544 / 1,009
7
しおりを挟む
まさかの女装用。
「いや、意外と需要あるんですよ。といってもネット販売で、さすがに店頭だとあんまり売れないですけど」
それはそうだろう。
普通の客しか集まらない店で女装用のパンツなど、誰が買うものか。
「なんで店頭には在庫少ないんス」
フリル、リボンと付いていて、どうみても女物にしか見えない。
「あとは、これ。可愛い感じだと思うんですけど…」
そして出されたのは、前も可愛いが後ろが気持ち程度フリル になっている。
先に出されたエロいのよりは布面積も多いし、まだセーフだろう。
セーフ、か?
俺、会長に殴られたりしないよな。
喜んで貰えると信じて…。
「…じゃぁ…これ、買うわ」
女装用を買うとか、自分の感覚が麻痺してきているのを脳の奥底で感じ取っていた。
「あとは…」
それから中瀬は気分を変えて、デザインは普通の男物ではあるが色合いや柄が少し可愛い感じの物も幾つか選ぶと会計をした。
「ありがとうございッした~!」
「ありがとな」
元気な店員に挨拶を返すと、今度は自分の下着を買うのにここへ来てもいいかもな…と思いながら中瀬は荷物を提げて車へ向かうのだった。
・・・・・
そうして買って帰った事を眞山に電話で伝えると、明日の朝に九条の家へ服を持って一緒に行く様に言われた。
「えっ?一緒に、会長の家にですか?!」
今まで九条と対面することすら稀であったのに、まさかの自宅訪問に驚きについ声を上げてしまった。
自宅訪問など、眞山くらいしか経験した組員は居ないだろう。
「お前の事は信用してるからな。それに買ってくれたのはお前だろ?それとも行くのは嫌か?」
「いえ!行きたいです!お供させてください!!」
まず経験出来ないであろうトップ自宅への訪問と、眞山から自分の事を信用してくれているという言葉の嬉しさに、中瀬は勢い込んで返事をした。
「いや、意外と需要あるんですよ。といってもネット販売で、さすがに店頭だとあんまり売れないですけど」
それはそうだろう。
普通の客しか集まらない店で女装用のパンツなど、誰が買うものか。
「なんで店頭には在庫少ないんス」
フリル、リボンと付いていて、どうみても女物にしか見えない。
「あとは、これ。可愛い感じだと思うんですけど…」
そして出されたのは、前も可愛いが後ろが気持ち程度フリル になっている。
先に出されたエロいのよりは布面積も多いし、まだセーフだろう。
セーフ、か?
俺、会長に殴られたりしないよな。
喜んで貰えると信じて…。
「…じゃぁ…これ、買うわ」
女装用を買うとか、自分の感覚が麻痺してきているのを脳の奥底で感じ取っていた。
「あとは…」
それから中瀬は気分を変えて、デザインは普通の男物ではあるが色合いや柄が少し可愛い感じの物も幾つか選ぶと会計をした。
「ありがとうございッした~!」
「ありがとな」
元気な店員に挨拶を返すと、今度は自分の下着を買うのにここへ来てもいいかもな…と思いながら中瀬は荷物を提げて車へ向かうのだった。
・・・・・
そうして買って帰った事を眞山に電話で伝えると、明日の朝に九条の家へ服を持って一緒に行く様に言われた。
「えっ?一緒に、会長の家にですか?!」
今まで九条と対面することすら稀であったのに、まさかの自宅訪問に驚きについ声を上げてしまった。
自宅訪問など、眞山くらいしか経験した組員は居ないだろう。
「お前の事は信用してるからな。それに買ってくれたのはお前だろ?それとも行くのは嫌か?」
「いえ!行きたいです!お供させてください!!」
まず経験出来ないであろうトップ自宅への訪問と、眞山から自分の事を信用してくれているという言葉の嬉しさに、中瀬は勢い込んで返事をした。
21
お気に入りに追加
3,693
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる