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最終章 決戦!『デスティウルス』編
クウォリアスの作戦 ~『帝都リスラム』視点~
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「舐めるなぁぁぁぁ!!」
しかし、ヅヴァイは爆風に呑まれながらも、自身の爪でクウォリアスの攻撃を防御する。
ガキィィィン!!!
しかし、『ラピス』の速度の乗った攻撃に『防御魔導』が耐えきれなかったのか、その爪は大きく砕かれた。
キィィィン・・・ドゴォ!
そして、そのままヅヴァイは激しく地面に叩きつけられる。
『今だ!!!!』
ズゴゴゴゴゴ!!!!
ダァーン!ダァーン!!!
ピカッ!!ドゴォォォォォォォォォォン!!!!!
地面に叩きつけられたヅヴァイから距離を置いた後に発せられたクウォリアスの言葉を皮切りに、『ラピス』は腕部砲を、『人造ゴーレム』達は『誘導火球魔導』を撃ち込む。
それによって、ヅヴァイは周囲の建物を消し飛ばす程の大爆発に飲み込まれた。
チュドォォォォォン!!!
『・・・・っ!やったか!?』
クウォリアス達はその爆発を、固唾を飲みながら見守る。
オォォォォォン・・・。
やがて爆発が収まって、濛々とした視界が開ける頃。
激しい爆発によって抉れた地上のクレーターの中心には、肩で息をするヅヴァイがいた。
ヅヴァイは所々が薄汚れてしまっていたが、大きなダメージは受けていないようであった。
「はあ・・はあ・・・・クソがぁぁ!!!」
青筋を浮かべて牙をむいたヅヴァイは叫び声をあげ天を仰ぎながら、両腕を突き上げる。
シュウゥゥゥゥ・・・。
すると、クウォリアスによって砕かれた両腕の爪が瞬く間に再生した。
・・・・・・。
ゴウゥゥゥゥン・・・。
『そんなっ!閣下!?ヅヴァイは・・・ほぼ無傷です!!』
「・・・くっ!ヅヴァイを討伐するには、やはり圧倒的にマナと火力が足りぬか・・・」
瞬く間に再生したヅヴァイを目の当たりにしたクウォリアスは、コクピットで悔しさを含みながら独り言ちる。
・・・・・。
「・・・ったく!!目障りなんだよぉ!!」
ズギュウゥゥン!!!
怒り心頭のヅヴァイは、地上を強く蹴って更にクレーターを深く掘り下げながら空中に飛び出すと、体を回転させながら手短な『人造ゴーレム』へと肉迫する。
「うらぁぁぁぁ!!!」
バキィィィ!!!!
そして、ヅヴァイは自分より大きい『人造ゴーレム』の頭部に華麗な足さばきで回し蹴りをお見舞いした。
ググググン・・・・。
直後、回し蹴りによって頭部を失った『人造ゴーレム』は完全に機能を停止して地上へと墜落していく。
ドガァァァァン!!!!
そして、土煙を上げながら激しく地上に衝突した身体はバラバラに砕け散っていった。
ドゥン!!!
「オラァ!!!!」
ズブシュウゥゥゥゥゥ!!!!!!
続いて、ヅヴァイは次の獲物とした『人造ゴーレム』の胸部にある結晶部分に爪を突き立てる。
すると、突き立てられた場所から結晶が破壊され、血潮が混ざった液体が激しく噴き出した。
ドガァァァァン!!!!
そして、『動力』を失った『人造ゴーレム』は、先ほど頭部を破壊されたものと同じ末路を辿ることとなる。
「死ねぇぇぇぇぇ!!!!」
ズビュウ!!ズビュウ!!!
ヅヴァイは墜落した『人造ゴーレム』には目もくれず、続けざまに複数の魔弾を収束して投擲する。
ジュン・・・!!!
ズギャァ!!!!
そして、魔弾を真面に食らった『人造ゴーレム』達は、あるものは消し飛ばされ、あるものは空中で爆散しながら次々とその数を減らしていった。
『くそっ!なにか策は無いのですか!!!せめて・・・『邪神』に決定的な『浄化魔導』によるダメージが与えられるほどのマナがあれば・・・!!』
『ラピス』を駆る『騎士』が悔しそうな声をあげる。
クウォリアスはその言葉を聞いて、思案しはじめた。
・・・・・。
ゴウゥゥゥン・・・。
「・・・確かに、『リデューシングランス』に付与された『浄化魔導』は『邪神』に対して有効だが、討伐するには圧倒的にマナ出力が足りない・・・」
「ランスは一部『魔導緋色金』を用いているから、使い捨てになっても構わないとすれば、理論上はかなりのマナ出力には耐えうる筈だ・・・『騎士』の言う通り、一度でいい・・『邪神』を討伐しうるほどの大規模なマナが賄えれば・・・・・」
そのとき、ふとクウォリアスの脳裏に、かつてクラリスと二アールが纏めた『魔導省』での発導機起動実験の報告内容がよぎった。
そして、それを思い出したクウォリアスは不敵に笑った。
「ふっ・・・どうやらこの老骨はどうしようもなく下らないことを思いついたようだ・・・!!」
皮肉交じりに独り言ちたクウォリアスは、すぐさま魔導コンソールを操作して帝国軍の本陣へエーテル通信回線を開いた。
「こちらクウォリアスだ。時間がないから手短に言う。残存するすべての『ラピス』と『人造ゴーレム』へ私の機体の通信を同調させてくれ」
『・・・閣下!?・・は、はい!わかりました』
通信機の向こうで動揺する声が上がるが、そこは訓練された優秀な帝国軍人である。
瞬く間にクウォリアスの指示通り、通信回線が同調された。
そして、同調した通信回線から先ほどの『騎士』から応答が返ってきた。
『閣下!どうされましたか!?』
「・・・・うむ、これから重要な作戦を皆に伝えたい。これは『邪神』に聞かれるわけにはいかないのでな・・・このように通信を同調した」
『・・その作戦とは・・一体なんでしょうか?』
『騎士』の質問に対して、クウォリアスは一呼吸置いてからゆっくりと口を開いた。
「・・・『邪神』を討伐しうる『浄化魔導』を発動する為のマナを調達する方法を思いついたのだ。・・私はこれからそれを実践するので、貴様らは『浄化魔導』の発動を確認した後、各自が持つすべての火力を、あの『邪神』にぶつけてほしい」
『『『っ!?』』』
クウォリアスの言葉を聞いた瞬間、通信を同期した全員に緊張が走った。
しかし、ヅヴァイは爆風に呑まれながらも、自身の爪でクウォリアスの攻撃を防御する。
ガキィィィン!!!
しかし、『ラピス』の速度の乗った攻撃に『防御魔導』が耐えきれなかったのか、その爪は大きく砕かれた。
キィィィン・・・ドゴォ!
そして、そのままヅヴァイは激しく地面に叩きつけられる。
『今だ!!!!』
ズゴゴゴゴゴ!!!!
ダァーン!ダァーン!!!
ピカッ!!ドゴォォォォォォォォォォン!!!!!
地面に叩きつけられたヅヴァイから距離を置いた後に発せられたクウォリアスの言葉を皮切りに、『ラピス』は腕部砲を、『人造ゴーレム』達は『誘導火球魔導』を撃ち込む。
それによって、ヅヴァイは周囲の建物を消し飛ばす程の大爆発に飲み込まれた。
チュドォォォォォン!!!
『・・・・っ!やったか!?』
クウォリアス達はその爆発を、固唾を飲みながら見守る。
オォォォォォン・・・。
やがて爆発が収まって、濛々とした視界が開ける頃。
激しい爆発によって抉れた地上のクレーターの中心には、肩で息をするヅヴァイがいた。
ヅヴァイは所々が薄汚れてしまっていたが、大きなダメージは受けていないようであった。
「はあ・・はあ・・・・クソがぁぁ!!!」
青筋を浮かべて牙をむいたヅヴァイは叫び声をあげ天を仰ぎながら、両腕を突き上げる。
シュウゥゥゥゥ・・・。
すると、クウォリアスによって砕かれた両腕の爪が瞬く間に再生した。
・・・・・・。
ゴウゥゥゥゥン・・・。
『そんなっ!閣下!?ヅヴァイは・・・ほぼ無傷です!!』
「・・・くっ!ヅヴァイを討伐するには、やはり圧倒的にマナと火力が足りぬか・・・」
瞬く間に再生したヅヴァイを目の当たりにしたクウォリアスは、コクピットで悔しさを含みながら独り言ちる。
・・・・・。
「・・・ったく!!目障りなんだよぉ!!」
ズギュウゥゥン!!!
怒り心頭のヅヴァイは、地上を強く蹴って更にクレーターを深く掘り下げながら空中に飛び出すと、体を回転させながら手短な『人造ゴーレム』へと肉迫する。
「うらぁぁぁぁ!!!」
バキィィィ!!!!
そして、ヅヴァイは自分より大きい『人造ゴーレム』の頭部に華麗な足さばきで回し蹴りをお見舞いした。
ググググン・・・・。
直後、回し蹴りによって頭部を失った『人造ゴーレム』は完全に機能を停止して地上へと墜落していく。
ドガァァァァン!!!!
そして、土煙を上げながら激しく地上に衝突した身体はバラバラに砕け散っていった。
ドゥン!!!
「オラァ!!!!」
ズブシュウゥゥゥゥゥ!!!!!!
続いて、ヅヴァイは次の獲物とした『人造ゴーレム』の胸部にある結晶部分に爪を突き立てる。
すると、突き立てられた場所から結晶が破壊され、血潮が混ざった液体が激しく噴き出した。
ドガァァァァン!!!!
そして、『動力』を失った『人造ゴーレム』は、先ほど頭部を破壊されたものと同じ末路を辿ることとなる。
「死ねぇぇぇぇぇ!!!!」
ズビュウ!!ズビュウ!!!
ヅヴァイは墜落した『人造ゴーレム』には目もくれず、続けざまに複数の魔弾を収束して投擲する。
ジュン・・・!!!
ズギャァ!!!!
そして、魔弾を真面に食らった『人造ゴーレム』達は、あるものは消し飛ばされ、あるものは空中で爆散しながら次々とその数を減らしていった。
『くそっ!なにか策は無いのですか!!!せめて・・・『邪神』に決定的な『浄化魔導』によるダメージが与えられるほどのマナがあれば・・・!!』
『ラピス』を駆る『騎士』が悔しそうな声をあげる。
クウォリアスはその言葉を聞いて、思案しはじめた。
・・・・・。
ゴウゥゥゥン・・・。
「・・・確かに、『リデューシングランス』に付与された『浄化魔導』は『邪神』に対して有効だが、討伐するには圧倒的にマナ出力が足りない・・・」
「ランスは一部『魔導緋色金』を用いているから、使い捨てになっても構わないとすれば、理論上はかなりのマナ出力には耐えうる筈だ・・・『騎士』の言う通り、一度でいい・・『邪神』を討伐しうるほどの大規模なマナが賄えれば・・・・・」
そのとき、ふとクウォリアスの脳裏に、かつてクラリスと二アールが纏めた『魔導省』での発導機起動実験の報告内容がよぎった。
そして、それを思い出したクウォリアスは不敵に笑った。
「ふっ・・・どうやらこの老骨はどうしようもなく下らないことを思いついたようだ・・・!!」
皮肉交じりに独り言ちたクウォリアスは、すぐさま魔導コンソールを操作して帝国軍の本陣へエーテル通信回線を開いた。
「こちらクウォリアスだ。時間がないから手短に言う。残存するすべての『ラピス』と『人造ゴーレム』へ私の機体の通信を同調させてくれ」
『・・・閣下!?・・は、はい!わかりました』
通信機の向こうで動揺する声が上がるが、そこは訓練された優秀な帝国軍人である。
瞬く間にクウォリアスの指示通り、通信回線が同調された。
そして、同調した通信回線から先ほどの『騎士』から応答が返ってきた。
『閣下!どうされましたか!?』
「・・・・うむ、これから重要な作戦を皆に伝えたい。これは『邪神』に聞かれるわけにはいかないのでな・・・このように通信を同調した」
『・・その作戦とは・・一体なんでしょうか?』
『騎士』の質問に対して、クウォリアスは一呼吸置いてからゆっくりと口を開いた。
「・・・『邪神』を討伐しうる『浄化魔導』を発動する為のマナを調達する方法を思いついたのだ。・・私はこれからそれを実践するので、貴様らは『浄化魔導』の発動を確認した後、各自が持つすべての火力を、あの『邪神』にぶつけてほしい」
『『『っ!?』』』
クウォリアスの言葉を聞いた瞬間、通信を同期した全員に緊張が走った。
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