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07.神と法が男の不貞を許してると信じてる奴は堂々とやらかすから
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「ねえちょっと! 教会も法律もどうでも良いけどさ、競りのやり直ししなさいよ!? あんなの、なしよ、なし!」
メアリーにデレクを競り落とされて爪を噛んでいたキャロが、アイラの目の前まで飛び出してきた。
『良いかいよくお聞き、簡単に手に入る物に大した価値はないんだ。大きな獲物を見つけたら、その気にさせてギリギリまで焦らす。つまり⋯⋯餌は垂らしていても、しっかり針にかかるまで待つってこと。そうすりゃ、欲しいものが手に入るからね』
母に教えられた通り、デレクを焦らしに焦らすと『他の愛人はもういらない』と言い出した。
(クロムウェル伯爵家って金持ちだって父さんが言ってたし、子供ができて産まれる頃には、庶子に相続権ができるかもって。贅沢三昧は間違いないのに、伯爵夫人にもなれちゃうかも~。
だって、婿養子のデレクは次期当主だって、誰かが言ってたもん)
デレクを問い詰めると、アイラを離婚できるネタがないから諦めていると言う。必要な時以外家から出ないし、常に侍女がそばにいる。夜会で一人になる事もなく、出かける時は複数の護衛付き。
『隙がないから、不貞をでっち上げようとしても上手くいかなくてさ~』
キャロとしては⋯⋯嘘の不貞相手を作り上げるなんて簡単だと思ったが、共犯者を作るのには予想以上に金がかかって、難易度が高すぎた。
(不貞のでっちあげがダメでも、街で暴漢に襲わせればと思ったのに⋯⋯ヤれて金になるのに、尻込みする奴ばっかりなんだもん)
そこで、キャロはデレクに『妻売り』を持ちかけた。法律上離婚できてなくても、アイラが邪魔をできなくなれば良い。
アイラを『妻売り』した後は、新しい妻として堂々と社交界に躍り出る予定だから。
(愛人じゃあショボい夜会にしか行けないんだもん。侯爵家の次男で次期伯爵の妻なら、王宮の夜会だって参加できるもんね。それに、どうせデレクが当主になったら、あんな女追い出すんだしさ。ちょっと早めに⋯⋯みたいな感じだよね。
あんな、なんでも持ってる女なんて、恥をかいて捨てられちゃえってね~。きゃは!)
デレクが婿養子から婿に格下げになったのを知らないキャロと2人の愛人は、迎えに来たベンディング公爵家の使いだと言う男達を見て盛り上がった。
『今回の夜会で、庶民に有名な『競り』があるそうです。ぜひお越し下さい』
『あたし達が公爵家の夜会に行けるの?』
『やだ、マジ!?』
『ええ! びっくり~(公爵家でやるの? デレクったら、気合い入ってる~)』
使いの男は『妻売り』とは言っていないが、デレクがやる気だと思い込んでいるキャロは、お貴族様は曖昧な言い方が好きだね⋯⋯としか思っていなかった。
門しか見た事がない公爵家、乗っている馬車は公爵家所有の物⋯⋯愛人3人のテンションは上がりきったまま、下がる様子もない。
『屋敷までの間に森があるとか凄くない?』
『あ! 見えてきた。デカすぎ⋯⋯お城かも』
(少し前まで平民で、今は男爵令嬢。もうすぐあたしは伯爵家次期当主の妻になる⋯⋯法律なんてクソ喰らえだよ。事実婚ってやつだもんね~。そしたらこんな場所にもしょっちゅう出入りできるんだ!)
ところが蓋を開けてみると⋯⋯競りでメアリーに負けたままだと、全ての努力が水の泡になる。
「ねえ、さっきの競りは無効だよね! だって今日やるのは『妻売り』のはずだし、『夫売り』なんて聞いた事ないもん」
「あら、すっかり忘れていてごめんなさいね。メアリーさんが金貨1枚でデレクを競り落としたのですから、お代を頂かなくては⋯⋯あ、はい、金貨1枚確かに受け取りました⋯⋯。もうお会いする事はございませんが、どうぞお幸せにお過ごし下さいませね。
では、キャロさんが競りを望むのであれば、デレクとメアリーさんのお二方と交渉してくださいね。法律が変わるまでは『夫』のままですけれど、私はデレクと事実離婚致しましたので、もう関係ありませんもの。
デレクは仲のいい愛人と事実婚でき、私は事実離婚できてスッキリ。
『妻売り』と言う風習をデレクに教えてくださったキャロさんには、お礼を言わなくてはなりませんわ。私だけでは思いつきませんでしたもの。
もしかしたら過去の『妻売り』関係者もこのような幸せな気持ちだったのかもしれませんわ。
神も法も不貞三昧で働かない夫を許しておられますけれど、矮小な私ではデレクの言動の全てを許容できるような、大きな器など持ち合わせておりませんでしたから」
「あんたね、偉そうにい「キャロ、ほっとけよ。こんなのただの茶番なんだから」」
「でもぉ⋯⋯どうせ競りになるなら、あたしが」
「結婚してたって、キャロもメアリーとスザンナも俺の可愛くて大切な愛人だから。男の不貞は神も国法も認めてるんだから、堂々としてればいいんだ」
キャロの腰を引き寄せてメアリーの腕を引き寄せ、スザンナに微笑みかけたデレクは、アイラに向かって鼻を鳴らした。
「ふん! 俺の『妻売り』を奪って悦に入ってたけど、俺は必ずキャロと結婚する! これは絶対だからな」
「だ、だよね! これからもクロムウェルの家に住んで、クロムウェルがあたし達を養わなきゃいけない。メアリーが払った金貨はあたしが返しといたげるからね」
予想通りではあるけれどここにも大きな勘違いがあるようで⋯⋯。
「あら、あの家はトンプソン侯爵家の持ち物ですし、デレクの生活費もトンプソン侯爵家が出しておりますの。デレクが不貞を行い仕事を放棄している間は『全ての責任をトンプソン侯爵家が持つ』というお約束で結婚致しましたの。
愛人にかかる費用だとか庶子の問題とかを、クロムウェル伯爵家に持ち込まれては、後々の問題になりますから。
そうまでして、デレクを婿に出したかった、トンプソン侯爵家の真意は分かりませんけれど、デレクは更生しないどころか、悪化の一途を辿っておりましたから、条件は変わっておりませんわ。
このお話⋯⋯せっかく事実離婚できたので、公にしても構いませんわよね?」
「そんな偉そうな態度とっていいの!? デレクが当主になったら追い出してやるんだからね」
「へえ、トンプソン侯爵家は⋯⋯」
聞き覚えのある声に驚いた者達が、入り口に向かって一斉に頭を下げた。
メアリーにデレクを競り落とされて爪を噛んでいたキャロが、アイラの目の前まで飛び出してきた。
『良いかいよくお聞き、簡単に手に入る物に大した価値はないんだ。大きな獲物を見つけたら、その気にさせてギリギリまで焦らす。つまり⋯⋯餌は垂らしていても、しっかり針にかかるまで待つってこと。そうすりゃ、欲しいものが手に入るからね』
母に教えられた通り、デレクを焦らしに焦らすと『他の愛人はもういらない』と言い出した。
(クロムウェル伯爵家って金持ちだって父さんが言ってたし、子供ができて産まれる頃には、庶子に相続権ができるかもって。贅沢三昧は間違いないのに、伯爵夫人にもなれちゃうかも~。
だって、婿養子のデレクは次期当主だって、誰かが言ってたもん)
デレクを問い詰めると、アイラを離婚できるネタがないから諦めていると言う。必要な時以外家から出ないし、常に侍女がそばにいる。夜会で一人になる事もなく、出かける時は複数の護衛付き。
『隙がないから、不貞をでっち上げようとしても上手くいかなくてさ~』
キャロとしては⋯⋯嘘の不貞相手を作り上げるなんて簡単だと思ったが、共犯者を作るのには予想以上に金がかかって、難易度が高すぎた。
(不貞のでっちあげがダメでも、街で暴漢に襲わせればと思ったのに⋯⋯ヤれて金になるのに、尻込みする奴ばっかりなんだもん)
そこで、キャロはデレクに『妻売り』を持ちかけた。法律上離婚できてなくても、アイラが邪魔をできなくなれば良い。
アイラを『妻売り』した後は、新しい妻として堂々と社交界に躍り出る予定だから。
(愛人じゃあショボい夜会にしか行けないんだもん。侯爵家の次男で次期伯爵の妻なら、王宮の夜会だって参加できるもんね。それに、どうせデレクが当主になったら、あんな女追い出すんだしさ。ちょっと早めに⋯⋯みたいな感じだよね。
あんな、なんでも持ってる女なんて、恥をかいて捨てられちゃえってね~。きゃは!)
デレクが婿養子から婿に格下げになったのを知らないキャロと2人の愛人は、迎えに来たベンディング公爵家の使いだと言う男達を見て盛り上がった。
『今回の夜会で、庶民に有名な『競り』があるそうです。ぜひお越し下さい』
『あたし達が公爵家の夜会に行けるの?』
『やだ、マジ!?』
『ええ! びっくり~(公爵家でやるの? デレクったら、気合い入ってる~)』
使いの男は『妻売り』とは言っていないが、デレクがやる気だと思い込んでいるキャロは、お貴族様は曖昧な言い方が好きだね⋯⋯としか思っていなかった。
門しか見た事がない公爵家、乗っている馬車は公爵家所有の物⋯⋯愛人3人のテンションは上がりきったまま、下がる様子もない。
『屋敷までの間に森があるとか凄くない?』
『あ! 見えてきた。デカすぎ⋯⋯お城かも』
(少し前まで平民で、今は男爵令嬢。もうすぐあたしは伯爵家次期当主の妻になる⋯⋯法律なんてクソ喰らえだよ。事実婚ってやつだもんね~。そしたらこんな場所にもしょっちゅう出入りできるんだ!)
ところが蓋を開けてみると⋯⋯競りでメアリーに負けたままだと、全ての努力が水の泡になる。
「ねえ、さっきの競りは無効だよね! だって今日やるのは『妻売り』のはずだし、『夫売り』なんて聞いた事ないもん」
「あら、すっかり忘れていてごめんなさいね。メアリーさんが金貨1枚でデレクを競り落としたのですから、お代を頂かなくては⋯⋯あ、はい、金貨1枚確かに受け取りました⋯⋯。もうお会いする事はございませんが、どうぞお幸せにお過ごし下さいませね。
では、キャロさんが競りを望むのであれば、デレクとメアリーさんのお二方と交渉してくださいね。法律が変わるまでは『夫』のままですけれど、私はデレクと事実離婚致しましたので、もう関係ありませんもの。
デレクは仲のいい愛人と事実婚でき、私は事実離婚できてスッキリ。
『妻売り』と言う風習をデレクに教えてくださったキャロさんには、お礼を言わなくてはなりませんわ。私だけでは思いつきませんでしたもの。
もしかしたら過去の『妻売り』関係者もこのような幸せな気持ちだったのかもしれませんわ。
神も法も不貞三昧で働かない夫を許しておられますけれど、矮小な私ではデレクの言動の全てを許容できるような、大きな器など持ち合わせておりませんでしたから」
「あんたね、偉そうにい「キャロ、ほっとけよ。こんなのただの茶番なんだから」」
「でもぉ⋯⋯どうせ競りになるなら、あたしが」
「結婚してたって、キャロもメアリーとスザンナも俺の可愛くて大切な愛人だから。男の不貞は神も国法も認めてるんだから、堂々としてればいいんだ」
キャロの腰を引き寄せてメアリーの腕を引き寄せ、スザンナに微笑みかけたデレクは、アイラに向かって鼻を鳴らした。
「ふん! 俺の『妻売り』を奪って悦に入ってたけど、俺は必ずキャロと結婚する! これは絶対だからな」
「だ、だよね! これからもクロムウェルの家に住んで、クロムウェルがあたし達を養わなきゃいけない。メアリーが払った金貨はあたしが返しといたげるからね」
予想通りではあるけれどここにも大きな勘違いがあるようで⋯⋯。
「あら、あの家はトンプソン侯爵家の持ち物ですし、デレクの生活費もトンプソン侯爵家が出しておりますの。デレクが不貞を行い仕事を放棄している間は『全ての責任をトンプソン侯爵家が持つ』というお約束で結婚致しましたの。
愛人にかかる費用だとか庶子の問題とかを、クロムウェル伯爵家に持ち込まれては、後々の問題になりますから。
そうまでして、デレクを婿に出したかった、トンプソン侯爵家の真意は分かりませんけれど、デレクは更生しないどころか、悪化の一途を辿っておりましたから、条件は変わっておりませんわ。
このお話⋯⋯せっかく事実離婚できたので、公にしても構いませんわよね?」
「そんな偉そうな態度とっていいの!? デレクが当主になったら追い出してやるんだからね」
「へえ、トンプソン侯爵家は⋯⋯」
聞き覚えのある声に驚いた者達が、入り口に向かって一斉に頭を下げた。
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