闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

文字の大きさ
上 下
922 / 1,009

44

しおりを挟む
「小野くん、賀川くん、本当にクーポンありがとう」
「いや。別に大したことないから」
  賀川が頭をくしゃくしゃっと撫で回してくる。
「それより、約束は守れよ?一緒に遊びに行こうな!」
  そして小野が念を押すのに、祐羽は「うん!」と笑顔で頷いた。

・・・・・

「というワケで、このクーポン貰ったんです」
  放課後、迎えに来た車の乗り込んだ祐羽は、隣に座る中瀬に文化祭のクーポン券を見せた。
「良かったな。いいヤツらだな」
「ふふふ。そうなんです。小野くんと賀川くんは、とっても優しいしカッコいいし、いつも僕に良くしてくれる心までイケメンなんですよ!!」
  自分が誉められた気持ちになった祐羽は、照れながら友達を自慢した。
「そこまで言う…」
「そこまで言えます!」
「ふぅん。まぁいいけど、会長に今みたいにペラペラ言うんじゃないぞ?」
  九条がいくら冷静な大人であっても感情がないワケではない。
  可愛い恋人があまり他の男を誉めるのは、いい気がしないだろう。
「何でですか?」
  しかし全く理解しない相手が恋人だと、苦労が大きいだろうと中瀬は上司に同情した。
「もういい」
  きっと九条はそんな祐羽さえ許してくれるのだ。
  そんな中瀬の気持ちも知るよしもない祐羽は、古典的に手の平をポムッとグーで叩くと閃いたと顔を輝かした。
「あっそうだ!今度の文化祭で中瀬さんに友達紹介しますね!」
  「は?う、まぁ…顔は知ってるけど。そうだな、紹介して貰うか」
「あれ?小野くんと賀川くん見たことありましたっけ?」


※祐羽の誕生日お祝いメッセージをくださった方、ありがとうございました(*^^*)
いつもコメントやスタンプ等、本当にありがとうございます。
しおりを挟む
感想 160

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ヤクザに囚われて

BL
友達の借金のカタに売られてなんやかんやされちゃうお話です

処理中です...