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「今日はバレーボールするぞ~!」
今日の体育はバレーボールらしい。
体育教師の大きな声に、球技が得意なメンバーは歓喜の声を上げる。
そんな中、祐羽は複雑な顔をしていた。
なぜなら祐羽は球技が苦手だからだ。
バレーボールは、まずボールが硬くて打つ時に手が痛い。
そして打っても思う方向に飛ばない。
その打った手が痛くて次に打つ時には使い物にならないのだ。
「なるほど。確かに月ヶ瀬の腕細いもんな~」
そう言いながら滝本が腕を掴んだ。
…相変わらず細いな~手も小さくて可愛いし。
って、待て俺。
道を外す思考は止めるんだ。
「滝本くん?どうしたの?」
「いっ、いやっ、なんでもない!!」
全力で首を振った滝本は、笑って誤魔化した。
「よぉ~し、二人組になってボールのトスの練習するぞ」
そう教師の指示が聞こえた瞬間、誰よりも先に滝本が祐羽に声をかけた。
「そうだ月ヶ瀬、ボールの打ち方教えてやるからペアになろうぜ」
「うん、いいよ!」
さっきの邪な心を払おうと提案した滝本だったが、これがまさかの展開になろうとは思いもしなかったのだ。
そんなペアになったふたりを篠崎と原がジトッと見ていた。
「あっ、ゴメン!」
コロコロ
「うっ、ムリっ」
コロコロコロコロ
「はうっ!!」
バレーボールは祐羽の手をすり抜けて転がって行った。
これで何度目だろうか?
本人は真剣なのだが、どうもボールとは相性がよろしくない様だ。
祐羽から打てば短いか遠いか方向音痴に飛んで行き滝本が前後左右に動かされ、逆に打って貰ってもマトモに返せない。
「ん~月ヶ瀬、手の向きとか形がダメなのかも?」
「そっか…そうかも。滝本くん手はどうやってるの?」
祐羽の疑問に答えようと、滝本が側に近づいた。
今日の体育はバレーボールらしい。
体育教師の大きな声に、球技が得意なメンバーは歓喜の声を上げる。
そんな中、祐羽は複雑な顔をしていた。
なぜなら祐羽は球技が苦手だからだ。
バレーボールは、まずボールが硬くて打つ時に手が痛い。
そして打っても思う方向に飛ばない。
その打った手が痛くて次に打つ時には使い物にならないのだ。
「なるほど。確かに月ヶ瀬の腕細いもんな~」
そう言いながら滝本が腕を掴んだ。
…相変わらず細いな~手も小さくて可愛いし。
って、待て俺。
道を外す思考は止めるんだ。
「滝本くん?どうしたの?」
「いっ、いやっ、なんでもない!!」
全力で首を振った滝本は、笑って誤魔化した。
「よぉ~し、二人組になってボールのトスの練習するぞ」
そう教師の指示が聞こえた瞬間、誰よりも先に滝本が祐羽に声をかけた。
「そうだ月ヶ瀬、ボールの打ち方教えてやるからペアになろうぜ」
「うん、いいよ!」
さっきの邪な心を払おうと提案した滝本だったが、これがまさかの展開になろうとは思いもしなかったのだ。
そんなペアになったふたりを篠崎と原がジトッと見ていた。
「あっ、ゴメン!」
コロコロ
「うっ、ムリっ」
コロコロコロコロ
「はうっ!!」
バレーボールは祐羽の手をすり抜けて転がって行った。
これで何度目だろうか?
本人は真剣なのだが、どうもボールとは相性がよろしくない様だ。
祐羽から打てば短いか遠いか方向音痴に飛んで行き滝本が前後左右に動かされ、逆に打って貰ってもマトモに返せない。
「ん~月ヶ瀬、手の向きとか形がダメなのかも?」
「そっか…そうかも。滝本くん手はどうやってるの?」
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