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第三章『信長とイエスーーその運命の類似』

26『努力の結晶』

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イエスが起こした奇跡の中でも有名な――
『触っただけで難病を治した』という奇跡は
――

実はイエスが人びとを救おうと医学を頑張って勉強した結果、当然他の者よりも医学的知識が豊富だったので、その知識で治療したのであるが、
医学的知識の無い他者から見ると……

治せないはずの病を治癒したので周りの者たちは奇跡を使ったと感じた――
という現実的な解釈です。

次に「たった五つのパンと二匹の魚を奇跡で増やし、なんと五千人の人々の空腹を満たした」という奇跡は――

イエスはイエスに救いを求める五千人の信者たちの気持ちに応えようと、五つのパンと二匹の魚を人数分に細かく分けて配った。

すると当然パンも魚も一人分は、小さい一かけらだけになります。

しかし、イエスが全員を区別なく救いたいという優しい思いを信者たちが感じて、
直接的に空腹は満たされなかったけれども、心が満たされ癒された――
という解釈です。

そうイエスの奇跡の《真相》は、超能力で起こしたのではなく――
イエスが人びとを救おうと誰よりも努力して学んだ医学的知識や、人びとを救おうと誰よりも努力して布教した行動力とか、人びとを救おうというその優しい心が、そういう個人的な努力を人並み以上に頑張った、

――そうその《努力の結晶》から得られた能力で起こした、奇跡だったということです。

ーーそうつまり、『福音書』で、イエスが海の上を歩いたというのはーー隠喩の可能性がある。
そしてその奇跡は、イエスの努力の結晶が生んだもの。

……そして拙者が、信長も海の上を歩いたことがあると延べたのは、まさしく隠喩であり、
信長が大軍を率いてたった一日で京都に現れたのは――
信長の努力の結晶として大船を作りいつでも京都に行ける準備を整えていたからなのである。



ーーこのように信長とイエス、二人のエピソードの、何が奇跡を生んだのかというと、



二人とも人並み以上に人一倍頑張った行動力・活動力そして努力の結果ーー




二人とも人並み以上の成果をだし
二人とも他者からは“神がかって”見えたからなのでした。





●只今の信長・イエスの“類似率”はーー


……75%。

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