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51.なんか色々来た⋯⋯予想通りでがっかりだよ
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ギルドで依頼を受けたり、気儘に魔物と追いかけっこをしたり⋯⋯いつもの日常が戻って来た。
「あっちゃ~、南のダンジョンに人が来たみたい。ちょっと行ってみよう」
【⋯⋯馬鹿が来た】
「だね。予想通りだけど⋯⋯一応、何しに来たのか見てみよう」
空に上がって隠蔽をかけて飛んで行くと、ロクサーナの索敵に引っかかったレオンと数人の男が、結界を壊そうとしていた。
(やっぱりかぁ⋯⋯)
「入れねえじゃねえかよ!」
「結界の魔導具があったはずなんだ! なんで⋯⋯なんでなくなってるのに、結界が張られてるんだ!?」
【うまくいっていないね。ざまぁだね】
(魔法契約でスタンピードの原因とは言えないはずだから⋯⋯新しいダンジョンを見つけたとか言ったのかな)
「くそ! このダンジョンをクリアして⋯⋯聖女様に報告⋯⋯」
「偉そうに言うんじゃねえよ! 入れねえのにクリアとか、できるわけねえだろうがよ!」
【契約の穴だねえ、どうする?】
(ほっとこうかなぁ。なんとなく理由がわかった気がするし。レオンと一緒にいる人って騎士団の制服きてるから、確実に面倒ごとになるもん)
呆れ返った騎士団の団員数名は帰って行ったが、レオンはそのまま野宿するらしい。
「ジルが結界の魔導具を別の場所に変えたとしか⋯⋯明日、もう一度探してみよう。それでダメならジルに聞きに行かないと」
(レオンの目の前で設置した魔導具がそのままだと思って、張り切って来たんだよね~。契約魔法なんて穴だらけだもん。対応くらいするって)
魔導具を外して結界を張り直したのは人⋯⋯予想では帝国兵⋯⋯が来た時にすぐにわかるようにする為。魔導具では感知できないが、結界魔法なら攻撃が加えられれば細かい状況も含めてすぐに分かるから。
それに、情報を知る者は少ければ少ないほどいい。
(人を信用する機能は僕には搭載されてないんだ~。スタンピードが終わるまで、町や宿には近寄らないことにした方が良さそうだね)
その翌週、聖王国から討伐隊が出発したとジルベルト司祭から連絡がきた。
それと同じ頃、強力な魔物を連れたテイマーと屈強な兵士3人が森の反対側から入って来た。
(やっぱりオーガロードかぁ。あの位置からだと、わぉ⋯⋯南の森に向かってるじゃん。森でスタンばってるレオン⋯⋯やったね!)
【これからどうするの?】
(放置だよ。レオンひとりじゃあの3人とロードには太刀打ちできないと思うけど、あれだけ頑張って待ってるんだし~、邪魔はしないでおこうかなって。テヘッ)
生命の危険があれば手を出すが、そうなる前にレオンは撤退するかもしれない。
(レオンが賢明な判断ってやつをしてくれるといいなって思う。僕の仕事は、スタンピードを起こさせずに、敵を捕縛する事だから⋯⋯敵も死なない程度には回復が必要かなぁ)
ジルベルト司祭の指示で、数名の魔法士が討伐隊とは別に出発し、ロクサーナが捕縛した犯人達を連れて行くのを国境で待つことになっている。
(さてと、長くかかった依頼だったけど、大団円に向かって⋯⋯いざ、出陣じゃあ!)
ロクサーナは空を飛びながら、帝国兵達の後をついて行った。
「おい、魔導具がないぞ!」
「はあ? んなわけないだろ。設置した木を間違ってるんだ、よく見てみろよ。結界はちゃんと機能してるんだから、あるに決まってるだろ?」
「いや、この木で間違いない。どう言う事だ?」
「めんどくせえからよお、こいつに結界を壊させたらいいんじゃないっすかあ?」
「ダメに決まってるだろうが! 予備の魔導具はないんだからな」
「おい! お前ら帝国兵だな、そこで何をやってるんだ!」
帝国兵とテイマーが揉めている最中に、剣を構えたレオンが飛び出して来た。
「なんだ! おい、殺っちまえ」
問答無用で帝国兵がレオンに斬りかかり、戦闘がはじまった。
それを横目に余裕で魔導具を探し続ける帝国兵と、離れたところでしゃがみ込んでいるテイマー。オーガロードは戦いたくて堪らないのか、仕切りに唸り声をあげている。
「貴様らがスタンピードの原因だって知ってる。二度と貴様らの思い通りにはさせない!」
「なら、貴様が魔導具をどっかにやりやがったって事か!?」
「ジュード、殺る前に吐かせろ! 結界をなんとかしなけりゃ、俺たちがヤバい」
「俺も手伝うぜ」
帝国兵2人が両側から挟み込むように間合いを詰めていき、少しずつレオンの傷が増えていった。
「ぐぁ! くそおぉぉ」
左足を斬られたレオンが尻餅をついた。
「魔導具はどこだ!? ここの結界はどうやってるんだ、言え! 死にたくなきゃさっさと吐け!」
「煩い、誰がお前らなんかに言うもんか! お前らがスタンピードを起こしても、森の外には聖女様がいるんだ! お前らの思い通りになんかならないんだからな」
「聖女? へえ、今年の討伐隊は気合いが入ってんな」
「じゃあ、その聖女様とやらがこの結界を!? それなら、そいつを連れて帰⋯⋯」
《スリープ》《バインド》
「ぇ⋯⋯ぁ⋯⋯」
「な、なん⋯⋯ぅぅ⋯⋯」
帝国兵達とテイマー、レオンがパタリと地面に倒れ、オーガロードはどしんと膝をつき巨大な斧が地面に落ちた。
空からふわりと降りて来たロクサーナがオーガロードの前に立った。
「流石オーガロードだねぇ⋯⋯あのくらいの魔法だと寝ないんだ。じゃあ、石化しちゃおう」
唸り声をあげていたオーガロードは牙を剥き出しにしたまま、見事な彫刻のようになった。
「なんかすごい重そう」
【僕も手伝ってあげるよ、固い物の上に乗せたら運びやすそう】
周りの木を薙ぎ倒して筏を作り、帝国兵の上にテイマーも乗せ、石化したオーガロードを横に並べた。
レオンは1時間もすれば目が覚めるので、魔除けの香を焚いて放置することに。
「重量オーバーだけど、しゅっぱ~つ」
隠蔽の魔法をかけてゆっくりと、国境で待つ魔法士の元まで運んで行く。
「いや~、流石にこの重さだと、魔力をガンガン削られるね~。今晩はぐっすり眠れるかも」
春の陽気の中をゆっくりのんびりと飛んで行く。
森を抜けて町が見えてくると、壇上に立つレベッカを囲むように騎士団が立ち、その前に聖王国のローブを着た魔法士達が杖を手に並んでいた。
「結構いるんだ。いつもこんな人数なのかな」
中には見覚えのある魔法士もいて、まだ余裕の表情をしている。
「気配がないな」
「今年は遅いのかも」
町の商店街⋯⋯何も植っていない畑や民家⋯⋯ちらほらと人が行き交う街道⋯⋯変化していく景色を見ながら進むと、国境近くにテントを張っている一団が見えてきた。
「テントに聖王国の紋章がある! 声をかけてから荷物を下ろすね」
フードをしっかりと被り直し、空から降り⋯⋯隠蔽を解いてからテントに近付いて行くと、見慣れた男性が前に出てきた。
「せ、聖王国所属、ロクサーナ・バーラムです。人為的スタンピードの実行犯を捕縛したので引き渡したいのですが、よろしいでしょうか」
「お疲れ様。疲れた? あっ、司祭のジルベルト・トルーマンです。実行犯達は空かな?」
ロクサーナが頷いて、帝国兵達をそっと地面に下ろし隠蔽を解いた。
「オ、オーガロード!? こんな重いものを浮かべて、森からここまで来るなんて⋯⋯魔力量は大丈夫か?」
「まだ余裕。ジルベルト司祭が来るとは思わなかったから、びっくり」
「心配だったんだ。今回は予想外の事ばかりだったからね。元気そうで安心したよ」
ジルベルト率いる別働隊は8名。ロクサーナの予想よりも大人数だった。
実行班達を引き渡しテントに向かう。状況説明を終えたロクサーナは、名残惜しそうなジルベルト司祭に手を振って宿に転移した。
「移動中に少しは寝れたのかも。クマが少し減ってた。さーて、スタンピードの原因、潰しに行っくぞー!」
【魔物、蹂躙】
【惨殺~】
「あっちゃ~、南のダンジョンに人が来たみたい。ちょっと行ってみよう」
【⋯⋯馬鹿が来た】
「だね。予想通りだけど⋯⋯一応、何しに来たのか見てみよう」
空に上がって隠蔽をかけて飛んで行くと、ロクサーナの索敵に引っかかったレオンと数人の男が、結界を壊そうとしていた。
(やっぱりかぁ⋯⋯)
「入れねえじゃねえかよ!」
「結界の魔導具があったはずなんだ! なんで⋯⋯なんでなくなってるのに、結界が張られてるんだ!?」
【うまくいっていないね。ざまぁだね】
(魔法契約でスタンピードの原因とは言えないはずだから⋯⋯新しいダンジョンを見つけたとか言ったのかな)
「くそ! このダンジョンをクリアして⋯⋯聖女様に報告⋯⋯」
「偉そうに言うんじゃねえよ! 入れねえのにクリアとか、できるわけねえだろうがよ!」
【契約の穴だねえ、どうする?】
(ほっとこうかなぁ。なんとなく理由がわかった気がするし。レオンと一緒にいる人って騎士団の制服きてるから、確実に面倒ごとになるもん)
呆れ返った騎士団の団員数名は帰って行ったが、レオンはそのまま野宿するらしい。
「ジルが結界の魔導具を別の場所に変えたとしか⋯⋯明日、もう一度探してみよう。それでダメならジルに聞きに行かないと」
(レオンの目の前で設置した魔導具がそのままだと思って、張り切って来たんだよね~。契約魔法なんて穴だらけだもん。対応くらいするって)
魔導具を外して結界を張り直したのは人⋯⋯予想では帝国兵⋯⋯が来た時にすぐにわかるようにする為。魔導具では感知できないが、結界魔法なら攻撃が加えられれば細かい状況も含めてすぐに分かるから。
それに、情報を知る者は少ければ少ないほどいい。
(人を信用する機能は僕には搭載されてないんだ~。スタンピードが終わるまで、町や宿には近寄らないことにした方が良さそうだね)
その翌週、聖王国から討伐隊が出発したとジルベルト司祭から連絡がきた。
それと同じ頃、強力な魔物を連れたテイマーと屈強な兵士3人が森の反対側から入って来た。
(やっぱりオーガロードかぁ。あの位置からだと、わぉ⋯⋯南の森に向かってるじゃん。森でスタンばってるレオン⋯⋯やったね!)
【これからどうするの?】
(放置だよ。レオンひとりじゃあの3人とロードには太刀打ちできないと思うけど、あれだけ頑張って待ってるんだし~、邪魔はしないでおこうかなって。テヘッ)
生命の危険があれば手を出すが、そうなる前にレオンは撤退するかもしれない。
(レオンが賢明な判断ってやつをしてくれるといいなって思う。僕の仕事は、スタンピードを起こさせずに、敵を捕縛する事だから⋯⋯敵も死なない程度には回復が必要かなぁ)
ジルベルト司祭の指示で、数名の魔法士が討伐隊とは別に出発し、ロクサーナが捕縛した犯人達を連れて行くのを国境で待つことになっている。
(さてと、長くかかった依頼だったけど、大団円に向かって⋯⋯いざ、出陣じゃあ!)
ロクサーナは空を飛びながら、帝国兵達の後をついて行った。
「おい、魔導具がないぞ!」
「はあ? んなわけないだろ。設置した木を間違ってるんだ、よく見てみろよ。結界はちゃんと機能してるんだから、あるに決まってるだろ?」
「いや、この木で間違いない。どう言う事だ?」
「めんどくせえからよお、こいつに結界を壊させたらいいんじゃないっすかあ?」
「ダメに決まってるだろうが! 予備の魔導具はないんだからな」
「おい! お前ら帝国兵だな、そこで何をやってるんだ!」
帝国兵とテイマーが揉めている最中に、剣を構えたレオンが飛び出して来た。
「なんだ! おい、殺っちまえ」
問答無用で帝国兵がレオンに斬りかかり、戦闘がはじまった。
それを横目に余裕で魔導具を探し続ける帝国兵と、離れたところでしゃがみ込んでいるテイマー。オーガロードは戦いたくて堪らないのか、仕切りに唸り声をあげている。
「貴様らがスタンピードの原因だって知ってる。二度と貴様らの思い通りにはさせない!」
「なら、貴様が魔導具をどっかにやりやがったって事か!?」
「ジュード、殺る前に吐かせろ! 結界をなんとかしなけりゃ、俺たちがヤバい」
「俺も手伝うぜ」
帝国兵2人が両側から挟み込むように間合いを詰めていき、少しずつレオンの傷が増えていった。
「ぐぁ! くそおぉぉ」
左足を斬られたレオンが尻餅をついた。
「魔導具はどこだ!? ここの結界はどうやってるんだ、言え! 死にたくなきゃさっさと吐け!」
「煩い、誰がお前らなんかに言うもんか! お前らがスタンピードを起こしても、森の外には聖女様がいるんだ! お前らの思い通りになんかならないんだからな」
「聖女? へえ、今年の討伐隊は気合いが入ってんな」
「じゃあ、その聖女様とやらがこの結界を!? それなら、そいつを連れて帰⋯⋯」
《スリープ》《バインド》
「ぇ⋯⋯ぁ⋯⋯」
「な、なん⋯⋯ぅぅ⋯⋯」
帝国兵達とテイマー、レオンがパタリと地面に倒れ、オーガロードはどしんと膝をつき巨大な斧が地面に落ちた。
空からふわりと降りて来たロクサーナがオーガロードの前に立った。
「流石オーガロードだねぇ⋯⋯あのくらいの魔法だと寝ないんだ。じゃあ、石化しちゃおう」
唸り声をあげていたオーガロードは牙を剥き出しにしたまま、見事な彫刻のようになった。
「なんかすごい重そう」
【僕も手伝ってあげるよ、固い物の上に乗せたら運びやすそう】
周りの木を薙ぎ倒して筏を作り、帝国兵の上にテイマーも乗せ、石化したオーガロードを横に並べた。
レオンは1時間もすれば目が覚めるので、魔除けの香を焚いて放置することに。
「重量オーバーだけど、しゅっぱ~つ」
隠蔽の魔法をかけてゆっくりと、国境で待つ魔法士の元まで運んで行く。
「いや~、流石にこの重さだと、魔力をガンガン削られるね~。今晩はぐっすり眠れるかも」
春の陽気の中をゆっくりのんびりと飛んで行く。
森を抜けて町が見えてくると、壇上に立つレベッカを囲むように騎士団が立ち、その前に聖王国のローブを着た魔法士達が杖を手に並んでいた。
「結構いるんだ。いつもこんな人数なのかな」
中には見覚えのある魔法士もいて、まだ余裕の表情をしている。
「気配がないな」
「今年は遅いのかも」
町の商店街⋯⋯何も植っていない畑や民家⋯⋯ちらほらと人が行き交う街道⋯⋯変化していく景色を見ながら進むと、国境近くにテントを張っている一団が見えてきた。
「テントに聖王国の紋章がある! 声をかけてから荷物を下ろすね」
フードをしっかりと被り直し、空から降り⋯⋯隠蔽を解いてからテントに近付いて行くと、見慣れた男性が前に出てきた。
「せ、聖王国所属、ロクサーナ・バーラムです。人為的スタンピードの実行犯を捕縛したので引き渡したいのですが、よろしいでしょうか」
「お疲れ様。疲れた? あっ、司祭のジルベルト・トルーマンです。実行犯達は空かな?」
ロクサーナが頷いて、帝国兵達をそっと地面に下ろし隠蔽を解いた。
「オ、オーガロード!? こんな重いものを浮かべて、森からここまで来るなんて⋯⋯魔力量は大丈夫か?」
「まだ余裕。ジルベルト司祭が来るとは思わなかったから、びっくり」
「心配だったんだ。今回は予想外の事ばかりだったからね。元気そうで安心したよ」
ジルベルト率いる別働隊は8名。ロクサーナの予想よりも大人数だった。
実行班達を引き渡しテントに向かう。状況説明を終えたロクサーナは、名残惜しそうなジルベルト司祭に手を振って宿に転移した。
「移動中に少しは寝れたのかも。クマが少し減ってた。さーて、スタンピードの原因、潰しに行っくぞー!」
【魔物、蹂躙】
【惨殺~】
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