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53話 勝利後に出会う
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ミジョンとの勝負に勝利したディーラーは、ミジョンを建物内を探索していた。
建物内は残骸ばかりで使えそうなものはあまりなかった。だが、探索していると焼け焦げたものを見つけた。それは、俺が一時復活させた組織の者だった。
その男は焼け焦げていたが、口元がかすかに微笑んでいるように見えた。恐らく、殺された仇をうてて微笑んだのではないだろうか。
(ともかく、こいつがいなければ、俺は勝てなかっただろう‥‥‥‥‥‥こいつには感謝だ)
ディーラーは、焼け焦げた焼死体にむけて合掌した。
その後、近くに少し焦げた縄があったので、その縄でミジョンを縛ろうと考えた。
(少し焦げていても、ないよりはましだ。早速、ミジョンをしばりにいくか)
ディーラーはミジョンの元に向かった。そして、先ほど拾った縄で縛りあげた。
「さて、当分の間、ミジョンは寝ているから問題はないだろう。それよりも他に気になることが2点ある。」
「一つは、ミジョンの確保場所だ。こいつは、俺と同じく化け物を召喚できる。監視しておく場所を決めておかないとな。」
「もう一つは、カルロスの安否だ。ゴブリンナイトとの戦いの行方や、カルロスが現在どんな状態でいるのかとても気がかりだ!! でも、この場を今離れていいのだろうか!?」
ミジョンは寝ていると言っても、いつ起きるかわからない。また、組織の者がまだこの近くにいるということも考えられた。そのため、この場から離れることはできなかった。
そう考えているうちに、時間が大分経っていた。どれくらいだろう45分くらいたたっただろうか。
ディーラーは、結局考えているだけで、その場から離れなかった。
(どうすればいい‥‥‥こいつを監視するところが見つからない‥‥‥となると、街には連れていけない。ここからどう動くべきなのかわからない‥‥‥)
ディーラーはどうするべきかまだ悩んでいた。そんな時、建物の近くの茂みから人影が現れた。
(誰だ‥‥‥カルロスか‥‥‥それとも、組織の者か!?)
ディーラーは真剣な顔をしながら、用心していた。
目の前から現れた人物は、見覚えのある顔だった。その男は、ディーラーと共に活動していた俺ことカルロスであった。
ほかにもエマさんやエマさんの仲間たちがいた。
そして、俺はディーラを見かけて話しかけたのである。
「その様子を見ると、勝利したようだなディーラー!!」
「まあ、何とか勝利したよ!!お前こそエマさんたちと一緒にここに来られたということは、何とか勝利したようだな!!」
「俺は見ての通りギリギリの勝利だったよ」
その後、互いの戦いの話をしたのであった。
建物内は残骸ばかりで使えそうなものはあまりなかった。だが、探索していると焼け焦げたものを見つけた。それは、俺が一時復活させた組織の者だった。
その男は焼け焦げていたが、口元がかすかに微笑んでいるように見えた。恐らく、殺された仇をうてて微笑んだのではないだろうか。
(ともかく、こいつがいなければ、俺は勝てなかっただろう‥‥‥‥‥‥こいつには感謝だ)
ディーラーは、焼け焦げた焼死体にむけて合掌した。
その後、近くに少し焦げた縄があったので、その縄でミジョンを縛ろうと考えた。
(少し焦げていても、ないよりはましだ。早速、ミジョンをしばりにいくか)
ディーラーはミジョンの元に向かった。そして、先ほど拾った縄で縛りあげた。
「さて、当分の間、ミジョンは寝ているから問題はないだろう。それよりも他に気になることが2点ある。」
「一つは、ミジョンの確保場所だ。こいつは、俺と同じく化け物を召喚できる。監視しておく場所を決めておかないとな。」
「もう一つは、カルロスの安否だ。ゴブリンナイトとの戦いの行方や、カルロスが現在どんな状態でいるのかとても気がかりだ!! でも、この場を今離れていいのだろうか!?」
ミジョンは寝ていると言っても、いつ起きるかわからない。また、組織の者がまだこの近くにいるということも考えられた。そのため、この場から離れることはできなかった。
そう考えているうちに、時間が大分経っていた。どれくらいだろう45分くらいたたっただろうか。
ディーラーは、結局考えているだけで、その場から離れなかった。
(どうすればいい‥‥‥こいつを監視するところが見つからない‥‥‥となると、街には連れていけない。ここからどう動くべきなのかわからない‥‥‥)
ディーラーはどうするべきかまだ悩んでいた。そんな時、建物の近くの茂みから人影が現れた。
(誰だ‥‥‥カルロスか‥‥‥それとも、組織の者か!?)
ディーラーは真剣な顔をしながら、用心していた。
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ほかにもエマさんやエマさんの仲間たちがいた。
そして、俺はディーラを見かけて話しかけたのである。
「その様子を見ると、勝利したようだなディーラー!!」
「まあ、何とか勝利したよ!!お前こそエマさんたちと一緒にここに来られたということは、何とか勝利したようだな!!」
「俺は見ての通りギリギリの勝利だったよ」
その後、互いの戦いの話をしたのであった。
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