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第12章

第5話 微妙な再会2

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-1-
「……広まっちまうと思われる噂への対処はまた考えるとして、だ。
 お前さんらはいったいどういう因縁があるんだ?」
 しばらく頭を抱えていたゲンバ爺さんが、気を取り直し一度問題を棚上げして訊ねてきた。
「因縁つーほどのもんじゃねぇんだけどな……」
 ゲンバ爺さんの問いに対しそう前置きすると、今年の頭の緑小鬼討伐から始まったアモル王国との騒動をざっくりと話して聞かせた。
「そんときに緑小鬼どもに捕らえられてた女性たちを天の教会の施療院に運び込んだんだが、診てくれたのがたまたま帝都の大教会からディーセンに来ていたエランド高司祭なんだ。そいつはエランド高司祭のおまけ」
「おまけではない。付き人兼護衛だ」
 クランヴェルがぶすっとした顔で訂正する。
「ふぅん……じゃあ、今回クランヴェルがディーゴたちを探しに来たのは、そのエランド高司祭とやらの指示か?」
「それは俺が聞きたい。俺とユニが悪魔だと見抜いたのはエランド高司祭だが、俺らの立場や経歴を知っているし和やかに酒を酌み交わすこともできた。
 喧嘩腰なのはそいつだけだが、それを一人で寄こす理由が思いつかん」
 ゲンバ爺さんにそう答えてクランヴェルを見る。ホントコイツ何しに来たんだ?
「……エランド様はお前たちのことを大教会に報告しないつもりだ。悪魔とはいえ人に害をなす存在ではなく、市井の人々の役に立っているからだとな。
 だが私はエランド様ほどお前たちを信用していない」
「つまり、おめぇさんは独断でディーゴたちを探しに来たわけだ。監視か?」
「独断ではない。エランド様と話し合って許可は得てきた。それに私がいればお前らも妙な気は起こさないだろう」
「……俺らについてくるってのか?控えめに言っても迷惑だ」
「ならば勝手についていく。逃げようとしても無駄だぞ」
 クランヴェルの宣言に俺はゲンバ爺さんと顔を見合わせた。
 ……ダメだコイツ。本気で自分の都合しか考えてねぇ。
 ゲンバ爺さんもクランヴェルの性格を理解したようだ。視線を下げると大きくため息をついた。
 俺もぐしぐしと頭を掻きむしると、ふと気が付いてクランヴェルに右手を差し出した。
「そういうことならエランド高司祭から何か預かってんだろ。よこしな」
「なぜわかる」
「あの人は何の説明もなしに厄介ごとを押し付けるような礼儀知らずじゃねぇだろ。手紙なり言付けなりがあるはずだ」
 クランヴェルは自分が厄介ごとだと理解はしているのか、そこには噛みつかずに黙って手紙を取り出し、差し出してきた。
 手紙には、帰路でクランヴェルを説得しきれなかったことと、コイツが押しかけることで迷惑をかけることについての詫びが、丁寧に書かれていた。
 まぁ詫びについては仕方ないとは思うが、つい眉間にしわがよる。
 押しかけられたこちらとしては、本当に迷惑以外の何物でもない。
「この者の言動だが、これは幼くして教会に入り教会を中心に過ごしてきた、いわゆる純粋な若者がかかる一過性の病のようなもので、世界を知り経験を積めば自然と治る場合が多い。
 貴殿らとの行動にて、世界の広さ複雑さをわずかでも知ることができればと願っておる。
 ひいき目かも知れぬが、剣の腕も神聖魔法の技量もなかなかの物ゆえ、磨り減るくらいに使い倒して結構。むしろその方が角も取れて少しは丸くもなろう。
 謝礼は後日届けるゆえ、面倒ごとではあるがよろしくお願い申し上げる」
 手紙の最後に記された文を読んで、眉間のしわがさらに深くなった。
 「勘弁してくれ」というのが正直な感想だ。
 なんで俺がこんなのの教育係をせにゃならんのか。俺は冒険者であって教育者じゃねぇんだぞ、と心の中でひとしきり毒づいて大きなため息をつく。
「なにが書いてあるんだ?」
 俺の様子を見てゲンバ爺さんが尋ねてきたので、黙って手紙を渡す。
 ゲンバ爺さんは渡された手紙に目を通すと、苦笑いを浮かべて返してきた。
「まぁ、帝都の高司祭にこんな風に頼まれちゃ、断るわけにはいかねぇやな。下手に断りでもしたら後が怖ぇか」
「そういうことはしないと思うが、エランド高司祭には借りがある。その分くらいはこっちも飲み込まねぇとな」
 俺とゲンバ爺さんのやり取りを見て、クランヴェルが尋ねてきた。
「エランド様は何と書いてきたんだ?」
「お前さんのことをよろしく頼むとよ」
「そうか」
 ゲンバ爺さんの答にクランヴェルが頷いたのを見て、二人に声をかけた。
「ちょっと身内で相談したい。俺の一存だけでは決めかねるんでな。悪いがちょっと席を外してくれんか」
「おう、それもそうだな。ほら若ぇの、俺たちゃちょいと場所を変えるぜ」
 ゲンバ爺さんがクランヴェルを連れて退室するのを見届けると、俺は椅子の背もたれに背を預けて特大のため息をついた。

「つーわけでこんなことになったんだが、アレを追い返すいい手はねぇもんかな?」
 気を取り直してイツキとユニに尋ねた。
「かなり難しいんじゃないかしら。半年経っても追いかけてきたってことはかなりの執念よ?適当な理由で撒いたりしても、きっと追いかけてくると思うわ。
 それにディーゴはあの高司祭?のお爺さんとはいい関係でいたいんでしょ?」
「そうなんだよな。出来ればエランド高司祭には帝都の大教会での防波堤になってほしいっつー打算がある。
万が一関係がこじれて、大教会で討伐隊が組織されたらそこにエランド高司祭が加わる可能性が高いし、ぶっちゃけあの人と敵対したら勝てる気がしねぇ。
 実力的にも立場的にもな」
 帝都の天の大教会がどれほどの物かは知らないが、大陸の半分以上を領する帝国の帝都にある、大を冠する教会ともなれば……まぁ想像を超える規模ではあると思う。
 そこの高司祭ならば下手な貴族なんぞよりずっと立場も強かろう。
 俺のバックにゃ領主がいる(と思いたい)が、地方の田舎都市の領主程度では互角に渡り合えるかもかなり不安だ。
「心を入れ替えて穏便に帰ってもらう……というのが一番なんだが、まずそれはないわな。簀巻きにして強引に送り返すのもよろしくない。
 途中で撒くのも無駄。……いっそ事故に見せかけて闇に葬るか?」
「さすがにそれは悪手よ」
「ディーゴさま、何もそこまでは……」
 まぁ止められるわな。
「安心しろ、最後のは冗談だ。とはいえ……どうしたもんかな」
 呟きながら頭を抱える。
「あの、これはもう諦めて前向きに考えるしかないんじゃないでしょうか?」
「彼がついてくることはもう決定事項みたいなものよ?そこは割り切るしかないんじゃない?」
 ユニとイツキにそう言われて、仕方なく思考を前向きに切り替えようと努力をするのだが、どーにも先に起こるであろうトラブルの数々が脳裏をよぎって上手くいかない。
「戦力として見るなら、このパーティーにはちょうどいいと思います」
「そうね。護衛を務めるなら剣の腕もそれなりでしょうし、神聖魔法が使えるのも大きいわ。今までは怪我はポーション頼みだったし」
 うん。二人の言うことは分かる。今の構成「前衛1、遊撃1、後衛2」は、バランスは悪くないが安定感にやや欠ける。
 ここに前衛が1人加われば、戦力としてはかなり安定する。
 しかも神聖魔法が使えて回復ができるとなると、盤石に近い構成になる。
 更にクランヴェルはこちらが悪魔と知っているので、気を使って正体を隠す必要がない。
 純粋に戦力として見るなら、土下座してでも迎えたい人間だ。
 ただあの性格がな……これらのメリットを帳消しにしかねない爆弾というのが悔やまれる。
 とはいえ、下を向いてウジウジやってても状況は好転しない。ユニヤイツキの言う通り、気持ちを切り替えて前を見るしかない。
 ……それが現実から目を逸らす誤魔化しであったとしても。

-2-
 少し間をおいてなんとか気持ちの切り替えに成功させると、席を外してもらっていたゲンバ爺さんとクランヴェルを呼んだ。
「話は決まったか?」
「ああ。時間を取らせて済まなかった」
 ゲンバ爺さんに軽く頭を下げると、クランヴェルを見た。
「話し合った結果、あんたをパーティーに加えることにする。意見を聞くことはあるが、俺の指示には従ってもらうぞ」
「無理な指示を聞く気はないぞ」
「常識の範疇で収めるつもりだよ。剣の腕は期待していいのか?」
「冒険者としての今のランクは4だ。赤大鬼程度なら一人で倒せる」
「ほぅ」
 冒険者の資格を持っていたことにちょっと驚く。しかもランク4ともなりゃ俺より高いじゃねーか。
 教会の中だけで生きてきた純粋培養のボンボンという訳じゃなさそうだな。……まぁ、高司祭の護衛をするくらいだから相応ちゃ相応か。
「ならあんたには俺と一緒に前衛を務めてもらうことになる。俺とあんたが前衛、使い魔のヴァルツが遊撃、イツキとユニが後衛という構成だ。
 ただユニに関しては後衛よりも戦闘以外のサポーターとしての色が強いことを念頭に置いといてくれ。
 今後はパーティーとして依頼を受けることになるが、報酬は4等分して俺が2、あんたとユニが1ずつだ。イツキとヴァルツの酒代飯代は俺が持つからな」
「承知した」
 あとは細々したことを決めて解散……となりかけたが、まだ一つ棚上げした問題が残っていた。
 店でクランヴェルがバラしてしまった俺たちの正体への対処だ。
「今更口止め……というのも非現実的だな」
 ゲンバ爺さんがため息をつく。
「その時店にはどのくらい客がいた?」
「10は下らなかったはずだ。だが20には行ってねぇ」
「それでも2桁かよ」
 ゲンバ爺さんの答にがっくりとうなだれる。
「こうなったら噂が広まるのは諦めるしかねぇな。こういうことは、後手に回って火を消そうとしても無駄だ。
 先手を取って動きを封じる。
 クランヴェルは明日の朝イチから教会を回って事情を説明して手出し無用と説明してこい」
「なんで私が」
 クランヴェルが不満そうに顔をしかめる。
「テメェがばらまいた火の粉だろうが。ここの領主や教会がディーセンの領主や教会と険悪になって万が一争いが起きたら、お前でコトが収められるのか?領主同士の揉め事を仲裁できんのか?
 領主を束ねる皇帝陛下ならともかく、教会の助祭ごときにそんな権威権力があるとは思えねーんだけどな」
「まぁどこの誰とも知れん助祭じゃ、まずココの領主が会ってくれるかも疑問だな。
 ディーゴの言うとおり、明日は朝から教会を回って話をしてこい。帝都の大教会の観察対象で手出しは無用。自分が大教会からの命を受けて監視していると言っとけばココの教会もそうそう手は出さんはずだ」
「それでもぐだぐた言うようならエランド高司祭の名前を出せ。あの人ならそのくらいの事情は呑み込んで話を合わせてくれる」
「しかし勝手にエランド様の名前を使うわけには……大体、領主同士の揉め事に発展するかはまだ分からないだろう?」
 クランヴェルが反論してくるが、俺とゲンバ爺さんに押されてその勢いは弱い。
 そしてその反論の内容に、俺はわざと見せつけるように大きくため息をついた。
「その認識がまず間違いだ。揉め事ってのはな、解決するために動くよりも起こさないために動くことが重要なんだよ。
 起こるかどうかわからない?そんな甘っちょろい期待は捨てろ。揉め事の可能性があるなら全部潰せ。そのための労を惜しむな。
 エランド高司祭に怒られんのが怖いんだろうが、実際に揉め事が起きたらそれどころじゃ済まねーぞ」
 ……とまぁ、もっともらしいことを言ってはいるが、俺としても領主同士のトラブルにまで発展する可能性はそう高くない、と思っている。そこまで自分を買いかぶっちゃいねーよ。
 しかし放っておけば面倒くさいことになる可能性もまた高い。
 エランド高司祭からコイツを使い倒す許可は得ているので、教育もかねて便利に使わせてもらおう。
 今までは教会という組織に守られていたのだろうが、自分のやらかしの尻拭いをさせるのもいい経験だ。少しは痛い目見やがれ。

 そんな感じで、クランヴェルを加えたものの、本格的な活動は明後日からとなった。
 クランヴェルは教会巡りで半日は潰れるだろうし、それが済んだら入浴と洗濯を命じたからな。
 なんでもエランド高司祭と別れた後、トレヴ→シタデラ→ウィータ→アクロス→ディーセンと戻ったものの、俺たちの不在を聞いて急ぎ引き返してきたらしい。
 ご苦労なこっちゃな、と思ったが、長旅のおかげで全体的に薄汚れているしちょっと臭ったのよ。
 旅暮らしとはいえ不潔にしていていいことはねーよ。
 急いでいたのは分かるし村では無理だろうが、街に泊った時くらいは風呂に入って洗濯くらいしろや。


――――あとがき――――
次回は31日の更新を予定しております。
――――――――――――
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