626 / 1,008
19
しおりを挟む
暫くグズグズ言っていた祐羽だったが、九条にあやすようなキスを幾つも施され次第に涙が止まっていった。
このままキスを永遠にされていてもいい気さえしてくる。
それほどに今のキスは優しい。
「九条さん…」
祐羽は涙に濡れた目を向けた。
「お前の言いたいことは分かった」
「えっ?」
目をパチクリさせる祐羽に九条の優しい瞳が向けられる。
「気になることがあれば遠慮なく言え。俺も言うようにしよう」
「…!!」
九条さん僕が言いたかったこと、ちゃんと分かってくれたんだ。
良かった…。
「ありがとうございます、九条さん。」
これで九条との気持ちが、繋がりがまた深くなっていくのだと安堵する。
祐羽は最後にもう1度グスッと鼻をすすると、嬉しさにエヘヘと笑ってみせた。
そんな祐羽の顔を見て九条もククッと小さく笑った。
その顔が本当に面白そうだったので、益々祐羽も嬉しくなってお互いに笑っていた。
ハッ!!
少しして直ぐに祐羽は気がついた。
待って、僕。こんな格好…恥ずかしすぎる!!
気がつけば裸体を晒していることを思い出し、顔がカッと熱くなる。
アワアワし始めた祐羽に九条が僅かに表情を変えた。
その一瞬だけで意地悪く笑ったのが祐羽には分かった。
そんな祐羽の予想は的中する。
「わあっ!!?」
いきなり抱き上げられて、ベッドから下ろされた祐羽は落とされては堪らないと九条にしがみついた。
ガッチリした体格の九条に軽々と運ばれて行く先は風呂場。
「風呂入るぞ」と九条は有無を言わさず祐羽を裸に剥くと先に浴室へ押し込み自分も全裸になって入ってきた。
このままキスを永遠にされていてもいい気さえしてくる。
それほどに今のキスは優しい。
「九条さん…」
祐羽は涙に濡れた目を向けた。
「お前の言いたいことは分かった」
「えっ?」
目をパチクリさせる祐羽に九条の優しい瞳が向けられる。
「気になることがあれば遠慮なく言え。俺も言うようにしよう」
「…!!」
九条さん僕が言いたかったこと、ちゃんと分かってくれたんだ。
良かった…。
「ありがとうございます、九条さん。」
これで九条との気持ちが、繋がりがまた深くなっていくのだと安堵する。
祐羽は最後にもう1度グスッと鼻をすすると、嬉しさにエヘヘと笑ってみせた。
そんな祐羽の顔を見て九条もククッと小さく笑った。
その顔が本当に面白そうだったので、益々祐羽も嬉しくなってお互いに笑っていた。
ハッ!!
少しして直ぐに祐羽は気がついた。
待って、僕。こんな格好…恥ずかしすぎる!!
気がつけば裸体を晒していることを思い出し、顔がカッと熱くなる。
アワアワし始めた祐羽に九条が僅かに表情を変えた。
その一瞬だけで意地悪く笑ったのが祐羽には分かった。
そんな祐羽の予想は的中する。
「わあっ!!?」
いきなり抱き上げられて、ベッドから下ろされた祐羽は落とされては堪らないと九条にしがみついた。
ガッチリした体格の九条に軽々と運ばれて行く先は風呂場。
「風呂入るぞ」と九条は有無を言わさず祐羽を裸に剥くと先に浴室へ押し込み自分も全裸になって入ってきた。
10
お気に入りに追加
3,682
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる