457 / 1,008
2
しおりを挟む
「今日はバレーボールするぞ~!」
今日の体育はバレーボールらしい。
体育教師の大きな声に、球技が得意なメンバーは歓喜の声を上げる。
そんな中、祐羽は複雑な顔をしていた。
なぜなら祐羽は球技が苦手だからだ。
バレーボールは、まずボールが硬くて打つ時に手が痛い。
そして打っても思う方向に飛ばない。
その打った手が痛くて次に打つ時には使い物にならないのだ。
「なるほど。確かに月ヶ瀬の腕細いもんな~」
そう言いながら滝本が腕を掴んだ。
…相変わらず細いな~手も小さくて可愛いし。
って、待て俺。
道を外す思考は止めるんだ。
「滝本くん?どうしたの?」
「いっ、いやっ、なんでもない!!」
全力で首を振った滝本は、笑って誤魔化した。
「よぉ~し、二人組になってボールのトスの練習するぞ」
そう教師の指示が聞こえた瞬間、誰よりも先に滝本が祐羽に声をかけた。
「そうだ月ヶ瀬、ボールの打ち方教えてやるからペアになろうぜ」
「うん、いいよ!」
さっきの邪な心を払おうと提案した滝本だったが、これがまさかの展開になろうとは思いもしなかったのだ。
そんなペアになったふたりを篠崎と原がジトッと見ていた。
「あっ、ゴメン!」
コロコロ
「うっ、ムリっ」
コロコロコロコロ
「はうっ!!」
バレーボールは祐羽の手をすり抜けて転がって行った。
これで何度目だろうか?
本人は真剣なのだが、どうもボールとは相性がよろしくない様だ。
祐羽から打てば短いか遠いか方向音痴に飛んで行き滝本が前後左右に動かされ、逆に打って貰ってもマトモに返せない。
「ん~月ヶ瀬、手の向きとか形がダメなのかも?」
「そっか…そうかも。滝本くん手はどうやってるの?」
祐羽の疑問に答えようと、滝本が側に近づいた。
今日の体育はバレーボールらしい。
体育教師の大きな声に、球技が得意なメンバーは歓喜の声を上げる。
そんな中、祐羽は複雑な顔をしていた。
なぜなら祐羽は球技が苦手だからだ。
バレーボールは、まずボールが硬くて打つ時に手が痛い。
そして打っても思う方向に飛ばない。
その打った手が痛くて次に打つ時には使い物にならないのだ。
「なるほど。確かに月ヶ瀬の腕細いもんな~」
そう言いながら滝本が腕を掴んだ。
…相変わらず細いな~手も小さくて可愛いし。
って、待て俺。
道を外す思考は止めるんだ。
「滝本くん?どうしたの?」
「いっ、いやっ、なんでもない!!」
全力で首を振った滝本は、笑って誤魔化した。
「よぉ~し、二人組になってボールのトスの練習するぞ」
そう教師の指示が聞こえた瞬間、誰よりも先に滝本が祐羽に声をかけた。
「そうだ月ヶ瀬、ボールの打ち方教えてやるからペアになろうぜ」
「うん、いいよ!」
さっきの邪な心を払おうと提案した滝本だったが、これがまさかの展開になろうとは思いもしなかったのだ。
そんなペアになったふたりを篠崎と原がジトッと見ていた。
「あっ、ゴメン!」
コロコロ
「うっ、ムリっ」
コロコロコロコロ
「はうっ!!」
バレーボールは祐羽の手をすり抜けて転がって行った。
これで何度目だろうか?
本人は真剣なのだが、どうもボールとは相性がよろしくない様だ。
祐羽から打てば短いか遠いか方向音痴に飛んで行き滝本が前後左右に動かされ、逆に打って貰ってもマトモに返せない。
「ん~月ヶ瀬、手の向きとか形がダメなのかも?」
「そっか…そうかも。滝本くん手はどうやってるの?」
祐羽の疑問に答えようと、滝本が側に近づいた。
10
お気に入りに追加
3,671
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる