ボッチ大学生

スーさん

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第1章 大学入学式

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桜が満開の桜並木をなんの感情も無しに歩いてた金山。
逆に桜が邪魔じゃないかと思ってるほどだった。まぁそういう性格だ。仕方がない。
それにしても、人が多すぎる。どこをどう見ても、人、人、人。なぜこんなにも多いのか。気が狂いそうだ。 

ちなみに金山は、大学のオープンキャンパスに行ったことがない。テスト本番に行った一回きりである。それなのに、今から4年間も通う大学に決めたのである。
わかっての通り頭はおかしい。

   そして、大学の正門くぐるとそこから見た景色は黒で覆われた人ばかりだ。
当然のこと大学の入学式は、スーツが必須だ。
今から宴会が始まるのかと思うほど賑やかだ。

そうしていると、いつの間にか9:00になっていた。入学式開式の時間だ。入場してみると、もう何人もの人が座っていた。数え切れないほどの数だ。
500人、1000人、いやそれ以上いる。 

イスとイスの間をかきわけながら歩いて行くと、
一つ席が空いていた。座ろうと思っていたが、その隣には女性がいた。その時、金山は思った。

 『この女性の隣は、本当に空いているのか?もしかしたら、友達のために席を確保しているのではないか。』
と思っていたがしかし、座らないわけにはいかないと思い話しかけた!別にコミュ症ではないので大したことではない。

金山『すみません!この席空いて空いていますか?』

女性『........』

金山は思った!
『おい、無視かい!』と。

すると、女性は、キョロキョロと周りを見始めた。
何かするのかなと思いきや何もしなかった。
『もういいや』と思い金山はその女性の隣に座った。そのあとその女性とは一言も喋らなかった。

周りを見ると、髪が茶色の人がいれば赤色の人もいた。まあ、当然、赤色にしている奴は友達とたわむれている。確かに、友達がいないのに赤色にしてたら浮くのは目に見えている。

式が始まると、案の定、理事長と校長の話がされる。生徒の全員が思ってはいたがやはり思ってた通りだった。

    『.........とにかく話が長い!』

この学校がなぜ作られたとか、この学校名の由来とか正直どうでもいいような話をする。金山は、そう思っていた。真剣に聴いてる人もいれば学校の資料を見る人もいた。

そのあとにあるのが、何故だかわからないが学校の校歌を歌う。分かるわけがない。どうしろというのだ。金山は当然、歌わない。
 
生徒会長『これにて、入学式を閉会します!』

この合図によって入学式がようやく終わった。




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