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店員は中瀬の声が聞こえなかったのか、ブランドコーナーへと案内する。
どうやら会長と眞山に会うからと着ていた貴重な一帳羅を見て、ブランド好きだと思われたらしい。
いやいやいや。俺は別にブランド好きなわけじゃないんだけど。
軽そうな店員だが、侮るなかれ。
どうやらファッションには精通しているらしい。
なんだか普段カモフラージュ用に偽る自分並みに軽そうなのに、中身はしっかりしているらしい店員に案内されて辿り着く。
このパンツはちょっとなぁ~可愛い感じが…。
「あのさ。ブランドじゃなくていいから、この店、可愛い感じのとか売ってないの?」
思わずそう訊くと、店員が(意外)という顔を見せた。
誤解されているのは確実だ。
「いや、ちょっと待って!俺じゃなくて知り合いに可愛い系のヤツが居るんだよ、ソイツに、」
「あぁ~もしかして相手、彼氏さんっスか。俺、そーゆーの偏見無いんで。大丈夫なんで」
「いやっ俺の彼氏じゃなくて、上司の恋人!俺は買い出し係~」
とにかく自分の恋人にプレゼントという誤解は解きたかったのは確かだが、初対面の相手に説明するのも可笑しな話だと気づいたが、もう遅い。
「うぇ~大人って大変っスね」
気の毒そうな顔をして同情されてしまった。
よく考えると、上司の恋人の為に…端から見ると自分がちょっと可哀想になってしまった。
これも仕事だ。
会長は尊敬出来るし、眞山さんには頼りにして貰いたいしな。
「それなら、キャラモノとかデザインポップなのありますよ!あとは~」
そうして案内された場所で店員が手にしたのは…。
「女装用もあります」
リボンとフリルが可愛い『まさに』な品物だった。
どうやら会長と眞山に会うからと着ていた貴重な一帳羅を見て、ブランド好きだと思われたらしい。
いやいやいや。俺は別にブランド好きなわけじゃないんだけど。
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なんだか普段カモフラージュ用に偽る自分並みに軽そうなのに、中身はしっかりしているらしい店員に案内されて辿り着く。
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思わずそう訊くと、店員が(意外)という顔を見せた。
誤解されているのは確実だ。
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これも仕事だ。
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