891 / 1,008
13
しおりを挟む
「ハハッ、大袈裟」
喜びにウルッとしながら抱きついてきた祐羽の頭を撫でる。
「あっ、でも九条さんが来てくれるってなっても、中瀬さん達も来てくださいね」
「じゃぁ行く!お前のところの学祭どんなのか楽しみ。俺の高校は学祭とか体育祭に命かけてたからな!!」
中瀬がドヤ顔を見せる。
「命…」
どれだけ凄かったのだろうか。
家までの道中、中瀬の高校の学園祭についての思い出話に耳を傾けた祐羽だった。
◇◇◇◇◇
学園祭に向けての準備は順調で、祐羽達のグループは業務スーパーを巡ってジュースの仕入れ先を決めたり、カップ等の買い出しへ出掛けたり楽しんでいた。
メニュー表作りは河村がパソコンで可愛く仕上げてくれたが、教室前に分かりやすく大きな看板を作ろうとなって、手の空いているジュース係は早速作業を始めた。
「じゃぁ、ここ以外は要らないから切っちゃうね」
大きめの段ボールを確保し不要な部分を切り落とす事になり、今のところ活躍していない祐羽は、ここは自分が!とカッターを手にしたものの。
(うっ、思ったよりも硬くて切れない)
もっとスムーズにいくものだと思っていただけに、予想外の事に焦ってしまう。
女子は買い物だ何だと率先してくれているし、もうひとりの男子も値段の計算など会計を請け負ってくれていた。
その中で自分だけが何もしていない。
やったと言えば買い物に着いて行ってお店にワクワクしていただけだ。
これはまずいぞ、と思い看板作りのこの作業を受けたのはいいが、これではまた役立たずになりそうだ。
「大丈夫?」
「う、うん」
女子の声に焦りつつ、漸くカッターで数センチ進んだところだった。
「何か手伝う事があるかな?」
喜びにウルッとしながら抱きついてきた祐羽の頭を撫でる。
「あっ、でも九条さんが来てくれるってなっても、中瀬さん達も来てくださいね」
「じゃぁ行く!お前のところの学祭どんなのか楽しみ。俺の高校は学祭とか体育祭に命かけてたからな!!」
中瀬がドヤ顔を見せる。
「命…」
どれだけ凄かったのだろうか。
家までの道中、中瀬の高校の学園祭についての思い出話に耳を傾けた祐羽だった。
◇◇◇◇◇
学園祭に向けての準備は順調で、祐羽達のグループは業務スーパーを巡ってジュースの仕入れ先を決めたり、カップ等の買い出しへ出掛けたり楽しんでいた。
メニュー表作りは河村がパソコンで可愛く仕上げてくれたが、教室前に分かりやすく大きな看板を作ろうとなって、手の空いているジュース係は早速作業を始めた。
「じゃぁ、ここ以外は要らないから切っちゃうね」
大きめの段ボールを確保し不要な部分を切り落とす事になり、今のところ活躍していない祐羽は、ここは自分が!とカッターを手にしたものの。
(うっ、思ったよりも硬くて切れない)
もっとスムーズにいくものだと思っていただけに、予想外の事に焦ってしまう。
女子は買い物だ何だと率先してくれているし、もうひとりの男子も値段の計算など会計を請け負ってくれていた。
その中で自分だけが何もしていない。
やったと言えば買い物に着いて行ってお店にワクワクしていただけだ。
これはまずいぞ、と思い看板作りのこの作業を受けたのはいいが、これではまた役立たずになりそうだ。
「大丈夫?」
「う、うん」
女子の声に焦りつつ、漸くカッターで数センチ進んだところだった。
「何か手伝う事があるかな?」
11
お気に入りに追加
3,671
あなたにおすすめの小説
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
R-18♡BL短編集♡
ぽんちょ♂
BL
頭をカラにして読む短編BL集(R18)です。
pixivもやってるので見てくださいませ✨
♡喘ぎや特殊性癖などなどバンバン出てきます。苦手な方はお気をつけくださいね。感想待ってます😊
リクエストも待ってます!
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる