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第2章

第2話 里での日々

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 翌日、アーレルも加わった4人でお互いの色々なことを話し合った。
 イツキのことも話して紹介したが、この状態は『精霊憑き』と言われて珍しいっちゃ珍しいが全くないわけではないことらしい。
 精霊魔法が使えるアーレルは素直に羨ましがっていたが、意外と面倒でもあるのよ、これ。
 話し合った結果、当面はエレクィル爺さんのもとで衣食住の世話になることに決まった。
 まるまる一匹というか2~3匹分食い扶持が増えるので大丈夫かと心配したが、エレクィル爺さんはディーセンというそこそこ大きな都市のガラス工房の大旦那で、そのくらいの自由は利くとのことだった。
 無論、俺は日中そこで力仕事をこなすことになるのだが。

 そして今はアーレルを介して死に物狂いでこちらの言葉の勉強をしている。
 なにせ固有名詞が丸ごと違うのだ、ひたすら単語の暗記がメインになってくる。
 文法?そんなもん二の次三の次だ。
 とにかく今は聞き取れる単語を増やさにゃならんということで、アーレルが話し、通訳し、俺が反復して喋り、書くという勉強が続けられている。
 幸いこちらの言葉は難しい言い回しはなく、単語を並べただけでもある程度の意思疎通はできるらしいのでこの勉強法が採られたわけだ。
 外国語はもともと苦手だったんだが、人間(今は人外だが)追いつめられると結構なんとかなるもんである。
 一人で初めて海外出張に放り出された時もなんとかなったしな。
 ……あの時は生まれて初めての飛行機でいきなり一人バルセロナに行かされたっけ。
「俺、英語しゃべれねっすよ?」「大丈夫、向こうはスペイン語だから」という有難いアドバイスとともに。
〈…………ディーゴさん、聞いてます?〉
《ああすまん、ちょっとぼーっとしてた》
〈ちょっと休憩入れましょうか〉
《助かる》
〈エレクィルさんが買い物に行きましょうかと仰ってますが?〉
《買い物?》
〈服と靴を新調したらどうか、と〉
《そいつはありがたい。いい加減ボロだしな》
 そう返して我が身を見てみれば、袖口は擦り切れてるしあちこちかぎ裂きはできてるし、解体した獲物の体液で変色してるしと結構見苦しい。
 臭いは……ないと思う。まめに洗濯していたし。
〈買い物行くの?じゃあたしも行く〉
 ということで、エレクィル爺さんに誘われて4人+1人で買い物に出ることにした。

 そして外に出たが、なんか人だかりができてる。
 俺を見るとわっと散っていったので害はないんだが、あまり気分のいいもんじゃないな。
〈大人気ですね、ディーゴさん〉
《まぁ毛色が違うからな。これは仕方あるめぇ》
 アーレルの呟きに苦笑して答える。
 道を歩くと自然に前に道ができる。
 ふーむ、人間と獣人の割合は9:1ってところか。湯治場だけあってトシ行ってるのが多いな。
 そんな感じで街行く人を観察していると、目指す店に着いたらしい。
 まぁこんな集落に仕立て屋なんてのがあるはずもなく、何でも屋って感じの雑貨屋だが。
「ディーゴさん、希望、ある?」
 エレクィル爺さんが話しかけてきた。
「丈夫、イイ」
 俺もカタコトで返す。
 店の店主がおっかなびっくりで布をいくつか指し示す。白から緑っぽいもの、茶色っぽいものまでいくつか種類がある。これは草木染めとか土染めとかがメインみたいだな。
《触ってもいいかな?》
 アーレルが通訳すると、店主が頷く。
 布を手に取って触ってみる。厚みはそこそこ、手触りはちょっとごわついてる。
 いくつか手に取って触り比べてみた結果、薄緑色のちょい厚めの生地に決めた。
 値段もそれほど高くないしね。
「コレ、キメタ」
〈ほかに何かありますか?〉
《いや、この布だけで……って、下着の分も頼んでいいかな?》
〈構わないそうですよ?〉
《じゃあ、この布で下着を》
 と、今度は生成り色の綿っぽい布を指さした。
 布が決まれば後は採寸。
 奥で店の主に採寸してもらう。ちょっと手が震えているのは仕方あるまい。
 とって食ったりしないってばさ。
〈出来上がりは10日後だそうです〉
「ワカッタ」
 頷く俺。いやしかし布から服を仕立てるなんて初めてだから、ちょっとわくわくするね。
 日本にいたときは私服もスーツも量販店の吊るしの安物だったよ!
 こっちの男性の服を見るに、襟なしの短衣にズボンが一般的らしい。
 俺もそんな感じで作ってくれたらいいか。
 あ、忘れてた。
《肘と膝、あと肩の部分はさりげなく補強しといてくれるよう頼んでくれるか?あと尻尾穴も》
〈わかりました〉
 街に行ったら力仕事が待ってるからね。
 ちなみに下着は紐で縛るトランクス形式でした。褌じゃなくて良かった。
〈ほかに何か入用なものはありますか?〉
 そういわれて店内を見回す。笊だの鍋だの食器だの手拭いだの……って、手拭いを3枚ほど買っておこう。
 あとトイレ用のちり紙も。って、こっちでも尻は紙で拭くんだな。木べらとか縄だったらどないすべぇと思ったが。
 あ、紙があるなら勉強用のノートみたいなのは……ないか。代わりに羊皮紙っぽいのがあったので、それとペンとインクを買っとこう。
 と、いくつかめぼしいものを手に取ったところで手が止まった。
《……アーレル、これは?》
〈ああ、煙り草とパイプですね〉
 おお、この世界にもタバコがあったのか。
 いやね、メシ食った後の口寂しさがどーにも気になっていたんだよ。
 今までも代用品を見つけようとは思ったんだが、何せタバコの葉っぱの知識がないうえ、そこらの草を燃やして吸うのも何か違うと思って諦めていたものが、こんな簡単に手に入るとは。
 でもここで吸ったりはしないよ?喫煙にもマナーがあるからね。それ以前にまだ会計を済ませてないが。
〈煙り草、好きなんですか?〉
《人間だったころは嗜んでたよ。健康上の理由から肩身は狭かったが》
〈そうですか。私たちの間ではドワーフがよく吸ってますね〉
 なるほど。ホビ○トじゃないんだな。
〈ですが、健康上の理由とは?》
《肺が悪くなるっていう話が一般的でな。妊婦や子供の近くでは吸うのを控えるのが常識だったし、公共の場所でも吸っちゃ悪いって法律があった》
〈なるほど。安心してください。そういう法律はありませんから〉
《とはいえ、吸うときにはちゃんと一声かけてから吸うから安心してくれ》
〈わかりました〉
 さて次はサンダルだ……こちらでは革靴や布靴が主流らしいが、俺の足は爪が尖っているので前の開いているサンダルのほうが都合がいい。
 というわけでつらつらとサンダルを見ているが、うーむ、俺にはちょっと小さい物ばかりだ。
 デザイン的には悪くないんだけどね。
 というわけで、店の主を呼んでもらって足のサイズを測ってもらい、サンダルも新規で誂えてもらうことになった。
 というか、予算のほうは大丈夫?
「大丈夫、余裕、ある」
 ハプテス爺さんが財布をポンとたたいて請け負ってくれた。いや、小物の分まで払ってもらっちゃって恐縮なんだが。
 買い物を終え、気分転換も済んだので湯宿に戻る。
 そしてまた勉強。こんなに頭を使うのは久しぶりだ。

-2-
 そんなこんなで7日が過ぎた。
 言葉はまだ不自由だが、挨拶と数字、はいといいえくらいの意思表示ならとっさにでも話せるようになってきた。
 ……んだが、なんか外が騒がしい。
 机に向かいながらも耳をぴこぴこさせて外を伺っているとアーレルたちも気づいたようだ。
 ハプテス爺さんが頷いて部屋の外に出る。その間は俺はノートに単語の書き取り、書き取り、と。
 しばらくするとハプテス爺さんが困ったような顔で戻ってきた。
「ハプテス、どうしました?」
 エレクィル爺さんが訊ねる。
「どうやら……赤大鬼……出た……」
 分かる単語だけ拾ったところによると、どうやら赤大鬼?が出たらしい。
「集落……避難・……冒険者……集める…………」
 ふむふむ、住人を避難させて冒険者で迎撃しようってつもりかな?
「赤大鬼…………3匹……人手…………ない……」
 迎撃するにも人手が足りんてか。まぁ普通湯治場にいるのは怪我人病人ばかりだからなぁ。
「ディーゴさん、分かりましたか?」
 アーレルが訊ねてくる。
《赤大鬼?が3匹近くに出たらしいが、住人を避難させるも迎撃するには人手が足りない、と理解したが?》
〈正解です。それでですね、申し訳ないのですがディーゴさんにも手を貸していただけないかと〉
《構わんよ。赤大鬼というのがどの程度かはわからんが、放っておいたらここの集落がやばいんだろう?》
〈ええ、普通は2匹いたら村一つが危ないといわれています。ある程度場数を踏んだ、中堅どころの冒険者が数人がかりで相手にするような魔物です〉
《ふむ、その程度か。参考までに聞きたいんだが……5トエム(5m)ほどの飛ぶトカゲとどっちが強いんだ?》
〈5トエムほどの飛ぶトカゲ……卑竜ワイバーンですか?それなら卑竜のほうが強さは上です〉
《なるほど、なら何とかなりそうだな。ただ念のため、射手を用意しといてくれ》
〈それはもちろん。でもお一人で出るつもりですか?〉
《言葉が分からん以上、緻密な連携なんざできまい。俺も今まで一人で戦ってきたしな。まずは俺が出て数を減らす。接近戦組は俺がやばそうだと思ったら各自の判断で出るように伝えてくれ》
 会話の内容をアーレルが通訳すると、エレクィル爺さんとハプテス爺さんが手を握ってきた。
「ディーゴさん、エスパダータ」
「?」
〈神のご加護を、という意味です〉
「ありがとう」
 にっこり笑って礼を言うと、店に預けていた槌鉾を受け取り、アーレルとともに外に出た。
 宿の前には湯治客らしい人だかりができている。
 俺が一歩進むと、住人の輪が一歩下がる。
「赤大鬼、倒す。俺……手伝う」
 カタコトで話すと、周りの人間は明らかにほっとしたような顔を見せた。
 アーレルが指示を出すと、頷いた何人かが集落の奥へと走っていった。
 集落の入り口に向かいながらアーレルが話しかけてくる。
〈赤大鬼は3トエム(3m)位の巨人で、怪力の持ち主です。知能は低いですが頑丈で凶暴です。気を付けてください〉
「分かった」
〈こちらの戦力は射手が9人と前衛が3人です。前衛が務まらない面子は射手に回ってもらっています〉
〈私も魔法で援護しますが、弓はあまり効果がないかもしれません。また前衛も引退した冒険者や怪我の療養中とかで3人で赤大鬼1匹の相手がせいぜいでしょう〉
《俺一人で2匹がノルマか》
〈無理を言って申し訳ありませんが、ディーゴさんが頼りです〉
《最善を尽くそう》
 そうこうしているうちに集落の入り口に着いた。
 門番が緊張した顔でこちらを見る。
 アーレルが何か言うと、門番は頷いて街道の向こうを指さした。
〈赤大鬼は街道を通ってまっすぐこちらに来るようです。別働隊は考えなくてもいいでしょう〉
 間もなく、弓や弩を持った射手たちが駆けつけてくる。
 少ししてびっこを引いた鎧姿の中年男と、片腕を吊った若者が到着した。これと門番1人を合わせて前衛3人か。
 もう一人の門番は射手にまわっているようだ。
 しばらくすると街道の向こうから赤大鬼3匹が姿を現す。
 射手たちがそれぞれに矢を番え、戦闘準備は整った。
 ……ふむ、でかいっちゃでかいが、昔倒した卑竜よりは小さいな。
 動きもあまり早くなさそうだし……こりゃ単純な力馬鹿か?
 近づいてくる赤大鬼を見て、そう当たりをつけると、槌鉾を握る手に力を込めた。

 さて、んじゃま、一丁やったりますか。
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