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~誤解なんだよ本当に編~
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真生の部屋に三人が膝を合わせて話をしていた。
「いつの間に、兄貴と仲良くなったわけ?そういう意味で」
「いやいや、誤解なんだってば~ッ‼」
出ていく慎を呼び止めてこうして話を始めたはいいが、彼の顔は渋いままだ。
「誤解、ねぇ…」
慎がチラリと視線を横にする。
誤解と言っても信じてもらえないのには訳があるのだ。
「あ~ッ‼もうっ‼離れて下さいよ~っ」
真生が何故か、くっついて離れてくれないのだ。
ピトッと擬音がつきそうな雰囲気。
「…何で?」
「何でってッ‼」
困るからに決まってるだろう‼
「慎が目の前に居るのに、困るからに決まってるでしょーが‼」
「ほうほう。俺が居なけりゃ問題ないと…」
「ちっがーうッ‼」
慎の切り返しに慌てて否定するも、相手の表情は死んでいる。
「あ~ぁっ。人が買い出しに行って戻ってみれば、何故か兄貴の部屋でイチャイチャしてるんだもんな」
「イチャイチャしてねーよ‼」
「ふふふっ」
隣で真生が面白そうに笑う。
「あんたも何笑ってんの⁉否定しろよ、否定~ッ‼」
必死で誤解を解こうとする蒼真とは反対に真生は楽しそうに、懲りずに体を寄せてくる。
「第一、その格好何ッ⁉男がやって許されるものじゃないだろうっ‼」
真生の無駄に色気のある格好が悪いのだ。
ただでさえ顔とか体とか危ないのに、その格好はわざとなのか⁉
ノーマルの蒼真がフラフラと誘われてしまうのだから。
「兄貴の色気に惑わされる男の多いこと多いこと」
「惑わせてないよ~。第一に僕、男だよ?」
コテン?と首を傾げる真生。
あざとい。
あざとすぎる…‼
けれど、どうやら真生は天然でやっている様なのだ。
そうなると本当に質が悪いというものだ。
このヤロウ…ッ!
怒りに似た何かにメラメラする蒼真に真生が気がついたらしい。
「…なぁに?」
クリクリの目で自分を見上げてくる真生。
そんな年上に見えない小悪魔な真生に、言葉が出てこなくて溜め息をついてしまう蒼真なのだった。
「いつの間に、兄貴と仲良くなったわけ?そういう意味で」
「いやいや、誤解なんだってば~ッ‼」
出ていく慎を呼び止めてこうして話を始めたはいいが、彼の顔は渋いままだ。
「誤解、ねぇ…」
慎がチラリと視線を横にする。
誤解と言っても信じてもらえないのには訳があるのだ。
「あ~ッ‼もうっ‼離れて下さいよ~っ」
真生が何故か、くっついて離れてくれないのだ。
ピトッと擬音がつきそうな雰囲気。
「…何で?」
「何でってッ‼」
困るからに決まってるだろう‼
「慎が目の前に居るのに、困るからに決まってるでしょーが‼」
「ほうほう。俺が居なけりゃ問題ないと…」
「ちっがーうッ‼」
慎の切り返しに慌てて否定するも、相手の表情は死んでいる。
「あ~ぁっ。人が買い出しに行って戻ってみれば、何故か兄貴の部屋でイチャイチャしてるんだもんな」
「イチャイチャしてねーよ‼」
「ふふふっ」
隣で真生が面白そうに笑う。
「あんたも何笑ってんの⁉否定しろよ、否定~ッ‼」
必死で誤解を解こうとする蒼真とは反対に真生は楽しそうに、懲りずに体を寄せてくる。
「第一、その格好何ッ⁉男がやって許されるものじゃないだろうっ‼」
真生の無駄に色気のある格好が悪いのだ。
ただでさえ顔とか体とか危ないのに、その格好はわざとなのか⁉
ノーマルの蒼真がフラフラと誘われてしまうのだから。
「兄貴の色気に惑わされる男の多いこと多いこと」
「惑わせてないよ~。第一に僕、男だよ?」
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あざとい。
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けれど、どうやら真生は天然でやっている様なのだ。
そうなると本当に質が悪いというものだ。
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