743 / 1,008
23
しおりを挟む
「なっ…、この嘘つき!!」
「お前はたっぷり優しく可愛がってやる。だが、あのガキは逆らうなんて真似が起きねぇくらい躾てやる」
加藤は目を座らせながらそう溢すと、踵を返した。
「待って!お願いだ!!お願いだから、やめて!!何でもするから…!!」
そんな外崎の声に応えることはなく、加藤はドアの向こうへと消えて行った。
「ど、どうしよう…どうしたら」
絶望感に外崎は目からハラハラと涙を溢した。
今、祐羽を助けられるのは自分しかいないと気持ちを切り替える。
そして手足を解放しようと必死にもがき始めたが、外から車の音が聞こえてきて外崎は動きを止めた。
耳を澄ませれば、数台が止まり直ぐに階下の玄関や部屋のドアが開く音がしてくる。
中瀬を連れて出て行った男達戻って来たのだろう。
中瀬くんは…!?
今にも飛び出し中瀬の安否と動向を知りたい外崎だったが、全裸でしかも手足を拘束されたままなことを思い出す。
体をシーツの中へ隠すと、息を殺しドアを静かに見つめる。
加藤とは違い男の裸に欲情する様な人間は早々いないと思うが、自分がどう見られ易いかを知っているだけに油断は出来ない。
それだけでなく全裸という格好で大多数の目に晒されるなんて、考えるだけで恥ずかしく恐ろしい。
これから自分はどうなるのか、祐羽と中瀬の安否も気になり、外崎の心は張り裂けそうだ。
「隆成さん、早く来て…!!」
外崎は目を閉じて心の底から祈った。
「お前はたっぷり優しく可愛がってやる。だが、あのガキは逆らうなんて真似が起きねぇくらい躾てやる」
加藤は目を座らせながらそう溢すと、踵を返した。
「待って!お願いだ!!お願いだから、やめて!!何でもするから…!!」
そんな外崎の声に応えることはなく、加藤はドアの向こうへと消えて行った。
「ど、どうしよう…どうしたら」
絶望感に外崎は目からハラハラと涙を溢した。
今、祐羽を助けられるのは自分しかいないと気持ちを切り替える。
そして手足を解放しようと必死にもがき始めたが、外から車の音が聞こえてきて外崎は動きを止めた。
耳を澄ませれば、数台が止まり直ぐに階下の玄関や部屋のドアが開く音がしてくる。
中瀬を連れて出て行った男達戻って来たのだろう。
中瀬くんは…!?
今にも飛び出し中瀬の安否と動向を知りたい外崎だったが、全裸でしかも手足を拘束されたままなことを思い出す。
体をシーツの中へ隠すと、息を殺しドアを静かに見つめる。
加藤とは違い男の裸に欲情する様な人間は早々いないと思うが、自分がどう見られ易いかを知っているだけに油断は出来ない。
それだけでなく全裸という格好で大多数の目に晒されるなんて、考えるだけで恥ずかしく恐ろしい。
これから自分はどうなるのか、祐羽と中瀬の安否も気になり、外崎の心は張り裂けそうだ。
「隆成さん、早く来て…!!」
外崎は目を閉じて心の底から祈った。
10
お気に入りに追加
3,671
あなたにおすすめの小説
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
R-18♡BL短編集♡
ぽんちょ♂
BL
頭をカラにして読む短編BL集(R18)です。
pixivもやってるので見てくださいませ✨
♡喘ぎや特殊性癖などなどバンバン出てきます。苦手な方はお気をつけくださいね。感想待ってます😊
リクエストも待ってます!
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる