしたと言う。
「昨日、クラスまで会いに来てくれたんでしょう? ごめんね」
(えー、素直に謝られると文句が言いにくいじゃん)
「あの、本当に私では全然役に立たないと思うんです」
「そんな事ないよ! 一昨日も昨日もシフは部屋に入れてくれたし、色々話もできたんだ。全部グロリアのお陰だよ」
「なら、そのままの勢いで頑張ったらお話聞けるんじゃないですか?」
「無理無理無理! 肝心なところになると男には分からないとか、男なんて信用できないとか言い出すんだもん」
(悪いけど『そんなん知らんわ』って思ってるから。ほとんど話したこともないのにフット家の事情なんて私には関係なくない?)
「母上は僕が2歳の時に亡くなられたから、うちは元々父子家庭だったんだ。シフ⋯⋯シフィーリアは父上の弟の娘でね、両親が亡くなった時うちに引き取られたんだ」
2歳年下のシフィーリアとは幼い頃から仲が良かったので、半年前にユピテール公爵家から婚約の打診があるまではなんの問題もなく暮らしていたと言う。
「それが、ユピテールの絵姿を見た途端気を失ってさ、目が覚めて安心したんだけど部屋に籠城して出てこなくなったんだ」
(あー、その時思い出しちゃったとかなわけね)
「部屋に入れるのは侍女だけでさ、公爵家からは顔合わせしたいとか一緒に食事をとか言ってくるんだけどそれどころじゃないだろ? で、父上は僕にユピテールと話をしてこいとかシフに聞いてこいとか」
「はぁ、赤の他人にそんな話してもいいんですか? どこでどう繋がってるのかも分かんないのに、よその人に話しちゃダメじゃん」
取り繕う気のなくなったグロリアから敬語が解けてなくなると、何故か執事のノートンがにっこりと笑ってサムズアップしているのが目に入った。
(解せぬ⋯⋯なんでサムズアップ?)
「ユピテールがあんな事になってるからしばらく時間稼ぎできてるけど、僕自身が限界でさ。グロリアには申し訳ないんだけど助けて欲しくて強引な手を使っちゃったんだ」
「ちゃったって⋯⋯正直言って巻き込まれるのは嫌なんですけど? フット様とは友達以下知り合い以下って感じなんですけど?」
「ま、まあ。せめて知り合いくらいにはしてくれてもいいと思うんだけど」
「⋯⋯最大限に努力しても顔見知りですねぇ。まあ、ここまで来たら仕方ないけど⋯⋯」
「ほんと! ああ、ありがとう。ほんとのほんとに嬉しいよ、オレルスって呼んでね」
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