白銀に輝く君はとても綺麗だ

柴山

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チャックは下ろされ、逢瀬はパンツ越しに公誓のモノを握った。


「ん゛ーーー!」
 



嫌だ止めてくれ。自然に目から涙が零れ落ちてくる。自分がこんなにも脆いとは思わなかった。その涙でさえ気づいた逢瀬に舐めりとられた。そして、弦斗しか知らなかったそこを逢瀬が無理やり侵略してくる。下手な抵抗をして無理やりヤラれるよりいいかなという考えがふと頭の中で浮かんだ。でも、幾ら強姦でも無抵抗でヤラれるなんてことにしたくなかった。それは、弦斗を裏切るような行為なんじゃないかと思ったからだ。



「なぁ気持ちいいか!?」



ビリッ




興奮した逢瀬は公誓が喋れないことに我慢が出来なくなったためか口のガムテープを勢いよくとった。ここに来て運が回ってきた。その瞬間で公誓は己が出せる限界までの声で叫んだ。




「げんとぉーーーーー!助けてくれーーーー!美術室だーーっ!」



ゴッホゴホゴホ……



ずっと叫んでいたためか喉が痛む。虚ろになった目で逢瀬を睨んだ。奴は現実に公誓に拒まれたことに理解できないようだった。奴か固まってい間に何とか手首のネクタイが取れないかと思案する。昔、風紀の講習で何かあった時の為と教わった気がするのだ。






ドタドタドタ…



誰かの足音が近づいてくる。





その刹那美術室のドアが勢いよく開いた。






「公誓ッ!大丈…夫…か?おっまえ、何してんのだよ!!俺の公誓にッ!」





弦斗が僕を見て目を見開きその顔が瞬く間に怒りに染まった。僕のところに来るまでにあった絵画達を邪魔だと押し倒しながら向かってくる。僕は弦斗が助けに来てくれたことにほっとしてまた目が潤んだ。







僕の所まで来た彼は逢瀬と僕を引き離し、手首の拘束を解いてくれた。自分が着ていたブレザーを脱いで僕の肩に掛けてくれた。少し待ってろ。そのうち迎えが来てくれる。そう言われ僕は弦斗の邪魔にならないように美術室の入口に移動した。




「お前の事絶対に許さないッ。」





弦斗も興奮していた。風紀委員長ともあろう者がなんの躊躇もなく、逢瀬の綺麗な顏を殴る。弦斗の拳には既に血がついていた。逢瀬は抵抗しようにも弦斗の足元にも及ばす一方的に殴られる。そんな逢瀬を見ても可哀想とは思わなかった。







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