記憶喪失で私のことを忘れてしまった彼をまた取り戻すまでの物語

えと えいと

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今日までもこれからも浜崎乃亜は忘れない

4日目 番外 冬華さんの日常

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雀のなく声が聞こえ始め
カーテンの隙間から光が指す
「…もう朝か」
光の線が私の顔を照らし
朝だと気づかせてくれる。
この光のおかげで寝坊がほとんどない。

「んん…んー!!」
ベットから起き上がり伸びをし、目を覚まさせる

「…よし、今日も一日頑張ろう!」
そう意気込み、私の一日が始まる。

寝癖と寝相で着崩れたパジャマのままリビングに移動しテレビをつける。
目的は占いを見るためだ

「あー、今日の占いは6位かー信じるべきなのか…それとも無視するべきなのか…」
私の朝は占いのチェックから始まる
いい時だけ信じて、悪い時は気にしない。
いい事だけを信じるのが私のスタンスです!

「今日から春樹くんも対面授業かぁ…何も無ければいいけど」
占いでは6位という中途半端な順位なため
大丈夫!と信じることもできないし
ダメだ…と、嫌に考えることもしにくい

…ま、春樹くんだし大丈夫
信じて待つことしか私は出来ないからね
私は今日も普段通り過ごすことにした。

まずは朝食を食べる
私は春樹に影響され自炊をするようになった。
しかし、朝から手間はかけてられない
なので普段簡単なものしか作らない。
「今日はこれかな…」
朝からそんなに食べれないため、簡単にサンドイッチを作る
たまごサンドと、ツナサンドである。
飲み物はカフェインが欲しいためコーヒー
そして、ヨーグルトはどんな時でも必ず食べている。腸内環境綺麗にすれば肌とかも綺麗になるって聞くからね!
以上が今日の私の朝ごはんだ

さて…今日は何をしよう
たまごサンドを頬張りながら一日の予定を立てる。
私は元々遊びに行く予定や誘われない限り何も予定を立てない。その日の朝に色々決めるようにしている。
今日は大学も遊びに行く予定もない。全休というやつである。
友達は講義があるため、遊びには行けない
もちろん…春樹も…

…久しぶりに、アレやっちゃうか
私はこの時、久しぶりにあれをやることにした。

予定が決まれば行動は早い。
顔を洗い服を着替えメイクをする。
そして、その予定を行う。
しかし、それは普段であれば!
である。

行動が早いことには変わらないが
メイクなど余計な作業は要らない

…そう、今日はあれをやる日
それは…

一日アニメand映画鑑賞!!!!

実は私は大の映像だいすきマニアである。
そのため、YouTubeやNetflixなど、時間がある時はじーっくりみているのだが、最近はなかなかそんな時間はなかった。
しかし…今日はある!

大切な時間を堕落に使うというのは行けないことだが、その行けない時間こそ1番の癒しの私にはとても重要だ。

パジャマからジャージに着替え、髪を結び楽な格好になる。
そして、必ず春樹から貰ったリングだけはどんな日でもつける。これだけは忘れてはいけない。

「今日は宴だ!!!」
久々の至福の時間にウキウキが止まらない

「さて…ダラダラする準備をしよう」
私は自分の部屋に三種の神器を持ってきた。

1つ!
お酒!今日は缶チューハイを5本持ってきてしまった…
2つ!
お菓子&おつまみ!必ず甘い系としょっぱい系をそろえること!今日はブラックペッパー味のポテチとチョコレートを用意しました。
そして3つ!!
人をダメにするクッション!
これに座ると本当に一日をダメにしてしまう為、普段は封印しているが…今日はこれが必須だ。

この3種の神器により、私よ宴は完璧なものとなる。

「普段色々我慢してる分今日は最高の一日にするぞー!!!」
私は部屋の電気を消し、カーテンを完璧に閉める
そして、SNSや携帯などの通知は全て切る
通知の音とかが邪魔にならないように!
そして私は自分の世界に入り込むのであった。

…春樹からの、連絡がきていることを知らずに。

何故だろう
また、つけているペアリングが重く感じた。
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