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第二章 魔導帝国オルテアガ編
パーティ登録
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「・・・では早速『パーティ登録』に行きましょう。お嬢様」
そう言うと、ユナは冒険者ギルドの建屋に向かって歩き出した。
「ねえユナ。一つお願いがあるのだけれど・・」
「なんなりと。お嬢様のお願いとあらばたとえ火の中水の中、如何なることでも迅速に叶えましょう」
ユナはそう言いながらすっと『最敬礼』の姿勢を取った。
「それそれ!そういうのをやめてほしいのよ!」
「そういうの?ですか?」
ユナは首を傾げた。
「まずは『お嬢様』って呼び方ね。私たちは冒険者をやっているのよ?どこぞのお貴族様みたいに『お嬢様』って呼ばれると困るのよ」
「お嬢様は紛うことなき正統な神聖イルティア王国オルデハイト侯爵令嬢でありますが」
「寧ろ今お嬢様が王国に戻られれば、全王国民が『救国の女神様』としてお嬢様の前にひれ伏して崇めることでしょう」
「ぐっ・・・だとしても!今はただの『冒険者』として旅をしているんだから!私の事は『ハーティ』と呼んで!」
「はぁ・・かしこまりました。ハーティ様」
「様もいらない!ついでに敬語もいらないから!!」
「それは不可能でございます」
ユナは間髪入れずに断った。
「なんでよ!さっき『如何なることでも迅速に叶える』って言ったじゃない!」
「はい。ですがそれは自分の意思でどうにかなるものという話です。ハーティ様の願いを叶えるのは私の使命ですが、この骨身に沁み込んだハーティ様への忠誠心は揺るがないのです」
「もし、尊称や敬語を外してハーティ様に話しかけようことなら、私は体が拒絶反応を起こしてたちまち血反吐を吐きながら倒れることでしょう」
「ハーティ様は私に死ねと仰るのですか?」
「そんなどこぞの聖女みたいな理論を・・・・ユナは相変わらずブレないわね・・・」
「・・・じゃあせめて『ハーティさん』にして頂戴。敬語はまあ・・・ついていても、ユナが誰に対してもそういう話し方をする人間ということにすれば不自然じゃないでしょう」
「かしこまりました・・ハーティさま・・・・さん」
「本当にお願いね・・」
そして、ハーティは再び冒険者ギルドの受付ロビーに舞い戻った。
ウィィィン。
二人がロビーに入ると、いつものようにロビーにいる他の冒険者達からの視線を集めることになった。
「え?ハーティちゃんと一緒に歩いている女の子・・誰だ?」
「ハーティちゃんも可愛いのに、あの女の子もとてつもなく可愛いな」
「なんだかハーティさんの明るい雰囲気もいいけど、あの黒髪の子の凛とした感じもいいなあ」
「はぁはぁ・・なんだかあの黒髪の子を見ていると罵られてみたい気持ちになってきたな」
そんな声が発せられる中、二人は受付嬢のリーシャが居るカウンターの前に立った。
「あ、ハーティさん。どうして戻ってきたんですか?って誰です?そのお隣にいらっしゃる方は・・」
「・・・彼女は王都にいる時にずっと一緒にいた幼馴染みたいな人なんです。同じ冒険者としてつい先ほどギルドの前で再会して、せっかくだからパーティを組もうって話になったので戻ってきたんですよ」
「へぇー、ハーティさんがパーティを組むって言うのが珍しくて驚きました。いままでいろんなお誘いがあったのを全て断っていましたから、ソロで活動することに拘りでもあるのかと思っていました」
「当然です。そんじょそこらの凡人が至上の存在であるハーティさんとお供をするなど笑止・・」
「こらユナ」
「ごほん・・・」
「・・・・まあ、事情はわかりました。ですがハーティさんは『二級冒険者』ですよ。しかも冒険者になって間もないですが、その実力は『一級冒険者』に匹敵するかというほどです」
「パーティを組むにはそれなりの実力がいるのでは?」
リーシャの言葉を聞いたユナは無言で自分のギルドカードを差し出した。
「!!」
「わぁ『二級冒険者』さんだったんですね!それなら安心です。と言うよりもお二方は、いよいよ帝国でも上位のパーティになりますね」
「・・・お名前は『ユナ』さんですね。パーティ名はどうされますか?」
「・・・・っは!パーティ名ですか?」
ユナのギルドカードを見て放心状態になっていたハーティは、リーシャの質問を聞いて気を取り直した。
するとユナが一歩前に出て得意げな表情をし始めた。
「パーティ名は『至高なる女神とその僕達』でどうでしょう!」
「ちょっと、ユナは黙っていてもらえる?」
ユナが語りだした不穏なパーティ名は、ハーティが間髪入れずに全力拒否した。
「すばらしい名前だと思ったのですが・・・」
ユナは少し落ち込みながらハーティの後ろに下がって行った。
「二人とも魔導銀の剣を持っているし、『白銀の剣』でどうかしら?」
「それでしたら『神剣の』・・」
「・・ユナ?」
「・・・おほん。そうですね・・・それがよろしいかと」
「・・・では『白銀の剣』でパーティ登録しておきますね?」
「お願いします」
そして、無事にパーティ登録を終えた二人は冒険者ギルドを後にした。
・・・・・。
・・・・・・・。
ハーティはユナを『暁の奇跡亭』に案内するためにユナを連れて帝都の街道を歩いていた。
「それにしても、ユナが『二級冒険者』になっていたなんてね・・・・」
「実は・・王都での武勲が評価されて『騎士爵位』と『聖騎士』の称号、そして代々継承が可能な『エインヘリアル』の姓を国王陛下より賜ったのです」
「・・え?」
「なので私は王都に於いて女神様から神剣を賜った聖なる騎士という扱いをうけています」
「・・ものすごい出世ね。つまりユナは貴族の仲間入りをしたってことよね?」
「はい・・私もそれには驚いているのですが・・」
「そして、今回正式に王国から冒険者として『黒の魔導結晶』を捜索する任務を受けました」
「もちろん、聖女様がハーティさんの事情を酌んで重要な部分については王国に対して秘匿されています」
「そう・・リリスが・・」
ハーティは嬉しそうに微笑んだ。
「そして、冒険者として各国で円滑に任務を遂行する為に国王陛下からの推薦で王都イルティアの冒険者ギルド支部から直接『二級冒険者』のギルドカードを発行してもらったのです」
「・・・まあ確かにユナの実力なら十分『二級冒険者』で通用するものね」
「・・ですが私が例えどんな人間になろうとも、私は生涯ハーティさんの忠実な僕です」
「どうか、末永く宜しくお願いします」
「もちろんよ、これからもよろしくね。ユナ」
二人が微笑みながら会話をしていると、『暁の奇跡亭』へと到着したのであった。
カランカラン・・・。
ハーティがドアについたカウベルを鳴らすと、シエラがぱたぱたとやってきた。
「あ、ハーティさん!お帰りなさい!ん?お隣にいらっしゃる方はどちら様ですか?」
シエラは耳を動かしながら首を傾げた。
「・・・くっ」
それを何故かユナは苦しそうな表情で見ていた。
「ただいま。シエラちゃん。えーっとね、実は彼女はユナと言って、王都にいた時からの幼馴染なの。で、一緒に冒険することになったから今日から同じ部屋に滞在させてほしいのよ」
「もちろん、同じ分の滞在費は払うからね」
「ハーティさんのお連れならもちろん歓迎です!そうしましたらもう一人分夕食が必要ですよね!」
「じゃあ、私お父さんに知らせてく・・・ひゃん!!」
ふにふに・・・。
何故シエラが言葉を詰まらせたかと言うと、シエラがぴこぴこと動かしていた獣耳をユナが突然触り始めていたからであった。
「あ・・あの!?ユナさん!?くすぐったいです!!」
ふにふに・・。
「・・・・はぁ・・かわいいですね」
「このふわふわした感触がたまりません・・」
そう言うユナの顔は完全に惚けていた。
「あ・・あの?ユナ?」
「っはっ?!ごめんなさい。シエラさんって言うんですね?あまりにも可愛らしかったから・・つい」
ユナは顔を真っ赤にしながら頬を掻いた。
「なんだかユナの意外な一面を見た気がするわ・・」
ユナとシエラのやりとりを見て、少しほっこりとしたハーティであった。
そう言うと、ユナは冒険者ギルドの建屋に向かって歩き出した。
「ねえユナ。一つお願いがあるのだけれど・・」
「なんなりと。お嬢様のお願いとあらばたとえ火の中水の中、如何なることでも迅速に叶えましょう」
ユナはそう言いながらすっと『最敬礼』の姿勢を取った。
「それそれ!そういうのをやめてほしいのよ!」
「そういうの?ですか?」
ユナは首を傾げた。
「まずは『お嬢様』って呼び方ね。私たちは冒険者をやっているのよ?どこぞのお貴族様みたいに『お嬢様』って呼ばれると困るのよ」
「お嬢様は紛うことなき正統な神聖イルティア王国オルデハイト侯爵令嬢でありますが」
「寧ろ今お嬢様が王国に戻られれば、全王国民が『救国の女神様』としてお嬢様の前にひれ伏して崇めることでしょう」
「ぐっ・・・だとしても!今はただの『冒険者』として旅をしているんだから!私の事は『ハーティ』と呼んで!」
「はぁ・・かしこまりました。ハーティ様」
「様もいらない!ついでに敬語もいらないから!!」
「それは不可能でございます」
ユナは間髪入れずに断った。
「なんでよ!さっき『如何なることでも迅速に叶える』って言ったじゃない!」
「はい。ですがそれは自分の意思でどうにかなるものという話です。ハーティ様の願いを叶えるのは私の使命ですが、この骨身に沁み込んだハーティ様への忠誠心は揺るがないのです」
「もし、尊称や敬語を外してハーティ様に話しかけようことなら、私は体が拒絶反応を起こしてたちまち血反吐を吐きながら倒れることでしょう」
「ハーティ様は私に死ねと仰るのですか?」
「そんなどこぞの聖女みたいな理論を・・・・ユナは相変わらずブレないわね・・・」
「・・・じゃあせめて『ハーティさん』にして頂戴。敬語はまあ・・・ついていても、ユナが誰に対してもそういう話し方をする人間ということにすれば不自然じゃないでしょう」
「かしこまりました・・ハーティさま・・・・さん」
「本当にお願いね・・」
そして、ハーティは再び冒険者ギルドの受付ロビーに舞い戻った。
ウィィィン。
二人がロビーに入ると、いつものようにロビーにいる他の冒険者達からの視線を集めることになった。
「え?ハーティちゃんと一緒に歩いている女の子・・誰だ?」
「ハーティちゃんも可愛いのに、あの女の子もとてつもなく可愛いな」
「なんだかハーティさんの明るい雰囲気もいいけど、あの黒髪の子の凛とした感じもいいなあ」
「はぁはぁ・・なんだかあの黒髪の子を見ていると罵られてみたい気持ちになってきたな」
そんな声が発せられる中、二人は受付嬢のリーシャが居るカウンターの前に立った。
「あ、ハーティさん。どうして戻ってきたんですか?って誰です?そのお隣にいらっしゃる方は・・」
「・・・彼女は王都にいる時にずっと一緒にいた幼馴染みたいな人なんです。同じ冒険者としてつい先ほどギルドの前で再会して、せっかくだからパーティを組もうって話になったので戻ってきたんですよ」
「へぇー、ハーティさんがパーティを組むって言うのが珍しくて驚きました。いままでいろんなお誘いがあったのを全て断っていましたから、ソロで活動することに拘りでもあるのかと思っていました」
「当然です。そんじょそこらの凡人が至上の存在であるハーティさんとお供をするなど笑止・・」
「こらユナ」
「ごほん・・・」
「・・・・まあ、事情はわかりました。ですがハーティさんは『二級冒険者』ですよ。しかも冒険者になって間もないですが、その実力は『一級冒険者』に匹敵するかというほどです」
「パーティを組むにはそれなりの実力がいるのでは?」
リーシャの言葉を聞いたユナは無言で自分のギルドカードを差し出した。
「!!」
「わぁ『二級冒険者』さんだったんですね!それなら安心です。と言うよりもお二方は、いよいよ帝国でも上位のパーティになりますね」
「・・・お名前は『ユナ』さんですね。パーティ名はどうされますか?」
「・・・・っは!パーティ名ですか?」
ユナのギルドカードを見て放心状態になっていたハーティは、リーシャの質問を聞いて気を取り直した。
するとユナが一歩前に出て得意げな表情をし始めた。
「パーティ名は『至高なる女神とその僕達』でどうでしょう!」
「ちょっと、ユナは黙っていてもらえる?」
ユナが語りだした不穏なパーティ名は、ハーティが間髪入れずに全力拒否した。
「すばらしい名前だと思ったのですが・・・」
ユナは少し落ち込みながらハーティの後ろに下がって行った。
「二人とも魔導銀の剣を持っているし、『白銀の剣』でどうかしら?」
「それでしたら『神剣の』・・」
「・・ユナ?」
「・・・おほん。そうですね・・・それがよろしいかと」
「・・・では『白銀の剣』でパーティ登録しておきますね?」
「お願いします」
そして、無事にパーティ登録を終えた二人は冒険者ギルドを後にした。
・・・・・。
・・・・・・・。
ハーティはユナを『暁の奇跡亭』に案内するためにユナを連れて帝都の街道を歩いていた。
「それにしても、ユナが『二級冒険者』になっていたなんてね・・・・」
「実は・・王都での武勲が評価されて『騎士爵位』と『聖騎士』の称号、そして代々継承が可能な『エインヘリアル』の姓を国王陛下より賜ったのです」
「・・え?」
「なので私は王都に於いて女神様から神剣を賜った聖なる騎士という扱いをうけています」
「・・ものすごい出世ね。つまりユナは貴族の仲間入りをしたってことよね?」
「はい・・私もそれには驚いているのですが・・」
「そして、今回正式に王国から冒険者として『黒の魔導結晶』を捜索する任務を受けました」
「もちろん、聖女様がハーティさんの事情を酌んで重要な部分については王国に対して秘匿されています」
「そう・・リリスが・・」
ハーティは嬉しそうに微笑んだ。
「そして、冒険者として各国で円滑に任務を遂行する為に国王陛下からの推薦で王都イルティアの冒険者ギルド支部から直接『二級冒険者』のギルドカードを発行してもらったのです」
「・・・まあ確かにユナの実力なら十分『二級冒険者』で通用するものね」
「・・ですが私が例えどんな人間になろうとも、私は生涯ハーティさんの忠実な僕です」
「どうか、末永く宜しくお願いします」
「もちろんよ、これからもよろしくね。ユナ」
二人が微笑みながら会話をしていると、『暁の奇跡亭』へと到着したのであった。
カランカラン・・・。
ハーティがドアについたカウベルを鳴らすと、シエラがぱたぱたとやってきた。
「あ、ハーティさん!お帰りなさい!ん?お隣にいらっしゃる方はどちら様ですか?」
シエラは耳を動かしながら首を傾げた。
「・・・くっ」
それを何故かユナは苦しそうな表情で見ていた。
「ただいま。シエラちゃん。えーっとね、実は彼女はユナと言って、王都にいた時からの幼馴染なの。で、一緒に冒険することになったから今日から同じ部屋に滞在させてほしいのよ」
「もちろん、同じ分の滞在費は払うからね」
「ハーティさんのお連れならもちろん歓迎です!そうしましたらもう一人分夕食が必要ですよね!」
「じゃあ、私お父さんに知らせてく・・・ひゃん!!」
ふにふに・・・。
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「あ・・あの!?ユナさん!?くすぐったいです!!」
ふにふに・・。
「・・・・はぁ・・かわいいですね」
「このふわふわした感触がたまりません・・」
そう言うユナの顔は完全に惚けていた。
「あ・・あの?ユナ?」
「っはっ?!ごめんなさい。シエラさんって言うんですね?あまりにも可愛らしかったから・・つい」
ユナは顔を真っ赤にしながら頬を掻いた。
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