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30話 ディーラーの目覚め
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俺は、街を出て南側に向かって歩いていた。
道中では、魔物が出てきたが、その際はばらばらだった組織の連中が集まった。少数の魔物しかいなかったので集まった俺達は、簡単に討伐した。討伐後は再びばらばらになった。
そして南に進んでいき森の中に入った。幹部のミジョンが率先して進んでいった。俺達はミジョンに続いていき目的地に向かった。そして、高い所を少し登っていった。登りきるとそこには見晴らし用の2階建ての建物があった。その建物に着くとミジョンが発言した。
「よし、皆、ここが目的地の見晴らし用の建物だ。では、例の部隊が来るまでに、配置図の通りに並べ。」
俺達は、ミジョンのいう通り、配置図の通りに並んだ。そして、目的の時間までここで待つことになった。
一方、その頃、ディーラーの家では、うめき声が静まっていた。そして、一人の男が目を覚まそうとしていた。
ディーラーは、目をゆっくり開けた。その視線の先には、家の天井が見えていた。ディーラーはベットで眠っていたことに気が付いた。
そして、少し時間が経ち、組織の集合時間のことを思い出した。
「あっ・・・そういえば、今は何時だ。」
すると、そこに妹のチエミが現れた。
「おにいちゃん、目覚めたの?」
「ああ。」
「よかった。おにいちゃんうめきごえをあげていたから、ほんとうにしんぱいしたんだよ。」
「すまない。」
ディーラーはチエミを抱きしめた。
「はっ・・・そういえば、チエミ、俺がベッドで横になってから何日たった?」
「1にちたったよ。」
「そうか。ならまだ任務の当日だな。じゃあ、今は何時だ?」
「11じ45ふんだよ。」
「なっ・・・なんだって11時45分だって・・・」
「う・・・うん」
(まずいぞ・・・集合時間は11時だったはずだ。)
「そういえば、カルロスさんというかたがこのいえにたずねてきたよ」
「そ・・・それは本当か・・・なんて言っていた。」
ディーラーは、慌てて聞いた。
「しゃっきんの100まんゴールドをもってきたっていってたよ。アタッシュケースでもってきてた。」
(カルロスは、あの約束を本当に守って、100万ゴールド持ってきたのか・・・)
ディーラーは、顔を下に落とし、カルロスに対して感謝の気持ちをつぶやいていた。
やがて、顔をチエミに向けると、再び話を再開した。
「他になにかいっていなかったか?」
「そういえば、もしおにいちゃんがめざめたら、ショウカさんていうかたのいえにむかってくれっていっていたよ。そこで、つかいのものからそしきのじょうほうをきいてってさ。」
「そうか。ショウカさんの家に向かえばいいのか、わかった。ありがとうなチエミ。」
「うん」
ディーラーはその後、組織の服を着て防具を身につけ身支度を整えた。
「おにいちゃん。みじたくをととのえて、どうしたの?」
「今から出かけてくる。お留守番頼むな」
「もしかして、カルロスさんのところにむかうの」
しばらく沈黙していたがディーラーは答えた。
「ああ、そうだ。大事な任務だから、今から向かうよ。」
ディーラーは、そういうと部屋から出ようとした。
「おにいちゃん!!」
「うん」
「ぶじにいえにかえってきてね」
「ああ。わかっている。心配するな。」
ディーラーはそういうと、家を飛び出していった。
その後、ショウカの家にたどりついた。ショウカを呼び出して、事情を説明した。ショウカはすぐさま監視役の者を玄関に呼び寄せた。
そして、監視役のものが玄関につくとディーラーは組織の情報を聞いた。さらに、組織の任務の話も聞いた。その後、目的地の場所に向かおうとしたが、ショウカに呼び止められた。
「待ってください。ディーラーさん。あなたは召喚液を飲んで本当にその力を手に入れたのか家の中で見せてくれませんか?」
ショウカはディーラーが本当に力を手に入れたのか試すように伺った。
「分かりました。ではすぐに始めます。」
ディーラーは玄関の戸を閉めて、フロアに入った。そこで、召喚液で手に入れた力を出そうとした。
ディーラーは体の内部にある、あふれるほどの力を外に出すような感覚で力を出そうとした。そして、少しして、その力が具現化した。
「こ・・・これは・・・」
「ショウカさん成功したと思っていいんですね?」
「ええ・・・それにしてもとてつもない力だ。」
「では、今すぐカルロスの元に向かいます。今何時ですか?」
「11時55分です。」
「11時55分か、急がないと」
ディーラーは急いで目的地に向かおうとした。
「少し待ってください。」
ディーラーが家を出ようとしたが、またショウカが呼び止めた。
「な・・・なんですか。いま急いで向かいたいんですけど・・・」
呼び止められ、ディーラーは戸惑いの表情をしていた。
「たびたび申し訳ありません。いいものがあるんです。今持ってきますから待っててください。」
「は・・・早くしてください。目的地に早く向かわなくてはいけませんから・・・」
「わ・・・わかりました・・・」
少しして、ショウカがやってきた。袋をぶら下げて持ってきていた。
「この袋の中に、手助けになるかもしてないものが入っています。どうかこれを持って行ってください。」
俺は、袋の中を確認した。しかし、中身のものについて詳しくなかったので、どのようなものかきいた。
どうやらこれらは、爆弾と催眠薬・ナプキンのセットのようである。俺は、物騒なものに、驚きとなぜショウカさんが持っているのか不思議に思いながらも、これらの使い方を聞いた。
少しして、話を聞き終わった。
「これらの詳細についてはわかりました。ところで、今何時ですか?」
「今は12時です。任務の時間ですね。急いでカルロスさんの所に向かってください。」
「はい。分かりました。では、失礼します。」
俺はショウカさんの家を飛び出して、目的地に向かっていった。
向かっている時の速度は、いつもよりも早かった。
道中では、魔物が出てきたが、その際はばらばらだった組織の連中が集まった。少数の魔物しかいなかったので集まった俺達は、簡単に討伐した。討伐後は再びばらばらになった。
そして南に進んでいき森の中に入った。幹部のミジョンが率先して進んでいった。俺達はミジョンに続いていき目的地に向かった。そして、高い所を少し登っていった。登りきるとそこには見晴らし用の2階建ての建物があった。その建物に着くとミジョンが発言した。
「よし、皆、ここが目的地の見晴らし用の建物だ。では、例の部隊が来るまでに、配置図の通りに並べ。」
俺達は、ミジョンのいう通り、配置図の通りに並んだ。そして、目的の時間までここで待つことになった。
一方、その頃、ディーラーの家では、うめき声が静まっていた。そして、一人の男が目を覚まそうとしていた。
ディーラーは、目をゆっくり開けた。その視線の先には、家の天井が見えていた。ディーラーはベットで眠っていたことに気が付いた。
そして、少し時間が経ち、組織の集合時間のことを思い出した。
「あっ・・・そういえば、今は何時だ。」
すると、そこに妹のチエミが現れた。
「おにいちゃん、目覚めたの?」
「ああ。」
「よかった。おにいちゃんうめきごえをあげていたから、ほんとうにしんぱいしたんだよ。」
「すまない。」
ディーラーはチエミを抱きしめた。
「はっ・・・そういえば、チエミ、俺がベッドで横になってから何日たった?」
「1にちたったよ。」
「そうか。ならまだ任務の当日だな。じゃあ、今は何時だ?」
「11じ45ふんだよ。」
「なっ・・・なんだって11時45分だって・・・」
「う・・・うん」
(まずいぞ・・・集合時間は11時だったはずだ。)
「そういえば、カルロスさんというかたがこのいえにたずねてきたよ」
「そ・・・それは本当か・・・なんて言っていた。」
ディーラーは、慌てて聞いた。
「しゃっきんの100まんゴールドをもってきたっていってたよ。アタッシュケースでもってきてた。」
(カルロスは、あの約束を本当に守って、100万ゴールド持ってきたのか・・・)
ディーラーは、顔を下に落とし、カルロスに対して感謝の気持ちをつぶやいていた。
やがて、顔をチエミに向けると、再び話を再開した。
「他になにかいっていなかったか?」
「そういえば、もしおにいちゃんがめざめたら、ショウカさんていうかたのいえにむかってくれっていっていたよ。そこで、つかいのものからそしきのじょうほうをきいてってさ。」
「そうか。ショウカさんの家に向かえばいいのか、わかった。ありがとうなチエミ。」
「うん」
ディーラーはその後、組織の服を着て防具を身につけ身支度を整えた。
「おにいちゃん。みじたくをととのえて、どうしたの?」
「今から出かけてくる。お留守番頼むな」
「もしかして、カルロスさんのところにむかうの」
しばらく沈黙していたがディーラーは答えた。
「ああ、そうだ。大事な任務だから、今から向かうよ。」
ディーラーは、そういうと部屋から出ようとした。
「おにいちゃん!!」
「うん」
「ぶじにいえにかえってきてね」
「ああ。わかっている。心配するな。」
ディーラーはそういうと、家を飛び出していった。
その後、ショウカの家にたどりついた。ショウカを呼び出して、事情を説明した。ショウカはすぐさま監視役の者を玄関に呼び寄せた。
そして、監視役のものが玄関につくとディーラーは組織の情報を聞いた。さらに、組織の任務の話も聞いた。その後、目的地の場所に向かおうとしたが、ショウカに呼び止められた。
「待ってください。ディーラーさん。あなたは召喚液を飲んで本当にその力を手に入れたのか家の中で見せてくれませんか?」
ショウカはディーラーが本当に力を手に入れたのか試すように伺った。
「分かりました。ではすぐに始めます。」
ディーラーは玄関の戸を閉めて、フロアに入った。そこで、召喚液で手に入れた力を出そうとした。
ディーラーは体の内部にある、あふれるほどの力を外に出すような感覚で力を出そうとした。そして、少しして、その力が具現化した。
「こ・・・これは・・・」
「ショウカさん成功したと思っていいんですね?」
「ええ・・・それにしてもとてつもない力だ。」
「では、今すぐカルロスの元に向かいます。今何時ですか?」
「11時55分です。」
「11時55分か、急がないと」
ディーラーは急いで目的地に向かおうとした。
「少し待ってください。」
ディーラーが家を出ようとしたが、またショウカが呼び止めた。
「な・・・なんですか。いま急いで向かいたいんですけど・・・」
呼び止められ、ディーラーは戸惑いの表情をしていた。
「たびたび申し訳ありません。いいものがあるんです。今持ってきますから待っててください。」
「は・・・早くしてください。目的地に早く向かわなくてはいけませんから・・・」
「わ・・・わかりました・・・」
少しして、ショウカがやってきた。袋をぶら下げて持ってきていた。
「この袋の中に、手助けになるかもしてないものが入っています。どうかこれを持って行ってください。」
俺は、袋の中を確認した。しかし、中身のものについて詳しくなかったので、どのようなものかきいた。
どうやらこれらは、爆弾と催眠薬・ナプキンのセットのようである。俺は、物騒なものに、驚きとなぜショウカさんが持っているのか不思議に思いながらも、これらの使い方を聞いた。
少しして、話を聞き終わった。
「これらの詳細についてはわかりました。ところで、今何時ですか?」
「今は12時です。任務の時間ですね。急いでカルロスさんの所に向かってください。」
「はい。分かりました。では、失礼します。」
俺はショウカさんの家を飛び出して、目的地に向かっていった。
向かっている時の速度は、いつもよりも早かった。
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