940 / 1,008
怒涛の文化祭はトリオによって
しおりを挟む
十一月の晴れた朝。
文化祭にはうってつけの天気に、祐羽は朝からワクワクが止まらなかった。
「それじゃぁ行ってくるね」
学ランに身を包み手を振ると、着いて行きたがる父・亮介と笑顔の母・香織に見送られて元気に学校へと向かった。
電車に揺られながら昨日の事を思い出して祐羽は小さく溜め息をつく。
昨夜はちょっとだけ大変だったのだ。
祐羽の高校の文化祭は 土日の二日間行われる。
初日だった昨日は、保護者や地域の招待状を貰った人達だけの為に行われた。
両親も来てくれたのだが、亮介はオープンと同時に祐羽のカフェへやって来ていた。
そして指名で出てきた息子の入れたジュースをべた褒めしまくり、いくら市販の物だと言っても「祐羽の入れたジュースは特別ウマイ!愛情たっぷりだと味がやっぱり違うな!」と騒ぎ、お代わりしまくり。
それから高価なカメラで祐羽と共にただのジュースを激写。
香織に窘められて最後の一杯になると「祐羽が俺の為に丁寧に入れてくれたこのジュース。もったいなくて飲めない」と言って最後のひと口をチマチマと飲んでいた。
回転率をひとり落とすヤバめな父親に、クラスメイトの半分がドン引きしていたのをにぶちんな祐羽も感じていた。
「祐羽、また見に来るからな!」と台詞を残し渋々カフェを後にした亮介に、祐羽は来てくれた感謝とは別に嵐の様な時間が終わりを告げたことにホッとした。
文化祭にはうってつけの天気に、祐羽は朝からワクワクが止まらなかった。
「それじゃぁ行ってくるね」
学ランに身を包み手を振ると、着いて行きたがる父・亮介と笑顔の母・香織に見送られて元気に学校へと向かった。
電車に揺られながら昨日の事を思い出して祐羽は小さく溜め息をつく。
昨夜はちょっとだけ大変だったのだ。
祐羽の高校の文化祭は 土日の二日間行われる。
初日だった昨日は、保護者や地域の招待状を貰った人達だけの為に行われた。
両親も来てくれたのだが、亮介はオープンと同時に祐羽のカフェへやって来ていた。
そして指名で出てきた息子の入れたジュースをべた褒めしまくり、いくら市販の物だと言っても「祐羽の入れたジュースは特別ウマイ!愛情たっぷりだと味がやっぱり違うな!」と騒ぎ、お代わりしまくり。
それから高価なカメラで祐羽と共にただのジュースを激写。
香織に窘められて最後の一杯になると「祐羽が俺の為に丁寧に入れてくれたこのジュース。もったいなくて飲めない」と言って最後のひと口をチマチマと飲んでいた。
回転率をひとり落とすヤバめな父親に、クラスメイトの半分がドン引きしていたのをにぶちんな祐羽も感じていた。
「祐羽、また見に来るからな!」と台詞を残し渋々カフェを後にした亮介に、祐羽は来てくれた感謝とは別に嵐の様な時間が終わりを告げたことにホッとした。
1
お気に入りに追加
3,682
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる