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第一章
70.ご利用は計画的に
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あれから一週間経ってもグロリアは護符の作成に悩んでいた。
「うーん、でもなぁ⋯⋯そっか、もしかして⋯⋯あ、これだと違う意味になっちゃう」
何枚も書き連ねられた失敗作を並べ『はあ』と大きな溜息をついたグロリアは机の上に突っ伏した。
(不定期に暴発と不発をさせる術式って難しすぎる。どっちか片方にするなら安全なのは不発だけど、そっちだとシグルドは練習をやめない⋯⋯それどころか、意地になって回数を増やしそうだもんなあ)
ハニちゃんJr.で試してみようかと思ったが、人とハニちゃんでは構造が全く違っていて意味がない。
(暴発の方は加減が難しいなあ。相手がクソシグルドでも魔力が流れ過ぎて危険な目に遭わせるのはちょっとやだし。
魔力量を何%上げるって指定できれば一番なんだけど、ルーン魔術にパーセントって言う概念がないからなあ)
目を瞑ると頭の中で沢山のルーン文字が踊り出しグロリアを揶揄っているように感じた。
(そう言えばシグルドってどの属性が使えるんだろう⋯⋯初期魔法としか聞いてないかも。あれこれ燃やし尽くしたらヤバそうだし、そこも意識した方がいいのかなぁ。
伯爵は知らなそうだし侯爵家に問い合わせなんてできないしなぁ。やっぱり私には難しすぎたかも⋯⋯グリちゃんの目が覚めるのを待った方が⋯⋯でも、被害者出続けてるんだろうし)
気分転換に図書室にでも行こうかと考えていると庭の方から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃあー!」
「だ、誰か来てぇ!!」
急いで窓を開けて下を見ると干しているシーツが燃えてメイド達が大騒ぎしていた。
(大変! 火事になっちゃう)
身体強化の護符を握りしめたグロリアは毛布を抱えて部屋を飛び出し裏階段を駆け降りた。井戸から水を汲んでいる下男や、火のついていない洗濯物を慌てて物干しから外すメイド達の上に火の粉が舞い落ちている。
「熱い!」
「に、逃げろ!」
下男が抱えていた桶に毛布を突っ込んだグロリアはびしょ濡れの毛布を抱え、騒ぎ立てる使用人の間を縫って燃えるシーツに近づいた。
「危ないぞ! 近づくな!」
(風の護符でシーツを広げれば⋯⋯火を煽らないように小さな範囲に⋯⋯)
制止する声を無視して勢いよく毛布をシーツの上に投げ上げた。
(広がれ!!)
バサリ⋯⋯ジュジュ⋯⋯ピチョン
「おおー! 凄え」
「火、火が消えた⋯⋯」
「毛布が勝手に広がったみたい」
座り込んで泣きじゃくるメイドとプスプス言う毛布を呆然と見つめる使用人達。
「あの、怪我はない?」
グロリアは座り込んだメイドの横にしゃがみ込んで顔を覗き込んだ。
「あ、あの、一体何が。何がどうなってるのか。なんで突然火が消えたの?」
「えーっと、直接水をかけるよりこの方が効率がいいって⋯⋯王立図書館の本で見た事があったの」
(図書館じゃなくてなく前世の記憶で知っていた消火法だけど、役に立って良かった~)
「ほ、本⋯⋯ありがとうございます。なんか違う魔法が⋯⋯乾かないから風の魔法を使ったのに、なんでか火が出て。私、火の属性魔法は使えないはずなのに」
顔を見るといつもズケズケとものを言うフノーラ専属メイドの一人だったが、助けて貰ったばかりの今は流石に丁寧な言葉遣いをしていた。
メイドの説明を聞き流し部屋に逃げ帰ろうとしたが、エプロンからチラリと覗く紙を見たグロリアが凍りついた。
(マズい! まさかと思うけどその紙って⋯⋯)
「あちこちに焼けこげができてる。念の為外した方がいいかも」
グロリアが指差しながら声をかけるとメイドが慌てたようにエプロンの裾を握りしめた。
「え? あ、ホントだ」
メイドが震える手で外したエプロンをさりげなく受け取り、ポケットの紙に触れてポーチに移動させた。
(うっ、スリか詐欺師になれそう)
「あの、ありがとうございました。お陰で被害が少なくすみました」
後ろから聞こえてきた低い声に飛び上がったグロリアがパッと振り向くと、少し目を細めた執事のジェイソンが立っていた。
「あ、きっ、消えて良かったですねえ」
いつも慇懃無礼な態度のジェイソンだが、今の顔はどちらかと言えば獲物を見つけた肉食獣のよう。
「使用人の一人が申しておりましたが、その小さい身体で毛布を投げ上げたとか」
中腰のままじわりじわりと後退りするグロリアの顔を覗き込んだジェイソンが首を傾げた。
「は? か、火事場の馬鹿力かなあ。ははは」
(身体強化してたなんて言えないし)
「とても見事に毛布が広がったとか⋯⋯まるで風魔法でも使ったみたいだったそうですね」
妙にしつこいジェイソンの言い方はまるで犯罪者を尋問している騎士団のような不気味さがあった。
(ある意味犯罪者かも。間違いなくアレのせいって事は、私がしでかしたようなものだし。あの護符、一体どうしてメイドが持ってたんだろう)
「あはは、まさか! 私が魔法使えないって知ってるでしょう? 運が良かったなあ、ほんとラッキーでしたねえ。うん」
(なになに、何疑ってんの? 魔法使えないから生贄にされるって知ってるよね。はっ! まさか魔術の事⋯⋯)
顔を引き攣らせたグロリアはこれ以上詮索される前に撤退することに決めた。
「後はお願いしますね。あっ、毛布をダメにしたことは私から報告したほうがいいですよね。うん、後で話しておきますから、では!!」
サッと身を翻したグロリアの腕をジェイソンが捕まえた。
「な!」
(身体強化してる私を捕まえただと!! 此奴、何者じゃ!?)
動揺し過ぎて言葉がおかしくなっているグロリアはジェイソンの疑り深い目付きから目を逸らして呟いた。
「貴様、手を離しやがれ!」
(あっ、マズい!)
「なーんてね。えーっと、お部屋に帰りたいなぁ」
「失礼致しました。身体強化の魔法を使っておりましたので、グロリア様の動きについていけたようでございます」
意味深な言葉とともに腕を離したジェイソンが丁寧に頭を下げた。
「毛布の件は私から報告を致しますのでお気遣いなく。後ほど新しい毛布をわたくしがお部屋までお持ちいたします」
「あ、そ、そう。それはまたご苦労なこって⋯⋯いや、その。お手間をかけます」
引き攣った笑みを浮かべたグロリアはジェイソンを遠巻きにするようにして屋敷に駆け戻った。
(ヤバいヤバい、ジェイソンって何? あんな怪しい顔する人だったっけ? 後でなんて来なくていいのに)
「うーん、でもなぁ⋯⋯そっか、もしかして⋯⋯あ、これだと違う意味になっちゃう」
何枚も書き連ねられた失敗作を並べ『はあ』と大きな溜息をついたグロリアは机の上に突っ伏した。
(不定期に暴発と不発をさせる術式って難しすぎる。どっちか片方にするなら安全なのは不発だけど、そっちだとシグルドは練習をやめない⋯⋯それどころか、意地になって回数を増やしそうだもんなあ)
ハニちゃんJr.で試してみようかと思ったが、人とハニちゃんでは構造が全く違っていて意味がない。
(暴発の方は加減が難しいなあ。相手がクソシグルドでも魔力が流れ過ぎて危険な目に遭わせるのはちょっとやだし。
魔力量を何%上げるって指定できれば一番なんだけど、ルーン魔術にパーセントって言う概念がないからなあ)
目を瞑ると頭の中で沢山のルーン文字が踊り出しグロリアを揶揄っているように感じた。
(そう言えばシグルドってどの属性が使えるんだろう⋯⋯初期魔法としか聞いてないかも。あれこれ燃やし尽くしたらヤバそうだし、そこも意識した方がいいのかなぁ。
伯爵は知らなそうだし侯爵家に問い合わせなんてできないしなぁ。やっぱり私には難しすぎたかも⋯⋯グリちゃんの目が覚めるのを待った方が⋯⋯でも、被害者出続けてるんだろうし)
気分転換に図書室にでも行こうかと考えていると庭の方から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃあー!」
「だ、誰か来てぇ!!」
急いで窓を開けて下を見ると干しているシーツが燃えてメイド達が大騒ぎしていた。
(大変! 火事になっちゃう)
身体強化の護符を握りしめたグロリアは毛布を抱えて部屋を飛び出し裏階段を駆け降りた。井戸から水を汲んでいる下男や、火のついていない洗濯物を慌てて物干しから外すメイド達の上に火の粉が舞い落ちている。
「熱い!」
「に、逃げろ!」
下男が抱えていた桶に毛布を突っ込んだグロリアはびしょ濡れの毛布を抱え、騒ぎ立てる使用人の間を縫って燃えるシーツに近づいた。
「危ないぞ! 近づくな!」
(風の護符でシーツを広げれば⋯⋯火を煽らないように小さな範囲に⋯⋯)
制止する声を無視して勢いよく毛布をシーツの上に投げ上げた。
(広がれ!!)
バサリ⋯⋯ジュジュ⋯⋯ピチョン
「おおー! 凄え」
「火、火が消えた⋯⋯」
「毛布が勝手に広がったみたい」
座り込んで泣きじゃくるメイドとプスプス言う毛布を呆然と見つめる使用人達。
「あの、怪我はない?」
グロリアは座り込んだメイドの横にしゃがみ込んで顔を覗き込んだ。
「あ、あの、一体何が。何がどうなってるのか。なんで突然火が消えたの?」
「えーっと、直接水をかけるよりこの方が効率がいいって⋯⋯王立図書館の本で見た事があったの」
(図書館じゃなくてなく前世の記憶で知っていた消火法だけど、役に立って良かった~)
「ほ、本⋯⋯ありがとうございます。なんか違う魔法が⋯⋯乾かないから風の魔法を使ったのに、なんでか火が出て。私、火の属性魔法は使えないはずなのに」
顔を見るといつもズケズケとものを言うフノーラ専属メイドの一人だったが、助けて貰ったばかりの今は流石に丁寧な言葉遣いをしていた。
メイドの説明を聞き流し部屋に逃げ帰ろうとしたが、エプロンからチラリと覗く紙を見たグロリアが凍りついた。
(マズい! まさかと思うけどその紙って⋯⋯)
「あちこちに焼けこげができてる。念の為外した方がいいかも」
グロリアが指差しながら声をかけるとメイドが慌てたようにエプロンの裾を握りしめた。
「え? あ、ホントだ」
メイドが震える手で外したエプロンをさりげなく受け取り、ポケットの紙に触れてポーチに移動させた。
(うっ、スリか詐欺師になれそう)
「あの、ありがとうございました。お陰で被害が少なくすみました」
後ろから聞こえてきた低い声に飛び上がったグロリアがパッと振り向くと、少し目を細めた執事のジェイソンが立っていた。
「あ、きっ、消えて良かったですねえ」
いつも慇懃無礼な態度のジェイソンだが、今の顔はどちらかと言えば獲物を見つけた肉食獣のよう。
「使用人の一人が申しておりましたが、その小さい身体で毛布を投げ上げたとか」
中腰のままじわりじわりと後退りするグロリアの顔を覗き込んだジェイソンが首を傾げた。
「は? か、火事場の馬鹿力かなあ。ははは」
(身体強化してたなんて言えないし)
「とても見事に毛布が広がったとか⋯⋯まるで風魔法でも使ったみたいだったそうですね」
妙にしつこいジェイソンの言い方はまるで犯罪者を尋問している騎士団のような不気味さがあった。
(ある意味犯罪者かも。間違いなくアレのせいって事は、私がしでかしたようなものだし。あの護符、一体どうしてメイドが持ってたんだろう)
「あはは、まさか! 私が魔法使えないって知ってるでしょう? 運が良かったなあ、ほんとラッキーでしたねえ。うん」
(なになに、何疑ってんの? 魔法使えないから生贄にされるって知ってるよね。はっ! まさか魔術の事⋯⋯)
顔を引き攣らせたグロリアはこれ以上詮索される前に撤退することに決めた。
「後はお願いしますね。あっ、毛布をダメにしたことは私から報告したほうがいいですよね。うん、後で話しておきますから、では!!」
サッと身を翻したグロリアの腕をジェイソンが捕まえた。
「な!」
(身体強化してる私を捕まえただと!! 此奴、何者じゃ!?)
動揺し過ぎて言葉がおかしくなっているグロリアはジェイソンの疑り深い目付きから目を逸らして呟いた。
「貴様、手を離しやがれ!」
(あっ、マズい!)
「なーんてね。えーっと、お部屋に帰りたいなぁ」
「失礼致しました。身体強化の魔法を使っておりましたので、グロリア様の動きについていけたようでございます」
意味深な言葉とともに腕を離したジェイソンが丁寧に頭を下げた。
「毛布の件は私から報告を致しますのでお気遣いなく。後ほど新しい毛布をわたくしがお部屋までお持ちいたします」
「あ、そ、そう。それはまたご苦労なこって⋯⋯いや、その。お手間をかけます」
引き攣った笑みを浮かべたグロリアはジェイソンを遠巻きにするようにして屋敷に駆け戻った。
(ヤバいヤバい、ジェイソンって何? あんな怪しい顔する人だったっけ? 後でなんて来なくていいのに)
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