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第五章
00.魔女の秘術
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【 閲覧注意 】
セルビアスの魔女が、とっても楽しんでクラリスに魔法属性を埋め込むだけでして⋯⋯。
予想以上のアレなので⋯⋯読むか読まないか⋯⋯ルビコン川を渡るかどうか⋯⋯決めるのは、読者の方任せです。
「賽は投げられたんだ!」「清水の舞台から飛び降りるぞ!」と思われた方も、お気軽に次のページにお進みくださる勇気を⋯⋯。
《ルビコン川を渡る》
後戻りのきかない道へと歩み出す、その決断を下すこと⋯⋯御用心ください。
_| ̄|○
と言うほど、凄くはない気もしたりしなかったり。夢見は悪くなりそうだけど⋯⋯。
「アンタのような心の濁った奴は大好物さね、うーんと楽しませてくれるからさ。さてさて⋯⋯アンタの心根を腐らせてるのが何か見てやろうじゃないか⋯⋯ほう、アンタは薄汚れた女とねじくれた男の娘かい。こりゃあ、最高の組み合わせさね。
魔女と言われた嫌われもんにぴったりの⋯⋯そう、お嬢ちゃんの誰よりも高慢な心と誰よりも傲慢な脳みそを、ちょいと覗いて⋯⋯アンタの望みに叶うのは⋯⋯⋯⋯⋯⋯そう、コレだね。グイッといっちまいな。死にゃしないさ。お代は頂いたんだ。死なない程度に苦しませてやるさ。
嫌かい? なら簡単さ、やめりゃいい。今まで通りに地べたを這いずりまわるのが、アンタにはお似合いだからねえ。
アタシはアンタに必要なものを準備してやったんだ。嫌だと言ったのはアンタの勝手さ。さっさとお帰り、アタシはアンタほど暇じゃないんでね」
「やれやれ、あの程度の薬で泣き言かい。これじゃこの後、持たないんじゃないかねえ⋯⋯アタシの知ったこっちゃないけどさ。
はあ? まだはじまってもいないさね、当たり前だろ? 魔女の魔法を甘く見んじゃないよ⋯⋯はっは、なら好きにしたらいいさね。さっきも言ったろ? 嫌ならさっさと帰れってね」
「さてさて、我儘娘にはいい加減うんざりだよ。アタシの指輪が気になってる? はん! 世界のはじまりも、この世の終わりも知らないくせに、よくまあそんなに口が動く事」
「星座石って知ってるかい? ああ、アンタみたいなおつむでもそのくらいなら分かるよねえ。遠い昔の高僧がつけてた宝石が星座石のはじまりさ⋯⋯聞きたくないなら、さっさと帰んな。アンタのために講義してやってんのに⋯⋯12の宝石は一つ一つが星座を意味してるのさ」
「それぞれの指に違う石⋯⋯ああ? そうともさ、2個余るのが肝心なのさ⋯⋯それをどう使うのか? アンタの石とそこの腐りかけの男の石。その2つが途轍もなく大事なのさね。知りたい? アンタの空っぽの頭で理解できるわけがないじゃないか。魔女の大切な秘密なんだからね⋯⋯アンタが知らなきゃなんないのは、口を閉じることだけ⋯⋯」
「自分の生まれた月の石だけつける? バカな事はバカな奴らに任せとくさね⋯⋯アタシら魔女の魔術は、そんじょそこらの魔導士なんかとは訳が違うんだ。
石には石の生命がある。それを⋯⋯アンタの欲に染め上げて⋯⋯⋯⋯」
「おひつじ座なら守護惑星は火星だろ? ああ、アンタの頭じゃ覚えられなくても仕方ないさ。守護神は軍神アレース。ガーネットを使うのがおすすめさ。
おうし座、ふたご座、かに座⋯⋯。12の星座に12の宝石。それぞれの思いを叶えるための⋯⋯腐った娘に似合いの宝石だってあるさね。アンタほど酷い娘に合う石を探すのは大変だったけどねえ」
「恨みを晴らして、殺りたいんだろ? おまけに綺麗な男を侍らせて、ヤリまくりたい⋯⋯。アンタが欲しがってる金も男も人のもん。そういう意地汚い娘は、アタシの大好物さね。
さてさて、アンタにとっておきの魔法を授けてやろうじゃないか」
「死にたくなけりゃ、最後まで踏ん張るんだね。運良く戻って来れたら、アンタの身体は別人になってるさね」
「アンタの願いはないものねだり⋯⋯他人の力が欲しい奴、他人を殺っても欲しい奴、妬みと僻みで歪んだアンタに似合いの腐った魂、準備は上々⋯⋯」
「ほおら、アンタにぴったりの壊れた魂だよ。こいつの欲望を埋め込んであげるさね⋯⋯取り替えるより、楽しめる⋯⋯取り替えるより、苦しめる⋯⋯嬉しいだろ? 欲を叶える為に、地獄の苦しみを味わえるんだからさ。運良く生きて帰れりゃ、楽しめるさ⋯⋯どれだけ楽しめるかは、アンタ次第。思ったほどじゃなけりゃ、アンタがショボすぎただけのことさね。アタシはそんな事、気にしやしないさね」
「歪なアンタの星座石と腐り切った魂の星座石はここに⋯⋯ルーン文字との組み合わせが肝心なのさ。アンタが憎む娘の肖像を埋め込んだ黒のモーニングジュエリーはここ⋯⋯防御と停止のルーンがありゃ大丈夫。
イエローアパタイトで『欺き、惑わす』⋯⋯惑わすのは、アンタが持って生まれた運命さね。最後は水晶で全ての石の力を増幅させれば⋯⋯完璧さね」
「アザミの『復讐』とエンドウの『永遠の悲しみ』に、イカれた娘にはオトギリソウの『恨みや敵意』は多めだね。ああそうだ、クレマチスの『縛り付ける』を忘れるとこだった。コレがなくちゃ薬の効果が半減しちまう。トリカブトの『敵意』も入ってるから、アンタはコレを飲んで一度死ぬのさ。
ギリギリのとこで踏ん張れば、そこの死体から魔法属性を引き抜いて帰って来れる。
はっはあ! 今頃気付いたのかい? なんとまあ。ここまできたら殺るか、殺られるか⋯⋯まあ、逃げ出したら『あの方』が一番苦しめる方法で殺ってくれるだろうがね。
アタシはどっちでも構わないさね。金をもらって楽しむだけ⋯⋯最後にこの術を試したのはいつだったか⋯⋯。あの方みたいに欲望まみれで傲慢な女は見たこともない。あの方で試せたら、さぞ面白いものが出来ただろうに。
塔に幽閉? あの方の汚い心なら地の果てまででも届いてるさね。勿体無いったらありゃしない。あの方で色々魔法を試せたら、世界を真っ黒に染められるのに⋯⋯アンタ如きで我慢しなきゃなんないなんて」
「さてさて、はじめるとするかね⋯⋯アタシが描いた最高の魔法円で、アンタを魔導士にしてやるからさ。生きて帰れば丸儲け、さてさて⋯⋯どんな娘に仕上がるやら。憎い姉ちゃんに勝つだけの力を、この死体から抜き出せるかどうかは、アンタのつよ~い恨み次第。
アタシの魔法は完璧だけど、アンタはクズの腐れ女だからねえ。そこに立ちな、今からアタシが呪文を唱える。そこから動いたら、アンタの魂が身体ん中から飛んでっちまうからね。
どこに行くか誰も知らないさね。帰ってこれた奴なんざ、見た事も聞いた事もないからねえ⋯⋯」
セルビアスの魔女が、とっても楽しんでクラリスに魔法属性を埋め込むだけでして⋯⋯。
予想以上のアレなので⋯⋯読むか読まないか⋯⋯ルビコン川を渡るかどうか⋯⋯決めるのは、読者の方任せです。
「賽は投げられたんだ!」「清水の舞台から飛び降りるぞ!」と思われた方も、お気軽に次のページにお進みくださる勇気を⋯⋯。
《ルビコン川を渡る》
後戻りのきかない道へと歩み出す、その決断を下すこと⋯⋯御用心ください。
_| ̄|○
と言うほど、凄くはない気もしたりしなかったり。夢見は悪くなりそうだけど⋯⋯。
「アンタのような心の濁った奴は大好物さね、うーんと楽しませてくれるからさ。さてさて⋯⋯アンタの心根を腐らせてるのが何か見てやろうじゃないか⋯⋯ほう、アンタは薄汚れた女とねじくれた男の娘かい。こりゃあ、最高の組み合わせさね。
魔女と言われた嫌われもんにぴったりの⋯⋯そう、お嬢ちゃんの誰よりも高慢な心と誰よりも傲慢な脳みそを、ちょいと覗いて⋯⋯アンタの望みに叶うのは⋯⋯⋯⋯⋯⋯そう、コレだね。グイッといっちまいな。死にゃしないさ。お代は頂いたんだ。死なない程度に苦しませてやるさ。
嫌かい? なら簡単さ、やめりゃいい。今まで通りに地べたを這いずりまわるのが、アンタにはお似合いだからねえ。
アタシはアンタに必要なものを準備してやったんだ。嫌だと言ったのはアンタの勝手さ。さっさとお帰り、アタシはアンタほど暇じゃないんでね」
「やれやれ、あの程度の薬で泣き言かい。これじゃこの後、持たないんじゃないかねえ⋯⋯アタシの知ったこっちゃないけどさ。
はあ? まだはじまってもいないさね、当たり前だろ? 魔女の魔法を甘く見んじゃないよ⋯⋯はっは、なら好きにしたらいいさね。さっきも言ったろ? 嫌ならさっさと帰れってね」
「さてさて、我儘娘にはいい加減うんざりだよ。アタシの指輪が気になってる? はん! 世界のはじまりも、この世の終わりも知らないくせに、よくまあそんなに口が動く事」
「星座石って知ってるかい? ああ、アンタみたいなおつむでもそのくらいなら分かるよねえ。遠い昔の高僧がつけてた宝石が星座石のはじまりさ⋯⋯聞きたくないなら、さっさと帰んな。アンタのために講義してやってんのに⋯⋯12の宝石は一つ一つが星座を意味してるのさ」
「それぞれの指に違う石⋯⋯ああ? そうともさ、2個余るのが肝心なのさ⋯⋯それをどう使うのか? アンタの石とそこの腐りかけの男の石。その2つが途轍もなく大事なのさね。知りたい? アンタの空っぽの頭で理解できるわけがないじゃないか。魔女の大切な秘密なんだからね⋯⋯アンタが知らなきゃなんないのは、口を閉じることだけ⋯⋯」
「自分の生まれた月の石だけつける? バカな事はバカな奴らに任せとくさね⋯⋯アタシら魔女の魔術は、そんじょそこらの魔導士なんかとは訳が違うんだ。
石には石の生命がある。それを⋯⋯アンタの欲に染め上げて⋯⋯⋯⋯」
「おひつじ座なら守護惑星は火星だろ? ああ、アンタの頭じゃ覚えられなくても仕方ないさ。守護神は軍神アレース。ガーネットを使うのがおすすめさ。
おうし座、ふたご座、かに座⋯⋯。12の星座に12の宝石。それぞれの思いを叶えるための⋯⋯腐った娘に似合いの宝石だってあるさね。アンタほど酷い娘に合う石を探すのは大変だったけどねえ」
「恨みを晴らして、殺りたいんだろ? おまけに綺麗な男を侍らせて、ヤリまくりたい⋯⋯。アンタが欲しがってる金も男も人のもん。そういう意地汚い娘は、アタシの大好物さね。
さてさて、アンタにとっておきの魔法を授けてやろうじゃないか」
「死にたくなけりゃ、最後まで踏ん張るんだね。運良く戻って来れたら、アンタの身体は別人になってるさね」
「アンタの願いはないものねだり⋯⋯他人の力が欲しい奴、他人を殺っても欲しい奴、妬みと僻みで歪んだアンタに似合いの腐った魂、準備は上々⋯⋯」
「ほおら、アンタにぴったりの壊れた魂だよ。こいつの欲望を埋め込んであげるさね⋯⋯取り替えるより、楽しめる⋯⋯取り替えるより、苦しめる⋯⋯嬉しいだろ? 欲を叶える為に、地獄の苦しみを味わえるんだからさ。運良く生きて帰れりゃ、楽しめるさ⋯⋯どれだけ楽しめるかは、アンタ次第。思ったほどじゃなけりゃ、アンタがショボすぎただけのことさね。アタシはそんな事、気にしやしないさね」
「歪なアンタの星座石と腐り切った魂の星座石はここに⋯⋯ルーン文字との組み合わせが肝心なのさ。アンタが憎む娘の肖像を埋め込んだ黒のモーニングジュエリーはここ⋯⋯防御と停止のルーンがありゃ大丈夫。
イエローアパタイトで『欺き、惑わす』⋯⋯惑わすのは、アンタが持って生まれた運命さね。最後は水晶で全ての石の力を増幅させれば⋯⋯完璧さね」
「アザミの『復讐』とエンドウの『永遠の悲しみ』に、イカれた娘にはオトギリソウの『恨みや敵意』は多めだね。ああそうだ、クレマチスの『縛り付ける』を忘れるとこだった。コレがなくちゃ薬の効果が半減しちまう。トリカブトの『敵意』も入ってるから、アンタはコレを飲んで一度死ぬのさ。
ギリギリのとこで踏ん張れば、そこの死体から魔法属性を引き抜いて帰って来れる。
はっはあ! 今頃気付いたのかい? なんとまあ。ここまできたら殺るか、殺られるか⋯⋯まあ、逃げ出したら『あの方』が一番苦しめる方法で殺ってくれるだろうがね。
アタシはどっちでも構わないさね。金をもらって楽しむだけ⋯⋯最後にこの術を試したのはいつだったか⋯⋯。あの方みたいに欲望まみれで傲慢な女は見たこともない。あの方で試せたら、さぞ面白いものが出来ただろうに。
塔に幽閉? あの方の汚い心なら地の果てまででも届いてるさね。勿体無いったらありゃしない。あの方で色々魔法を試せたら、世界を真っ黒に染められるのに⋯⋯アンタ如きで我慢しなきゃなんないなんて」
「さてさて、はじめるとするかね⋯⋯アタシが描いた最高の魔法円で、アンタを魔導士にしてやるからさ。生きて帰れば丸儲け、さてさて⋯⋯どんな娘に仕上がるやら。憎い姉ちゃんに勝つだけの力を、この死体から抜き出せるかどうかは、アンタのつよ~い恨み次第。
アタシの魔法は完璧だけど、アンタはクズの腐れ女だからねえ。そこに立ちな、今からアタシが呪文を唱える。そこから動いたら、アンタの魂が身体ん中から飛んでっちまうからね。
どこに行くか誰も知らないさね。帰ってこれた奴なんざ、見た事も聞いた事もないからねえ⋯⋯」
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