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57話 ゴブリン退治 報酬金額
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エマ達と共に街に戻る際、森の中で魔物に出くわしたりしたが、エマ達の仲間と協力して撃退した。
また、森の中で俺達を襲うとしていた魔物は、ゴブリンどもが片付けてくれた。これはゴブリンナイトからの報告で知ったことである。
こうして、俺達は魔物を片付けながら、街に帰還した。街の中では、エマ達と同じ冒険者が俺達に語りかけてきていた。
ゴブリンどもをやっつけたのかと聞かれることが多く、倒したというと、聞いてきた冒険者達は喜んでいた。
だが、俺達の帰還をよしとしないものもいた。そいつらの表情を見ると、苦々しい顔をしていた。恐らく組織の者達で、作戦が失敗したと思い苦々しい顔をしていたのだと考えられた。
俺達は色々な感情を受け止めながら進み、やがてギルド前に着いた。
ギルド前に着いた時は、15時ごろであった。
エマ達は、ギルドに報告を行う必要があるため、ここで一旦お別れすることになった。
俺は、エマの仲間から荷台を受け取った。そして、別れ際に、助けたことに関する感謝の言葉を受け取った。
そのあと、俺達とエマ達は別れの言葉を交わしてこの場を去った。
ただ、エマだけは、ギルドで報告した後に再び俺達の元に駆け付けると言っていた。その理由は、八聖に会うためらしい。あわよくば修行をお願いするつもりのようだ。
(あの軟聖がただで修行をつけるとは思えないけど‥‥‥ただ、エマの実家はお金持ちだから、大金を渡せば修行を受け付けるかもしれない。)
俺は、そんなことを思いながら、一旦街を出て、北の森に向かった。
道中、雑魚の魔物はいたが、俺とディーラーで簡単に蹴散らした。その後、北の森の前に着いた。
その時であった。遠くから声が聞こえてきた。その声の主は、エマであった。
「お―――い、あんた達、止まりなさ――い!! 急いで駆け付けてきたわよ!!」
「おっ、エマさんじゃないか。意外と早く合流できたな。」
「ああ、ギルドの報告そんなに早く終わったのかな」
俺達は、エマさんの呼び止める声が聞こえたので、森の入り口近くで待機していた。
そして、エマさんは待機している俺達に合流した。
「いやー、あんた達、少し待たせてすまなかったわね!!」
「いえ、これぐらいはいいですよ。それよりこんなに早く合流できるなんて思いもしませんでした。」
「ええ、ギルドの報告が意外と早く終わったの。終わった後、すぐにあなたたちの元に急いで駆け付けたわ。おかげでくたくたよ。」
「お疲れ様っす。それで、ちゃんと報酬はもらったんですか?」
ディーラーがエマに質問した。
「ええ、ちゃんといただいたわ。報酬の金額は一人あたり5万ゴールドよ。」
「ひっ‥‥‥一人あたり‥‥‥ごっ‥‥‥5万ゴールド!!そりゃ‥‥‥大金じゃないですか!!」
組織で働いていたディーラーは金額に驚いていた。
「そうでもないわ。ゴブリンどもは街に通行する者を大勢襲っていた。おかげで、商売は上手くできなかった。街全体の利益に比べれば、一人あたり5万ゴールドはむしろ少ない方だわ。」
「そっ‥‥‥そうなんですね。」
ディーラーはそれでも大金だと思っていた。組織でこき使われたのにいつも報酬が少なかったため、どんな理由があるにせよ報酬額が大きいと感じていた。
「まあ‥‥‥でも、100万ゴールドを報酬としてくれる馬鹿野郎もいるからおかしくはないかもしれませんね!!」
カルロスから100万ゴールドもらったことを思い出し、5万ゴールドを渡す人がいてもおかしくはないかとディーラーは考えた。
「おい、100万ゴールド渡した馬鹿者で悪かったな!!」
カルロスは馬鹿者呼ばわりされてディーラーに苦情を投げかけた。
「すまん、すまん。ついうっかりでちまった」
「あなた、100万ゴールドもディーラーに渡したの!?」
「ええ、ご家族が苦しんでいるようだったので渡しました。」
「そんな大金、あんまり知らない人間によく渡せたわね。そんな大金を隠し持っている人にはこの金はいらないかしら?」
エマの手には二つの少し大きな袋があった。
「それは何ですか?」
俺は質問した。
「これは、報酬金よ。あなたたちのね。」
「えっ‥‥‥俺達もいただけるんですか?」
「これはギルドからではなく、私たちの報酬金を分散して、作ったお金よ。あなたたちのおかげで助けられたから助成金ということで上げようと思ったの。」
「そうだったんですね。ではありがたく‥‥‥」
「でも、カルロスは大金を隠し持っているからこんなはした金いらないわよね?」
「いえ、いりますよ。だいぶ使ってお金が少なくなっているんです。ください」
「しょうがないわね。じゃああげるわ」
こうして、エマから報酬金をもらった。
その報酬金は俺とディーラー合わせて5万ゴールドあった。つまりひとりあたり2万5千ゴールドであった。
「「ありがとうございます。生活の足しにします。」」
こうして、俺とディーラーは喜びながら受け取った。その後、森の中に突入した。
また、森の中で俺達を襲うとしていた魔物は、ゴブリンどもが片付けてくれた。これはゴブリンナイトからの報告で知ったことである。
こうして、俺達は魔物を片付けながら、街に帰還した。街の中では、エマ達と同じ冒険者が俺達に語りかけてきていた。
ゴブリンどもをやっつけたのかと聞かれることが多く、倒したというと、聞いてきた冒険者達は喜んでいた。
だが、俺達の帰還をよしとしないものもいた。そいつらの表情を見ると、苦々しい顔をしていた。恐らく組織の者達で、作戦が失敗したと思い苦々しい顔をしていたのだと考えられた。
俺達は色々な感情を受け止めながら進み、やがてギルド前に着いた。
ギルド前に着いた時は、15時ごろであった。
エマ達は、ギルドに報告を行う必要があるため、ここで一旦お別れすることになった。
俺は、エマの仲間から荷台を受け取った。そして、別れ際に、助けたことに関する感謝の言葉を受け取った。
そのあと、俺達とエマ達は別れの言葉を交わしてこの場を去った。
ただ、エマだけは、ギルドで報告した後に再び俺達の元に駆け付けると言っていた。その理由は、八聖に会うためらしい。あわよくば修行をお願いするつもりのようだ。
(あの軟聖がただで修行をつけるとは思えないけど‥‥‥ただ、エマの実家はお金持ちだから、大金を渡せば修行を受け付けるかもしれない。)
俺は、そんなことを思いながら、一旦街を出て、北の森に向かった。
道中、雑魚の魔物はいたが、俺とディーラーで簡単に蹴散らした。その後、北の森の前に着いた。
その時であった。遠くから声が聞こえてきた。その声の主は、エマであった。
「お―――い、あんた達、止まりなさ――い!! 急いで駆け付けてきたわよ!!」
「おっ、エマさんじゃないか。意外と早く合流できたな。」
「ああ、ギルドの報告そんなに早く終わったのかな」
俺達は、エマさんの呼び止める声が聞こえたので、森の入り口近くで待機していた。
そして、エマさんは待機している俺達に合流した。
「いやー、あんた達、少し待たせてすまなかったわね!!」
「いえ、これぐらいはいいですよ。それよりこんなに早く合流できるなんて思いもしませんでした。」
「ええ、ギルドの報告が意外と早く終わったの。終わった後、すぐにあなたたちの元に急いで駆け付けたわ。おかげでくたくたよ。」
「お疲れ様っす。それで、ちゃんと報酬はもらったんですか?」
ディーラーがエマに質問した。
「ええ、ちゃんといただいたわ。報酬の金額は一人あたり5万ゴールドよ。」
「ひっ‥‥‥一人あたり‥‥‥ごっ‥‥‥5万ゴールド!!そりゃ‥‥‥大金じゃないですか!!」
組織で働いていたディーラーは金額に驚いていた。
「そうでもないわ。ゴブリンどもは街に通行する者を大勢襲っていた。おかげで、商売は上手くできなかった。街全体の利益に比べれば、一人あたり5万ゴールドはむしろ少ない方だわ。」
「そっ‥‥‥そうなんですね。」
ディーラーはそれでも大金だと思っていた。組織でこき使われたのにいつも報酬が少なかったため、どんな理由があるにせよ報酬額が大きいと感じていた。
「まあ‥‥‥でも、100万ゴールドを報酬としてくれる馬鹿野郎もいるからおかしくはないかもしれませんね!!」
カルロスから100万ゴールドもらったことを思い出し、5万ゴールドを渡す人がいてもおかしくはないかとディーラーは考えた。
「おい、100万ゴールド渡した馬鹿者で悪かったな!!」
カルロスは馬鹿者呼ばわりされてディーラーに苦情を投げかけた。
「すまん、すまん。ついうっかりでちまった」
「あなた、100万ゴールドもディーラーに渡したの!?」
「ええ、ご家族が苦しんでいるようだったので渡しました。」
「そんな大金、あんまり知らない人間によく渡せたわね。そんな大金を隠し持っている人にはこの金はいらないかしら?」
エマの手には二つの少し大きな袋があった。
「それは何ですか?」
俺は質問した。
「これは、報酬金よ。あなたたちのね。」
「えっ‥‥‥俺達もいただけるんですか?」
「これはギルドからではなく、私たちの報酬金を分散して、作ったお金よ。あなたたちのおかげで助けられたから助成金ということで上げようと思ったの。」
「そうだったんですね。ではありがたく‥‥‥」
「でも、カルロスは大金を隠し持っているからこんなはした金いらないわよね?」
「いえ、いりますよ。だいぶ使ってお金が少なくなっているんです。ください」
「しょうがないわね。じゃああげるわ」
こうして、エマから報酬金をもらった。
その報酬金は俺とディーラー合わせて5万ゴールドあった。つまりひとりあたり2万5千ゴールドであった。
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