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22.町中でクマを捕獲
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「ねぇ、その中で船の扱いに長けてて海が大好きで、船が欲しくて欲しくてたまらない人っていないかな?」
ロクサーナが屋台のヘリにパチンと音を立てて金貨を1枚置くと、屋台のオヤジの目が金貨とロクサーナの間を行き来しはじめた。
「いるにゃあいるが⋯⋯」
2枚目の金貨をパチン⋯⋯。
「い、一番は⋯⋯ウルサだな。船を壊されてから飲んだくれてるけど、腕は錆びちゃいねえ。たまに人の船に乗ってるし」
「どこに行けば会える?」
「銀の梟亭、広場の北の道をまっすぐ行ったら、派手な看板が出てるが⋯⋯嬢ちゃんが行くような上品なとこじゃねえ。喧嘩とかしょっち⋯⋯」
「ありがとう! 後でイカ焼き買いにくるね。えーっと金貨1枚分⋯⋯20本! 熱々のをお願いね~」
2枚の金貨の横にもう1枚並べて、手を振ったロクサーナが駆け出した。
「ここが銀の梟亭かぁ⋯⋯⋯⋯なんか汚くて臭いかも」
大きく開いた店の入り口からは中の様子がみえる。テーブルに突っ伏してイビキをかいている者、真っ赤な顔で大きな木のコップを持って騒いでいる者、給仕の女の子のお尻を触って叩かれている者⋯⋯。
大きく息を吸い込んでから息を止めたロクサーナは、テケテケと店に入り⋯⋯。
「すみませーん、ウルサさんはいますかぁ!? 船乗りで飲んだくれのウルサさーん」
ガヤガヤと騒がしかった店が一瞬静まり返り、ドッと笑い声が上がった。
「うっひゃあ、ウルサの隠し子が出てきやがったぜ!」
「嬢ちゃんよお、母ちゃんはべっぴんか?」
「船が壊れて飲んだくれてるウルサさーん、いませんかあ」
(うう、息吸っちゃった。臭~い)
ギャハハと笑う声の間にガタンと椅子が倒れる音がした。
「てめえ、喧嘩売ってんのか! ガキだからってタダじゃおかねえからな!」
「あっ、もしかしてウルサさん?」
「だったらどうした! 俺はテメエなんぞ知らねえからな!」
「早撃ちウルサは、母ちゃんのアソコしか見てねえもんな~」
「ウルサは、おっぱいフェチだからよお! ギャハハ」
「話があるんだ~、早撃ちウル⋯⋯」
「うるせえ、誰が早撃ちだ! ケツっぱたを引っ叩くぞ!」
煙草の煙と照明のない薄暗い店の奥から文句を言いながら出てきたのは、髭もじゃの大男。全身が筋肉に覆われて、二の腕の太さはロクサーナの太ももくらいある。
(片手で魔物を捕まえてバリバリと噛み砕きそう。この間遊んだグラップラーベアみたいじゃん。うん、いいね)
ロクサーナの首根っこを摘み上げたウルサが店の外に出た。
「ここはガキの来るとこじゃねえ。さっさと帰りやがれ」
「船、欲しくない?」
プランプランと揺れるロクサーナが真顔でウルサを見上げた。
「⋯⋯巫山戯てんのか! ガキの遊⋯⋯」
「ガキだと思って舐めんなよ! 噂じゃ、腕は確かなんだよな。それがガセじゃないなら、真面目な商談をしようじゃないか。こっちには金と船があるが、あんたには金も船もない。あんたの欲しいもんを持ってるのはわたしで、そこに年は関係ないんだよ。
それとも、クソの役にも立たないプライドとやらにしがみついて、ジジイになるまで酒浸りで暮らす方がお気に入りか?」
ウルサの目の前で開いたロクサーナの掌に乗っていたのは白金貨の山。
「話を聞く気があるなら、下ろして欲しいんだけど?」
吊り下げられたロクサーナの足がプラプラと揺れている。
「こんな大金⋯⋯パパの金庫から盗んできたのか?」
「パパもママも会った覚えなんかないね。これは私が稼いだ金で、証明もできる」
「⋯⋯話を聞くだけは聞いてやるが、騙そうとしたら海に放り込んで、シーサーペントの餌にしてやるからな!」
ロクサーナをポイっと放ったウルサが広場に向かって歩きはじめた。
ギシッ⋯⋯メリメリ⋯⋯。
広場の端、人気が一番少なそうなベンチを選んでウルサが座ると、怪しげな音が聞こえる。
ギシッ、ギシッ、ギー。
「壊れねえから座れ」
こっそりとベンチに強化魔法をかけてから腰掛け、ウルサを見上げた。
「んで、ちっこ~いガキが大金ちらつかせて、何考えてんだ?」
髭もじゃでボサボサの髪、膝に置いた大きな手はロクサーナの顔くらいありそう。見た目は熊の魔獣だが、よく見ると少し垂れ目で優しそうな顔をしている⋯⋯気がする。
「船はあるんだけど、操縦ができないんだよね~。んで、イカ焼きのおじちゃんに聞いたらさ、ウルサさんの名前が出たの」
「⋯⋯」
「海獣に船を壊されても時々乗ってるから、腕は落ちてないって聞いた」
「⋯⋯」
「多分2回か3回くらいで終わると思うけど、用事が終わったら船はあげる。それが報酬⋯⋯もちろん壊れてないやつね」
「⋯⋯」
「ちょっとした怪我はあるかもだけど必ず治すし、生命の保証もする」
「海獣じゃねえ」
「へ? ええっと⋯⋯船を壊したのが海獣じゃない?」
「俺らはこの町の領主に嵌められたんだよ。他にもそんな奴が何人かいる」
イベント化している海獣退治を盛り上げるには被害があった方がいいが、港を壊されると修復にお金がかかる。そこで何年かに一度だけ、船が攻撃されるように手配すると言う。
「気に入らねえ奴の船を選んで壊させるんだよ」
船主を拘束し何台かの船を港に係留したままにしておけば、港に向かってきた海獣が破壊した船が観光客の目の前で沈没していく。
「迫力満点! 俺らの飯の種でショーアップすりゃ、領地に金が落ちて店も繁盛、税収が上がって領主ウハウハってやつだ。そこの高台から見てりゃ危険もねえしよ」
「ふ~ん、海獣と一緒に領主もプチっとするべきだね」
「できるわけねえだろ!? 聖王国の魔法士だってシーサーペントは追っ払うのが精一杯だって言うのによお」
「⋯⋯シーサペントを追い払う。ねえ、契約する? しない?」
「さっきの話じゃメリットは俺ばっかり。んな、胡散臭え話を真に受ける奴なんかいねえよ」
「契約後じゃないと言えないけど、そうでもないんだよね~。どっちかって言うと私の方のメリットが大きい。
もしウルサさんが派手な冒険したければ契約するといいし、地味に生きてたければやめといたらいい」
(船の代金はジルベルト司祭に払わせるし、海獣と遊んで食糧ゲットだし。クラーケンって踊り食い以外にも美味しいから高値で売れるし、シーサーペントの鱗もね⋯⋯白金貨がチャリンチャリン言う音がするじゃん)
因みに、契約にない素材は全てロクサーナの物になる。
【銭ゲバ】
【守銭奴って言うんだよぉ~】
(拝金主義者とも言うよね~)
【なんかぁ、カッコ良さそうに言ってるぅ】
「派手な冒険かあ」
「酔っ払ってぐだぐだしながら女のケツを追っかけて年寄りになるのも、ヒリヒリする勝負にチャレンジして派手な人生を送るのも自由。まあ、私的には腰抜けに用はないな」
「⋯⋯女のケツって。ちびっこいガキのセリフじゃねえな」
「ふふん、見た目は子供中身は大人。経験値がものを言う世界で生きてるからね~」
腕を組んで悩んでいたウルサがパンっと膝を叩いた。
「よっしゃ、乗った。胡散臭えけど、お前面白い奴だしな。ヒリヒリする冒険ってのをやってやろうじゃねえか」
「キャラベル船なんだけど、何人集められる? 何人いればいいか先に見てみたいなら港に行く?」
「船を持ってるって、どうやってここに運んできたんだ?」
「ふっふっふ、ひ・み・ちゅ」
「やっぱお前、胡散臭え」
ロクサーナが屋台のヘリにパチンと音を立てて金貨を1枚置くと、屋台のオヤジの目が金貨とロクサーナの間を行き来しはじめた。
「いるにゃあいるが⋯⋯」
2枚目の金貨をパチン⋯⋯。
「い、一番は⋯⋯ウルサだな。船を壊されてから飲んだくれてるけど、腕は錆びちゃいねえ。たまに人の船に乗ってるし」
「どこに行けば会える?」
「銀の梟亭、広場の北の道をまっすぐ行ったら、派手な看板が出てるが⋯⋯嬢ちゃんが行くような上品なとこじゃねえ。喧嘩とかしょっち⋯⋯」
「ありがとう! 後でイカ焼き買いにくるね。えーっと金貨1枚分⋯⋯20本! 熱々のをお願いね~」
2枚の金貨の横にもう1枚並べて、手を振ったロクサーナが駆け出した。
「ここが銀の梟亭かぁ⋯⋯⋯⋯なんか汚くて臭いかも」
大きく開いた店の入り口からは中の様子がみえる。テーブルに突っ伏してイビキをかいている者、真っ赤な顔で大きな木のコップを持って騒いでいる者、給仕の女の子のお尻を触って叩かれている者⋯⋯。
大きく息を吸い込んでから息を止めたロクサーナは、テケテケと店に入り⋯⋯。
「すみませーん、ウルサさんはいますかぁ!? 船乗りで飲んだくれのウルサさーん」
ガヤガヤと騒がしかった店が一瞬静まり返り、ドッと笑い声が上がった。
「うっひゃあ、ウルサの隠し子が出てきやがったぜ!」
「嬢ちゃんよお、母ちゃんはべっぴんか?」
「船が壊れて飲んだくれてるウルサさーん、いませんかあ」
(うう、息吸っちゃった。臭~い)
ギャハハと笑う声の間にガタンと椅子が倒れる音がした。
「てめえ、喧嘩売ってんのか! ガキだからってタダじゃおかねえからな!」
「あっ、もしかしてウルサさん?」
「だったらどうした! 俺はテメエなんぞ知らねえからな!」
「早撃ちウルサは、母ちゃんのアソコしか見てねえもんな~」
「ウルサは、おっぱいフェチだからよお! ギャハハ」
「話があるんだ~、早撃ちウル⋯⋯」
「うるせえ、誰が早撃ちだ! ケツっぱたを引っ叩くぞ!」
煙草の煙と照明のない薄暗い店の奥から文句を言いながら出てきたのは、髭もじゃの大男。全身が筋肉に覆われて、二の腕の太さはロクサーナの太ももくらいある。
(片手で魔物を捕まえてバリバリと噛み砕きそう。この間遊んだグラップラーベアみたいじゃん。うん、いいね)
ロクサーナの首根っこを摘み上げたウルサが店の外に出た。
「ここはガキの来るとこじゃねえ。さっさと帰りやがれ」
「船、欲しくない?」
プランプランと揺れるロクサーナが真顔でウルサを見上げた。
「⋯⋯巫山戯てんのか! ガキの遊⋯⋯」
「ガキだと思って舐めんなよ! 噂じゃ、腕は確かなんだよな。それがガセじゃないなら、真面目な商談をしようじゃないか。こっちには金と船があるが、あんたには金も船もない。あんたの欲しいもんを持ってるのはわたしで、そこに年は関係ないんだよ。
それとも、クソの役にも立たないプライドとやらにしがみついて、ジジイになるまで酒浸りで暮らす方がお気に入りか?」
ウルサの目の前で開いたロクサーナの掌に乗っていたのは白金貨の山。
「話を聞く気があるなら、下ろして欲しいんだけど?」
吊り下げられたロクサーナの足がプラプラと揺れている。
「こんな大金⋯⋯パパの金庫から盗んできたのか?」
「パパもママも会った覚えなんかないね。これは私が稼いだ金で、証明もできる」
「⋯⋯話を聞くだけは聞いてやるが、騙そうとしたら海に放り込んで、シーサーペントの餌にしてやるからな!」
ロクサーナをポイっと放ったウルサが広場に向かって歩きはじめた。
ギシッ⋯⋯メリメリ⋯⋯。
広場の端、人気が一番少なそうなベンチを選んでウルサが座ると、怪しげな音が聞こえる。
ギシッ、ギシッ、ギー。
「壊れねえから座れ」
こっそりとベンチに強化魔法をかけてから腰掛け、ウルサを見上げた。
「んで、ちっこ~いガキが大金ちらつかせて、何考えてんだ?」
髭もじゃでボサボサの髪、膝に置いた大きな手はロクサーナの顔くらいありそう。見た目は熊の魔獣だが、よく見ると少し垂れ目で優しそうな顔をしている⋯⋯気がする。
「船はあるんだけど、操縦ができないんだよね~。んで、イカ焼きのおじちゃんに聞いたらさ、ウルサさんの名前が出たの」
「⋯⋯」
「海獣に船を壊されても時々乗ってるから、腕は落ちてないって聞いた」
「⋯⋯」
「多分2回か3回くらいで終わると思うけど、用事が終わったら船はあげる。それが報酬⋯⋯もちろん壊れてないやつね」
「⋯⋯」
「ちょっとした怪我はあるかもだけど必ず治すし、生命の保証もする」
「海獣じゃねえ」
「へ? ええっと⋯⋯船を壊したのが海獣じゃない?」
「俺らはこの町の領主に嵌められたんだよ。他にもそんな奴が何人かいる」
イベント化している海獣退治を盛り上げるには被害があった方がいいが、港を壊されると修復にお金がかかる。そこで何年かに一度だけ、船が攻撃されるように手配すると言う。
「気に入らねえ奴の船を選んで壊させるんだよ」
船主を拘束し何台かの船を港に係留したままにしておけば、港に向かってきた海獣が破壊した船が観光客の目の前で沈没していく。
「迫力満点! 俺らの飯の種でショーアップすりゃ、領地に金が落ちて店も繁盛、税収が上がって領主ウハウハってやつだ。そこの高台から見てりゃ危険もねえしよ」
「ふ~ん、海獣と一緒に領主もプチっとするべきだね」
「できるわけねえだろ!? 聖王国の魔法士だってシーサーペントは追っ払うのが精一杯だって言うのによお」
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「契約後じゃないと言えないけど、そうでもないんだよね~。どっちかって言うと私の方のメリットが大きい。
もしウルサさんが派手な冒険したければ契約するといいし、地味に生きてたければやめといたらいい」
(船の代金はジルベルト司祭に払わせるし、海獣と遊んで食糧ゲットだし。クラーケンって踊り食い以外にも美味しいから高値で売れるし、シーサーペントの鱗もね⋯⋯白金貨がチャリンチャリン言う音がするじゃん)
因みに、契約にない素材は全てロクサーナの物になる。
【銭ゲバ】
【守銭奴って言うんだよぉ~】
(拝金主義者とも言うよね~)
【なんかぁ、カッコ良さそうに言ってるぅ】
「派手な冒険かあ」
「酔っ払ってぐだぐだしながら女のケツを追っかけて年寄りになるのも、ヒリヒリする勝負にチャレンジして派手な人生を送るのも自由。まあ、私的には腰抜けに用はないな」
「⋯⋯女のケツって。ちびっこいガキのセリフじゃねえな」
「ふふん、見た目は子供中身は大人。経験値がものを言う世界で生きてるからね~」
腕を組んで悩んでいたウルサがパンっと膝を叩いた。
「よっしゃ、乗った。胡散臭えけど、お前面白い奴だしな。ヒリヒリする冒険ってのをやってやろうじゃねえか」
「キャラベル船なんだけど、何人集められる? 何人いればいいか先に見てみたいなら港に行く?」
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