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47話 決着 カルロス VS ゴブリンナイト
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ゴブリンナイトは俺ことカルロスが刀に霊力を分け与えている光景を集中しながら見ていた。
(何をしでかす気だ‥‥‥刀に力を分け与えて‥‥‥まあいい、どんな手段で来ようと、集中力を高めた居合斬りを放つものが勝利する。今は意識を集中するべきだ!!)
ゴブリンナイトは、俺が不思議なことをしているので、気にはなったが、再び意識を集中し、集中力を高めた。
そして、しばらく無音の時間が続いた。
「ごくり‥‥‥」
エマは淡をのどに通した。無音の時間が緊張感を作っていたためである。
エマが淡をのどに通した瞬間、ゴブリンナイトと俺は目を開けた。
「どちらも動き出すわ‥‥‥‥‥‥」
エマが発言を終えると、ゴブリンナイトとカルロスは一気に動いた。どちらも、相手の方に向かってものすごい勢いで向かっている。
そして、互いの所持している武器が届く範囲内まで進むと、どちらも鞘から剣や刀をとりだした。
剣や刀を鞘から一気に出して、相手に斬りかかった。一瞬で斬り終わり、互いに相手の元居た位置より遠くに進んだ。
どちらも、刀や剣を鞘から出したまま、真剣な表情をしていた。
やがて、少し時間が経った。すると動きがあった。俺はしゃがみこもうとしたのだ。
「嘘、カルロスがやられたの‥‥‥‥‥‥」
エマは絶叫していた。
しかし、次の瞬間エマの表情が変わった。ある光景を見て、おびえた表情から嬉しそうな表情に変わったのである。
理由は、ゴブリンナイトが地面に倒れたのと、しゃがみこんでいた俺がゆっくりと立ち上がったからである。
エマはうれしそうな表情をしながら、何が起こったのか理解した。
自分の居合斬りは、持っている刀まで洗練した動きをしていた。それが、勝利した理由だとエマは理解した。
その後、エマは俺ことカルロスに向かって発言した。
「居合斬りの勝負あなたが勝ったのね!! カルロス!!」
エマは発言を終えると、両手で口をおさえた。目からは涙が出ていた。
涙をぬぐった後、俺に向けてさらに発言した。
「カルロスあなたが勝ったのよ!! これで仲間も無事に街まで運ぶことができるわ!! よくやったわ」
エマはほめたたえていたが、俺は小さい声の返事しかできていなかった。やがて、踏ん張っていたカルロスは、足の力が抜けて、両膝を地面につけた。
その様子を見ていたエマは驚きながら、俺に駆け寄っていた。
「どうしたのカルロス!! まさか‥‥‥先ほどのダメージが大きくて‥‥‥‥‥‥まずい状況なの!!」
エマは駆け寄ったが、俺が両膝を地面につけながら、死んだように無気力な顔をしていたことに絶句したのである。
(何をしでかす気だ‥‥‥刀に力を分け与えて‥‥‥まあいい、どんな手段で来ようと、集中力を高めた居合斬りを放つものが勝利する。今は意識を集中するべきだ!!)
ゴブリンナイトは、俺が不思議なことをしているので、気にはなったが、再び意識を集中し、集中力を高めた。
そして、しばらく無音の時間が続いた。
「ごくり‥‥‥」
エマは淡をのどに通した。無音の時間が緊張感を作っていたためである。
エマが淡をのどに通した瞬間、ゴブリンナイトと俺は目を開けた。
「どちらも動き出すわ‥‥‥‥‥‥」
エマが発言を終えると、ゴブリンナイトとカルロスは一気に動いた。どちらも、相手の方に向かってものすごい勢いで向かっている。
そして、互いの所持している武器が届く範囲内まで進むと、どちらも鞘から剣や刀をとりだした。
剣や刀を鞘から一気に出して、相手に斬りかかった。一瞬で斬り終わり、互いに相手の元居た位置より遠くに進んだ。
どちらも、刀や剣を鞘から出したまま、真剣な表情をしていた。
やがて、少し時間が経った。すると動きがあった。俺はしゃがみこもうとしたのだ。
「嘘、カルロスがやられたの‥‥‥‥‥‥」
エマは絶叫していた。
しかし、次の瞬間エマの表情が変わった。ある光景を見て、おびえた表情から嬉しそうな表情に変わったのである。
理由は、ゴブリンナイトが地面に倒れたのと、しゃがみこんでいた俺がゆっくりと立ち上がったからである。
エマはうれしそうな表情をしながら、何が起こったのか理解した。
自分の居合斬りは、持っている刀まで洗練した動きをしていた。それが、勝利した理由だとエマは理解した。
その後、エマは俺ことカルロスに向かって発言した。
「居合斬りの勝負あなたが勝ったのね!! カルロス!!」
エマは発言を終えると、両手で口をおさえた。目からは涙が出ていた。
涙をぬぐった後、俺に向けてさらに発言した。
「カルロスあなたが勝ったのよ!! これで仲間も無事に街まで運ぶことができるわ!! よくやったわ」
エマはほめたたえていたが、俺は小さい声の返事しかできていなかった。やがて、踏ん張っていたカルロスは、足の力が抜けて、両膝を地面につけた。
その様子を見ていたエマは驚きながら、俺に駆け寄っていた。
「どうしたのカルロス!! まさか‥‥‥先ほどのダメージが大きくて‥‥‥‥‥‥まずい状況なの!!」
エマは駆け寄ったが、俺が両膝を地面につけながら、死んだように無気力な顔をしていたことに絶句したのである。
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