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「あれ?この前買っておいたと思ったけど、食べたんだっけ…?あ~っ、買っとけば良かった…」
すっかり空の棚にガッカリだ。
小腹も空いたし時間は余ってる。
祐羽は思い立って近くのコンビニへ行くことにした。
「僕、コンビニに行ってくるね」
「えっ、雨降ってるのに?」
祐羽が声を掛けると、香織が振り返る。
そして、よくよく見てみればテーブルには祐羽が買っておいたポテトチップスが…。
お父さんとお母さんが食べてるポテトチップス僕のだよ!と内心ブーブー言いながらも、まぁいいか…と気持ちを切り替える。
「うん。欲しい物あるから行ってくるけど、何か要るものあったら買ってくるよ」
「今は特に無いかな~。あ!やっぱり何かスイーツ買ってきてくれる?」
「うん分かった。お父さんは?」
視線を亮介に向けると、立ち上がる。
「俺も着いて行こう。雨だし心配だしな」
「いいよ、お父さんは来なくても~。僕、ひとりで散歩がてらゆっくり行ってきたいの!」
亮介の過保護ぶりに香織が呆れつつ「もう、いい加減にしたら?」と諭している。
可愛がってくれるのは嬉しいが流石にもう、少しくらいは子離れして貰いたい。
断ると目に見えてシュンっと項垂れる。
なんだか申し訳なくなってしまい声を掛けようとするが、香織に「ゆうくん行ってらっしゃい!お父さんのことは気にしないで。気をつけてね!!」
と笑顔に見送られリビングを出た。
それから部屋に戻って財布とスマホを手にして玄関に向かう。
靴を履いて傘を手にして家を出るとシトシトと雨は相変わらずの様子だったが、庭に咲く花が嬉しそうに咲いているのを見て、祐羽もニコニコとコンビニへと歩き出した。
すっかり空の棚にガッカリだ。
小腹も空いたし時間は余ってる。
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「僕、コンビニに行ってくるね」
「えっ、雨降ってるのに?」
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お父さんとお母さんが食べてるポテトチップス僕のだよ!と内心ブーブー言いながらも、まぁいいか…と気持ちを切り替える。
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「今は特に無いかな~。あ!やっぱり何かスイーツ買ってきてくれる?」
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可愛がってくれるのは嬉しいが流石にもう、少しくらいは子離れして貰いたい。
断ると目に見えてシュンっと項垂れる。
なんだか申し訳なくなってしまい声を掛けようとするが、香織に「ゆうくん行ってらっしゃい!お父さんのことは気にしないで。気をつけてね!!」
と笑顔に見送られリビングを出た。
それから部屋に戻って財布とスマホを手にして玄関に向かう。
靴を履いて傘を手にして家を出るとシトシトと雨は相変わらずの様子だったが、庭に咲く花が嬉しそうに咲いているのを見て、祐羽もニコニコとコンビニへと歩き出した。
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