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神殿長は少女に部屋を与え、そこで「儀式」を行うことにした。
「儀式」は毎夜行われた。
神殿長は少女の美しい髪に鼻を埋め、自分のものに奉仕をさせた。
少女の白い肌は甘く芳しい。
いつも緊張で硬い少女の身体は、時に覆い被さってくる神殿長の欲望を受け続けた。
浄化は進んでいるとの神殿長の言葉を信じていたのだ。
神殿長は少女の身体にのめり込んでいた。
幾度か挿入を試みたが、その度に雷のような光がばちばちと弾け、断念した。
神殿長も命が惜しかった。
新月、悪魔はやって来た。
神殿の一室に寝かされている少女を、悪魔は難なく見つけ、その足元へ立った。
空気の変化で悪魔の来訪を知った少女は驚いていた。
悪魔祓いは効き目がなかったのだ。
ゆっくり起き上がる少女の変化に気づいたらしい。
少女も、気づかれたことに気づいた。
もう用無しだと八つ裂きにされるのかもしれない。
少女は震えた。
いや、それは嘘だ。
そんなことよりも、甘美な刺激を享受できなくなることの方が重大だった。
そんなに私は淫乱だったのだろうか。
少女は自分を軽蔑した。
しかし、身体の奥が熱くなることを止められない。
神殿長の「儀式」は少女を何も変えてはくれなかった。
むしろ辛い時間だった。
「人というのは面白いな」
少女の内心の葛藤を読んだかのように、悪魔の声は楽しげだ。
何か云わなくては、と少女は思う。
だが、声は出なかった。
悪魔は、少女の目からこぼれた涙を舐めとる。
唇を啄んだ。
少女は悪魔に抱きついた。
悪魔は深い口づけを与える。
まぶたに、頬に、耳に。
悪魔は痛むほど吸いつき、少女の身体にくまなく所有の印を刻んでいく。
少女の涙は止まらなかった。
とうに悪魔に魂を渡していたことを自覚したのだ。
両親を欺き、神殿を欺き。
もう、帰るところはない。
悪魔が少女の足を広げ、顔を埋めた。
ぴちゃぴちゃと音がする。
少女は全身を硬直させ、声が漏れないように両手で押さえた。
悪魔の舌は執拗に這いまわり、少女を啼かせようと腐心している。
びくびくと少女の身体は仰け反った。
悪魔は、蜜が溢れて止まらぬそこに、熱く硬い楔を打ち込んだ。
「ひぁぁぁっ!」
未成熟の少女の身体には試練だった。
悪魔はゆっくり根本まで押し込み、少女の身体を堪能した。
少女はぱくぱくと口を開け呼吸している。
悪魔は腰を打ち付けた。
少女ががくがくと揺れる。
腰の動きは激しくなっていく。
蜜ではない、熱いどろりとしたものが流れていた。
悪魔は、全身に力が滾るのを感じた。
少女は失神しているようだが、締め付けはきつい。
悪魔は二度三度、気を放った。
「来るか」
悪魔は少女の耳に熱い吐息を流し込みながら囁く。
少女はぼんやりと聞いていた。
行くも不幸、残るも不幸。
少女には選ぶ道などなかった。
両親には申し訳ないことになってしまったが、悪魔に魅入られた時にそれは決まっていたのかもしれない。
差し出された手を取り立ち上がろうとした。
足に力が入らなかった。
悪魔は少女を抱き上げ、空へ飛び立った。
悪魔は東雲の静謐な空の中をまっすぐに進んでいく。
白々と明けてゆく空を浮遊しながら、少女は初めて、悪魔の顔を見たのだった。
「儀式」は毎夜行われた。
神殿長は少女の美しい髪に鼻を埋め、自分のものに奉仕をさせた。
少女の白い肌は甘く芳しい。
いつも緊張で硬い少女の身体は、時に覆い被さってくる神殿長の欲望を受け続けた。
浄化は進んでいるとの神殿長の言葉を信じていたのだ。
神殿長は少女の身体にのめり込んでいた。
幾度か挿入を試みたが、その度に雷のような光がばちばちと弾け、断念した。
神殿長も命が惜しかった。
新月、悪魔はやって来た。
神殿の一室に寝かされている少女を、悪魔は難なく見つけ、その足元へ立った。
空気の変化で悪魔の来訪を知った少女は驚いていた。
悪魔祓いは効き目がなかったのだ。
ゆっくり起き上がる少女の変化に気づいたらしい。
少女も、気づかれたことに気づいた。
もう用無しだと八つ裂きにされるのかもしれない。
少女は震えた。
いや、それは嘘だ。
そんなことよりも、甘美な刺激を享受できなくなることの方が重大だった。
そんなに私は淫乱だったのだろうか。
少女は自分を軽蔑した。
しかし、身体の奥が熱くなることを止められない。
神殿長の「儀式」は少女を何も変えてはくれなかった。
むしろ辛い時間だった。
「人というのは面白いな」
少女の内心の葛藤を読んだかのように、悪魔の声は楽しげだ。
何か云わなくては、と少女は思う。
だが、声は出なかった。
悪魔は、少女の目からこぼれた涙を舐めとる。
唇を啄んだ。
少女は悪魔に抱きついた。
悪魔は深い口づけを与える。
まぶたに、頬に、耳に。
悪魔は痛むほど吸いつき、少女の身体にくまなく所有の印を刻んでいく。
少女の涙は止まらなかった。
とうに悪魔に魂を渡していたことを自覚したのだ。
両親を欺き、神殿を欺き。
もう、帰るところはない。
悪魔が少女の足を広げ、顔を埋めた。
ぴちゃぴちゃと音がする。
少女は全身を硬直させ、声が漏れないように両手で押さえた。
悪魔の舌は執拗に這いまわり、少女を啼かせようと腐心している。
びくびくと少女の身体は仰け反った。
悪魔は、蜜が溢れて止まらぬそこに、熱く硬い楔を打ち込んだ。
「ひぁぁぁっ!」
未成熟の少女の身体には試練だった。
悪魔はゆっくり根本まで押し込み、少女の身体を堪能した。
少女はぱくぱくと口を開け呼吸している。
悪魔は腰を打ち付けた。
少女ががくがくと揺れる。
腰の動きは激しくなっていく。
蜜ではない、熱いどろりとしたものが流れていた。
悪魔は、全身に力が滾るのを感じた。
少女は失神しているようだが、締め付けはきつい。
悪魔は二度三度、気を放った。
「来るか」
悪魔は少女の耳に熱い吐息を流し込みながら囁く。
少女はぼんやりと聞いていた。
行くも不幸、残るも不幸。
少女には選ぶ道などなかった。
両親には申し訳ないことになってしまったが、悪魔に魅入られた時にそれは決まっていたのかもしれない。
差し出された手を取り立ち上がろうとした。
足に力が入らなかった。
悪魔は少女を抱き上げ、空へ飛び立った。
悪魔は東雲の静謐な空の中をまっすぐに進んでいく。
白々と明けてゆく空を浮遊しながら、少女は初めて、悪魔の顔を見たのだった。
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