225 / 229
最終章 決戦!『デスティウルス』編
ハーティの決断
しおりを挟む
激しいエネルギーの暴力が渦巻く中、その時間は誰もが永遠のように感じられた。
そして、デスティウルスを焼いたエネルギーの暴力は、ゆっくりと収束しはじめていった。
ザアァァァァ・・・。
やがて、激しい光、爆風、音が完全に収束した頃。
ハーティ達の全力攻撃により、眼下にあった大地は消滅し、エーテルが噴出していた大孔は更に果てしなく押し広げられて、最早その境界すらわからなくなっていた。
その、地平線まで続いて縁が見えないほど広大な大孔には『サウスポイント』の凍てつく海水が流れ込み、果てしなく広がる巨大な滝を形成していた。
「はぁ・・はぁ・・」
ハーティ達は全力攻撃による猛烈な光によって目が眩んでいた。
そして、しばらくしてそれが回復してくると、ゆっくりと目を開いた。
『・・・やったの!?』
気づけば一時的に深刻なエーテル不足に陥ったからなのか、ハーティ、ユナ、シエラ、リリスの『女神化』も解除されていた。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
ゴゴゴゴゴゴ・・・。
「本艦の被害は?」
「はい、先の砲撃により主砲は原型を残さないほど大破し、使用不可です。更にマナ劣化による砲塔の爆発で甲板が中破。また、聖女様に充填していただいたマナの余剰フィードバックによって、クラマ式発導機の半数が機能停止しております。しかし、奇跡的に死傷した乗組員は皆無で、主機関も無事の為、航行には問題ありません」
「文字通り全力を出し尽くした、という訳か・・」
マクスウェルは嘆息しながら、艦長席に腰を落とした。
・・・・・・。
・・・・・・・・。
「みんな!大丈夫!?」
『あたしの『プラタナ』は大丈夫だけど、『ホーリーバスターキャノン』は壊れてしまって使えないわね』
『『メルティーナ』の出力ゲージがかなり落ちているわ。まさか『サウスポイント』でエーテルを使い果たすとはね。しばらくは飛行を維持するのがやっとって感じね』
「私達の『女神化』まで解除されてる以上、自然の復元力でエーテルが完全に戻るまで『聖杖』の能力も使えませんね」
「どうやら、全員無事のようね!・・問題は・・」
ハーティは言葉を途中で詰まらせながら眼下に広がる奈落を見下ろした。
「デスティウルス、ですね」
ハーティが途中で止めた言葉を、ユナが代わりに言う。
それに釣られるように、誰もが不安な様子でデスティウルスが存在していた大孔を見下ろした。
・・・・・。
ズズズ・・・。
『っ!?あれは・・っ!!』
その時、『プラタナ』が指し示す先で奈落を染める暗闇が、僅かに揺らめいた。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・。
その揺めきは、やがて巨大な黒い霧状の塊となって増大していく。
「・・・っ!そんなっ!?」
『肉体を完全に失った筈なのに・・』
『やはり、デスティウルスの『存在』までは完全に滅ぼすことができなかったようであるな』
『して、ハーティルティアよ・・どうする?今なら奴の『存在』も希薄だが・・』
「ハーティさん!どうしましょう!?エーテルが足りない今、デスティウルスの『存在』を完全に滅ぼす方法なんてっ・・・!!」
「ですが・・・私達には今できる方法でもう一度デスティウルスを討つ他にありません・・・っ!」
ユナは唇を強く噛みながらデスティウルスを睨んだ。
「・・・・・」
そんな中、ハーティは無言のまま、表情に影を落としていた。
(フハハハハハッ!!)
突如その時、ハーティ達の脳裏に、邪悪な嗤い声が響いた。
(ドウヤラ、マタシテモ我ヲ滅ボシ損ナッタヨウダナ・・愚カナ女神共ヨ!)
(貴様ラニハ最早我ヲ滅ボス程ノチカラナド残ッテナイ!!)
『っ!せめて完全に再生する前にデスティウルスの『存在』を滅ぼせる程のエーテルが戻れば・・・っ!!』
ハーティのピアス越しに、リリスの悔しそうな声が聞こえる。
(デスティウルスを滅ぼす為に必要なエーテル・・・『存在』っ・・!!)
「・・・・・」
そして、一つの考えに辿り着いたハーティは、ゆっくりと顔を上げた。
影が取り払われたその表情は、やけに清々しいものであった。
「あるわ。たった一つ・・今のデスティウルスを完全に滅ぼす方法が・・」
『ハーティルティア様・・それは一体・・っ!?まさか!?』
『ハーティルティア様っ!まさかっ!?まさか『神気解放』をしようとお考えではありませんよねっ!?』
「・・・・・・」
リリスの祈るように切実な声に、ハーティは応えなかった。
それで、リリスは『ハーティの考え』を察した。
『っ!なりません!それだけはっ!もし、『神気解放』をすると言うのならばっ!私がやります!』
「・・だめよ。リリスが持つ今の『存在』では、デスティウルスを滅ぼすことはできないわ」
『・・っ!!だからと言って、ハーティルティア様が『神気解放』をする事は看過できませんっ!』
「いいえ、リリス。私がするしかないのよ」
『ちょっとまってくれ、ハーティ。さっきから言う『神気解放』とは一体何だ??』
『殿下、『神気解放』とは、発動者自らの『存在』を代償にすることによって、その代償となった『存在』の量が許す限り、発動者が指定したあらゆるものの『存在』を対消滅させて別の『存在』として再構築する、究極にして最後の『神技』です』
『かつて、『神界』全てがデスティウルスによって滅ぼされようとした時、私達全『神族』の『存在』を代償として、『神界』全てを『エーテル』に還元し、この世界を再構築したときにハーティルティア様が使用した『神技』です』
「「『『っ!?』』」」
リリスの言葉に全員が息を呑んだ。
『ダメだっ!ハーティ!!私はそんなこと認めないからなっ!!』
「ハーティさん!!やめてください!!他に何か方法がある筈です!!わたし、精一杯考えますからっ!!」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・。
シエラが狼狽える背後で、デスティウルスの『存在』が凄まじい勢いで増大していく。
『ちょっと!ハーティ!?あなた一人で死ぬ気!?』
『ハーティの言う通りよ。私達にはナラトス様や人工女神、聖女に『神器』まであるのよ!諦めるのはまだ早いわ!ですよね!?ナラトス様!!』
『・・・・・・』
しかし、かつて『神界大戦』を経験してきた『邪神』であるナラトスは現実を受け止め、口を噤んだ。
(矮小ナ女神ヨ!!貴様ラハ負ケタノダ!!再ビ我ノ『存在』が回復シタ時、我ガコノ世界全テヲ喰ライ尽クスノヲ見テイルガイイ!!)
目の前の『邪悪』な『存在』が急速に増大する様子を目の当たりにしたハーティは、静かに目を伏せた。
「・・・どうやら、お別れをいう時間すら与えてくれなさそうね」
『ダメだ!早まるな!ハーティ!!』
『いけません!ハーティルティア様!』
『まったくっ!このわからずや!二アール!止めるわよ!』
『わかってるわよ!』
「ハーティさん!」
ハーティが動き出す気配を悟った仲間達が、必死の思いで制止する。
「ハーティルティア様」
そして、ハーティの目の前にユナが立ちはだかった。
「ハーティルティア様、貴方様の覚悟・・よく分かりました。ですが、貴方様がこの世界の為に死ぬと言うのなら・・私も一緒です」
「ユナ・・ありがとう。けど、はっきり言ってユナが犠牲になる必要は全くないわ。今なら私一人分の『神気解放』でデスティウルスを十分滅ぼせるわ。だから、ユナがお供になったところで無駄死にするだけよ」
「それでもです!この命は!はじめて私を見つけてくださったあの時から!ハーティルティア様に捧げると誓ってきました!そのハーティルティア様がこの世界の為に御身を犠牲にするとおっしゃるなら、私は最期までお供します!」
ハーティを真っ直ぐ見据えるユナの瞳には、確かな決意の色が浮かんでいた。
そして、デスティウルスを焼いたエネルギーの暴力は、ゆっくりと収束しはじめていった。
ザアァァァァ・・・。
やがて、激しい光、爆風、音が完全に収束した頃。
ハーティ達の全力攻撃により、眼下にあった大地は消滅し、エーテルが噴出していた大孔は更に果てしなく押し広げられて、最早その境界すらわからなくなっていた。
その、地平線まで続いて縁が見えないほど広大な大孔には『サウスポイント』の凍てつく海水が流れ込み、果てしなく広がる巨大な滝を形成していた。
「はぁ・・はぁ・・」
ハーティ達は全力攻撃による猛烈な光によって目が眩んでいた。
そして、しばらくしてそれが回復してくると、ゆっくりと目を開いた。
『・・・やったの!?』
気づけば一時的に深刻なエーテル不足に陥ったからなのか、ハーティ、ユナ、シエラ、リリスの『女神化』も解除されていた。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
ゴゴゴゴゴゴ・・・。
「本艦の被害は?」
「はい、先の砲撃により主砲は原型を残さないほど大破し、使用不可です。更にマナ劣化による砲塔の爆発で甲板が中破。また、聖女様に充填していただいたマナの余剰フィードバックによって、クラマ式発導機の半数が機能停止しております。しかし、奇跡的に死傷した乗組員は皆無で、主機関も無事の為、航行には問題ありません」
「文字通り全力を出し尽くした、という訳か・・」
マクスウェルは嘆息しながら、艦長席に腰を落とした。
・・・・・・。
・・・・・・・・。
「みんな!大丈夫!?」
『あたしの『プラタナ』は大丈夫だけど、『ホーリーバスターキャノン』は壊れてしまって使えないわね』
『『メルティーナ』の出力ゲージがかなり落ちているわ。まさか『サウスポイント』でエーテルを使い果たすとはね。しばらくは飛行を維持するのがやっとって感じね』
「私達の『女神化』まで解除されてる以上、自然の復元力でエーテルが完全に戻るまで『聖杖』の能力も使えませんね」
「どうやら、全員無事のようね!・・問題は・・」
ハーティは言葉を途中で詰まらせながら眼下に広がる奈落を見下ろした。
「デスティウルス、ですね」
ハーティが途中で止めた言葉を、ユナが代わりに言う。
それに釣られるように、誰もが不安な様子でデスティウルスが存在していた大孔を見下ろした。
・・・・・。
ズズズ・・・。
『っ!?あれは・・っ!!』
その時、『プラタナ』が指し示す先で奈落を染める暗闇が、僅かに揺らめいた。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・。
その揺めきは、やがて巨大な黒い霧状の塊となって増大していく。
「・・・っ!そんなっ!?」
『肉体を完全に失った筈なのに・・』
『やはり、デスティウルスの『存在』までは完全に滅ぼすことができなかったようであるな』
『して、ハーティルティアよ・・どうする?今なら奴の『存在』も希薄だが・・』
「ハーティさん!どうしましょう!?エーテルが足りない今、デスティウルスの『存在』を完全に滅ぼす方法なんてっ・・・!!」
「ですが・・・私達には今できる方法でもう一度デスティウルスを討つ他にありません・・・っ!」
ユナは唇を強く噛みながらデスティウルスを睨んだ。
「・・・・・」
そんな中、ハーティは無言のまま、表情に影を落としていた。
(フハハハハハッ!!)
突如その時、ハーティ達の脳裏に、邪悪な嗤い声が響いた。
(ドウヤラ、マタシテモ我ヲ滅ボシ損ナッタヨウダナ・・愚カナ女神共ヨ!)
(貴様ラニハ最早我ヲ滅ボス程ノチカラナド残ッテナイ!!)
『っ!せめて完全に再生する前にデスティウルスの『存在』を滅ぼせる程のエーテルが戻れば・・・っ!!』
ハーティのピアス越しに、リリスの悔しそうな声が聞こえる。
(デスティウルスを滅ぼす為に必要なエーテル・・・『存在』っ・・!!)
「・・・・・」
そして、一つの考えに辿り着いたハーティは、ゆっくりと顔を上げた。
影が取り払われたその表情は、やけに清々しいものであった。
「あるわ。たった一つ・・今のデスティウルスを完全に滅ぼす方法が・・」
『ハーティルティア様・・それは一体・・っ!?まさか!?』
『ハーティルティア様っ!まさかっ!?まさか『神気解放』をしようとお考えではありませんよねっ!?』
「・・・・・・」
リリスの祈るように切実な声に、ハーティは応えなかった。
それで、リリスは『ハーティの考え』を察した。
『っ!なりません!それだけはっ!もし、『神気解放』をすると言うのならばっ!私がやります!』
「・・だめよ。リリスが持つ今の『存在』では、デスティウルスを滅ぼすことはできないわ」
『・・っ!!だからと言って、ハーティルティア様が『神気解放』をする事は看過できませんっ!』
「いいえ、リリス。私がするしかないのよ」
『ちょっとまってくれ、ハーティ。さっきから言う『神気解放』とは一体何だ??』
『殿下、『神気解放』とは、発動者自らの『存在』を代償にすることによって、その代償となった『存在』の量が許す限り、発動者が指定したあらゆるものの『存在』を対消滅させて別の『存在』として再構築する、究極にして最後の『神技』です』
『かつて、『神界』全てがデスティウルスによって滅ぼされようとした時、私達全『神族』の『存在』を代償として、『神界』全てを『エーテル』に還元し、この世界を再構築したときにハーティルティア様が使用した『神技』です』
「「『『っ!?』』」」
リリスの言葉に全員が息を呑んだ。
『ダメだっ!ハーティ!!私はそんなこと認めないからなっ!!』
「ハーティさん!!やめてください!!他に何か方法がある筈です!!わたし、精一杯考えますからっ!!」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・。
シエラが狼狽える背後で、デスティウルスの『存在』が凄まじい勢いで増大していく。
『ちょっと!ハーティ!?あなた一人で死ぬ気!?』
『ハーティの言う通りよ。私達にはナラトス様や人工女神、聖女に『神器』まであるのよ!諦めるのはまだ早いわ!ですよね!?ナラトス様!!』
『・・・・・・』
しかし、かつて『神界大戦』を経験してきた『邪神』であるナラトスは現実を受け止め、口を噤んだ。
(矮小ナ女神ヨ!!貴様ラハ負ケタノダ!!再ビ我ノ『存在』が回復シタ時、我ガコノ世界全テヲ喰ライ尽クスノヲ見テイルガイイ!!)
目の前の『邪悪』な『存在』が急速に増大する様子を目の当たりにしたハーティは、静かに目を伏せた。
「・・・どうやら、お別れをいう時間すら与えてくれなさそうね」
『ダメだ!早まるな!ハーティ!!』
『いけません!ハーティルティア様!』
『まったくっ!このわからずや!二アール!止めるわよ!』
『わかってるわよ!』
「ハーティさん!」
ハーティが動き出す気配を悟った仲間達が、必死の思いで制止する。
「ハーティルティア様」
そして、ハーティの目の前にユナが立ちはだかった。
「ハーティルティア様、貴方様の覚悟・・よく分かりました。ですが、貴方様がこの世界の為に死ぬと言うのなら・・私も一緒です」
「ユナ・・ありがとう。けど、はっきり言ってユナが犠牲になる必要は全くないわ。今なら私一人分の『神気解放』でデスティウルスを十分滅ぼせるわ。だから、ユナがお供になったところで無駄死にするだけよ」
「それでもです!この命は!はじめて私を見つけてくださったあの時から!ハーティルティア様に捧げると誓ってきました!そのハーティルティア様がこの世界の為に御身を犠牲にするとおっしゃるなら、私は最期までお供します!」
ハーティを真っ直ぐ見据えるユナの瞳には、確かな決意の色が浮かんでいた。
0
お気に入りに追加
336
あなたにおすすめの小説
辺境領主になった俺は、極上のスローライフを約束する~無限の現代知識チートで世界を塗り替える~
昼から山猫
ファンタジー
突然、交通事故で命を落とした俺は、気づけば剣と魔法が支配する異世界に転生していた。
前世で培った現代知識(チート)を武器に、しかも見知らぬ領地の弱小貴族として新たな人生をスタートすることに。
ところが、この世界には数々の危機や差別、さらに魔物の脅威が山積みだった。
俺は「もっと楽しく、もっと快適に暮らしたい!」という欲望丸出しのモチベーションで、片っ端から問題を解決していく。
領地改革はもちろん、出会う仲間たちの支援に恋愛にと、あっという間に忙しい毎日。
その中で、気づけば俺はこの世界にとって欠かせない存在になっていく。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
魔法大全 最強魔法師は無自覚
yahimoti
ファンタジー
鑑定の儀で魔法の才能がなかったので伯爵家を勘当されてしまう。
ところが停止した時間と老化しない空間に入れるのをいいことに100年単位で無自覚に努力する。
いつのまにか魔法のマスターになっているのだけど魔法以外の事には無関心。
無自覚でコミュ障の主人公をほっとけない婚約者。
見え隠れする神『ジュ』と『使徒』は敵なのか味方なのか?のほほんとしたコメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる