闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

文字の大きさ
上 下
942 / 1,009

3

しおりを挟む
そして、お互いの顔を見ながら「いや、お前関係ないだろ」「お前こそ関係ないだろ」と密かに喧嘩になっていたのを祐羽は知る由もなかった。

◇◇◇◇◇

「文化祭二日目、今日で最後だよ!」
  クラスの中心で、お祭り大好きな鈴木の掛け声が教室内に響いた。
  今日も気合いの入ったメイクとスタイルの良さを強調したコスプレは、 案の定クラスメイトから大絶賛。
  それを複雑な心境で輪の一番外側で見つめていた祐羽は、ハッとする。
(ダメだ!僕の心、まっ黒になってる。これじゃぁ鈴木さんに暗黒オーラが伝わってしまう)
  そうなれば益々関係が悪化してしまうだろう。
  できれば仲良くなりたいが、難しそうだ。
 それならば暗黒オーラを封印して、せめて普通のクラスメイトとして見て貰える様にしたい。
 (それに、こんな気持ちで文化祭やってたら来てくれる中瀬さんと外崎さんに申し訳ないもんね)
  自分は笑顔で一生懸命ジュースを入れる仕事に全力を注ぐのみだ。
「協力して皆で頑張ろうね~!!」
  鈴木の声にクラスが「おーっ!!」と盛り上がり、祐羽もジュース係のメンバーと「頑張ろうね」と笑顔で顔を見合わせた。
  こうして文化祭二日目が始まった。
  さっそく九条からプレゼントされた柴犬エプロンを身につけ頭にバンダナを巻いてジュース係である祐羽の準備は完了だ。
しおりを挟む
感想 160

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ヤクザに囚われて

BL
友達の借金のカタに売られてなんやかんやされちゃうお話です

処理中です...