41 / 93
41.謎に包まれたマーシャル夫人
しおりを挟む
(他国の男爵令嬢がベルスペクト王国一のマナー講師? ウルリカ様でさえ辿れない出自。誰にも本心を明かしていないマーシャル夫人か)
「ヴァイマル王国は我が国の友好国だから情報制限があるわけじゃないしね、何も分からない事自体怪しいんだよな。だけど、マーシャル夫人を知っている人なら全員『彼女は信用できる』って思っていると断言できる。
本当に不思議な人だよ」
マーシャル夫人が仕事を請け負ったり交流を持ったりする相手には何かしらのルールがあるように思えるのだが、誰もそのルールが何なのか想像がつかないでいる。
「高位貴族の依頼を断ったかと思えば下位貴族の依頼を受ける。派閥にも関係ないし資産や年齢も様々。
今回セアラのシャペロンを受けた理由なんて想像もつかないんだ」
「マーシャル夫人は気まぐれだと仰いましたが、そうとは思えなくて」
「マーシャル夫人に何かしらの目的や思惑があるのかないのか⋯⋯セアラに任せてもいいかしら? 少なくとも今の所、今回の件には有利に運んでいるのだけど。もし相反する目的で動いておられるのなら危険だわ」
「マーシャル夫人の人脈と行動力と情報操作能力は諸刃の剣です。王家の影でさえマーシャル夫人宅には忍び込めていませんし」
「少なくともセアラはマーシャル夫人に気に入られているわ。例の毒物の報告をした時マーシャル夫人が動揺しておられたとメアリーアンが言ってたわ」
「毒物?」
訝しげな顔で問いただしたリチャードにウルリカが説明すると真っ赤な顔で怒り出した。
「イヌサフランって猛毒じゃないか! それで、その。大丈夫だったのか!? 身体はもう?」
「はい、とても杜撰な計画でしたから口にせずに済みました。今から仕掛けますって宣言しているようなやり方でしたし、何よりアリエノール様が侍女をつけて下さっていたので何の問題もありませんでした」
「お馬鹿なアメリアの作戦でなければ危なかったわ。あの時の令嬢達もあからさまだったから速攻で捕まえようかと思ったくらいよ。
だからくれぐれも注意して欲しいの。お兄様がセアラの周りを彷徨きはじめたらアメリアが何をしでかすか。
口にするものだけでなく全てを疑うようにね」
口を歪め眉間に皺を寄せたリチャードを放置したまま話が進んでいく。
正式に生徒会長秘書に任命されたと同時に寮の部屋を移動する事。
食事はアリエノールと一緒にとる事。
ルークが来たら常に一緒に行動する事。
放課後や休日に公爵邸に呼び出されても行かない事。
「ルークに侍女をつけられないか? 令嬢だけの授業とかの時、侍女に近くにいて貰えば良いんじゃないか?」
「ルーク様であれば特例が使えると思います」
少し悩んでいたアリエノールが首を縦に振った。
留学生の場合、特例として学園生活に慣れるまでの間だけ従者や侍女を連れて行動することができる。幼少期から他国へ留学していたルークならそれが使えるだろうと言う。
「そうね、辺境伯から学園に依頼してもらいましょう」
「それと、ルークは剣術大会に無条件参加だな」
「アメリアの性格ならそんなに時間はかからないと思うの。但し取り巻きも含め過激な行動を取ってくると思うから注意しなくては。
全てはお兄様にかかってるわ。
セアラに夢中になっていてもアメリアをうまく誘導してくれなくては」
「おっ、おう」
寮に戻ったセアラはドサリとソファに倒れ込んだ。
(イリスがお兄様と一緒にサルドニア帝国に行ったなんて)
『ライルがあちこち案内してくれるって言うから王都を堪能する予定! セアラにいっぱいお土産買ってくるね。
勿論レトビアの呪いの事も調べてくるし』
明るく話していたイリスの姿からは帝国の調査隊に参加するなど思いもよらなかった。
(私なんて『これでイリスとお兄様との仲が縮まれば良いな』なんて呑気な事を考えてたのに)
ふと気づくと夕食が食べられるギリギリの時間になっていた。セアラが慌てて食堂に行くと隅の方でお喋りしていた一団が一斉にセアラの方を見た後一人の令嬢が食堂を飛び出して行った。
飛び出して行った令嬢が戻って来て注文した料理が届いてもシャーロット達はやって来なかった。
不躾な目線は感じるが近くには誰もいないのでいつもより息がしやすい気がする。寮の食事はいつも豪華で綺麗に盛り付けられているが、今日は格段に香りが良くて食欲をそそる。
セアラは食事を堪能して部屋に戻った。
生徒会長秘書の任命式は今週末の全体集会で行われる。副会長のウルリカの秘書は編入前のルークなので発表できない可能性があるが、それ以外の書記・会計・広報の各秘書は決まっているらしい。書記と会計はSクラス、広報はAクラスの生徒だと言っていた。
今日の昼、剣技大会の参加申し込み用の箱が職員室前に設置された。既にかなりの申し込みが来ており明日の放課後から集計の準備に取り掛かる予定。
『今年は一年生もかなりいるんじゃないかしら?』
『そうなのかい?』
『ええ、お兄様はものすご~く人気者でいらっしゃるでしょう? お兄様の剣技を間近で見たいって生徒が集まると思いますわ』
『⋯⋯悪口にしか聞こえないのは俺の耳がおかしいのかな?』
『リチャード王子の聴力に問題はないと推察します』
『だよな』
『もし練習前からお兄様がセアラの近くを彷徨くおつもりなら練習中も気をつけなくちゃ。大勢の生徒に紛れてセアラに近付く者がいるかも』
『そうか、練習中は目が離れる可能性が。となると侍女一人だけだと不安だな』
『一応わたくしの影に見張らせはするのだけど、お兄様が護衛を連れてきてくれると良いわね』
『そうですね。リチャード王子の護衛までセアラ様の周りに張り付くようになればヒロインらしさが出るでしょう』
『失敗したら公爵邸を燃やすつもりだから』
「ヴァイマル王国は我が国の友好国だから情報制限があるわけじゃないしね、何も分からない事自体怪しいんだよな。だけど、マーシャル夫人を知っている人なら全員『彼女は信用できる』って思っていると断言できる。
本当に不思議な人だよ」
マーシャル夫人が仕事を請け負ったり交流を持ったりする相手には何かしらのルールがあるように思えるのだが、誰もそのルールが何なのか想像がつかないでいる。
「高位貴族の依頼を断ったかと思えば下位貴族の依頼を受ける。派閥にも関係ないし資産や年齢も様々。
今回セアラのシャペロンを受けた理由なんて想像もつかないんだ」
「マーシャル夫人は気まぐれだと仰いましたが、そうとは思えなくて」
「マーシャル夫人に何かしらの目的や思惑があるのかないのか⋯⋯セアラに任せてもいいかしら? 少なくとも今の所、今回の件には有利に運んでいるのだけど。もし相反する目的で動いておられるのなら危険だわ」
「マーシャル夫人の人脈と行動力と情報操作能力は諸刃の剣です。王家の影でさえマーシャル夫人宅には忍び込めていませんし」
「少なくともセアラはマーシャル夫人に気に入られているわ。例の毒物の報告をした時マーシャル夫人が動揺しておられたとメアリーアンが言ってたわ」
「毒物?」
訝しげな顔で問いただしたリチャードにウルリカが説明すると真っ赤な顔で怒り出した。
「イヌサフランって猛毒じゃないか! それで、その。大丈夫だったのか!? 身体はもう?」
「はい、とても杜撰な計画でしたから口にせずに済みました。今から仕掛けますって宣言しているようなやり方でしたし、何よりアリエノール様が侍女をつけて下さっていたので何の問題もありませんでした」
「お馬鹿なアメリアの作戦でなければ危なかったわ。あの時の令嬢達もあからさまだったから速攻で捕まえようかと思ったくらいよ。
だからくれぐれも注意して欲しいの。お兄様がセアラの周りを彷徨きはじめたらアメリアが何をしでかすか。
口にするものだけでなく全てを疑うようにね」
口を歪め眉間に皺を寄せたリチャードを放置したまま話が進んでいく。
正式に生徒会長秘書に任命されたと同時に寮の部屋を移動する事。
食事はアリエノールと一緒にとる事。
ルークが来たら常に一緒に行動する事。
放課後や休日に公爵邸に呼び出されても行かない事。
「ルークに侍女をつけられないか? 令嬢だけの授業とかの時、侍女に近くにいて貰えば良いんじゃないか?」
「ルーク様であれば特例が使えると思います」
少し悩んでいたアリエノールが首を縦に振った。
留学生の場合、特例として学園生活に慣れるまでの間だけ従者や侍女を連れて行動することができる。幼少期から他国へ留学していたルークならそれが使えるだろうと言う。
「そうね、辺境伯から学園に依頼してもらいましょう」
「それと、ルークは剣術大会に無条件参加だな」
「アメリアの性格ならそんなに時間はかからないと思うの。但し取り巻きも含め過激な行動を取ってくると思うから注意しなくては。
全てはお兄様にかかってるわ。
セアラに夢中になっていてもアメリアをうまく誘導してくれなくては」
「おっ、おう」
寮に戻ったセアラはドサリとソファに倒れ込んだ。
(イリスがお兄様と一緒にサルドニア帝国に行ったなんて)
『ライルがあちこち案内してくれるって言うから王都を堪能する予定! セアラにいっぱいお土産買ってくるね。
勿論レトビアの呪いの事も調べてくるし』
明るく話していたイリスの姿からは帝国の調査隊に参加するなど思いもよらなかった。
(私なんて『これでイリスとお兄様との仲が縮まれば良いな』なんて呑気な事を考えてたのに)
ふと気づくと夕食が食べられるギリギリの時間になっていた。セアラが慌てて食堂に行くと隅の方でお喋りしていた一団が一斉にセアラの方を見た後一人の令嬢が食堂を飛び出して行った。
飛び出して行った令嬢が戻って来て注文した料理が届いてもシャーロット達はやって来なかった。
不躾な目線は感じるが近くには誰もいないのでいつもより息がしやすい気がする。寮の食事はいつも豪華で綺麗に盛り付けられているが、今日は格段に香りが良くて食欲をそそる。
セアラは食事を堪能して部屋に戻った。
生徒会長秘書の任命式は今週末の全体集会で行われる。副会長のウルリカの秘書は編入前のルークなので発表できない可能性があるが、それ以外の書記・会計・広報の各秘書は決まっているらしい。書記と会計はSクラス、広報はAクラスの生徒だと言っていた。
今日の昼、剣技大会の参加申し込み用の箱が職員室前に設置された。既にかなりの申し込みが来ており明日の放課後から集計の準備に取り掛かる予定。
『今年は一年生もかなりいるんじゃないかしら?』
『そうなのかい?』
『ええ、お兄様はものすご~く人気者でいらっしゃるでしょう? お兄様の剣技を間近で見たいって生徒が集まると思いますわ』
『⋯⋯悪口にしか聞こえないのは俺の耳がおかしいのかな?』
『リチャード王子の聴力に問題はないと推察します』
『だよな』
『もし練習前からお兄様がセアラの近くを彷徨くおつもりなら練習中も気をつけなくちゃ。大勢の生徒に紛れてセアラに近付く者がいるかも』
『そうか、練習中は目が離れる可能性が。となると侍女一人だけだと不安だな』
『一応わたくしの影に見張らせはするのだけど、お兄様が護衛を連れてきてくれると良いわね』
『そうですね。リチャード王子の護衛までセアラ様の周りに張り付くようになればヒロインらしさが出るでしょう』
『失敗したら公爵邸を燃やすつもりだから』
10
お気に入りに追加
717
あなたにおすすめの小説
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
【 完結 】「婚約破棄」されましたので、恥ずかしいから帰っても良いですか?
しずもり
恋愛
ミレーヌはガルド国のシルフィード公爵令嬢で、この国の第一王子アルフリートの婚約者だ。いや、もう元婚約者なのかも知れない。
王立学園の卒業パーティーが始まる寸前で『婚約破棄』を宣言されてしまったからだ。アルフリートの隣にはピンクの髪の美少女を寄り添わせて、宣言されたその言葉にミレーヌが悲しむ事は無かった。それよりも彼女の心を占めていた感情はー。
恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい!!
ミレーヌは恥ずかしかった。今すぐにでも気を失いたかった。
この国で、学園で、知っていなければならない、知っている筈のアレを、第一王子たちはいつ気付くのか。
孤軍奮闘のミレーヌと愉快な王子とお馬鹿さんたちのちょっと変わった断罪劇です。
なんちゃって異世界のお話です。
時代考証など皆無の緩い設定で、殆どを現代風の口調、言葉で書いています。
HOT2位 &人気ランキング 3位になりました。(2/24)
数ある作品の中で興味を持って下さりありがとうございました。
*国の名前をオレーヌからガルドに変更しました。
【完結】悪女扱いした上に婚約破棄したいですって?
冬月光輝
恋愛
私ことアレクトロン皇国の公爵令嬢、グレイス=アルティメシアは婚約者であるグラインシュバイツ皇太子殿下に呼び出され、平民の中で【聖女】と呼ばれているクラリスという女性との「真実の愛」について長々と聞かされた挙句、婚約破棄を迫られました。
この国では有責側から婚約破棄することが出来ないと理性的に話をしましたが、頭がお花畑の皇太子は激高し、私を悪女扱いして制裁を加えると宣い、あげく暴力を奮ってきたのです。
この瞬間、私は決意しました。必ずや強い女になり、この男にどちらが制裁を受ける側なのか教えようということを――。
一人娘の私は今まで自由に生きたいという感情を殺して家のために、良い縁談を得る為にひたすら努力をして生きていました。
それが無駄に終わった今日からは自分の為に戦いましょう。どちらかが灰になるまで――。
しかし、頭の悪い皇太子はともかく誰からも愛され、都合の良い展開に持っていく、まるで【物語のヒロイン】のような体質をもったクラリスは思った以上の強敵だったのです。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
悪役令嬢より取り巻き令嬢の方が問題あると思います
蓮
恋愛
両親と死別し、孤児院暮らしの平民だったシャーリーはクリフォード男爵家の養女として引き取られた。丁度その頃市井では男爵家など貴族に引き取られた少女が王子や公爵令息など、高貴な身分の男性と恋に落ちて幸せになる小説が流行っていた。シャーリーは自分もそうなるのではないかとつい夢見てしまう。しかし、夜会でコンプトン侯爵令嬢ベアトリスと出会う。シャーリーはベアトリスにマナーや所作など色々と注意されてしまう。シャーリーは彼女を小説に出て来る悪役令嬢みたいだと思った。しかし、それが違うということにシャーリーはすぐに気付く。ベアトリスはシャーリーが嘲笑の的にならないようマナーや所作を教えてくれていたのだ。
(あれ? ベアトリス様って実はもしかして良い人?)
シャーリーはそう思い、ベアトリスと交流を深めることにしてみた。
しかしそんな中、シャーリーはあるベアトリスの取り巻きであるチェスター伯爵令嬢カレンからネチネチと嫌味を言われるようになる。カレンは平民だったシャーリーを気に入らないらしい。更に、他の令嬢への嫌がらせの罪をベアトリスに着せて彼女を社交界から追放しようともしていた。彼女はベアトリスも気に入らないらしい。それに気付いたシャーリーは怒り狂う。
「私に色々良くしてくださったベアトリス様に冤罪をかけようとするなんて許せない!」
シャーリーは仲良くなったテヴァルー子爵令息ヴィンセント、ベアトリスの婚約者であるモールバラ公爵令息アイザック、ベアトリスの弟であるキースと共に、ベアトリスを救う計画を立て始めた。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ジャンルは恋愛メインではありませんが、アルファポリスでは当てはまるジャンルが恋愛しかありませんでした。
とある悪役令嬢は婚約破棄後に必ず処刑される。けれど彼女の最期はいつも笑顔だった。
三月叶姫
恋愛
私はこの世界から嫌われている。
みんな、私が死ぬ事を望んでいる――。
とある悪役令嬢は、婚約者の王太子から婚約破棄を宣言された後、聖女暗殺未遂の罪で処刑された。だが、彼女は一年前に時を遡り、目を覚ました。
同じ時を繰り返し始めた彼女の結末はいつも同じ。
それでも、彼女は最期の瞬間は必ず笑顔を貫き通した。
十回目となった処刑台の上で、ついに貼り付けていた笑顔の仮面が剥がれ落ちる。
涙を流し、助けを求める彼女に向けて、誰かが彼女の名前を呼んだ。
今、私の名前を呼んだのは、誰だったの?
※こちらの作品は他サイトにも掲載しております
悪役令嬢に転生したら病気で寝たきりだった⁉︎完治したあとは、婚約者と一緒に村を復興します!
Y.Itoda
恋愛
目を覚ましたら、悪役令嬢だった。
転生前も寝たきりだったのに。
次から次へと聞かされる、かつての自分が犯した数々の悪事。受け止めきれなかった。
でも、そんなセリーナを見捨てなかった婚約者ライオネル。
何でも治癒できるという、魔法を探しに海底遺跡へと。
病気を克服した後は、二人で街の復興に尽力する。
過去を克服し、二人の行く末は?
ハッピーエンド、結婚へ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる